
奈良県の十津川村にある玉石社の参拝レポートです。
読み方は「たまいししゃ」です。熊野三山の奥宮として信仰されてきた玉置神社の末社です。露頭している玉石を御神体とする末社で、玉置の称の由来とされ、玉置神社の基となったといわれています。玉置山の山頂と玉置神社本殿の間に鎮座していて、山道を歩かないと辿り着けない神社です。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
玉置神社の末社「玉石社」へ
「呼ばれないと行けない神社」として知られる、奈良の山奥に鎮座する玉置神社に行って参りました。
5月の中旬、嫁と二人で出掛けた熊野の神社巡りの二日目です。
こちらの記事で紹介する玉石社は、玉置神社の末社でして、本殿からさらに山の上へと登山的な感じで上がった先にあります。
本当は玉置神社の記事内でこちらも一緒に書こうと思っていたのですが、玉置神社だけでなかなかのボリュームになってしまい、分けて書くことにしました。玉石社までの道のりも載せたかったので。
元々は、玉置神社への参拝後には、玉石社を経由して玉置山の山頂まで行く計画でした。しかしながら今回の旅行の少し前に、嫁が腰痛を発症しまして、ヘルニアであることが発覚。で、いったんは玉置神社自体も無しにする方向でも考えたのですが、腰の状態と相談のうえ、とにかく行けるところまでは行ってみようと。無理をしない程度に。
初日には熊野本宮大社に参拝しまして、近くの川湯温泉に宿泊しました。で、二日目は朝イチで玉置神社へと向かいます。
玉置神社は、入口まで辿り着くのも大変な山奥。ゆえに「呼ばれないと行けない神社」とまで言われています。
さらには参道の入口から社殿までもけっこう距離がありまして、ハイキングコースのような道のりです。普通に歩いて15~20分ほどなのですが、嫁の腰もあって、僕たちは30分ほどで到着しました。嫁はトレッキングポールを使って歩いたものの、やはりだいぶキツそうでした。
なんとか本殿に到着し、参拝後に境内を散策。大きな神代杉や夫婦杉も素晴らしかったです。山奥まで来てよかったと思える、素敵な神社でした。
そしてここからです。再度嫁と協議し、ここからどうするかと。
で、まず玉石社までは頑張ってみよう、という結論に。山頂をどうするかはその後決めることに。
事前に調べた感じでは、道のりはなかなか大変そうではありましたが、ここまできたら行かないともったいない!という気持ちの方が勝ってしまいました。玉置神社の基と言われる社ですし、次はいつ来られるかわからないですからね。もう来られないかもしれませんし。
そんなわけで、意を決して玉石社へと向かうことに。
登山開始です。
ご由緒
ご祭神は大巳貴命(おおなむちのみこと)です。
国造りの神である大国主命の別名で、素盞嗚命の子孫神です。
地中からわずかに一部だけ露出している黒い丸石を御神体としていて、地中に隠れている部分は測り知れないほどの大きさであるともいわれています。社殿や祠はなく、丸石は白い玉石群に囲まれています。
神武天皇が東征の折、丸石の上に神宝を置いて勝利を祈ったとされています。また、役小角や弘法大師が自分の宝珠を玉石群の下に埋め祀ったとも伝えられ、「玉」を鎮め「置」いたことが、玉置の称の由来ともいわれています。
玉置神社の基となった神社で、地主伸、もしくは奥の院とも位置づけられています。
大峰修験道では、玉石社が聖地とされ、本殿よりも先に礼拝するのが習わしとなっています。
背後には巨石群があり、磐裂神(いわさくしん)をご祭神とする螢石三ツ石神祠がお祀りされています。
境内案内
こちらが玉石社と山頂への入口です。山頂まで約20分との案内も。

足元にはお地蔵さま。

一礼して鳥居をくぐり、登山開始。いきなりけっこうな急坂です。

完全に山の中。

少し登ると二つ目の鳥居。

この後も鳥居をいくつもくぐりながら、登ります。

途中にはお地蔵さまも。

ときどき足を止め、凄いところを歩いているな~と、改めて感じつつ。

一歩一歩、登ります。

そこら中に大木の聳える景色。

見渡す限り木々です。

この景色の中を歩けているだけでも、来た甲斐がありました。

もういくつめの鳥居でしょうか。

ようやく玉石社が見えてきました。

あと少し。柵に囲まれた中が玉石社です。周囲には大木が何本も。

玉石社に到着です。嫁、頑張った。

奥にはご由緒書き。

正面に立ち、参拝させて頂きます。

見上げるとこんな景色。

道はまだまだ上へと続いていますが、僕たちはここで引き返すことにします。

来た道を戻ります。

転ばぬように一歩一歩下りて行きます。

遭難したら終わりですね。

道は険しいですけど、空気は最高に気持ちいいです。

無事、入口の鳥居まで戻ってきました。人の姿が見えるところが、境内社の真名井社です。

帰りは別のルートで駐車場まで戻ってみます。

階段を上がってすぐ、左手にひときわ大きな磐余杉(いわれすぎ)です。すみません、写真完全に逆光ですけど。

比較的平たんな方のルートにはなりますが、最初は階段が続いてます。

途中には折れてしまっている巨木も。常立杉(とこたちすぎ)です。平成10年の台風で折れてしまったとのこと。

階段を上がると、そこから先は平たんな道でした。

少し歩くと右手に、菊理姫命(くくりひめのみこと)をお祀りする白山社です。鳥居の後ろは大きな岩。

この先で、行きに下っていった参道の入口と交わります。

駐車場に帰還です。

参拝を終えて
腰痛を抱えた嫁を連れ、登山にも等しい山道を上がり、なんとか参拝できました。
あわよくば山頂までと思っておりましたが、なかなか険しい道のりでして、今回は玉石社で引き返すことに。多少無理をすれば行けたのかもしれませんが、嫁の腰と時間的なものを考え、諦めることにしました。
玉置神社の基ともいわれる玉石社に参拝できただけでも、感動ものですので、よしとすることに。山頂はまたいつか。元気で生きてさえいれば、またチャンスはあるはずです。
それにしても、完全な登山でした。スニーカーとかでも問題はありませんが、間違いなくサンダルとかでは行かない方がいいと思います。
道は険しかったですけれど、真意的な景色や空気は最高でした。
大きな杉がもう数え切れないほど周囲に聳えていて、そんな中を上がって行きますので、今自分がそんな景色の中にいることが、不思議にも思えてきます。前日まで東京にいたのが信じられないです。
登る前は、熊が出るんじゃないかなど心配要素もあったのですが、かなりたくさんの人が歩いていましたので、そのような不安も和らぎました。
皆さん気持ちよく挨拶してくださるので、それだけで嬉しくもなりますね。山奥ですので、本当に来たい人しか来ていないんですよね。
そして面白いのが、玉置神社も含め、日本人しかいないんですよ。いや、もしかしたら外国の方もいらっしゃったのかもしれませんけど、すれ違う人と挨拶を交わす限りですと、100%日本人でした。
前日に訪れた熊野本宮大社は、外国人率がかなり高かったです。中国人うるさかったですし…。泊まったホテルも半分ほどは外国人だったかと思います。
ですので玉置神社もそんな感じかと思っていたところ、見事に日本人しかいないという。
特に神社という場所では、日本人同士だと価値観として共有できるものが大きいので、そういった意味では安心感といいますか、快適さがあるものですね。
それはさておき、玉石社では僕は一つ、大きな失態を…。
御神体である、黒い丸石の地上に出ている部分を、写真に撮っていなかったんです。大馬鹿野郎です。
「呼ばれないと行けない神社」といわれるほど、簡単には行けない場所の、さらにその奥にある玉石社まで行ったのに、写真を撮り忘れるだなんて。
自分が信じられません。
ゆえに、他の方のブログに掲載されていたものを、引用で紹介させて頂きます。『水面に浮かぶ雲』というブログさんからの引用です。

(画像引用元:http://kiki1105jp.blog.fc2.com/)
奥のほんの少しだけ出ている黒い石が、御神体です。
地中には巨大な石が埋まっていると思うと、ロマンがありますね。
写真こそ撮り忘れてしましましたが、こうして玉石社まで辿り着くことができたことが幸せです。ヘルニアの嫁も頑張りました。
奈良の山奥にて、かけがえのない時間を過ごさせて頂きました。
いつか訪れたいと願っていた玉置神社と玉石社、参拝できてよかったです。
続いては、再び和歌山へと戻り、熊野三山の一つ、熊野速玉神社へと向かいます。
御朱印
玉石社の御朱印はありません。
アクセス
住所は奈良県吉野郡十津川村玉置川1です。
玉置神社の本殿より、山道を15~20分登ったところにあります。
玉置神社の公式サイトはこちらです。
https://tamakijinja.or.jp/
駐車場
玉置神社に50台駐車できる参拝者用の無料駐車場があります。
バス
土日祝日のみ、十津川温泉より世界遺産予約バス(玉置山コース)が運行しています。
事前予約が必要です。詳細は玉置神社の公式サイト、下記のアクセスページに掲載されています。
https://tamakijinja.or.jp/wpaccess/
また、十津川温泉までは、奈良交通の八木新宮特急バスで行くことができます。奈良方面からは八木駅か五條駅から、和歌山方面からは新宮駅からです。時刻表などは下記の奈良交通公式サイトに掲載されています。
https://www.narakotsu.co.jp/temporary/yagi-shingu/
タクシー
三光タクシー(0746-64-0231)が利用できますが、台数に限りがあるため事前にご確認ください。片道4,000円ほどです。
トイレ
駐車場にあります。
玉置神社の境内にも循環型トイレというのが設置されていますが、駐車場のトイレの利用が推奨されています。
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