新宿区の伊勢丹屋上にある朝日弁財天の参拝レポートです。
読み方は「あさひべんざいてん」です。新宿伊勢丹の屋上にある弁才天で、火伏せや商売繁盛の神さまとして信仰され、新宿伊勢丹と訪れる人々をお守りしています。最寄り駅は新宿三丁目駅ですが、各線の新宿駅からも徒歩圏内です。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
新宿伊勢丹屋上の「朝日弁財天」へ
僕は以前、新宿の小田急百貨店屋上に祀られている「小田急豊川稲荷」に参拝し、その記事を書かせて頂きました。
新宿に限らず、大きなデパートの屋上には、けっこう神社があるところが多いみたいです。
新宿ですと、小田急百貨店に豊川稲荷、高島屋に熊鷹社、京王百貨店に開運稲荷大明神があるようです。
そして伊勢丹の屋上には、こちらの記事で紹介する「朝日弁財天」が祀られています。
この日は嫁と二人で新宿まで出掛けて参りました。
午前中には今まで回ったことがなかった東新宿周辺の神社巡りをして、午後にはバルト9で映画というコースです。
映画は『ピース・ニッポン』という映画で、日本の綺麗な風景などを集めた映画でして、とても素敵なものでした。
しかし、季節は7月の下旬でして、午前中に炎天下の中を神社巡りで歩き回り、その後ランチをした直後に薄暗い映画館に入ったため、睡魔との壮絶な闘いを繰り広げることに…。
結果的に部分部分で映画の記憶が途切れ途切れです。勿体無いことをしました。
次回から神社巡りの後の映画には気を付けようと思います。
バルト9を後にした僕たちは、僕の友人がやってる居酒屋が高円寺にありまして、そちらで一杯引っ掛けてから帰ることに。
で、その友人のお店が開店5周年間近でしたので、何か手土産でも買って行こうということになり、バルト9のすぐ近くにあった伊勢丹に寄ってみることにしたんです。
そして伊勢丹を目の前にした嫁が、「伊勢丹の屋上に神社がある」ことを思い出したため、せっかくなので屋上にも上がってみて、参拝をしてから帰ろうと。正確には、弁財天は神社ではなく寺院ではありますが。
新宿の屋上で社寺に参拝するのは、小田急の豊川稲荷に続き二ヶ所目です。
伊勢丹の屋上自体行ったことがなかったので、それもちょっと楽しみだったりもします。
店内に入った僕たちは、エレベータと階段にて、まっすぐ屋上を目指します。
到着して外に出ますと、目の前に新宿の高層ビルが広がる景色に、思わずテンションが上がります。
ご由緒
ご本尊は、推定にはなりますが、推定仏教の守護神で、七福神の一神である弁財天です。(あるいは弁財天と習合された日本神話の女神で、水の神様でもある市杵島姫命の可能性もあります。)
伊勢丹の屋上に鎮座する以前の、創建の具体的な年代や経緯などは不明ですが、江戸時代初期の頃の創建ではないかと考えられています。
元々は市ヶ谷にあったあまざけやに鎮座していたものを、昭和8年の伊勢丹新宿店開店時に、ビルの屋上にお祀りしました。これは大田道灌が江戸城築城の際に、弁財天を鬼門除けとして祀ったことに因んでいます。ある僧侶が弁財天を伊勢丹の守護神として祀るようにと勧めたそうです。
火伏せの神さま、商売繁盛の神さまとして信仰され、新宿伊勢丹と、訪れる人々をお守りしています。
境内案内
エレベーターを下り、伊勢丹の屋上に出ます。ここから既にお洒落な感じです。
先へ進むと、なんとも開放的な空間に出ました。ウッドデッキに芝生、目の前には新宿の高層ビル群。
これは気持ちいいです。伊勢丹の屋上ってこんなふうになってたんですね。
芝生の方へ進みますと、そこから右手に緑が茂る一角が見え、そちらが朝日弁財天のようです。
こちらが朝日弁財天の正面です。ちょっとした日本庭園のようなお庭の中に、社殿がある感じです。
入口の左手にはご由緒。
境内に入ると池があり、橋が掛かっています。
橋を渡り社殿の正面へ。境内は手入れが行き届いていて綺麗です。
社殿の両脇には緑に埋もれるように燈籠がありました。こちらが左側です。
こちらが右側です。
社殿の前へと進み出ます。
屋上に吹く夏の風を感じつつ、参拝します。
社殿には扁額の後ろに龍が彫られていました。
社殿を振り返るとこんな景色です、いい眺めです。
朝日弁財天の境外に出ますと、その左隣りも広くなっていまして、石像がありましたので行ってみることに。
石像には「店祖 小菅丹治翁像」と書かれていす。伊勢丹の創業者である小菅丹治さんという方の像でした。僕は伊勢丹の創業者を初めて知りました。
小菅丹治翁像の側から、朝日弁財天を見るとこうなっています。緑に埋もれて社殿などは見えませんが。
伊勢丹屋上にはビアガーデンがありました。一瞬誘惑に負けそうになりましたが、我慢します。
もう一度気持ちのいい景色を眺め、屋上を後にしました。
参拝を終えて
まず、伊勢丹の屋上にこんな素敵な空間があったことを今まで知りませんでしたので、新鮮でした。広々としてとっても気持ちいい場所です。
綺麗に整備された公園のようになっていて、周囲には新宿の高層ビルが聳えているのが見えます。
伊勢丹の「伊」の文字が丸の中にある大きな看板を、目の前に見ることもできます。
そんな中に、ひときわ緑の多い一角があり、そちらが朝日弁財天でした。
社殿の周囲には手入れが行き届いた木々があり、手前には池もあり橋が架かっています。
心地良い空間が造られていて、しばらくそこに留まっていたくなるような場所です。
屋上全体が広くて気持ち良いのですが、そんな中でも朝日弁財天の境内は、癒しのような空間になっているのではないかと思います。
弁財天のお隣にも少し広くなっているスペースがあり、奥には石像の姿が。何者の石像かと思い見てみたところ、伊勢丹を創業した小菅丹治さんという方の像でした。
伊勢丹の始まりは、伊勢屋丹治呉服店という呉服屋さんだったそうです。場所も新宿ではなく当初は神田にあったようです。
神社や土地の歴史など調べるのも楽しいですけれど、百貨店の歴史なんかもけっこう面白いかもしれないですね。
伊勢丹が神田の呉服屋さんが発祥だったというのも、僕は初めて知りました。また、伊勢屋丹治という店名から伊勢丹になっているということも。
今回の朝日弁財天にて、僕は新宿の屋上にある社寺に二か所訪れたことになりますが、屋上ってやっぱ気持ちいいものですね。
そこに社寺があるというのもまた素敵ですけれど、屋上自体も、のんびりしたい時などふらっと行ってみるのもいいかもしれません。
伊勢丹の屋上にはこの時期ならではだと思うのですが、ビアガーデンもありました。その誘惑にかなり負けそうになったのですが、なんとか我慢しました。
朝日弁財天がある新宿伊勢丹の屋上、是非行ってみてください。
この日僕たちは、結果的に三つの弁財天に参拝しました。
東新宿にて、抜弁天と金弁財天という二ヶ所に立ち寄っていましたので、朝日弁財天が三ヶ所目の弁財天です。
一日でこんなにも弁財天を回ったのは、もしかしたら初めてかもしれません。
どの弁財天さまも、金運や商売繁盛にご利益があるようですので、これを機に貧しい僕たち夫婦にも、金運が廻ってきたら良いのですが。
そんなことを願い、この日の神社巡りを締めました。
この後は予定通り伊勢丹の地下にて手土産を買い、友人のやっている高円寺の居酒屋へ。
いい休日を過ごすことができました。
今度は新宿の屋上巡りでも計画してみようかと思います。
御朱印
朝日弁財天では御朱印は扱っていません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都新宿区新宿3-14-1です。
朝日弁財天の公式サイトはありません。新宿伊勢丹の公式サイトはこちらです。
https://www.isetan.mistore.jp/shinjuku.html
屋上庭園の開園時間は、3~10月が10時30分~19時00分、11~2月が10時30分~18時00分です。天候などにより閉園になる場合がありますのでご注意ください。
電車
①丸ノ内線 「新宿三丁目駅」から徒歩1分。
②都営新宿線 「新宿三丁目駅」から徒歩3分。
③各線 「新宿駅」から徒歩5~10
新宿伊勢丹の屋上にあります。地下通路からですと、B5、B4、B3出口からが近いです。JRで地上からでしたら東口からになります。
駐車場
伊勢丹の駐車場、駐輪場が数ヶ所あります。詳しくは、伊勢丹公式サイト内の駐車場案内をご覧ください。
周辺のパワースポット
新宿区の神社一覧
新宿屋上神社巡り
新宿の屋上にある神社を、こちらの記事でまとめてあります。