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【とげぬき地蔵尊】高岩寺(豊島区)の御朱印と見どころ

とげぬき地蔵の紹介

豊島区巣鴨にあるとげぬき地蔵尊の参拝レポートです。

読み方は「とげぬきじぞうそん」です。正式名称は高岩寺(こうがんじ)という曹洞宗の寺院ですが、とげぬき地蔵という通称で親しまれています。巣鴨駅から徒歩5分ほどで、病気治癒のご利益でも広く知られ、多くの参拝者が訪れる寺院です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

巣鴨の「とげぬき地蔵尊」へ

僕はとげぬき地蔵尊には、おそらく過去に二度訪れています。おそらくと言いますのは、一度目の参拝の記憶がかなり曖昧でして、行ったことがあるようなないような感じなんですよ。

二度目の参拝は、数年前に嫁と行きまして、近くにある赤パンツのお店「マルジ」でパンツを買ったり、巣鴨ときわ食堂という定食の名店でランチをしたりしましたので、バッチリ覚えています。爺ちゃん婆ちゃんが多かったのも印象的でした。

それに対し一度目は、もう20年以上前ですね。

僕は一時期少しの間ではありますが、板橋区の都営三田線沿いに住んでいたことがありまして、巣鴨はよく乗り換えで使っていたんです。そんな流れで、ある日ふと思い立ち、一人でとげぬき地蔵まで歩いた覚えがなんとな~くあるんですよね。とげぬき地蔵がどんなものだったかという記憶は一切ないですけれど。

さらに言えば、先ほど二度目の参拝はバッチリ覚えていると書きはしましたが、覚えているのは赤パンツとかときわ食堂の方でして、とげぬき地蔵の境内とかは、正直ほぼ思い出せず…。全然バッチリではないです。

それに二度目のときも、まだこのブログも書いていない頃でして、御朱印を頂くという習慣も僕たちは持ち合わせてはおらず、ゆえに高岩寺の御朱印も頂いておりません。

三度目となる今回は、間違いなく神社や寺院に以前より詳しくなっていますし、思い入れも大きくなっています。ですのでとげぬき地蔵尊を、しっかりと記憶に留めておこうと。

とか言いつつ、また年月とともに忘れそうで怖いですけれど。

とにかく、これまでとは気持ちが違う参拝なんです。そう言いたいだけです。

この日は元々、マルジで赤パンツを買いに行こうかと思い立ちまして、巣鴨行きを決めました。で、いつも通りその足で周辺の社寺巡りもしようと。

事前にルートを決め、当日の朝はまず、巣鴨のお隣である大塚駅にて下車。そこから大塚天祖神社、菅原神社(子安天満宮)と参拝しつつ巣鴨駅まで歩き、駅の南にある巣鴨大鳥神社に立ち寄り、最後にとげぬき地蔵へと向かいます。

巣鴨駅の北側、地蔵通り商店街に入りますと、平日にもかかわらず、多くの爺ちゃん婆ちゃんで賑わっていました。

そんな爺ちゃん婆ちゃんに混じり、中年の僕たち夫婦も、とげぬき地蔵へと向かいます。

 

ご由緒

曹洞宗の寺院で、正式名称は「萬頂山高岩寺(ばんちょうざんこうがんじ)」です。

ご本尊は、菩薩の一尊である延命地蔵菩薩(えんめいじぞうぼさつ)です。高岩寺では「とげぬき地蔵尊」として知られています。

創建は江戸時代初期の慶長の時代です。扶岳太助大和尚(ふがくたいじょだいおしょう)が、神田湯島の地に創建したのが始まりとされ、後に下谷屏風坂に移転しています。

巣鴨の地に遷ったのは明治24年です。

昭和20年には第二次大戦の空襲により全焼してしまい、昭和32年に再建され、現在に至ります。

「とげぬき地蔵」として知られるようになった由来も、江戸時代です。

田付又四郎という武士の妻が出産後に病に苦しみ、死に瀕していました。又四郎は日頃から妻が信仰していた地蔵尊に病気平癒の祈願を続けていたところ、夢枕に地蔵菩薩が立ったそうです。又四郎はそのお告げに従い、地蔵の姿を印じた紙を一万枚川に流したところ、妻の病が回復しました。こちらが現在も配布されている、ご本尊のお姿を元に作られた「御影(おみかげ)」の始まりです。

その後、毛利家の女中が誤って針を飲んでしまうという事故がありました。医者も手の施しようがなく苦しんでましたが、毛利家に出入りしていた僧が、地蔵尊の御影を水で飲ませたところ、無事に針が吐き出され助かりました。針は地蔵尊の御影を貫いていたそうです。とげぬき地蔵の通称はこれに由来します。

これらの言い伝えにより、病気治癒にご利益があるとされ、現在も高齢者を中心に、多くの参拝者が訪れる寺院です。

 

境内案内

商店街の入口に入る少し手前の左手に、江戸六地蔵尊の一つに数えられる眞性寺という寺院がありましたので、まずはそちらに立ち寄ります。

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眞性寺の境内を出てすぐ、こちらが巣鴨地蔵通商店街の入口です。

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商店街は平日にもかかわらず、多くの人で賑わっています。

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少し歩いた先、右手に提灯が見えまして、とげぬき地蔵尊に到着です。

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こちらがとげぬき地蔵尊の入口です。

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門の右手には、お線香、御燈明(ろうそく)、おみぬぐい(タオル的なもの)のおまいりセットが売られていました。僕たちもお線香とおみぬぐいを購入。

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一礼して山門をくぐります。

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門の先には常香炉、その向こうが本堂です。左右には露店も。

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右の露店は御守り屋さんでした、多種多様な御守りが並んでいます。

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左手は手作り耳かきのお店と、御守りのお店です。後ほど嫁は、こちらで耳かきを作ってもらう予定。

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右の露店の先が手水舎です。

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手水石には、檜扇紋(ひおうぎもん)です。お浄めをします。

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常香炉に、お線香を入れさせて頂きます。

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まずは参拝のため、本堂の前へ。

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お堂に入り、参拝させて頂きます。

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本堂内、右にて御朱印を頂きました。ご本尊のお姿を元に作られた御影(おみかげ)もこちらで購入できます。

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本堂を振り返りますと、こんな景色です。

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こちらは本堂を左斜め前から。

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本堂に向かい左手に、観音様や鳥居が見えますので、行ってみます。

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一番左が「洗い観音」です。こちらに水をかけ、自分の悪いところをおみぬぐいで擦ると、良くなるといわれているそうです。僕たち夫婦もその通りに。

とげぬき地蔵の洗い観音

 

洗い観音のお隣が「小僧稲荷」です。かつて三つ目小僧に化けて悪さをした狸をお祀りした稲荷とのこと。

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小僧稲荷の右手にも、たくさんのお地蔵さんです。

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境内の左奥はこんな感じ。イチョウの緑が綺麗です。境内にはこちらからでも出入りできます。

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反対側、境内の右手は公園のようになっていて、ベンチで昼寝している人の姿も。

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嫁の希望で耳かきを作ってもらい、とげぬき地蔵尊を後にしました。

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参拝を終えて

お爺ちゃんお婆ちゃんに人気のスポットだけありまして、まさにお爺ちゃんお婆ちゃんの参拝者が後を絶たない寺院でした。

お年寄りが多いからといって、全くマイナスな感じではありません。むしろ爺ちゃん婆ちゃんのパワーが漲っているといいますか、元気なお年寄りが集まって、よりプラスな気が生まれているような、そんな場所でもありました。活気がありました。

もちろんお年寄りだけではなく、僕たち夫婦のような中年や、若い人の姿もちらほらはあります。商店街の方は、もっと若者も多かったです。

僕たちも爺ちゃん婆ちゃんに混じって、しっかりと参拝させて頂きました。

前回訪れた際には、購入したのかしていないのか、記憶が全くないのですが、入口の山門脇には、参拝セットなるものが売られています。お供えするお線香と燈明、そして「洗い観音」を拭くためのタオルですね。このたびは僕たちも、お線香とタオルを購入してみました。

洗い観音は、おそらく土日などはかなりの行列ができると思われ、並べるように通路が整備されてました。幸いにもこの日はそこまで並んでいませんでしたので、僕たちも観音様に水を掛け、タオルで擦らせて頂きました。自分の体の悪いところを擦ると良くなるとのことですが、悪いところだらけなので、全体的に。

洗い観音のお隣には、狸をお祀りしているという小僧稲荷や、たくさんのお地蔵さんもいらっしゃいました。

御朱印を頂く際に、ご本尊と同じご利益が得られるという、お御影も購入。こちらがお御影です。小さいです。

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僕は以前の参拝時にもお御影を購入しておりまして、そちらは今もお財布に入っています。

どうやらお御影は、持っているだけでももちろんOKみたいですけど、自分の身体の悪い所に貼るか、水で飲みこむといいらしいんです。紙ですので、ビビってしまってまだ飲み込むというところまで、僕は踏み込めていませんけれど。もし困ったときには、おもいきって飲み込んでみようと思います。まずは貼るところからですね、そっちの方がハードルは低いので。

境内には露店がいくつか出ていまして、そのうちの一つは、手作り耳かきのお店です。どうやら嫁は以前から知っていて目をつけていたようで、作ってもらう気満々だったんですよ。

で、耳の形状を見てもらったり、素材となる竹を選んだりして、10分足らずで出来上がった耳かきがこちら。

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念願の耳かきに嫁もご満悦です。

とげぬき地蔵尊を後にした僕たちは、まずは腹ごしらえで、予定どおりときわ食堂でランチ。

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ちょうどお昼時でしたので、店外にて少し並んで待ちましたが、美味いアジフライとビールにありつけました。嫁はカキフライ。

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美味い飯にご満悦のまま、食後にはマルジで赤パンツを大人買い。

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で、こちらも巣鴨の名店、喜福堂にてアンパンをお土産に購入します。

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巣鴨って名店が多い街でもあるんですよね。おそらくまだまだ僕の知らない名店がたくさんあるはずです。

赤パンツ目的と社寺巡りで出掛けてきた一日ではありますが、意外と巣鴨を満喫したような気がします。

いい休日が過ごせました。

年内にあと一度くらい、神社巡りに出掛けようと思います。

 

御朱印

こちらがとげぬき地蔵尊(高岩寺)の御朱印です。

とげぬき地蔵の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印を頂ける時間は、6時から17時までです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都豊島区巣鴨3-35-2です。

とげぬき地蔵尊(高岩寺)の公式サイトはこちらです。巣鴨地蔵通り商店街のHP内になります。
https://sugamo.or.jp/prayer/koganji/

 

電車

山手線/三田線「巣鴨駅」から徒歩5分。

山手線なら正面口、三田線ならA3出口です。駅を出て目の前の白山通りを右手(北)に進み、とげぬき地蔵前の交差点を斜め左(地蔵通商店街)に入ります。そのまま少し歩いて先の右手です。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつもあります。

 

周辺のパワースポット

 

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