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用賀神社(世田谷区)の御朱印と見どころ

用賀神社の紹介

世田谷区にある用賀神社の参拝レポートです。

読み方は「ようがじんじゃ」です。用賀の鎮守として崇敬されている神社で、明治には多くの近隣の神社が合祀されています。境内には様々な種類の大木が聳えています。田園都市線の用賀駅から東に少し歩いた辺りに鎮座しています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

用賀の鎮守「用賀神社」へ

11月の上旬、本当はのんびりダラダラ自宅で過ごすはずだった休日に、おもわず神社巡りに出掛けてしまいました。

天気予報は曇りでしたので、特に出掛ける予定は立てていなかったのですが、朝起きると予報に反して青空が広がっていて、つい出掛けずにはいられなくなってしまって…。

で、以前から嫁が行きたがっていた、桜新町にある桜神宮に行くこととなり、さらには周辺の神社巡りもしてみようという流れです。

まずは桜新町駅に降り立ちまして、ランチを挟みつつ4ヶ所の神社を回ります。

天気は生憎お昼過ぎから曇りになってきてしまいましたが、雨が降らなければOKです。

そして5ヶ所目、この日の神社巡りの締めで訪れたのが、お隣の用賀駅近くにある「用賀神社」です。

最寄駅は用賀駅なのですが、僕たちは桜新町から徒歩で向かいました。

4ヶ所目に訪れた伊富稲荷神社が、桜新町の西、用賀寄りなんです。で、用賀神社は桜新町寄りにありますので、歩いた方が早いのでは?という判断です。実際はどっちが早いのかはわかりませんが。

土地勘も全くありませんので、全ては地図を見ての判断です。

僕が桜新町を訪れたのは、この日が人生初です。神社巡りをしていますと、人生初な土地ばかり訪れている気がしますので、特筆することもないんですけどね。

同じくこれから向かう用賀も、僕はこれまで一度も行ったことがありません。

いえ、嘘です、やっぱあります。

用賀といえば、若い頃に車で首都高を走っているとき、たびたび通過した覚えがあります。用賀PAとか立ち寄った覚えもありますね。

ですので正確には、用賀という駅や街には一度も行ったことがない、ですね。読んでいる方にとっては、ほんとにどっちでもいい内容で申し訳ないですけれど。

僕の中では用賀といえば、「首都高」というイメージが強くて、街のイメージなんかは全くありませんでした。失礼ながら、用賀という街があり、駅があるということすら、ちゃんと認識していなかったかもしれません。

しかも、用賀がどの辺の地域なのかすらちゃんとわかっていませんでした。なんとなく神奈川県だと思っちゃってたんですけど、世田谷区なんですね、東京都なんですね。

そんな用賀という街にある用賀神社。

地図を頼りに桜新町からてくてくと歩いて行きますと、左手にひときわ緑が茂っているエリアがあり、そちらが用賀神社でした。

到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、八柱の神様になります。

太陽を神格化した神様であり、皇室の祖神、日本国民の総氏神である天照大神(あまてらすおおみかみ)。第15代天皇で、武神である八幡神と同一の応神天皇(おうじんてんのう)。平安時代の偉人であり学問の神様である菅原道真公(すがわらのみちざねこう)。第14代天皇で、応神天皇の父である仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)。仲哀天皇の皇后で、応神天皇の母である神功皇后(じんぐうこうごう)。五穀豊穣の神様で稲荷神と同一である倉稲魂命(うかのみたまのみこと)。宗像三女神の一柱で、水の神である市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。山の神様である大山祇命(おおやまつみのみこと)。以上八柱になります。

創建の年代は不明ですが、この地域が開発されたのが戦国時代末期ですので、おそらくその辺りの時期ではないかと考えられています。

元々は神明社、天祖神社と呼ばれていたそうです。

明治41年に、近隣にあった宇佐神社(八幡神社)、北野神社、巌島神社、稲荷神社、山際神社が合祀され、現在の社名でもある用賀神社に改称されました。

現在の社殿は昭和51年に造営されたものになります。

用賀の鎮守として、古くから厚く信仰されている神社です。

 

境内案内

大通りから一本入り用賀神社へと進みますと、まずは大きなケヤキがお出迎えです。

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ケヤキは思わず見上げてしまう大きさです。

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ケヤキの脇には鳥居があり、その先の左手には戦捷記念碑がありました。こちらの鳥居は正面の入口ではないようです。

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鳥居の脇には大きなイヌシデの木です。こちらも凄いです。

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鳥居やイヌシデを左手に見て少し進んだ先、こちらが用賀神社の正面の入口になります。

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一礼して鳥居をくぐり境内へ。参道の先には社殿も見えます。

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二つ目の鳥居をくぐると、右手に手水舎です。

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お清めをします。

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手水舎を振り返りますと、鳥居の脇には大きな赤松が見えます。

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高く高く聳えています。

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参道に戻ります。手水舎の先には大きなクスノキです。用賀神社は大木が多いですね。

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参道の左手は広くなっていて、神楽殿があります。神楽殿の左にはカヤの木、右にはヒマラヤスギ(ヒマラヤシーダ)です。どちらもでかいです。

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参道を進みます。両脇には木の燈籠です。

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燈籠には菊の紋章が入っていました。

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右手には参集殿と授与所がありましたので、後ほど御朱印を頂きに行ってみます。

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拝殿前には狛犬さんと、立派な黒松。

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こちらが左の狛犬さん。子供もいます。

用賀神社の左の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。どちらも迫力のあるお顔をしています。

用賀神社の右の狛犬

 

左手の黒松には、何やらコブが出ていて、紙も貼ってありましたので近付いてみます。

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このコブに触り無心に祈祷すると、願い事が叶うと言われているみたいです。僕も無心になりコブを触らせて頂きました。

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黒松を見上げます。鳥居の脇にあった赤松とこちらの黒松は、夫婦松として植樹されたものとのこと。どちらも立派な松です。

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黒松の後ろには、力石がありました。

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拝殿の手前、右手にはご祭神が刻まれた碑です。

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拝殿の前へと進みます。社殿は神明造りの建物で、とても落ち着いた雰囲気があります。

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拝殿には鈴緒がなく、自分で鈴を手に持ち鳴らすという、珍しいパターンです。

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静かな時間が流れる中、参拝します。

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参拝を終え、境内を散策してみることにします。拝殿を振り返るとこんな景色です。

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拝殿に向かい左手には梅の木もありました。

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こちらは社殿を左斜め前から。落ち着いていて柔らかい感じの色合いです。

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社殿の左手奥には境内社のお稲荷さんが見えましたので、行ってみます。

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二つ並んだ赤居をくぐります。

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社殿の前には一対の小さなお狐さんがいました。だいぶ古いもののように見えます。

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参拝します。社殿には龍の彫刻も。

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右にも小さな祠がありましたので、参拝します。

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祠の奥、用賀神社の境内は後方が森のようになっていまして、その中でも大きなスダジイの木がひときわ目を惹きます。この森は立入りができません。

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神楽殿の奥に見えた、ヒマラヤスギにも近付いてみます。

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ヒマラヤ杉もでかいです。

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一通り境内を散策し、御朱印を頂くため授与所に行きますと、入口に「ご自由に」と書かれた鈴や松ぼっくりが置かれていました。嫁が吟味の末、鈴を一つ、松ぼっくりを二つ頂いていました。

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参集殿の右奥が授与所でした。そちらで御朱印を頂きました。

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こちらは拝殿を右斜め前から。

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大きな木を眺めたりなど、しばしの時間を境内で過ごし、用賀神社を後にしました。

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参拝を終えて

用賀神社は、大きな木が何本も聳えている、素敵な神社でした。

まず、大通りから入るとすぐ目に入るのが、大きなケヤキの木です。このケヤキがお出迎えをしてくれる感じです。そのすぐ先にあったイヌシデも素晴らしかったです。

境内に入りますと、赤松、黒松、クスノキ、カヤ、ヒマラヤスギと、見事な木が高く高く聳えています。見上げれば見上げるほど、でかい木って凄いな~と思ってしまいますね。

黒松には、触りながら祈祷すると願いごとが叶うというコブがありまして、そちらもしっかりと触らせて頂きました。さらに他の大きな木にも、万遍なく触らせて頂きました。

社殿の後ろにも大きなスダジイの木があったのですが、そちらには入れずに近づくことができません。ぜひ間近で見たかったんですけどね。

大きな木に囲まれた境内は、それだけで居心地がいい感じがします。

もちろん木だけではなく、他にも見どころはありました。

参道の燈籠は、木製で少し珍しいタイプのものではないかと思います。菊の紋も入っている燈籠でした。

この日最初に訪れた桜神宮も、同じく木製燈籠でしたので、この日だけで二ヶ所、あまり他ではお見掛けしない燈籠を見たことになります。(他でも当たり前にあるものだったらすみません…。)

神明造りの社殿は、濃い木の茶色を基調とした建物で、とても落ち着いた雰囲気がありました。総檜造で、当時は入手が困難だったとされる、長野の木曽谷産の尾州檜(びしゅうひのき)で造られているそうです。

社殿と後ろの森とが自然と一体化しているような感じで、素敵でした。

拝殿にて参拝の際も、他の神社にはない形式があり新鮮でした。鈴緒が上から垂れ下がり、それを揺らして鈴を鳴らす神社や、もしくは鈴がない神社のどちらかが一般的だと思うのですが、用賀神社はそのどちらでもないんです。

手に持てる鈴が置かれていて、それを自分で振って鳴らす形なんです。

僕はどこかの神社で以前にも一度、この形式で鈴を振った覚えがあるのですが、それがどこだったのか思い出せず…苦。記憶力の衰えを感じます。

用賀神社は、この日僕たちが訪れる予定だった最後の目的地であり、後は帰路に就くだけでしたので、時間を気にせずのんびりと境内にて過ごさせて頂きました。

参集殿の前には、「ご自由にお取り下さい」と松ぼっくりや鈴などが置かれていまして、嫁がクリスマス用にと数個持ち帰りました。

その中で、ちょっとびっくりするものがありましたので、beforeとafterを載せておきます。

左の下に三つほど見えるのが、beforeのヒマラヤ杉のぼっくりで、右がafterになります。

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まさかこうなると思っていなかったので、beforeの写真をちゃんと撮っていませんでした…。

持って帰ったものを自宅にて洗って干すと、薔薇の花びらのようになりました。ちょっとびっくりしました。

杉ぼっくりも頂けましたし、たくさんの大きな木に触らせて頂きましたし、いい時間を過ごさせて頂きました。

用賀神社、参拝できてよかったです。

この日訪れた神社は全部で五ヶ所。どこも素敵な神社でした。やっぱり神社巡りはいいものですね。

また近々、どこかに出掛けてみようと思います。

 

御朱印

こちらが用賀神社の御朱印です。

用賀神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。ただし、お昼の12時から13時までは受付外となります。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都世田谷区用賀2-16-26です。

用賀神社の公式サイトはありません。

 

電車

東急田園都市線 「用賀駅」から徒歩6~7分。

東口を出て、そのまま東(桜新町方面)に真っ直ぐ進み、大きな交差点を渡ってから最初の路地を右折です。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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