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葛飾区の初詣ならココ。おすすめの神社を一覧で紹介。

葛飾区の初詣のご案内です。区内の各地域ごとに、初詣にお勧めの神社を一覧で紹介しています。

初詣は大きな神社に出掛けるという方も多いとは思いますが、ご自分の住んでいる地域を守ってくださっている神社(氏神さま、産土さま)に参拝することも大切です。

氏神さまに、前年を無事に過ごすことができた感謝をお伝えし、新年のご挨拶と平安の祈願をしましょう。

葛飾区の神社マップ

それでははじめに、葛飾区にある神社を地図で一覧にしていますので、参考にして頂ければと思います。

葛飾区内の比較的大きめな神社のみ掲載しています。

上記が葛飾区にある全ての神社ではありません。小さな神社や祠など、実際にはさらに多くが存在しています。

また、こちらの記事では一部を除き、基本的には神社のみの紹介で、寺院は紹介しておりませんので、ご了承ください。

次項より、葛飾区内の神社を、それぞれのエリアごとに、ざっくりな説明と併せて紹介していきます。

 

新小岩の初詣

於玉稲荷神社

おたまいなり神社と読みます。元々は神田の於玉ヶ池(おたまがいけ)にあった稲荷神社で、戦国武将にも崇敬されていました。江戸時代に火事で焼失してしまい、明治になり現在の地に遷されました。新小岩駅が最寄駅です。(葛飾区新小岩4-21-6)

 

上平井天祖神社

鎌倉時代に源頼朝の家臣により創建されたといわている神社で、江戸時代には旧上平井村の鎮守でした。かつては「皇太神宮社」「葛西神明」とも呼ばれていましたが、明治になり現在の天祖神社に改称されました。新小岩駅の北、中川の近くにあります。(葛飾区東新小岩8-6-20)

 

八剣神社

戦国時代にこの地を開拓する際、守護神として創建された神社です。旧奥戸新田の鎮守です。例大祭で奉納される舞楽と雅楽でも知られています。小岩駅が最寄駅になります。(葛飾区奥戸8-6-22)

 

奥戸天祖神社

元々は、伊勢皇大神、香取神宮、鹿島神宮から勧請し創建された神社で、三社明神と呼ばれていました。旧奥戸村の鎮守です。社殿に掛かる大きなしめ縄は、葛飾区指定文化財にもなっています。青砥駅、京成立石駅が最寄です。(葛飾区奥戸2-35-16)

 

上小松天祖神社

旧上小松村の鎮守で、江戸時代前期に創建された神社です。すぐ近くにある正福寺というお寺の僧により創建されたと伝えられています。新小岩駅と小岩駅のちょうど中間辺りに位置しています。(葛飾区東新小岩4-23-8)

 

下小松天祖神社

旧下小松村の鎮守です。伊勢の皇大神宮を勧請して創建された神社で、かつては五社明神社と呼ばれていました。新小岩駅の東、JRの高架沿いにある神社です。(葛飾区新小岩4-40-1)

 

三谷稲荷神社

戦国時代の前期に創建された神社です。近隣にある上品寺というお寺の僧が、京都の伏見稲荷を勧請し、創建したと伝えられています。社殿の前には御神木の大きな銀杏が聳えています。最寄駅は新小岩駅で、中川に近い辺りです。(葛飾区東新小岩8-16-3)

 

新小岩八坂神社

総州の里見家の家臣らがこの地の農民となった際に、牛頭天王を祀った神社です。安土桃山時代の創建になります。新小岩駅の南東にあります。(葛飾区新小岩3-19-32)

 

東新小岩諏訪神社

江戸時代中期以前の創建と考えられています。近くの山谷稲荷神社の創建にも関わっている、上品寺というお寺が管理している神社になります。新小岩駅の北にある神社です。(葛飾区東新小岩8-26-3)

 

亀有の初詣

亀有香取神社

旧亀有村の鎮守です。鎌倉時代に、千葉の香取神宮より御分霊を勧請して創建された神社です。開運厄除や足腰健康のご利益でも知られています。また、境内にはケーキ屋さん(パティスリー ラ・ローズ・ジャポネ)があることでも話題になった神社です。最寄駅は亀有駅です。(葛飾区亀有3-42-24)

 

新宿日枝神社

戦国時代の後期に創建されたと考えられている神社で、旧新宿町の鎮守です。当初は現在の地よりも西にありましたが、中川の改修で現在地に遷座しています。亀有駅が最寄駅ですが、中川の東側、高砂寄りにあります。(葛飾区新宿2-1-17)

 

高木神社

戦いに敗れた里見氏の家臣がこの地に移り住み、第六天を祀ったのが始まりとされている神社です。江戸時代には、旧砂原村の鎮守でした。元は第六天社と呼ばれていましたが、明治になり高木神社と改称されました。亀有駅の西に位置しています。(葛飾区西亀有4-15-20)

 

砂原稲荷神社

安土桃山時代、この地域が砂原村として開村した際に創建されたといわれている神社です。社名や村名は、かつてこの辺りが砂の原っぱだったことに由来しています。現在の拝殿は、近くにある高木神社の旧殿を移築したものになります。亀有駅の西にある神社です。(葛飾区西亀有3-29-11)

 

柴又の初詣

柴又帝釈天

柴又帝釈天は神社ではなく寺院ですが、大きな寺院で柴又では初詣の定番の場所ですので、取り上げさせて頂きます。また、富士信仰とも関わりが深く、神仏習合の名残も残る寺院です。正式名称は経栄山題経寺(きょうえいざんだいきょうじ)で、江戸時代前期に創建された日蓮宗の寺院です。また、柴又七福神の毘沙門天も祀られています。映画『男はつらいよ』で寅さんゆかりのお寺としても知られています。最寄駅は柴又駅です。(葛飾区柴又7-10-3)

 

柴又八幡神社

6世紀後半に造られたと考えられている、古墳の上に鎮座している神社です。古墳は前方後円墳で、柴又八幡神社古墳と呼ばれています。非公開ではありますが、社殿の下には復元された石室が保存されています。江戸時代には旧柴又村の鎮守でした。柴又駅が最寄駅になります。(葛飾区柴又3-30-24)

 

鎌倉八幡神社

江戸時代の前期、この地域の開発に際し、鎮守として創建された神社になります。鎌倉の鶴岡八幡宮を勧請して創建された神社で、それがこの辺りの地名の由来になったとも言われています。新柴又駅の南、京成小岩駅寄りに位置しています。(葛飾区鎌倉4-15-23)

 

古録天神社

元は第六天社として創建された神社で、現在の古録天神社となったのは明治になってからです。例大祭では、お囃子が同乗する獅子頭の山車が出ることでも知られています。柴又駅の北西にあります。(葛飾区柴又2-5-36)

 

八幡稲荷神社(赤稲荷神社)

同じ葛飾区の鎌倉内にはもう一つ稲荷神社があり(東稲荷神社)、そちらに対し、社殿が赤く塗られていることから、赤稲荷神社とも呼ばれています。新柴又駅から徒歩すぐです。(葛飾区鎌倉3-27-18)

 

東稲荷神社

同じ葛飾区鎌倉内にある八幡稲荷神社(赤稲荷神社)と対を成しているとも言われている神社で、赤稲荷に対し、東稲荷と呼ばれている神社です。最寄駅は京成小岩駅です。(葛飾区鎌倉1-31-6)

 

立石・四ツ木の初詣

立石熊野神社

都内で唯一、陰陽師である阿部晴明によって創建されたといわれている神社です。平安時代の中期、水害に悩まされていたこの地に阿部晴明が立ち寄り、勧請したそうです。境内は陰陽、五行説に習い五角形に造られていて、五方山熊野神社とも呼ばれています。青砥駅、京成立石駅の中間に位置しています。(葛飾区立石8-44-31)

 

渋江白髭神社

室町時代の創建と考えられていて、江戸時代には「葛西の客人大権現」と呼ばれ親しまれていた神社です。吉原遊郭などからの信仰も厚かったといわれています。最寄駅は四ツ木駅です。押上線の北にあるのが四つ木白髭神社、南にあるのが渋江白髭神社です。(葛飾区東四つ木4-36-18)

 

四つ木白髭神社

江戸時代の前期、当時の立石村から四つ木村が分村した際に、その鎮守として創建され、以来この地域の守り神として信仰されている神社です。南葛八十八ヶ所霊場の第44番札所でもあります。四ツ木駅が最寄です。(葛飾区四つ木2-18-11)

 

川端諏訪神社

安土桃山時代、当時の立石村から川端村が分村した際に、現在も近くにある正覚寺というお寺とともに、その鎮守として創建された神社です。京成立石駅の南にあります。(葛飾区東立石2-13-13)

 

立石諏訪神社

長野の諏訪大社を勧請した神社で、江戸時代の中期の創建と考えられています。お諏訪さまとして親しまれている神社です。京成立石駅のすぐ東にあります。(葛飾区立石8-2-6)

 

篠原稲荷神社

江戸時代の中期、当時の立石村から篠原村が分村した際に、その鎮守として創建された稲荷神社になります。慈眼院というお寺と同じ敷地内に鎮座しています。四ツ木駅と堀切菖蒲園駅の中間辺りに位置しています。(葛飾区四つ木4-19-33)

 

若宮八幡宮

鎌倉時代初期の創建で、源頼朝が奥州征伐に向かう際に戦勝祈願し、その勝利に感謝し創建されたと考えられている神社です。旧若宮村の鎮守です。(葛飾区四つ木3-10-1)

 

原稲荷神社

江戸時代の中期、当時の立石村から原村が分村した際に、その鎮守として創建された稲荷神社になります。京成立石駅の南に鎮座しています。(葛飾区東立石4-42-1)

 

梅田稲荷神社

江戸時代の前期、当時の立石村から梅田村が分村した際に、その鎮守として創建された稲荷神社です。京成立石駅の北に位置しています。(葛飾区立石4-30-1)

 

堀切・小菅・室町の初詣

葛飾氷川神社

堀切氷川神社、下千葉氷川神社とも呼ばれています。安土桃山時代の創建と考えられ、旧下千葉村の鎮守でした。境内には源頼朝により、関西から移された八王子神社も祀られています。堀切菖蒲園駅が最寄です。(葛飾区堀切5-38-10)

 

上千葉香取神社

かつてはこの地域を治めていた、千葉氏もしくは葛西氏が、千葉の香取神宮を勧請して創建したのではないかと考えられている神社です。旧上千葉村の鎮守です。最寄駅は綾瀬駅になります。(葛飾区堀切8-20-25)

 

堀切天祖神社

戦国時代後期に創建された神社で、旧堀切村の鎮守です。堀切の神明さんとして古くから親しまれています。境外末社の菖蒲七福神、菖蒲十二支神でも知られています。堀切菖蒲園駅のすぐ東にあります。(葛飾区堀切3-11-2)

 

小谷野神社

江戸時代の中期に、当時の柳原村から小谷野村が分村した際に、村の鎮守として創建された神社です。長らく稲荷社と呼ばれていましたが、昭和になり現在の小谷野神社に改称されています。堀切菖蒲園駅の西、荒川近くにあります。(葛飾区堀切4-33-17)

 

小菅神社

旧小菅村の鎮守だった田中稲荷神社の境内に、明治2年に創建された小菅神社が移され合祀されたのが、現在の小菅神社です。小菅神社は明治2年に小菅県が設置された際に勧請された神社です。堀切菖蒲園駅と綾瀬駅の中間にあります。(葛飾区小菅3-1-2)

 

小菅稲荷神社

江戸時代前期に創建された神社で、元々は武蔵小室藩伊奈氏の屋敷内に祀られていたお稲荷さまです。この地には徳川吉宗が鷹狩りによく訪れてもいたそうです。「小菅稲荷の使い姫」という伝説も残る神社です。(葛飾区小菅1-28-11)

 

宝町八幡神社

旧宝木塚村の開村に伴い、鎮守として創建された神社です。江戸時代の初期くらいの創建ではないかと考えられています。お花茶屋駅と堀切菖蒲園駅の中間辺りに位置しています。(葛飾区宝町2-9-3)

 

青砥・高砂の初詣

青砥神社

安土桃山時代に、稲荷神社、白髭神社、諏訪神社を祀る三社明神として創建されました。旧青戸村の鎮守です。明治には白髭神社に改称されますが、昭和になり現在の青砥神社となりました。青砥駅の北、亀有寄りにあります。(葛飾区青戸7-34-30)

 

細田神社

江戸時代の中期、旧細田村の開村に際し、その鎮守として創建された稲荷神社です。京成高砂駅から南、小岩寄りに鎮座しています。(葛飾区細田3-17-6)

 

福森稲荷神社

江戸時代の中期に、旧福森村の鎮守として創建された稲荷神社です。青砥駅のすぐ南にあります。駅と中川の中間くらいです。(葛飾区青戸1-11-6)

 

中原八幡神社

江戸時代の初期、旧中原村の開村に伴い、村の鎮守として創建された神社です。地名の中原というのは、かつてはこの辺りが広大な野原だったことに由来しているそうです。青砥駅から徒歩すぐです。(葛飾区青戸2-2-2)

 

高砂天祖神社

伊勢皇大神宮と、香取神宮、鹿島神宮から勧請した三柱を祀っていたことから、三社明神社とも呼ばれていました。旧曲金村の鎮守です。最寄駅は京成高砂駅で、東に徒歩すぐです。(葛飾区高砂2-13-13)

 

諏訪野八幡神社(高砂八幡神社)

かつて諏訪野と呼ばれていたこの地域に、氏神として創建された神社です。新宿町の飛地として、曲金村、細田村に挟まれた場所に鎮座していました。最寄駅は青砥駅です。(葛飾区高砂1-18-1)

 

金町・水元の初詣

葛西神社

香取神宮の分霊を勧請し、平安時代の末期に創建された神社です。この地域の総鎮守で、江戸祭ばやし発祥の地といわれています。毎年11月の酉の市や、毎月第一土曜日に開かれる骨董市など、多くの人で賑わいます。金町駅が最寄駅です。(葛飾区東金町6-10-5)

 

水元神社

古くから水元猿町の鎮守として祀られていた、香取社が元になっている神社です。水元公園の建設に際し、香取社に浅間神社、熊野神社、吾妻神社、天祖神社が合祀され、現在の水元神社となりました。金町駅と八潮駅の中間にあります。(葛飾区西水元6-16-12)

 

半田稲荷神社

飛鳥時代の創建という説と、平安時代中期の創建という説があります。子供の疱瘡、麻疹、安産祈願にご利益があるとされ、参拝者も多く訪れます。歌舞伎や狂言にも描かれている神社です。金町駅の北にあります。(葛飾区東金町4-28-22)

 

南水元富士神社(飯塚富士神社)

鎌倉時代の末期に創建されたと考えられていて、江戸時代には旧飯塚村の鎮守だった神社です。富士信仰の神社で、境内には富士山を模した富士塚もあります。亀有駅と金町駅の中間辺りに位置しています。(葛飾区南水元2-1-1)

 

東水元日枝神社

江戸時代前期の創建で、旧上小合村の鎮守だった神社です。境内の入口には、特徴的な山王鳥居を見ることができます。水元公園の西にあり、金町駅と八潮駅の中間にあります。(葛飾区東水元4-15-3)

 

花之木稲荷神社

元々は、中川の近くにあった「花の木」という場所から現在の地に遷座した神社で、社名もその地名に由来しています。金町駅が最寄駅になります。(葛飾区新宿6-3-17)

 

東水元香取神社

元々この地は、千葉にある香取神宮と関係の深い土地だったことから、香取神社が創建されました。旧下小合村の鎮守です。水元公園の南西にある神社です。(葛飾区東水元2-41-1)

 

東水元熊野神社

旧小合新田村の鎮守です。小合(こあい)の語源は小鮎(こあゆ)で、戦国時代にこれが転じて小合になったといわれています。水元公園の西、日枝神社の少し北に位置している神社です。(葛飾区東水元5-40-14)

 

隣接地域の神社

お住まいの地域によっては、葛飾区と隣接する・墨田区・足立区・江戸川区・松戸市・三郷市・八潮市の神社の方が行きやすい場合もあるかと思います。

周辺地域の初詣にお勧めの神社についても、下記にそれぞれリンク記事を貼っておきましたので、是非チェックしてみてください。

・松戸市(未作成)
・三郷市(未作成)
・八潮市(未作成)