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金毘羅堂(府中市/本町)の御朱印と見どころ

府中金比羅神社の紹介

府中市本町にある金毘羅堂の参拝レポートです。

読み方は「こんぴらどう」です。金比羅堂とも表記されます。隣接している妙光院という寺院の境外仏堂になります。金比羅神社、金毘羅神社と表記されていることもあります。武蔵国の総社である大國魂神社のすぐ南に位置しています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

府中本町にある「金比羅堂」へ

府中市には大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)と言う、とても大きな神社がありますが、金毘羅堂はそのすぐ近くに位置するお堂です。

僕は以前にも一度だけ大國魂神社には訪れたことがあり、この日は嫁と二人で久しぶりに大國魂神社に再訪してみようかと。以前大國魂神社を訪れたのは春で、境内のしだれ桜がとても綺麗だったことをよく覚えています。

そして、せっかくなので府中にある他の神社も回ってみようかと思い、事前に調べたところ、けっこうたくさんの神社があることが判明。

一番大きな大國魂神社は、他の神社を巡った最後の締めで訪れることに決め、周辺の神社から回ることにしました。

そしてその一番先の目的地として決めたのが、金毘羅堂です。このときはお堂ではなく神社として認識しておりました。金比羅神社だと。

神社ではなく寺院の境外仏堂だとわかったのは、後になってからです。Googleマップにもおもいっきり金比羅神社として掲載してありましたので、そういうものなどだと思ってしまいました。(後にGoogleマップも修正されています。)

季節は9月の下旬、もうだいぶ涼しくなった頃でしたが、この日だけやけに暑い日でした。

JR南武線の府中本町駅で下車をし、地図を頼りに向かいます。地図によると、金比羅堂は大國魂神社の裏手のような場所にあり、入口も大國魂神社の表参道とは逆側です。最初、大國魂神社の境内にある末社なのかな~と勝手に思ってしまいましたからね。結果的に大國魂神社ではなく、妙光院の境外仏堂でしたけれど。

もっと事前にちゃんと調べてから行けばいいのですが、ついついそれを怠ってしまったため、金毘羅堂に関しての情報はほぼ無しな感じで向かいます。場所も本当にあるのかどうか不安を抱えながら。

そして歩くこと数分、無事に金比羅神社の入口に到着しました。

駅からはすぐでした。

 

ご由緒

金毘羅堂は、近くに建つ妙光院の境外仏堂です。妙光院は真言宗豊山派の寺院です。

妙光院のご本尊は、延命地蔵菩薩(えんめいじぞうぼさつ)

妙光院の創建は平安時代前期の貞観元年です。平城天皇の第三皇子である真如法親王により開かれたと伝えられています。

坂名になっている金毘羅堂は,妙光院の鎮守堂です。仏堂は古くからまつられていますが,今のお堂は文化十三年(1816)に改築したものといわれます。

境外仏堂である金毘羅堂は、妙光院の鎮守堂として建てられ、現在のお堂は江戸時代後期の文化13年に改築されたものになります。

堂宇内には、都の重宝に指定されている「金銅蓮華形磬」が保存されています。

 

境内案内

府中本町駅から歩くこと5分ほど。金毘羅堂へと続く石段が姿を現しました。

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石段を上ると、鳥居とその奥にはお堂が見えます。お昼休憩をしている警備員のおじさんも見えます。

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大きくはありませんが、古そうな石鳥居です。

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鳥居をくぐると開けた空間が現れます。人の気配は一切ありません。

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参道を進むと右手に手水鉢。水はありませんでしたので、手をはたいてお清めをしました。

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お堂に向かいます。お堂の後ろには木が生い茂っています。

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狛犬さんはいらっしゃいませんでしたが、堂宇の左右に狛犬さんのような彫り物がありました。こちらは左側です。

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こちらが右側。

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古く歴史を感じる建物です。静寂の中、参拝させて頂きます。

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参拝を終え、少し境内を歩いてみます。堂宇側から参道を見るとこんな景色です。けっこう広いです。

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お堂に向かい左手の奥は森のようになっています。大國魂神社本殿の裏手に当たる場所かと思います。

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こちらは斜め前から見たお堂です。小さいですが厳かな雰囲気がある建物です。

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境内を一通り散策し、静かな空気を存分に楽しみ、金毘羅堂を後にしました。

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参拝を終えて

金比羅堂は、とてもひっそりと佇んている仏堂でした。

裏手にある大國魂神社は、常に参拝者も多く賑わっているかと思うのですが、こちらの金比羅堂は人の気配が全くありません。

警備員のおじさんが休憩をしていましたので、それが唯一現実世界との接点な感じがしました。

誰もいなかったら、なんだか取り残されてしまった空間にいるような、そんな錯覚を余計に強く持ったかもしれません。時間が止まってしまったかのような場所でした。

古くからこの場所にあり、同じようにひっそりと佇んでいたお堂なんだろうな~と思います。

境内には、お堂と手水鉢、そして鳥居があるだけです。それ以外には木が何本かあるだけです。とてもシンプルな境内ではありますが、奥には大國魂神社の森が見え、厳かな雰囲気がありました。

きっと夜訪れたらかなり怖いかと思います。来ないですけれど。

そして僕が、こちらが妙光院という寺院の境外仏堂だと知ったのは帰宅後です。ゆえに、参拝時は妙光院の存在すら知らず…。帰宅後に地図で見ますと、金毘羅堂から少し東に、ばっちり妙光院があるのが確認できました。

仏堂に参拝し、本堂に参拝しないという事態になってしまったので、これは本堂の方にもいつか参拝させて頂かねばと。

そんなじゃっかん中途半端さは残る形にはなってしまいましたが、金毘羅堂、参拝できてよかったです。

とても静かな時間を過ごすことができました。

金比羅堂を後にし、続いては近くにある熊野神社に向かいました。

 

御朱印

金比羅堂の御朱印はありませんが、妙光院ではご本尊の御朱印を頂くことができます。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都府中市本町1-15です。

妙光院の公式サイトはありません。

 

電車

JR南武線・武蔵野線 「府中本町駅」から徒歩5分。

京王線 「府中駅」から徒歩10分。

最寄駅は府中本町駅です。歩いて5分掛からない距離です。京王線の府中駅からでもじゅうぶん徒歩圏内です。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありませんが、近くにパーキングがいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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