出雲大社(恋弁天)
新宿住友ビルの出雲大社と恋弁天へ
新宿区の西新宿にあるパワースポット、出雲大社に行って参りました。読み方は「いずもおおやしろ」ですが、一般的には「いずもたいしゃ」と称されることが多いです。また、恋弁天(こいべんてん)という弁財天がモニュメントとしてお祀りされています。新宿住友ビルの敷地内にあり、最寄り駅は大江戸線の都庁前駅です。
この日は新宿まで嫁とお出掛け。
5月の中旬でして、季節的には気持ちいい季節なのですが、天気は生憎の曇り空です。
新宿の中央公園に隣接する十二社熊野神社にて、境内社である弁財天社の期間限定の御朱印が頂けるとのことで、中央公園への散歩も兼ねて出掛けてみようかと。
熊野神社には以前も訪れていますが、もう5年ほど前とかなり時間が経っておりますので、この辺りで一度再訪もしておきたいですし。
さらには中央公園の少し手前に、新宿住友ビルがありまして、その敷地内には恋弁天という弁財天と出雲大社お祀りされています。このたび熊野神社に参拝するのでしたら、どちらもその通り道にあたる場所にありますので、立ち寄ることにします。
出雲大社と恋弁天には、このブログを始めるよりも前、一度だけ嫁とともに訪れています。その後ブログを始めた後、新宿の神社巡りで立ち寄る予定ではあったのですが、大規模な工事が行われている最中でして、参拝できずにいました。ですのでいつか機会を見て、訪れたいとは思っていた場所ではあるんです。
どうやら2017年より、新宿住友ビルの老朽化に伴い大規模な改修工事が行われていて、2020年に終了したみたいです。
以前訪れたのは、おそらくもう7~8年前ではないかと思うのですが、記憶はかなり曖昧です。そのうえ工事で新しくなっているともなれば、もはや二度目の参拝というよりは、初めての参拝に近いような感じですね。
恋弁天自体を、僕はなんとなく「新宿の出雲大社」として認識していたのですが、そのような形になったのは平成になってからのようです。恋弁天も、昭和に住友ビルの創建に伴い設置されたモニュメントが元になっているとのことで、比較的新しいもののようです。
現在、この出雲大社と恋弁天を同一のものとして扱ってよいのか、別ものとして考えた方がいいのか、少々曖昧ではあるのですが…。
とにかくこの日の新宿では、まず出雲大社と恋弁天に参拝し、その後に熊野神社へ、というコースで決まりです。
新宿駅に降り立ち、都庁方面へと進み、歩くこと7~8分だったでしょうか。
工事の終わった近代的な住友ビルの建物の前に、新しい社殿の姿も見えました。
出雲大社と恋弁天に到着です。
ご由緒
出雲大社のご祭神は、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)と、龍蛇神(りゅうじゃじん)の二柱です。大国主大神は、国造りの神様で、縁結びの神様としても知られています。龍蛇神は、神在月に全国の神様が出雲に集まる際、その先導役をされる御使神です。
恋弁天には、七福神の一神である弁財天(べんざいてん)がお祀りされています。
この辺りは江戸時代には湖沼地帯だったといわれ、明治から昭和にかけては水道局の浄水場が置かれていました。そんな歴史から、昭和48年に新宿住友ビルの創業に伴い、新宿に集う人々の憩いの泉となるようにと、モニュメントとして恋弁天が設置されました。
その後、恋弁天に祈ると恋が叶うとして、この地を訪れる人が多くなったことを受け、平成8年に、縁結びの神様としても知られる出雲大社(東京分祀)の神官により、「神恩報謝修祓式」が執り行われ、出雲大社と同じ縁結びの御利益をお受けできるようになります。
平成29年には住友ビルの大規模な改修工事が行われ、令和2年の竣工に伴い、社殿も再建されています。
恋弁天のモニュメント(恋弁天像)もそのまま残されていて、現在も出雲大社のすぐ近くにあります。
境内案内
新宿駅から都庁方面に歩いて行きますと、目的の新宿住友ビルは右手です。かなり近代的なビルに生まれ変わってました。奥の茶色いビルは高級ホテルのハイアットリージェンシー東京です。
住友ビルの反対、左手に聳えるのが東京都庁。
そのまま直進しますと、ハイアット寄りの入口、二本のクスノキの間に、出雲大社の社殿が見えました。
2本のクスノキは、以前からこの場所にあったクスノキのようです。
社殿へと進みます。
ビルの入口に向かって右、出雲大社と向かい合うような位置に、恋弁天像がありました。
恋弁天像を間近で観察。どこがどのように弁財天なのかわからず…。
恋弁天像の足元には、詩が刻まれていました。
恋弁天像への挨拶を終え、再び出雲大社へ。
真下から見上げるクスノキに、しばし癒されます。
出雲大社の正面へ。2020年に再建された社殿ですので、かなり新しいです。
足元にはご由緒書き。目を通します。
参拝させて頂きます。
こちらは社殿を左斜め前から。美しい。
右斜め前からも。
振り返りますと、こんな景色です。参拝を終え、出雲大社と恋弁天を後にします。
参拝を終えて
久しぶりに新宿の西側、都庁方面に足を延ばしてみたのですが、新しく生まれ変わった住友ビルにびっくりしました。ものすごく近代的な建物になっていて、田舎者の僕としては、もうこれだけで圧倒されてしまいます。
東京ってやっぱ大都会だな~と。
最近でかいビルとか見ると、人間ってよくこんなもん造れるな~と、アホみたいにつくづく感心してしまうんですよね。笑
そんなすげービルの敷地内、その一角に出雲大社は鎮座していました。
社殿も新しくなっていましたし、場所の雰囲気なども、以前とはだいぶ変わったのではないかと。
とはいえ記憶も相当に曖昧でしたので、帰宅後に工事前の画像をあれこれ検索し、確認してみました。
こちら、『COOL-JP』さんというサイト内に、ちょうどいい写真が掲載されていましたので、引用させて頂きます。
(引用元:http://yamato369.jpn.com/)
この写真を拝見し、僕もなんとなく記憶が、じゃっかんですが蘇ったかと思います。
写真には二本のクスノキがばっちり写っていますので、これが場所の一つの目安になるかと思います。おそらくこのクスノキの位置はそのままなのではないかと。木自体も移動してたら、目安にはなりませんけど…。
出雲大社の社殿も、以前はかなり小さなものだったんですね。
恋弁天像は、周囲を覆う煉瓦はなくなっていて、位置も少し変わっている気がします。
僕は以前も確かこの恋弁天像を見て、どこがどう弁財天さまなのか、わからなかった覚えがなんとなくあるのですが、やはり今回もわからず。笑
恋弁天像は、流政之さんという世界的な彫刻家によるものとのことです。
恋弁天と出雲大社の関係性は、元々恋弁天のあるこの場所に、縁結びという共通点に因んで出雲大社が勧請された、という解釈でおそらく間違っていないかと思われます。別ものではありますが、どちらもこの場所に共存されているんだと。
工事が完了し、ものすごく都会的な雰囲気にはなりましたが、出雲大社、恋弁天、どちらも素敵な場所として、こうして残してくださっていることが嬉しいですね。
素敵な場所に参拝できました。
しかしながら、一つ、僕たちは致命的なミスを。
出雲大社って、二礼二拍手一礼ではなく、二礼四拍手一礼なんですよね…。何も考えず、普通に二礼二拍手一礼で参拝してしまいました。ごめんなさい。
そんなちっちゃなミスこそありましたが、出雲大社、恋弁天、参拝できてよかったです。
御朱印
新宿住友ビルの出雲大社、恋弁天ともに、御朱印はありません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都新宿区西新宿2-6-1です。新宿住友ビルの敷地内(屋外)にあります。
電車
①大江戸線「都庁前駅」から徒歩0分。
A6出口を出て目の前です。
②丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩6分。
地下通路を都庁方面(都庁前駅方面)へと進み、E2出口から出るとすぐです。
③各線「新宿駅」より徒歩8分。
西口より出て都庁方面です。
駐車場
新宿住友ビルの地下駐車場をはじめ、周辺にはいくつか有料駐車場があります。
新宿住友ビル出雲大社・恋弁天の公式HPはありません。
周辺のパワースポット
新宿区の神社一覧