練馬区の豊玉北にある東神社の参拝レポートです。
読み方は「とうじんじゃ」です。天照大御神と八大龍神をお祀りしている、富士講を結集した扶桑教(ふそうきょう)の神社です。練馬駅のすぐ近く、練馬大鳥神社のお隣に鎮座しています。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
練馬駅近くの「東神社」へ
この日は練馬区の神社巡りに嫁と二人、出掛けてきました。
回る神社を事前にピックアップしていましたところ、練馬駅のすぐ近くに二つの神社を見つけました。練馬大鳥神社と、こちらの記事で紹介する東神社です。
で、練馬大鳥神社と東神社なのですが、この二社はおもいっきりお隣なんですよ。地図で見ますと、もう建物もくっついてるんじゃないかと思うくらい、お隣です。
なので二社は同じ境内にあり、どちらかが境内社なのかと思ってしまったくらいです。
しかしよくよく調べてみますと、どうやら全く別物のよう。
さらに東神社の方は、「扶桑教」の神社との記載がありまして、無知な僕は一瞬「怪しい神社なのか?」とも思ってしまいました。
そんな疑念がありましたので、扶桑教をググってみましたところ、散在していた富士講という富士山信仰の講社を結集した、神道の一派であるとのこと。
神社巡りをしていますと、富士講や御嶽講など、講というのはちょいちょい目にしますので、その講の延長上にある一派なのだと理解します。
ですので、迷いなく参拝することにします。
これがおもいっきり怪しさ満点のところだったら、参拝は避けるんですけどね。
これだけ神社巡りをしていますと、ごく稀にですけど、ちょっと怪しいのか?と思う神社はありますからね。繰り返しますが、ごく稀にですけど。
この日はまず、練馬駅の北側にある練馬白山神社に参拝し、その後駅の南側まで戻り練馬大鳥神社に参拝。そして三か所目に、お隣の東神社へという流れです。
二か所目の大鳥神社から路地に出て、角を一つ曲がってすぐ、東神社の入口を発見。
到着です。
ご由緒
ご祭神は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)と八大龍神(はちだいりゅうじん)の二柱です。
天照大御神は、日本国民の総氏神で、皇室の祖神です。太陽を神格化した神様ともいわれています。八大龍神は、仏法を守護する八つの龍神です。
創建は明治45年です。明治時代に神道を宣教する教派として公認された教派神道の一つで、神道扶桑派(扶桑教)の神社です。
創建の詳しい経緯などは不明です。
境内案内
こちらが東神社の入口です。「心道きよめ苑」と書かれています。
注連縄が張られていますが、鳥居はありません。
一礼して注連縄をくぐり境内へ。その瞬間、目の前に桜吹雪。いいものが見れました。右前方が社殿です。
左手には神輿庫のような大きな建物。左奥には境内社が見えましたので、後ほど行ってみます。
その右手には木々が何本も茂っています。
奥には住居のような建物が一つ。
参道を進み右手を向きますと、社殿の正面です。
そして社殿に向かって左手、入口から正面に見えていたのが、天明神水と書かれた御神水です。
天明神水も気になりますが、まずは社殿へと進みます。左右には狛犬さん。左の狛犬さんの後ろには、桜も咲いています。
こちらが左の狛犬さん。可愛いお顔をしています。台座に彫られているのは白虎でしょうか。
こちらが右の狛犬さん。子供がひっくり返ってじゃれています。台座には龍です。
扁額にはご祭神の天照大神と八大龍神。二礼四拍手一礼にて参拝させて頂きます。
こちらは社殿の右手。祠が一つと、後ろには立派なクスノキも。
祠の幟には「御神木之宮」と書かれています。
境内の入口近くには「心きよければ身もやすし」と書かれた石碑がありました。
反対側の奥に見えた境内社にも行ってみます。
手前は馬頭観音です。
奥はお稲荷さんでした。脇にも石祠が一つと、手前には石碑です。
馬頭観音の前辺りから境内を見ますと、こんな景色です。
社殿の左奥が社務所です。まずはこちらにて、御朱印を頂きます。
社務所の入口には、天明神水を頂くための神コップ。せっかくなので頂いてみることに。
葉を伝い落ちてくる水を受け、天明神水を頂きます。
お水を頂き、東神社を後にしました。
参拝を終えて
東神社は講社を結集した神社とのことで、他の神社とは少し変わった印象を受けました。
一番それを強く感じたのは、社務所の中ですね。独特の宗教的な雰囲気がありました。
境内自体も独特の空気感があり、鳥居がなかったり、手水がなかったりも変わってはいるのですが、やはり天明神水の存在感は大きかったかと。
入口から参道の正面に、綺麗な緑と水が見えますので、惹かれずにはいられないんです。それがまた綺麗ですので、見入ってしまうんですよ。
位置的にも天明神水が境内の中心になっているような、そんな造りにもなっていましたし。
そして、意外と木々が多いんです。大きな木もありますし、商店街の中とは思えないくらい、少し鬱蒼とした感じすらありました。
そんな独特の雰囲気がある境内ですが、僕たちが足を踏み入れた瞬間に、風が吹いて目の前が桜吹雪になりましたので、歓迎をして頂いたような、そんな気にもなってしまいました。美しいものが見れました。
社殿の前には可愛らしい狛犬さんがいまして、その台座には虎と龍。で、帰宅後に気付いたのですが、白虎と青龍だとしたら、裏側にはもしかして玄武と朱雀が彫られていたのでは?と。だとしたら完全に見逃しました。やっちまいました。ググってみたのですが情報がなかったので、確かめるにはもう一度参拝するしかありません。
左の狛犬さんの後方には、小さな桜も咲いていて綺麗でした。
こちらの東神社は、どうやら二礼二拍手一礼ではなく、出雲大社と同じく二礼四拍手一礼の神社だと、そう書かれているのを事前にチェックしておりましたので、その通りに参拝させて頂きました。しかし拝殿にもそのような案内は特に出ていなかったので、ちょっと迷いはしたんですけどね。
参拝後に頂いた御朱印は、他の神社よりも紙のサイズが大きいので、御朱印帳に貼る際には「切らずに折って貼ってください」とのことでして、そのようにさせて頂きました。
最後には天明神水も飲ませて頂きました。社務所前に飲むための紙コップが置かれていましたので、飲んでもいい水なのだと解釈し、緑から流れ落ちる水滴を少々頂きました。
他の神社とは少し変わった雰囲気と空気感の神社ではありましたが、いい時間が過ごせました。
綺麗な桜吹雪も見れましたし。
東神社、参拝できてよかったです。
続いては4駅先の石神井公園駅近くにある、石神井大鷲神社へと向かいます。
御朱印
こちらが東神社の御朱印です。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、日中の時間帯になります。初穂料は800円(著者参拝時)です。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都練馬区豊玉北5-18-2です。
東神社の公式サイトはありません。
電車
各線「練馬駅」から徒歩3分。
西武線なら中央口、大江戸線ならA2出口より出ます。駅前の大通りを渡り、ソフトバンクショップと寿司屋の間の路地に入り、右手の練馬大鳥神社を過ぎた先を右折して、すぐ右手です。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつもあります。
周辺のパワースポット
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