熱田神社
浅草のパワースポット「熱田神社」
台東区の今戸にあるパワースポット、熱田神社に行って参りました。読み方は「あつたじんじゃ」です。各線の浅草駅と南千住駅の中間くらいにある神社です。
季節は8月の下旬。まだまだ夏真っ盛りで暑さが厳しい時期です。
この日は嫁と二人で台東区の神社巡りを決行し、熱田神社がこの日三ヶ所目に訪れた神社です。予定ではこの日は全部で六つの神社を回る計画です。
台東区には「台東区神社マップ」と言うのがありまして、それに沿って神社巡りをしているのですが、そこに載っている神社だけでも全部で26ヶ所。とても一日二日では回り切れず、今回が三度目の挑戦です。
最初に台東区の神社巡りを始めたのが昨年の5月ですので、既に1年以上経過しているのですが、いまだに回り切れていないんです…。僕は東京在住ではありますが、西側の方面に住んでいますので、台東区は普段ほとんど訪れる機会がない地域なんですよね。おもいきって機会を作らないとなかなか行かないんだろうな~と言うのはよ~くわかってるんですけどね。
重い腰が上がらぬまま時間ばかり過ぎて行く中、この夏に絶好の機会が訪れたんです。
東北に知り合いの陶芸家さん夫婦がいらっしゃいまして、僕も嫁も彼らの作品がとても好きなんです。僕は特に陶芸に詳しいとか、趣味にしているとかでは全くないんですけど。笑
そのご夫婦が、この夏に浅草で個展を開くとの知らせ。
これはもう絶対に行こうと言うことになり、せっかくなのでその足で浅草周辺の神社巡りもしちゃおうぜ、と言う流れになったわけです。
僕たちが「台東区神社マップ」の中でまだ回っていないエリアがちょうど浅草周辺だったっこともあり、まさに絶好の機会でした。
朝いちで神社巡りを開始し、お昼過ぎには陶芸展に行く予定を立て、ルートを練ります。
そして最初に参拝したのは、日比谷線の三ノ輪駅近くにある「千束稲荷神社」です。浅草エリアからは少し離れるのですが、マップ上でまだ訪れていない神社だったため、この日最初の神社に選びました。
そこから台東区の循環バスである「めぐりん」に乗り、二ヶ所目の「玉姫稲荷神社」へ。
暑い日だったこともあり、「めぐりん」があまりにも快適だったため、この後もできるだけ「めぐりん」を使って移動したくなりました。料金も100円ですし、エアコンも効いてますし。笑
ただ、「めぐりん」はバス停とか路線図とかが若干わかりづらいんですよね…。
と言いつつも念入りに調べてみると、玉姫稲荷神社からもこの後向かう予定だった「熱田神社」や「今戸神社」にめぐりんを使って行けそうです。
しかしながら地図をよく見てみますと、玉姫稲荷神社から熱田神社は、ほぼ真っ直ぐ南下して行けば、距離もたいした距離ではなさそうです。
めぐりんを待つ時間など考えると、歩いちゃった方が早そうで…笑。
結局徒歩で向かうことに。
熱田神社を目指し、てくてくと歩きます。
歩き始めて5分ほどでしょうか。思っていたよりもあっと言う間に、熱田神社に到着です。
ご由緒
ご祭神は、日本古代史上の伝説的英雄である日本武命(やまとたけるのみこと)と、日本武尊の妃である橘姫命(たちばなひめのみこと)です。
創建は戦国時代の末期です。山谷村のお百姓さん一同が、浅草鳥越近郷の鎮守として奉斎し、創建したのが始まりとされています。同じく浅草鳥越の鳥越神社、第六天榊神社と並び、「鳥越三所明神」と称され親しまれていました。
江戸時代になり三代将軍家光の時に、社地が幕府の御用地となり、住民とともに山谷の地に遷座し、以降は「山谷明神」と称されるようになりました。
大正の関東大震災にて社殿が焼失してしまいましたが、昭和2年には復興に伴う区画整理で現在の地に遷座し、社殿も再建されています。その際に本殿を鉄筋コンクリートにて造営したため、第二次大戦時の大空襲でも本殿だけは焼失を免れたそうです。
社宝の「陰陽丸」と呼ばれる大太刀は、刀身長280cm、全長368.5cmもある大きな刀で、台東区の有形民俗文化財にも指定されています。江戸時代の後期にコレラが大流行した際には、熱田神社の宝刀として、この大太刀が疫病を祓うため町内を巡ったそうです。
東京の下町で、古くから人々に愛されている神社です。
境内案内
こちらが、熱田神社の正面入口です。鳥居の先には参道が右に折れる形で延びているのが見えます。
一礼して鳥居をくぐるとすぐ、左手に熱田神社のご由緒と、社宝の大太刀「陰陽丸」についての説明が書かれていました。
鳥居の先は突き当たりが神輿庫になっていて、参道は右に折れて続いています。
参道の左手に陰陽丸と御神輿の写真。陰陽丸、でかいですね。長いですね。
参道を右に折れますと、その先に拝殿が見えます。
右手には手水舎。その奥が駐車場になっています。
手水舎でお清めをします。
拝殿に向かい参道を進みます。社殿の周りには濃い緑。
参道の左手には社務所がありました。
こちらが熱田神社の拝殿正面になります。夏の緑との調和が綺麗です。
拝殿前には狛犬さん。こちらが左の狛犬さんです。
こちらが右の狛犬さん。どちらも岩の上に載っていて、小ぶりですが迫力のある顔をしています。
狛犬さんの間を抜け、拝殿の正面に立ちます。遠目に見るよりも屋根が大きく感じました。
お賽銭箱には雲紋が刻まれていました。こちらが熱田神社の神紋のようです。
参拝します。すぐ近くで蝉の大きな鳴き声が聴こえていました。
参拝を終え、境内を散策してみます。拝殿を背にして参道を見ますとこんな景色です。緑が多くて落ち着く色合いの境内です。
こちらは拝殿に向かい左手。この奥からでも熱田神社には出入りできるようです。
こちらは拝殿に向かい右手。境内社の鳥居や池も見えます。緑が多く茂り、蝉の声もそちらから聴こえます。小路が延びていますので行ってみます。
小路の右側には立派な灯篭もありました。
境内社へと続く石橋を渡ります。池には金魚。
石橋の先が境内社の弁財天社です。参拝します。
弁財天の奥には鳥居が二つ。それぞれ一礼して先へと進みます。
鳥居の奥にはお稲荷さんです。
社殿の前には一対のお狐さんがいて、その手前右側には不思議な形の石がありました。何かに使われていた石でしょうか。
こちらが左のお狐さんです。凛とした佇まいですね。
こちらが右のお狐さん。少し怖い顔をしていました。写真は葉っぱを食べてるみたいになってしまいましたけれど…笑。
社殿の扉の上には「豊川出世稲荷神社」と掛けられています。
参拝します。いつの日か出世できますように。
出世稲荷の社殿左手に、さらに奥へと小路が延びていて、鳥居も見えます。行ってみます。
奥には石祠がありました。小さなお狐さんもいます。こちらにも参拝します。
再び熱田神社の社殿前に戻ります。こちらは拝殿を左斜め前から。一通り境内を散策し、熱田神社を後にしました。
参拝を終えて
熱田神社は、夏の濃い緑が心地良く茂る、とても静かで落ち着いた雰囲気のある神社でした。
正確には蝉の声がすごかったので、静かと言う表現が正しいかどうかは何とも言えませんけれど。笑
参拝者も僕と嫁の二人きりしかおらず、心地良い空間を独占させて頂きました。
僕は今年の春に名古屋の熱田神宮を初めて訪れまして、「熱田」の名の付く神社には、それ以来二度目の参拝となります。
熱田神宮はこちらの記事で紹介しています。
熱田神宮には、三種の神器の一つである草薙剣(くさなぎのつるぎ)が御神体として祀られています。
一方、この台東区の熱田神社には、「陰陽丸」と言う大太刀が奉納されているとのこと。是非その姿をこの目で見たかったのですが、残念ながら一般公開されるのは6月の例大祭のみだそうです。
神社庁のサイトに陰陽丸の画像がありましたので、そちらを引用させて頂きます。
(画像出典:www.tokyo-jinjacho.or.jp)
写真で見るだけでも、かなりでかいのがわかりますね。これは是非生で見てみたくなります。
たまに神社の宝物殿などで刀を見る機会があるのですが、刀って何とも言えない惹きつけられるものがあるんですよね。不思議です。きっと陰陽丸も生で見たら凄いんだろうな~と。
陰陽丸こそ見れはしませんでしたが、見どころは他にももちろんありました。
拝殿は縦に少し細長いタイプの造りで、僕はけっこうこの造りが好きです。笑
周りの緑と社殿との調和がとても素敵で、落ち着いた空気を作っていました。境内も居心地が良かったです。
社殿の右手がさらに緑が深いエリアになっていて、そこには境内社の弁財天社と豊川出世稲荷神社があります。弁財天の池には金魚がたくさんいたり、頭上では蝉がけたたましく鳴いていたり。豊川出世稲荷を護っていたお狐さんも印象に残りました。
夏の暑い日ではありましたが、とても気持ち良い時間を過ごさせて頂きました。
この日三ヶ所目に訪れた熱田神社。
参拝できて良かったです。
この後僕たちは、近くにある「今戸神社」へと向かいます。
御朱印
熱田神社では御朱印は扱っていません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都台東区今戸2-13-6です。
電車
①銀座線 / 浅草線 / 伊勢崎線 「浅草駅」から徒歩15~17分。
②つくばエクスプレス 「浅草駅」から徒歩15~17分。
③JR常磐線 / 日比谷線 / つくばエクスプレス 「南千住駅」から徒歩15~17分。
浅草駅と南千住駅のちょうど中間くらいになります。浅草駅からですと、都バスで「今戸」下車、めぐりんバスで「今戸二丁目」下車ですと近いです。
駐車場
境内に駐車場があります。近くにコインパーキングもいくつかあります。
熱田神社の公式HPはありません。
周辺のパワースポット
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