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鴎稲荷神社(大田区/羽田)の御朱印と見どころ

鴎稲荷神社の紹介

大田区羽田にある鴎稲荷神社の参拝レポートです。

読み方は「かもめいなりじんじゃ」です。鴎は大漁の兆しと考えられていることから、いつしか鴎稲荷と称されるようになりました。羽田七福いなりめぐりの五番目の神社で、最寄駅は京急の穴守稲荷駅になります。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

羽田七福いなりの一社「鴎稲荷神社」へ

まずですが、アホな僕は「鴎」という漢字が読めず。しかしなんと、僕よりもアホだと思っていた嫁が、「かもめ」と読むのだと教えてくれました。しかし嫁がアホだと思っているので信用していない僕は、自ら調べてみることに。その結果、読み方は間違いなく「かもめ」でした。僕の方がアホだと判明した瞬間です。

社名に「鴎」がついている神社は、僕はこちらが初めてです。どうやら海が近いので、漁師さんたちの信仰に関係しての社名のようです。

鴎稲荷神社は、この日僕たちが訪れる三ヶ所目の神社になります。

朝イチで自宅を出発し、京急の大鳥居駅に降り立ちました。僕と嫁、そして嫁の妹という三人での神社巡りがスタートです。

元々の大きな目的地は、羽田にある「羽田神社」と「穴守稲荷神社」でした。で、その周辺に「羽田七福いなりめぐり」なるものがあることを知りましたので、そちらにもできるだけ回ってみようと。

まず羽田神社に参拝した僕たちは、続いてそこから西に徒歩5分ほどの場所にある、中村天祖神社へ。そちらには、羽田七福いなりめぐりの「高山稲荷神社」が、境内社として鎮座しています。いなりめぐり四番目の神社ですね。

本当は、どうせならいなりめぐり一番目の神社から参拝したいところではありましたが、そちらがちと遠めだったんです。東官守稲荷神社という神社でして、大鳥居駅より一つ川崎寄りの、糀谷駅が最寄です。

もちろん徒歩圏内かと思いますので、おもいきって足を延ばせば、問題なく行ける距離ではあるんですけどね。

当初の目的地である羽田神社と穴守稲荷を優先に考えたとき、東官守稲荷神社はじゃっかん西に外れてしまうんです。二番目の妙法稲荷神社と、三番目の重幸稲荷神社も、最寄駅は糀谷駅です。

一番目から三番目、できれば参拝しておきたかったのですが…その後のことを考え、この日は泣く泣くそちらは諦めた次第です。

それ故に、羽田神社の後、いなりめぐり四番目の神社から、という形になってしまいました。

中村天祖神社への参拝を終え、次に目指したのが、こちらの記事で紹介する鴎稲荷神社です。

中村天祖神社は羽田神社の西、一方の鴎稲荷神社は羽田神社の東です。必然的に、羽田神社を中心に、行ったり来たりすることに。効率は悪いのかもしれませんが、やむを得ません。

中村天祖神社からは、15分くらいだったでしょうか。羽田神社からですと、10分くらいかと思われます。

地図を頼りに歩いて行きますと、路地の先に鳥居が見えてきました。

鴎稲荷神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、食物や穀物の神様で、五穀豊穣の神様である宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)です。倉稲魂命とも表記され、稲荷神と同一です。

創建の年代や経緯は不明ですが、境内の石鳥居に、江戸時代後期の弘化と刻まれていることから、創建はそれ以前と考えられています。

その昔、漁師たちが祈願をすると、鴎が飛来し大漁になったことから、鴎は大漁の兆しと考えられていました。そのためいつしか、鴎稲荷と称されるようになったそうです。

社殿は大正13年頃に新築されますが、昭和20年の第二次大戦で焼失してしまい、その後町民により再建されています。

古くから、海上安全、大漁祈願、火伏の神様として信仰されている神社です。

「羽田七福いなりめぐり」の一社で、開運招福のご利益があるといわれています。

羽田神社の兼務社です。

 

境内案内

鴎稲荷神社は、路地が入り組んだ住宅街の中にあります。こちらが入口になります。

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鳥居の右奥に手水舎が見えるのですが、よく見ると手水鉢の水を飲む猫の姿が。

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こちら、うちの嫁が撮影した猫ちゃんです。水飲んでます。可愛いです。

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こちらは僕の撮影です。少し近づいてみたところ、おもいっきりこっちを見ました。

鴎稲荷神社の猫

 

鳥居の脇には「羽田道」と書かれた石碑がありました。神社前の道路は、かつては羽田弁財天(玉川弁財天)への参道として利用され、羽田でとれた魚などを江戸に運ぶ道でもあったそうです。

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鳥居の左脇には、羽田七福いなりめぐりの看板です。

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一礼して石鳥居をくぐり境内へ。

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参道の先には赤い二の鳥居があり、その奥に社殿です。

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参道では、別の猫がごろごろしていました。

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右手に手水舎です。先ほど水を飲んでいた猫は、逃げてしまいました。

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手水鉢の隣には井戸があり、そちらからお水を汲み上げるという、珍しい形式の手水舎です。お清めをします。

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先ほど水を飲んでいた猫は、境内右手の塀の上に。

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参道を社殿へと進みます。

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一礼して二つめの鳥居をくぐります。

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社殿の前にはお狐さんです。こちらが左のお狐さん。巻物を咥えています。

鴎稲荷神社の狐

 

こちらが右のお狐さん。どちらもなかなか怖いお顔をしています。

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社殿の前には菊の花。境内は綺麗に整備され、大事に守られています。

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晴れた秋空の下、参拝させて頂きます。

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拝殿を振り返りますと、こんな景色です。

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左手にももう一つ社がありますので、行ってみます。

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こちらの扁額には「厄神様」と書かれていました。参拝させて頂きます。

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こちらは鴎稲荷の社殿を左斜め前から。

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社殿の左奥にドラム缶が置いてありまして、その上にもまた別の猫ちゃんがいました。

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しばし猫を眺めて過ごし、鴎稲荷神社を後にしました。

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参拝を終えて

鴎稲荷神社は、鴎ではなく猫の神社でした。

境内には全部で三匹の猫さんがいらっしゃいまして、手水鉢の水を飲んだり、参道で寝転がったり。

きっと猫たちにとって居心地のいい場所なんだと思います。どの猫さんもみんな、とってもくつろいでいました。

まず、入口の鳥居に近づいて行った時点で、手水鉢のところで何かが動いているのが見えたんです。で、よく見ると猫が水を飲んでたんです。

とっても可愛らしかったので、がっつり写真に撮りたかったのですが、僕が近づくと「見てんじゃねーよ」みたいな顔で、じっと睨まれました。それもまた可愛かったです。

で、ふと参道を見ますと、今度は別の猫が寝転がっていて…笑。

思わぬ猫さんたちとの出会いに癒されました。あまり近づくと逃げてしまうので、そんなに接近はできませんでしたけれど。

境内には僕たち以外に他の参拝者さんの姿はありませんでしたので、のんびりゆっくり参拝させて頂きました。とはいえ小さな神社でしたので、あっという間に散策は終えてしまいましたが。

猫の他には、手水舎もなかなか珍しいものでして、記憶に残りました。手水鉢のお隣に井戸がありまして、そちらの水を汲み上げる形になってます。このような仕組みの手水鉢は、以前に僕は品川の下神明天祖神社というところで遭遇したことを覚えておりまして、今回はそれ以来の二ヶ所目ではないかと。もしかしたら僕の記憶が曖昧で、他でも出会っている可能性はありますが、どちらにしても、なかなか珍しいものではないかと思います。

社殿も大きな建物ではありませんでしたが、どことなく趣のある社殿でした。

社殿前にいらっしゃったお狐さんが、左右どちらもけっこう怖いお顔をしていたのも、印象に残っています。

そして、社殿のすぐ左手には、厄除けの神様である「厄神様」が祀られていましたので、そちらにもしっかり参拝させて頂きました。

この日の天気は晴れでして、見上げると青空が広がっています。そこに鴎が飛んでいるのを見られたら、この神社からの景色としては最高だな、と思いしばらく見上げていたのですが…残念ながら鴎の姿は見えず。

その代わり、可愛い猫ちゃんたちに出会えましたので、良しとします。

猫のいる境内にてしばらくのんびりと過ごさせて頂きました。

鴎稲荷神社、参拝できてよかったです。

続いては、同じく羽田七福いなりの一社、玉川弁財天(羽田水神社)へと向かいます。

 

御朱印

鴎稲荷神社では、通常は御朱印は扱っていませんが、お正月の「羽田七福いなりめぐり」開催時のみ、御朱印を頂くことができます。開催期間や受付時間は、穴守稲荷の公式サイトに案内が出ていますので、確認ください。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都大田区羽田6-20-10です。

鴎稲荷神社の公式サイトはこちらです。
https://kamomeinari.hanedajinja.com/

 

電車

京浜急行 「穴守稲荷駅」から徒歩5分。

駅からは南(多摩川方面)に徒歩5分ほどです。じゃっかん入り組んだ路地を進むことになりますので、地図を見ながらをお勧めします。羽田七福いなりめぐり四番目の高山稲荷神社(中村天祖神社)からですと、徒歩15分ほどです。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。ごく短時間でしたら、神社前の道路に、他の車のご迷惑にならないよう路駐も可能かと思われます。また、穴守稲荷駅近くには、コインパーキングもいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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