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御殿稲荷神社(府中市/本町)の御朱印と見どころ

御殿稲荷神社の紹介

府中市本町にある御殿稲荷神社の参拝レポートです。

読み方は「ごてんいなりじんじゃ」です。武蔵国総社である大國魂神社の近くにある、小さなお稲荷さんです。住宅街の中に鎮座しています。最寄り駅は府中本町駅です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

府中本町の「御殿稲荷神社」へ

この日は嫁と二人で府中まで映画を観に出掛けて来ました。

7月の末でして、夏真っ盛りの暑さが厳しい一日です。

僕たち夫婦は、休日には定期的に都内のあちこちで神社巡りをすることが多いのですが、さすがに暑さが厳しいこの時期は、あまり活発には動き回れません。

熱中症も怖いですし、何よりももう中年ですので、体力的にもだいぶ衰えてきていますので。

ですのでこの季節は、できるだけ涼しいお出掛けということで、その行き先に映画館を選ぶことが多くなっているんです。

僕は三鷹在住ですので、吉祥寺、立川、新宿など映画館の選択肢はけっこう色々あります。そんな中、今回は府中に行ってみることにしました。

これまでにも府中の映画館には何度か行ったことがあるのですが、スクリーンがいくつもある、けっこう大きな映画館があるんです。TOHOシネマズ府中ってとこですね。

映画に関して言えば、吉祥寺よりも府中や立川の方が断然充実してます。

この日観に行く映画は、細田守監督の最新作『未来のミライ』。午後のチケットを予約し、のんびりと出掛けます。

そして府中と言えば、大國魂神社という大きな神社があります。

大國魂神社には僕も何度か参拝したことがあり、くらやみ祭りだったり、すもも祭りだったり、いくつかお祭りも観に来ています。

今回もせっかく府中に行くのですから、大國魂神社には立ち寄ろうと。

さらに、嫁からの提案です。僕の嫁は実家が稲城市でして、府中の近くなんです。で、府中にはそこそこ詳しくて、南武線の府中本町駅の近くに、大國魂神社と関係の深い「坪宮」というのがあると。嫁は以前通りかかったことがあるそうなので、そちらにも今回行ってみようということになりました。

映画を観る前に坪宮に立ち寄り、その後『未来のミライ』を観て、最後に大國魂神社に参拝、というルートに決定です。

電車を乗り継ぎ府中本町駅で下車し、地図を確認することもなく、嫁の記憶だけを頼りに坪宮を目指したのですが…。

「あれ?この辺だったかな~」と嫁がつぶやきつつ入った路地の先には、坪宮ではなく他の神社がありました。

小さな神社ですが、お稲荷さんのようです。

そのお稲荷さんが、こちらの記事で紹介する御殿稲荷神社です。

 

ご由緒

ご祭神は、社名からの推定になりますが、五穀豊穣の神様である、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)です。宇迦之御魂命とも表記され、稲荷神と同一です。 

創建の年代や経緯は不明です。江戸時代の後期に、現在の文京区湯島に鎮座している妻恋稲荷より、「正一位御殿稲荷大明神」の称号を与えられていますので、創建はそれと同時期、もしくはそれ以前ということになります。

府中では妻恋稲荷から勧請され創建された稲荷神社が多いとのことですので、御殿稲荷神社もその一つではないかと思われます。

その他、経緯などは全くわかりませんでしたので、何かしら詳しいご由緒がわかり次第、追記させて頂こうと思います。

 

境内案内

路地を歩いて行きますと、建物の奥に鳥居が見えましたので、行ってみることにします。

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手前にあった建物には「御殿稲荷神社社務所」の看板が掛けられていました。ということは、奥に見えた鳥居が御殿稲荷神社だと推測できます。この建物は自治会の公会堂も兼ねているようです。

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奥の鳥居へと進んでみます。

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鳥居の正面に立ちます。石鳥居の奥には赤い鳥居、そしてその奥に祠が見えます。左にも小路がありましたが、まずは正面から。

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一礼して石鳥居をくぐります。扁額には「稲荷神社」と刻まれていました。

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赤い鳥居もくぐります。

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祠はコンクリートのものでした。扉にはお賽銭口がありましたので、お賽銭を入れ参拝します。

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左にも小さな祠があったのですが、どうやらそちらへは一度境外へ出て、鳥居前にあった左に入る小路から行くようです。

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境外へ出て、小路から先ほどの祠へ向かいます。

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小路の突き当たり、小さな祠にも参拝します。

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こちらから御殿稲荷の祠を見ますと、こんな感じです。左斜め前からになります。二つの祠に参拝を終え、御殿稲荷神社を後にしました。

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参拝を終えて

道を間違えたために、偶然訪れることになった御殿稲荷神社。

御殿稲荷神社はとても小さな神社でした。住宅街の中にあり、同じ敷地内には、社務所も兼ねた自治会の建物がありました。

その建物の左手奥に、石鳥居と赤い鳥居が連なり、祠が祀られています。

さらにその脇にも小さな祠がありまして、そちらにはどんな神様が祀られているのかわからなかったのですが、どちらにもしっかりと参拝させて頂きました。

暑い中での参拝でしたので、汗っかきな僕はもう、滝のような汗を流しながらの参拝でしたが。

一方、蝉が四方八方に飛び交っていましたので、虫の苦手な嫁は蝉に怯えながらの参拝でした。

神社巡りをしていますと、偶然神社を見つけることはたまにあります。

事前に地図などで確認してから出掛けてはいるのですが、地図に載っていない小さな神社が現れたり、道を間違えたために偶然辿り着いてしまったり。

今回の御殿稲荷神社は、道を間違えなければ参拝することがなかった神社です。おそらく一生訪れる機会はなかった場所だとも思います。

そう考えると、これも何かのご縁なのでは?なんて、そんなふうに思ってしまったりもするものです。

きっと呼ばれたんだよ、と。

そういう超自然的な何かしらが実際にあるのかどうか僕にはわかりませんが、少なくともそんなふうに思えることは、悪いことではない気がします。

事実だけ冷静に見ますと、「道を間違えて進んだ先にたまたま神社があった」だけなんですけどね。

それを自分に都合良い解釈ではありますが、「呼ばれた」と思えた方が、幸せな気がするんですよね。

そういう解釈が行き過ぎてしまうと、またちょっと違ってきちゃうのかもしれないですけど、少しそう思うくらいなら、そっちの方がいいんじゃないかな~と。

ですので今回の御殿稲荷神社も、僕は呼ばれたんだと思うことにしています。

御殿稲荷神社への参拝を終えた僕たちは、ここでようやく嫁の記憶に疑問を呈し、地図を見ることに。

そうしますと、目的の坪宮はもう少し先であることが判明します。あと3本くらい先の路地でした。

地図に従い、少し先の坪宮を目指します。

 

御朱印

御殿稲荷神社では御朱印は扱っていません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都府中市本町2-5-4です。

御殿稲荷神社の公式サイトはありません。

 

電車

JR南部線 「府中本町駅」から徒歩4分。

改札を出たら左手に進み坂を下り、途中の路地を右折です。

京王線 「府中駅」から徒歩10分。

南口を出て大國魂神社前の信号を右折し、府中本町駅方面です。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。神社前の道路は狭い道ではありますが、ごく短時間でしたら、他の車のご迷惑にならぬよう路駐しても問題ないかとは思われます。近くにはコインパーキングもあります。

 

周辺のパワースポット

 

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