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浅間神社(府中市/分倍河原)の御朱印と見どころ

屋敷分浅間神社の紹介

府中市美好町にある浅間神社の参拝レポートです。

読み方は「せんげんじんじゃ」です。屋敷分浅間神社(やしきぶんせんげんじんじゃ)美好町浅間神社(みよしちょうせんげんじんじゃ)とも称されている神社で、最寄駅は京王線と南武線の分倍河原駅になります。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

分倍河原の「屋敷分浅間神社」へ

この日は府中まで、嫁と二人で映画を観に出掛けました。

10月の中旬、天気は曇りで夕方からは雨の予報という、すっきりしない一日です。もし朝から晴れていたら、がっつり神社巡りにでも出掛けようか、などと話していたのですが、生憎の曇り空でしたので、映画を観に行くことにしたんです。

僕たちは映画といえば、立川か府中に行くことが多いです。どちらも大きなシネコンがありまして、観たいと思った映画はだいたいそのどちらかで観れるので。以前は吉祥寺とか新宿によく行ってたんですけどね。立川や府中で観られることに気付いてからは、圧倒的にそちらに行くことが多くなりました。

僕も嫁も映画が好きなので、波はありますけれど、だいたい月に1~2本くらいのペースで、映画館には足を運んでいるのではないかと思います。

で、この日は府中に、三谷幸喜監督の新作『記憶にございません!』を観に。

さらにせっかく府中に行くなら、どこかちょこっと神社に立ち寄れたら、といつものパターンで思ってしまうわけです。

しかし、府中駅周辺の神社は、既におおかた参拝済みです。ちょいちょい府中には遊びに来ていますので、自然とそうなってしまうんです。

そこで、一つお隣の分倍河原駅に目を向けてみることに。

そうしますと、まだ訪れたことがない神社がいくつか出てきまして、駅からも近くにありそうなものが数ヶ所。

そのうちの一つが、こちらの記事で紹介する浅間神社になります。

映画を観る前にあまり歩き回ってしまうと、映画館で寝てしまうという危険があります。以前も僕はおもいっきりそんな失敗を犯しているんです。

ですので今回は過去の教訓を踏まえ、駅近の二ヶ所のみに絞って、あまり歩かないようにしようと。

事前に地図にて確認し、浅間神社ともう一つ、同じ通り沿いに見つけた八雲神社、その二つだけをピックアップしました。

お昼過ぎに自宅を出発し、分倍河原駅に降り立ち、地図を確認しつつまずは浅間神社を目指します。

踏み切りを渡り住宅街を歩いて行きますと、5分ほどで神社の境内が見えてきました。

無事、浅間神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、木花開耶姫命(このはなのさくやびめのみこと)と、宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)です。

木花開耶姫命は日本神話の女神で、山の神である大山津見神(おおやまつみのかみ)の娘です。富士山を神体山とする富士山本宮浅間大社のご祭神です。

宇迦之御魂命も日本神話の女神で、食物や穀物、五穀豊穣の神様です。倉稲魂命とも表記され、稲荷神とも同一です。

創建の年代や経緯は不明です。かつてこの地域は、大國魂神社の神官が居住するお屋敷があったことから、屋敷分(やしきぶん)という地名になったと考えれていて、江戸時代には浅間神社が屋敷分村の鎮守社でした。

元は、現在の多摩総合医療センター(旧府中病院)の敷地内に鎮座していましたが、明治に村内にあった稲荷社を合祀し、現在の地に遷座しています。

 

境内案内

こちらが浅間神社の入口です。南北に走る分梅通りという通り沿いです。

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入口の右手には「屋敷分の庚申塔」です。右の碑にその説明書きがありました。

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手を合わせます。府中市内で最も古い庚申塔とのこと。

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入口の左手には、石碑が四つ並んでいました。手前から、玉垣の新築記念碑、石燈籠と敷石の記念碑、屋敷分という地名の由来、戦没者慰霊碑です。

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石碑のさらに左には、石が積み上げられていました。燈籠でしょうか。

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再び石鳥居の前へ。一礼して鳥居をくぐり、境内に入ります。

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参道の先に社殿です。社殿の両脇には大きな木が聳えています。左がクスノキ、右がイチョウですね。

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左手には、集会所と思われる建物。

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参道の右手はこんな感じです。少し広くなっています。

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拝殿へと進みますと、その手前に狛犬さんです。

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こちらが左の狛犬さん。子供もいます。親も子も、なんだかとっても可愛らしい容姿です。

屋敷分浅間神社の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。右は玉乗りの狛犬さんです。こちらも可愛いですね。

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右の狛犬さんの先に、手水舎です。

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水がありませんでしたので、手をはたいてお清めをします。手水鉢には右三つ巴の紋章。

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拝殿へと歩を進めます。やはり両脇の大木に目が行ってしまいます。

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心惹かれるまま、まずは木のそばに。こちらが左手のクスノキです。

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クスノキを真下から見上げ、その大きさを実感します。

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続いて右手のイチョウへ。イチョウの方がクスノキよりもでかいです。

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同じく、イチョウを見上げます。イチョウとクスノキ、この二本の大木が社殿を守っているかのようですね。

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二本の木を眺めてから、拝殿の前へ。社殿は歴史を感じる建物です。

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秋の空気の中、参拝させて頂きます。

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拝殿を振り返りますとこんな景色です。社殿両脇の二本の木にばかり気を取られていましたが、鳥居の脇にある木もでかかったです。ケヤキでしょうか。

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境内を散策してみます。こちらは社殿を左斜め前から。

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左の奥には境内社がありましたので、行ってみます。

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鳥居をくぐり奥へ進みますと、横から本殿の姿も見ることができます。

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境内社に参拝。社名など出ていなかったのですが、中に小さなお狐さんの姿が見えましたので、お稲荷さんかと思われます。

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さらに左手にも小さな祠(社名などはわからずです)がありましたので、そちらにも参拝させて頂きます。

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再び拝殿前まで戻り、今度は右斜め前から。

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ひととおり境内を散策し、最後にもう一度、御神木の大きなイチョウを見上げます。

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ゆっくりと大木を見上げ、浅間神社を後にしました。

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参拝を終えて

平日の午後に訪れた屋敷分浅間神社は、とっても静かでした。

僕と嫁以外に参拝者の姿はなく、境内は始終ひっそりとした空気が漂っていました。

そんな空気の中で、最も存在感が大きかったのは、社殿の左右に聳える大木です。

左がクスノキ、右がイチョウで、どちらも大変立派な木でして、その存在感は境内で一番でした。特に右手のイチョウが大きくて、素晴らしかったです。

イチョウは雌でして、ちょうどギンナンの季節だったため、木の周囲には実がたくさん落ちていました。拝殿には「銀杏拾いの方境内で皮をむかないで」と書かれていましたので、きっと拾いに来られる方もいらっしゃるんだと思います。

ギンナンといいますと、僕は小学生の頃、同じクラスのS君が「ギンナン星人」と呼ばれていたことをいつも思い出してしまいます。彼が拾ったギンナンをポケットに入れていまして、それがだいぶ匂いを発していたため、ちょっとした騒動になり、発覚後に命名された形です。しばらくそう呼ばれていたかと思います。懐かしい思い出です。

僕もギンナンは好きなんですけどね。焼いたギンナンには日本酒がよく合います。

そんなギンナンの香りを嗅ぎつつ、秋の境内にて、静かな時間を過ごさせて頂きました。

狛犬さんも可愛かったですし、入口のケヤキ(たぶんですけど…)も立派でしたし、古い社殿も雰囲気があって素敵でした。

先ほど、僕と嫁以外に「参拝者の姿はなく」と書きましたけれど、実は僕たちの帰り際、お婆ちゃんたちが何人も連れ立ち境内にやって来まして、そのまま左手の建物に入って行きました。最初僕は、神輿庫か何かかな~と思っていたその建物は、どうやら集会所になっているようでして、まさにこれからお婆ちゃんたちの集いが開催されるのではないかと。

きっと地域の人たちの憩いの場になっているんだと思います。

神社って、信仰の場であることはもちろんですけれど、人が集まるという意味でも、大事な場所なんだろうな~と思います。

集まってきていたお婆ちゃんたちのお顔が、皆さん楽しそうだった感じがします。

素晴らしい木々も見れましたし、可愛い狛犬さんも見れましたし、楽しそうなお婆ちゃんたちも見れました。

いい時間を過ごすことができました。

屋敷分浅間神社、参拝できてよかったです。

続いては、浅間神社と同じ分梅通り沿いにある、八雲神社へと向かいます。

 

御朱印

屋敷分浅間神社では御朱印は扱っていません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都府中市美好町3-42-2です。

屋敷分浅間神社の公式サイトはありません。

 

電車

京王線/JR南武線 「分倍河原駅」から徒歩5~6分。

改札を出たら左前方の商店街を進みます。右手に薬局(ココカラファイン)がある先を左折し、そのまま踏み切りを渡り、道なりに住宅街を進みます。少し先の右斜めに延びる道に入って直進しますと、その突き当たり、分梅通りに出てすぐ左です。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。境内脇の路地に、ごく短時間でしたら、他の車の迷惑にならぬよう路駐も可能かと思われます。分倍河原駅周辺にはコインパーキングもいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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