新宿区にある市谷亀岡八幡宮の参拝レポートです。
読み方は「いちがやかめがおかはちまんぐう」です。江戸城築城の際に西方の守護神として創建された神社です。鎌倉の鶴岡八幡宮の分霊をお祀りしていて、「鶴岡」に対し「亀岡」という社名が付けられています。各線の市ヶ谷駅から徒歩すぐです。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
市ヶ谷の「亀岡八幡宮」へ
いつもは嫁と二人で神社巡りをしているのですが、この日は嫁の妹さんも加えて三人での神社巡りでした。妹さんが目に不安を抱えておりまして、目にとてもご利益があるという茶ノ木稲荷神社に参拝するのが一番の目的です。
茶ノ木稲荷神社は市ヶ谷にあり、こちらの亀岡八幡宮の摂社になります。ですので茶ノ木稲荷に行くと必然的に亀岡八幡宮にも参拝することになります。
事前にネットで調べたところ、亀岡八幡宮はけっこう大きめの神社のようで、市ヶ谷にそんな神社があることを初めて知りました。
茶ノ木稲荷、亀岡八幡宮に向かうまでに、既にこの日僕たちは三ヶ所神社を回っていました。お隣の駅、飯田橋にある東京大神宮にお参りをし、近くにあった桐生稲荷神社と白菊稲荷神社も訪れ、そこから電車で一駅の市ヶ谷に移動して来た形です。
朝から神社を回っていましたので、若干空腹を抱えながらも、茶ノ木稲荷と亀岡八幡宮を目指します。
亀岡八幡宮という社名、鎌倉の鶴岡八幡宮とよく似ているな~と思っていたのですが、鶴岡八幡宮のご分霊をお祀りしている神社とのこと。ですので、あえてそのような社名になっているわけですね。僕も嫁も何度か社名を口にしていたところ、だんだん混乱してきてしまったようで、気付けば亀岡鶴幡宮(かめおかつるまんぐう)と、とんでもない社名を口走っておりましたが…。
亀岡八幡宮は、市ヶ谷駅から徒歩ですぐの場所にあるので、かなり行きやすいです。
駅から歩いて大きな通りを渡るとすぐに、境内へと通じる石段が目に入ります。
茶ノ木稲荷への入口は、その石段の途中にありました。ですのでまず、石段を登り茶ノ木稲荷神社へ。摂社になりますので、本来は亀岡八幡宮の後に立ち寄るべきではあったのですが、思わず先に立ち寄ってしまいました。ごめんなさい。
妹さんの目が良くなるように参拝させて頂きました。
そして茶ノ木稲荷への参拝を終えた後、再び石段へと戻り、亀岡八幡宮に向かいます。
石段を上がり切ると、亀岡八幡宮の社殿が姿を現しました。
ご由緒
ご祭神は、誉田別命(ほむたわけのみこと)、気長足姫尊(おきながのたらしひめのみこと)、與登比売神(よとひめのかみ)の三柱です。
誉田別命は、第15代応神天皇の別名で、武神である八幡神と同一視されています。気長足姫尊は、応神天皇の母である神功皇后の別名で、第14代仲哀天皇の皇后です。與登比売神は、応神天皇の后です。
創建は室町時代後期の文明11年です。太田道灌が江戸城を築城する際に、鎌倉の鶴岡八幡宮の分霊が勧請し、西方の守護神として祀ったのが始まりとされています。鶴岡八幡宮の「鶴」に対して「亀」が付けられ、亀岡八幡宮と称されます。
創建当時は市谷御門の中(現在の千代田区)に鎮座していましたが、江戸時代になり、江戸城の外堀が出来たのを機に、現在の茶ノ木稲荷神社の敷地内に遷座しました。江戸時代には市谷八幡宮と称されています。三代将軍徳川家光や桂昌院の信仰を得て、再興されたといわれています。
第二次大戦で社殿が焼失してしまいましたが、昭和37年に再建され、現在に至ります。
境内案内
JR市ヶ谷駅から歩いて3~4分ほど。大通りを渡ってすぐ、右手の奥に石段が見えます。
緑も多く、素敵な境内の入口です。
石段の脇には社号碑。
じゃっかん急な石段ではありますが、上ります。
石段をちょうど半分上った左手に、茶ノ木稲荷神社の入口があります。
まずは茶ノ木稲荷神社に参拝。茶ノ木稲荷の画像などはこちらの記事で紹介しています。
茶ノ木稲荷への参拝を終え、再び石段を上ります。石段の先には鳥居も見えます。
石段を上り切ると、鳥居の前には可愛らしい狛犬さんがいらっしゃいました。こちらは左の狛犬さん。
こちらは右の狛犬さん。特徴的な形をしていますね。
鳥居は銅鳥居です。一礼してくぐります。八幡宮と書かれた立派な扁額も。
鳥居の先、左手に鳥居の説明と、宝物である団扇の説明書きがありました。
その先には左に金刀比羅宮があります。こちらには後ほど参拝。
石段があと少し続いていましたので、もう一息上ります。
石段を全て上り切ると、参道の先に拝殿が見えました。緑も多く境内はけっこう広そうです。
石段を上り切ったところにも狛犬さん。こちらは左の狛犬さんです。凛々しいです。
こちらが右の狛犬さん。どちらもやはり、少しお顔の造形が特徴的です。
参道を進み拝殿へ。
参道の左手はこんな感じで開けています。
右手に手水舎です。
手水舎でお清め。
参道に戻ります。参道の脇に、台座が二か所にありました。狛犬さんの土台と同じものでしたので、もしかしたらこの場所にも、かつては狛犬さんがいたのかもしれません。
社殿は白と朱色が基調になっている建物です。
参拝させて頂きます。
お賽銭箱の上には球根が置いてあり「ご自由にお持ちください」と書かれていました。チューリップの球根のようです。嫁の妹さんが一つ頂いていました。
参拝を終え、一通り境内を散策してみます。こちらは拝殿側から見た参道です。
こちらは拝殿に向かって右手にあった御神木の銀杏です。緑がとても綺麗でした。
拝殿の右奥には裏参道の小路。
裏参道を進んでみると…小路がけっこう長く続いていました。細い参道です。亀岡八幡宮にはこちらからでも入ることができるんですね。
拝殿の左側には、かつて力比べに使われた力石が並んでいます。
社殿を左斜めから見るとこんな感じです。かっこいいですね。
拝殿に向かって右手にも小さな鳥居がありましたので、行ってみることに。
世稲荷大神です。僕は出世とは縁のない人生を歩んでいますが、出世はしたいので、もちろんお参りすることに。
出世稲荷の奥に社務所があります。こちらで御朱印を頂きました。亀岡八幡宮のものと、茶ノ木稲荷神社の御朱印も頂くことができます。
嫁の妹さんが目に少し不安がありますので、目が良くなるようにと絵馬も頂くことに。絵馬は帰り道に茶ノ木稲荷の境内に掛けさせて頂きました。
一通り境内を散策し、途中にあった金刀比羅宮にも参拝し、市谷亀岡八幡宮を後にしました。
参拝を終えて
この日は祝日だったのですが、参拝者もそこまで多くはなく、のんびりとした時間を過ごすことができました。
市ヶ谷にこんな神社があったとは。今まで全く知りませんでした。
まず、市ヶ谷駅から向かうと最初に目に入る、長い石段の景色がとっても素敵なんですよね。両脇には緑がたくさんあって、茶ノ木稲荷の赤い提灯も見えたりして。その先に亀岡八幡宮の鳥居が見えるのもいい感じなんですよ。
ぱっと目に飛び込んできたその景色が美しくて。
この日は曇り空ではあったのですが、晴れた青空の下ではどう見えるのかとか、逆に雨降りの日はどんなふうに見えるのかとか、そんなことまで気になってしまう素敵な景色でした。
で、そんな素敵な入口から石段を上り切りますと、いっきに視界が開けます。
当初はそんなに大きな神社をイメージしていなかったのですが、思っていた以上に広い境内を有している神社でした。石段の上から見た拝殿の景色もまた美しかったです。
また、狛犬さんが二対いらっしゃったのですが、どちらも特徴的な容姿をしていまして、印象に残りました。特に銅鳥居の前の狛犬さんは、かなり個性的でして、可愛らしくもあり、なんだか乗り物みたいにも見えてしまって…。それに対し、二対目の狛犬さんの方は、渋い感じでしたね。どちらのタイプも惹かれるものがありましたので、しっかりと写真に収めさせて頂きました。
亀岡八幡宮は、鎌倉の鶴岡八幡宮のご分霊をお祀りしている神社とのことですので、それを知ると改めて鶴岡八幡宮にも行ってみたくなります。過去には僕も行ったことはあるのですが、まだ神社に興味を持つ前でしたので、ちゃんとした記憶がなく…。いつか改めて参拝しようと思います。
境内摂社の茶ノ木稲荷にもしっかり参拝できましたし、妹さんの絵馬も奉納できて何よりです。
二社の御朱印も頂けました。
市谷亀岡八幡宮、参拝できて良かったです。
この後は、お隣の駅、四谷にある須賀神社へと向かいます。
御朱印
こちらが市谷亀岡八幡宮の御朱印です。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、平日は13時から16時まで、日曜祝日は9時半から16時までです。
茶ノ木稲荷神社の御朱印も、市谷亀岡八幡宮の社務所で頂くことができます。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都新宿区市谷八幡町15です。
市谷亀岡八幡宮の公式サイトはこちらです。
http://www.ichigayahachiman.or.jp/
電車
各線「市ヶ谷駅」から徒歩3~4分。
各線の市ヶ谷駅から徒歩ですぐです。JRですと改札は一か所です。有楽町線と南北線ですと「7番」出口から。都営新宿線ですと「4番」出口からです。
駐車場
6台停められる参拝者用の駐車場があります。特別な日でなければ問題なく停められるかと思います。また、近くにはコインパーキングなど、駐車場もいくつかあります。
周辺のパワースポット
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