中央区の銀座にある安平神社の参拝レポートです。
読み方は「やすひらじんじゃ」です。元は江戸時代に新庄美濃守の屋敷神としてお祀りされていた神社で、明治には料亭の敷地内にお祀りされていました。現在は銀座タワーに隣接して鎮座しています。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
銀座タワーの「安平神社」へ
嫁と二人、久しぶりに東京の神社巡りに出掛けました。
場所は以前から一度ゆっくり回ろうと思っていた銀座です。銀座には小さな神社がけっこうあるんです。
お昼前に銀座に降り立ち、まずはGINZA SIX屋上の靍護稲荷神社へ。
続いて、三原小路のあづま稲荷神社、銀座三越屋上の三囲神社銀座摂社、松屋銀座屋上の龍光不動尊、映画『天気の子』のモデルとなった朝日稲荷神社と、5ヶ所に参拝。
そして6か所目に訪れましたのが、こちらの記事で紹介します安平神社になります。
ここまで回った5ヶ所は、銀座駅、もしくは東銀座駅の周辺でしたが、安平神社は少し東の新富町駅が最寄りです。
僕は以前、築地周辺の社寺巡りをした際に、新富町駅の方まで足を延ばし、駅のすぐ近くにあった新富稲荷神社には参拝しています。そのとき安平神社はピックアップはしていたのですが、時間的に余裕がなく行けなかったんです。
ですので次に近くに行った際には、と思っておりましたので、ようやくそれが叶うことに。
そしてアクセスを確認したところ、銀座タワーというビルのお隣にあるとのことで、銀座タワーを目指します。
ちなみにですが、僕は勝手に銀座タワーって商業施設かと思っていたんですけど、タワマンでした。高級マンションのようで、芸能人もけっこう住んでいるとか。
5か所目に参拝した朝日稲荷神社からは、銀座タワーまで7~8分だったかと思います。
ビルの谷間に緑の茂る一角があり、そちらが安平神社でした。
到着です。
ご由緒
ご祭神は、推定で稲荷神と思われますが、元のご祭神は不明です。
創建の年代も不明です。
江戸時代に、この地には旗本であった新庄美濃守(しんじょうみののかみ)のお屋敷があり、屋敷神としてお祀りされていた神社になります。
後に新庄家の土地は売却され、明治時代には、万安樓(まんやすろう)という料亭が創業し、その敷地内に安平神社としてお祀りされます。
平成15年に、万安樓があった敷地に「銀座タワー」が竣工されますが、タワーに隣接する現在の地に遷座し、再建立されています。
境内案内
こちらが安平神社の正面です。緑が茂っていて、この一角だけ静かな空気が漂っています。
右手が銀座タワーで、境内との間は遊歩道が奥へと続いています。
鳥居の前へと進みます。
一礼して鳥居をくぐりますと、左右に狛犬さん。こちらが左の狛犬さんです。後ろには石灯籠。
こちらが右の狛犬さん。白い玉砂利が敷き詰められていて綺麗です。
左右に緑が茂る参道の先に祠です。
こちらは参道の左手側。
反対、こちらは右手側です。
祠へと進みます。
祠の手前には神狐さん。すみません、写真少しブレてしまっていますが、こちらが左の神狐さん。宝珠を持っています。
こちらが右の神狐さん。鍵を持っています。
参拝させて頂きます。
祠には龍や獅子の彫刻も彫られていました。よく見ると脇障子にも。
振り返りますと、こんな景色です。参拝を終え、安平神社を後にしました。
参拝を終えて
安平神社は、銀座のビルの谷間にひっそりと佇んでいる神社でした。
境内のある一角は、木々が茂っていて緑が綺麗でした。銀座タワーの遊歩道に隣接していまして、そちらもまた緑がある遊歩道ですので、境内も含め、その辺り一帯は緑が濃い感じになっています。
そして、そこだけはとても静かなんです。
大きな通りからは入った場所にあり、そんなに人通りのあるところではないので、静かなのは当たり前なのかもしれませんけれど。
それでもその空間だけ隔離されているような、静かな空気が流れていました。
気持ちのいい場所でした。
緑の中の赤い鳥居がまた映えていまして、素敵な絵にもなっています。
鳥居の先の狛犬さん、祠の前の神狐さん、どちらも小さくて可愛らしかったです。
江戸時代には旗本のお屋敷にお祀りされていたとのことで、当時のこの辺りはいったいどんな景色だったのだろうと、自然とそんなことを考えたりしてしまいます。
明治時代には、万安樓という料亭があり、そのお庭の一角にお祀りされていたとのことですが、そちらは写真がありました。銀座公式ウェブサイトさんの、安平神社の紹介ページに掲載されていましたので、引用させて頂きます。
(画像引用元:https://www.ginza.jp/visit-shrines/28194)
こうして当時の景色が写真に残っていて、見られるというのは貴重です。
どうやらお屋敷だった頃のお庭がそのまま料亭に引き継がれたようですので、江戸時代もこんな感じだったんだろうな~と。
時代とともに形は変わっていっても、残してくださっていることが嬉しいですね。
いつか今の景色も変わる日がくるのかもしれませんけれど、これから先もずっとずっと残していって欲しいです。
安平神社、参拝できてよかったです。
続いては、この日の神社巡りの最後、幸稲荷神社へと向かいます。
御朱印
安平神社の御朱印はありません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都中央区中央区銀座1-22です。
安平神社の公式サイトはありません。
電車
①有楽町線「新富町駅」2場b出口から徒歩3分。
②日比谷線/浅草線「東銀座駅」A7出口から徒歩6分。
③有楽町線「銀座一丁目駅」10番出口から徒歩6分。
その他、銀座線/丸ノ内線/日比谷線「銀座駅」、浅草線「宝町駅」、銀座線「京橋駅」などからも徒歩圏内です。
駐車場
駐車場はありません。周辺の駐車場をご利用ください。
周辺のパワースポット
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