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誕生八幡神社(品川区)の御朱印と見どころ

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品川区上大崎にある誕生八幡神社の参拝レポートです。

読み方は「たんじょうはちまんじんじゃ」です。住所は品川区ではありますが、目黒駅が最寄り駅になります。安産の守り神として信仰されている神社で、境内の大イチョウでも知られています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

目黒駅近くの「誕生八幡神社」へ

誕生八幡神社は、僕は以前からその社名は認識していました。なかなか変わった名前の神社ですので、何かで一度目にして、そのまま記憶に残っていたんだと思います。

しかし社名こそ覚えてはいたものの、どこにある神社なのかまでは記憶しておらず。

そんな誕生八幡神社に、年の瀬も近くなった12月の中旬、嫁とともに参拝するに至りました。

元々は新宿に用事がありまして、その流れでどこか近隣の神社巡りをしようということになり、目的地として恵比寿にある恵比寿神社を選んだんです。で、恵比寿駅のお隣は目黒駅でして、何気なくGoogleマップにてその辺りの神社を探していたところ、目黒駅のすぐ東に、誕生八幡神社の名が目に飛び込んできました。

目黒駅の西には大鳥神社という目黒の総鎮守がありまして、以前からそちらも気にはなっていましたので、目黒にて大鳥神社と誕生八幡神社の二か所を回り、その後恵比寿に向かうことにしました。

誕生八幡神社は、住所は品川区ですが、目黒駅から徒歩すぐのようです。普段あまり来る機会のない地域ですので、目黒駅の東側が品川区であることも初めて知りました。

どうやら誕生八幡神社は、太田道灌ゆかりがあるようでして、「誕生」と付く社名の通り、安産など出産に関係している神社のようです。また、境内には大きな夫婦イチョウもあるようで、もしかしたらまだギリギリ紅葉が見られるかもしれません。12月の中旬ですので、少々遅いかもしれませんが、少なからずそんな期待も抱いてしまいます。

僕たちは今月のあたま、大塚にある天祖神社でも大きな夫婦イチョウを見ていて、黄色く紅葉(黄葉)したイチョウの姿が素晴らしかったんです。ですのでまたそんなイチョウが見られるのなら、一石二鳥。

朝イチで目黒駅に降り立ち、まずは西側にある大鳥神社へ。

大鳥神社は、山手通りと目黒通りという大きな通りが交わる場所に位置していまして、多くの参拝者が訪れていました。きっと酉の市のときには、かなりの賑わいになるのではないかと。

大鳥神社への参拝を終え、続いて誕生八幡神社へ。

目黒通りを東へと戻り、そのまま駅を越えてすぐ、左手に大きなイチョウと石鳥居が見えました。

どうやらイチョウの紅葉にも間に合ったようです。

 

ご由緒

ご祭神は、誉田別命(ほむたわけのみこと)です。誉田別命は、第15代応神天皇の別名で、武神である八幡神と同一視されています。

創建は室町時代の文明年間です。太田道灌が妻の安産を祈願するため、筑前国(現在の福岡県)にある宇美八幡宮より御分霊を勧請し、創建したのが始まりとされています。

その後、道灌の妻は無事に男児を出産し、誕生八幡と称されるようになり、安産の守り神として信仰されるようになりました。

明治維新後には、東五反田にある雉子神社の摂社となっています。

明治42年には近隣にあった稲荷神社を合祀します。

昭和になり、第二次大戦後に、社名を現在の誕生八幡神社に改称しています。

現在の社殿は昭和45年に移転改築されたものになります。

境内には、品川区の天然記念物にも指定されている、樹齢250~300年の二本の巨大なイチョウ(夫婦イチョウ)があることでも知られています。

また、徳川幕府三代将軍の家光が、鷹狩りでいなくなってしまった鷹のために、持参していた弁当の重箱を供え祈願し、無事に鷹が戻ったという言い伝えがある、「重箱稲荷神社」が末社として祀られています。

目黒区を代表するお祭りの一つである「目黒のさんま祭り」は、当社を中心に行われます。

 

境内案内

こちらが誕生八幡神社の入口です。まず、両脇の銀杏のでかさに目が奪われます。

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少し葉は落ちていますが、紅葉の景色には間に合いました。綺麗です。

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右手前に社号碑。

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鳥居の両脇に狛犬さん。可愛らしい狛犬さんです。

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こちらはイチョウと狛犬のお尻。

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こちらが右の狛犬さん。後ろの銀杏には垂乳根も見えます。

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狛犬さんは、尻尾も左右で違う形になってました。

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一礼して石鳥居をくぐります。

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石段のすぐ先に、赤と白の社殿です。

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左のイチョウの足元には、天然記念物の説明書き。

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見上げるとその大きさをさらに実感します。

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同じく、右のイチョウも見上げます。

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石段を上がります。

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石段の途中に手水鉢がありました。

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拝殿の前に立ち、参拝させて頂きます。

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こちらは拝殿の前から見る銀杏。素敵です。

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拝殿に向かい左手に、家光公が重箱を供えたという、重箱稲荷神社です。

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こちらは拝殿を右斜め前から。神紋は三つ巴です。

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石段を下ります。目の前が目黒通りです。

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鳥居を出て、境外から右に回りますと、本殿の姿を見ることもできます。もう一度イチョウを眺め、誕生八幡神社を後にしました。

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参拝を終えて

誕生八幡神社は、大きな夫婦イチョウが素晴らしい神社でした。

一つ前に訪れた目黒大鳥神社でも、大きな木々に触れることができましたし、続いて訪れたこちらの神社でも、またもや大木を目にすることができ、それだけで幸せです。

しかも紅葉に間に合ったのも、これまた嬉しい。

じゃっかん葉が落ち始めていましたので、もう数日前でしたら、さらに紅葉真っ盛りだったのかもしれません。

とはいえまだまだじゅうぶん葉も残っていて、綺麗な黄色を思う存分目に焼き付けることができました。

二本のイチョウは、見る場所、見る角度によってそれぞれの美しさがありまして、僕が一番印象に残ったのは、拝殿の前(石段の上)から振り返ったときの、目線の高さより少し上のイチョウです。目の前が黄色に埋め尽くされ、その中に太い幹がある景色は、素晴らしかったです。

イチョウの足元にいる左右の狛犬さんも、小ぶりで可愛らしかったですね。

大鳥神社は参拝者もけっこう多かったのですが、こちらの誕生八幡神社は、脇に何かの工事の方がいらっしゃったものの、そちらを除けば始終僕と嫁だけ。ゆえに夫婦イチョウをはじめ、境内を独占させて頂きまして、贅沢な時間を過ごしてしまうことに。ありがたや。

こちらの誕生八幡神社のすぐ先にはライブハウスがありまして、僕は若い頃に何度か来たことがあり、ちょっとした思い出もあったりします。同じく嫁も何度か来たことがあるとのこと。

しかし僕も嫁も、当時はすぐ近くにこんな神社があることすら、全く知りませんでした。

間違いなく前は何度も通っているはずなんですけどね。神社に関心がなかったからなのか、記憶に全くないんです。

さらに嫁は、以前働いていた会社も近くにあるとのことで、僕よりも頻繁にこの辺りを通っていたはずなのですが、神社の記憶は全くないと。

やはり人間というのは、自分に関心のあることしか、見えないようにできているのかもしれません。

せっかくなので、ライブハウスの入口までちょっとお邪魔し、それから目黒駅へと戻りました。ライブハウスの入口とか階段とか、なんとな~く記憶の隅に残っていたような気はします。

目黒にて、神社だけではなく、懐かしい場所にもちょこっと立ち寄ることができました。いい散策ができました。

続いては、恵比寿神社へと向かうため、目黒駅から山手線に。

 

御朱印

誕生八幡神社の御朱印はありません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都品川区上大崎2-13-36です。

誕生八幡神社の公式サイトはありません。

 

電車

各線「目黒駅」から徒歩3分。

東口に出て、駅を背にして真っ直ぐ延びる目黒通りを進みますと、すぐ左手です。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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