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多宝塔(宮島)の御朱印と見どころ

宮島の多宝塔の紹介

宮島にある多宝塔の参拝レポートです。

読み方は「たほうとう」です。大願寺のすぐ近く、厳島神社宝物館の裏手にある丘の上に建つ二重の塔です。高さ15.6mの仏塔になります。眺望がよく、桜の名所としても知られています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

宮島の「多宝塔」へ

東京より嫁と二人、三泊四日の広島旅行に出掛けて来ました。そのうちの二日目と三日目をがっつり宮島観光にあて、二日目の夜は宮島内での宿泊です。

そして三日目の早朝、ホテルをいったんお出掛けして、早朝の厳島神社に参拝しました。

天気は快晴でしたが、季節は4月の中旬でして、朝はまだ少し肌寒いくらいです。

厳島神社は朝の6時半から開門していまして、その時間はほとんど参拝者の姿はありません。僕たち夫婦も含め、数人ですね。

おそらく人が少ないであろうことを見越して早朝参拝を計画したのですが、予想以上に少なくて驚きました。ド平日というのもあったのかもしれませんが、世界遺産を独占させて頂いたような気持ちになり、朝から素晴らしい時間を過ごすことができました。

厳島神社を出た僕たちは、そのまま隣接している大願寺にも参拝します。大願寺では、僕たち以外の参拝者は始終ゼロでした。

早朝参拝、恐るべしです。

厳島神社も大願寺も、昼間はもちろん大勢の参拝者で賑わっている場所ですからね。そこにほとんど人がいない景色というのは、なんだか不思議な感じがします。

大願寺への参拝を終えた僕たちが続いて向かったのが、大願寺からもその先端が見える、こちらの記事で紹介する「多宝塔」になります。

厳島神社の出口である西回廊を出ますと、右手前方にあるのが大願寺、左手前方にあるのが厳島神社の宝物館です。

そして、宝物館の後方は丘になっていまして、その上に建っているのが多宝塔になります。西回廊を出ると、ほぼ正面辺りに見える塔です。

僕たちは以前宮島を訪れた際にも多宝塔には立ち寄っているのですが、数年前ですし、記憶は少々曖昧で…。丘の上まで歩いて登ったことはなんとなく覚えているのですが、それ以上の記憶がなく。

今回はばっちり撮影もさせて頂き、写真も残しつつ、記憶にも焼き付けて帰ろうと思います。

宝物館の右隣には山代屋という食堂がありまして、その脇に丘へと登る階段があります。多宝塔へはその階段にて行くことができます。

人のいない厳島神社や大願寺を背に、多宝塔へと続く石段を上がります。

 

ご由緒

現在、ご本尊はいらっしゃいません。かつては薬師如来像がご本尊として祀られていましたが、明治の神仏分離により、大願寺に遷されています。

創建は戦国時代です。周歓という僧により創建されたと伝えられています。

元々は大聖院の建物の一つでしたが、明治の神仏分離以降、厳島神社が管理しています。二重の塔とも呼ばれている高さ15.6mの仏塔で、国の重要文化財にも指定されています。

明治時代には、豊臣秀吉の家臣である加藤清正がご祭神として祀られ、宝山神社と称されていた時期もありますが、大正時代には豊国神社へと遷されています。

戦国時代の毛利元就と陶晴賢による厳島合戦の際には、陶の軍が最初に陣を敷いた場所に建っています。勝山城の跡でもあります。

眺望がよく、春には桜の名所としても、多くの人が訪れます。

 

境内案内

宝物館の後ろ、丘の上に先端が見えているのが多宝塔です。

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山代屋さんという食堂の右脇に階段があり、多宝塔にはそちらから上がって行きます。

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早朝は、商店街を歩いている人の姿もありません。

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こちらの登り口からは、多宝塔と、自然散策道である「あせび歩道」にも行けるみたいです。

多宝塔の入口

 

石段を上ります。

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石段はそこまで急ではありませんが、緩やかでもないですね。

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少し先まで上りますと、宝物館の赤と白の建物や屋根が眼下に。

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振り返ると、瀬戸内海や大鳥居も見えます。

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道はじょじょに山の中へ。

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上り始めて3~4分だったでしょうか、多宝塔の赤い建物が間近に見えてきました。

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到着です。多宝塔の前は広くなっていて、桜の木が何本も見えます。

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上り切った先、左後方側が多宝塔です。

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多宝塔の正面へ。手前の桜との景色が綺麗です。4月の中旬でしたが、まだ少し桜の花も残っていました。

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この場所には休憩所もあります。向かって右の方に歩いて行くと、あせび歩道のようです。

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桜が少し残っているだけでも綺麗なので、満開の時期にも訪れてみたくなりますね。

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多宝塔は赤を貴重とした建物で、一階が赤、二階が白、屋根は葺いてあるものになります。

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左手前には説明書き。目を通します。

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建物は戦国時代に建立され、江戸時代に改修されたものとのことです。かなり古いものに見えます。

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一階の軒下には、金色で何かの紋章のような彫刻もありました。判別できなかったのですが、蛇と松のようにも見えます。

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多宝塔を見上げたりして、ゆっくりと過ごします。

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多宝塔を背にして左奥にも道があり、そちらは大聖院へと続いているようです。

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周囲の景色などを楽しみ、元来た道を戻ります。

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参拝を終えて

早朝に見る多宝塔は、とても綺麗でした。

もちろん早朝じゃなくても綺麗なんですけどね。早朝の朝日が射し込む中で見る多宝塔は、また格別でした。

周囲には人の気配も一切なく、僕と嫁しかいません。

そんな空間に、戦国時代に建てられた美しい塔がドーンとあるわけですよ、目の前に。

赤と白の色合いも綺麗なんですけど、一階が四角で二階が丸なんです。その造りが美しいです。屋根は葺いてあるもので、こけら葺きという手法みたいです。

ついつい見惚れてしまいます。

さらには丘の上ですので、眺望も抜群です。大鳥居や瀬戸内海も見えますし、五重塔や千畳閣まで見えます。すみません、五重塔や千畳閣の写真を撮っていないですけれど。

以前日中に訪れた際にも、多宝塔にはそんなに多くの人はいなかった覚えがあります。とはいえ、ゼロということはなく、それなりにはいました。

しかし早朝は、もう完全に貸切状態です。厳島神社や大願寺でも同じく感じたことですが、贅沢だな~と。

また、多宝塔は桜の名所としても知られているとのことで、確かに周囲には桜の木がたくさんありました。

僕たちが訪れたのは4月の中旬でして、もう桜の時期は過ぎてしまいましたが、まだほんの少し花が残っている様子は見ることができました。

桜が満開の時期でしたら、さらに幻想的な景色が見れたのではないかと思います。さすがにその時期は誰もいないということはなさそうですけれど…。早朝だったら、もしかしたらそんな瞬間に出会えるかもしれないですね。

嫁と二人、心ゆくまで多宝塔を見上げたり、周囲の景色を楽しんだり、素敵な時間を過ごさせて頂きました。

かつてはこの場所に、厳島合戦の陣が敷かれたとのことですので、多宝塔はそんな様子も目の前で見てきたんだな~と。きっと時代とともに、様々なものを見てきた塔だと思います。毛利元就とか村上水軍とか、その後には豊臣秀吉も、もしかしたらこの塔の前に立ったかもしれないですね。

多宝塔、立ち寄ってみてよかったです。

続いては、宿泊していた宿へと戻る途中にある、幸神社へと向かいます。

 

御朱印

多宝塔の御朱印はありません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は広島県廿日市市宮島町です。

厳島神社の出口(西回廊)を出て、宝物館の右隣にある、山代屋という食堂の脇の階段を上るとすぐです。宮島桟橋からは徒歩で15~20分ほどになります。厳島神社までのアクセスは、厳島神社の紹介記事にて詳しく解説しています。

多宝塔の公式サイトはありません。宮島観光協会の公式サイト内に紹介ページがあります。
http://www.miyajima.or.jp/sightseeing/ss_goju.html

 

周辺のパワースポット

 

宮島の神社仏閣巡り

宮島にあるその他の神社や寺院については、全体をこちらの記事でまとめてあります。

 

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