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若松稲荷神社(調布市)の御朱印と見どころ

若松稲荷神社の紹介

調子市小島町にある若松稲荷神社の参拝レポートです。

読み方は「わかまついなりじんじゃ」です。布多天神社の境外末社で、調布市立第一小学校の一区画、甲州街道沿いに鎮座している神社です。最寄り駅は調布駅です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

調布の「若松稲荷神社」へ

6月の上旬、朝から雨という天気予報に反して、びっくりするくらい気持ちよい晴れだったため、思わず嫁と出掛けてしまいました。

僕も嫁も休みだったため、雨ならのんびり家で映画でもと思っていたのですが、気持ちよい晴れを目の当たりにしてしまい、出掛けたくてたまらなくなってしまったんです。

そしてこの日の目的地に選んだのが、調布です。

元々、どこかのタイミングで調布方面と言いますか、多摩方面には行こうと思っていたんです。

と言いますのも、先月に訪れた聖蹟桜ヶ丘にある小野神社にて、社務所に人の気配がなく、御朱印を頂けなかったんです。で、改めてどこかで出直そうと思っていたので。

さらに嫁と行き先を検討した結果、最近嫁がハマっている「マンホールの蓋」撮影のため、調布という行き先になったわけです。

調布は漫画家の水木しげるさんが暮らしていた街で、ゲゲゲの鬼太郎マンホールがあるらしく、嫁がそれを撮影したいと。

そんな流れで行き先が決定し、聖蹟桜ヶ丘にて小野神社を経由したあとに、調布に降り立ちました。

鬼太郎のマンホールを探しつつ、最初に訪れたのは、商店街の中にある「上布田稲荷神社」です。

続いて、調布の鎮守である大きな神社、「布多天神社」に参拝。

その後、三ヶ所目の神社として向かったのが、こちらの記事で紹介する「若松稲荷神社」です。

調布に行くと決めた時点で、事前にまずGoogle Mapにて「調布市 神社」と検索するわけですよ。そうするといくつか神社が表示されますので、駅の周辺神社を一つずつ画像などで確認。で、ある程度回るルートを決めてしまいます。

だいたい僕たち夫婦の神社巡りはそんな感じです。目的地があれば、その周辺の神社もできるだけ回ってみようという魂胆で。

調布では、駅から離れたところにもけっこう神社が点在していたのですが、朝から暑い日でしたし、無理せずに駅周辺だけに絞りました。

二ヶ所目に訪れた布多天神社を後にし、地図を確認しながら歩いていきますと、甲州街道沿いに緑が茂る一角を発見。

この日三ヶ所目、若松稲荷神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、社名からの推定になりますが、五穀豊穣の神様である宇迦御魂命(うかのみたまのみこと)です。倉稲魂命とも表記され、稲荷神とも同一です。

すぐ近くにある布多天神社の境外末社です。

元々はこの辺りにあった井上家の屋敷神だったそうですが、創建の年代や、現在の若松稲荷と称されるようになった経緯などは、残念ながら一切わかりませんでした。

調布市立第一小学校の一区画、甲州街道沿いに鎮座している神社です。

 

境内案内

甲州街道沿い、木々が鬱蒼と茂っている一角が、若松稲荷神社です。

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こちらが鳥居の正面です。ここからですと奥の社殿は緑に隠れてていて、全体が見えません。

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石鳥居へと進みます。太陽の光が遮られ、涼しげな境内です。

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鳥居の脇、左手には石碑が二つ。手前の石碑には社名が刻まれています。

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一礼して鳥居をくぐります。

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鳥居の先、左手には手水鉢がありました。水がありませんでしたので、手をはたいてお清めします。

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境内は広くはありませんが、木々が何本も茂っています。

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社殿へと歩を進めます。社殿の前には小さな一対のお狐さん。

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こちらが左のお狐さんです。

若松稲荷神社の左の狐

 

こちらが右のお狐さん。子供もいます。左右どちらもスマートなお狐さんです。

若松稲荷神社の右の狐

 

まるで時間が止まったかのような空間にて、参拝します。

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社殿を振り返るとこんな景色です。右には学校があり、左には甲州街道です。

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社殿の右奥はこんな感じです。何の木だろう?と思って見ますと、「イタヤカエデ」と名前が書かれていました。

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社殿をぐるっと一周してみます。こちらは右斜め前から社殿を撮影。

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誰もいない静かな空間をしばし楽しんでから、若松稲荷神社を後にしました。

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参拝を終えて

若松稲荷神社の境内は、そこだけ時間が止まっているような、そんな感覚になる場所でした。

すぐ隣には交通量の多い甲州街道が走っていて、車がひっきりなしに通っています。

にも関わらず、その空間だけ取り残されていると言いますか、切り離されていると言いますか、そんな感じがしてしまいました。

決して荒れているとかそういうわけではありません。綺麗に手入れもされているのですが、全体的に時間が止まっているような不思議な雰囲気なんです。

ジャングルのように鬱蒼と緑が茂っていて、そこだけ突如深い森が出現したかのようになっています。少し遠目に見ますと、緑に埋もれているようにも見えます。

それだけ緑が多いので、陽射しも遮られ、薄暗くもなっていて、余計にひっそりとした印象を受けたのかもしれません。

僕たちが訪れたのは6月でしたので、濃い緑に覆われてはいましたが、また別の季節に訪れたら違った印象を持つかもしれません。

奥には調布市立第一小学校の校舎がすぐ近くに建っています。境内から校舎の裏側が見えますので、若松稲荷は小学校と甲州街道に挟まれた場所に位置していることになります。

時間帯なのか、学校からは子供の声などは特に聞こえませんでした。境内に入ってしまうと甲州街道の騒がしさなども不思議と耳に入らなくなるんです。そのような立地にありながら、参拝の間中、とても静かだった気がします。

時間が止まったような境内の中、社殿の前には一対のお狐さんがいます。とぢらのお狐さんも、顔がシュっとしていてスマートでした。

全体的に「静」な境内の中で、唯一お狐さんが「動」だった感じがします。

神社を巡っていますと、たまに「時間が止まった神社」に出会うことがありますが、若松稲荷は僕にとってそんな神社でした。

創建の年代や社名の由来など、そういったものが一切わからなかったのですが、きっとこの地にずっと静かに鎮座していた神社なんだと思います。

参拝できてよかったです。

若松稲荷神社は、調布駅北口から延びる道路と甲州街道の交差点のすぐ近くですし、布多天神社からもすぐですので、近くを訪れた際には是非立ち寄ってみてください。

きっと夜はかなり怖い神社ですけど。

この後僕たちは、鬼太郎のモニュメントがある天神通り商店街を抜け、駅近くに地図で見つけた「さくら稲荷神社」へと向かいます。

 

御朱印

若松稲荷神社の御朱印はありません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都調布市小島町1-8-9です。

若松稲荷神社の公式サイトはありません。布多天神社の公式サイトはこちらです。
http://fudatenjin.or.jp/

 

電車

京王線 「調布駅」から徒歩5分。

中央口から出て、北に延びる一番大きな通りを進み、甲州街道を左折するとすぐ、左側にあります。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。近くの布多天神社に駐車場がありますので、そちらに停めて徒歩で行くのが良いかと思います。駅周辺にはコインパーキングもいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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