墨田区の初詣のご案内です。区内の各地域ごとに、初詣にお勧めの神社を一覧で紹介しています。
初詣は大きな神社に出掛けるという方も多いとは思いますが、ご自分の住んでいる地域を守ってくださっている神社(氏神さま、産土さま)に参拝することも大切です。
氏神さまに、前年を無事に過ごすことができた感謝をお伝えし、新年のご挨拶と平安の祈願をしましょう。
墨田区の神社マップ
それでははじめに、墨田区にある神社を地図で一覧にしていますので、参考にして頂ければと思います。
墨田区内の比較的大きめな神社のみ掲載しています。
上記が墨田区にある全ての神社ではありません。小さな神社や祠など、実際にはさらに多くが存在しています。
また、こちらの記事では神社のみの紹介で、寺院は掲載しておりませんので、ご了承ください。
次項より、墨田区内の神社を、それぞれのエリアごとに、ざっくりな説明と併せて紹介していきます。
押上・曳舟駅の初詣
牛嶋神社
牛御前社(うしのごぜんしゃ)とも呼ばれている神社で、五年に一度行われる大祭の、牛車を中心とした行列でも知られています。境内では狛犬ならぬ狛牛や、三つの鳥居が繋がった三輪鳥居など、珍しいものを見ることもできます。隅田川沿いの隅田公園内にあり、とうきょうスカイツリー駅、本所吾妻橋駅から徒歩3分ほどです。(墨田区向島1-4-5)
高木神社
室町時代に創建され、明治までは第六天社と呼ばれ、この地域の鎮守だった神社です。かつては境内に大きな松があり、曳舟川を行き来する人たちの目印になっていたそうです。曳舟駅、押上駅から徒歩で5分前後です。(墨田区押上2-37-9)
飛木稲荷神社
鎌倉幕府の滅亡後に、この地に移り住んだ北条氏の一門により創建されたと伝えられている神社です。暴風雨の際に飛んで来た銀杏が地面に刺さり、それがいつの間にか聳えていたことから、現在の社名になったそうです。曳舟駅と押上駅の中間に位置しています。(墨田区押上2-39-6)
向島秋葉神社
江戸時代には、鎮火の神として諸大名にも厚く信仰された神社です。特に大奥の信仰が厚かったと言われています。秋の紅葉の名所でも知られています。曳舟駅が最寄り駅です。(墨田区向島4-9-13)
三囲神社
みめぐり神社と読みます。旧三井財閥と関係の深い神社で三井家の守護神として崇敬されていた神社です。境内には、大変珍しい三つの鳥居を正三角形に組んだ三角石鳥居や、三越本店にあるものと同じライオン像などがあります。最寄り駅はとうきょうスカイツリー駅です。(墨田区向島2-5-17)
押上天祖神社
スカイツリーのすぐ近くにある神社で、川の増水により堤防に押し上げられていた御神体を祀ったとされる神社です。一説には押上という地名はそれに由来しているとも言われています。押上駅、とうきょうスカイツリー駅からすぐです。隅田川七福神の大国神、恵比寿神も祀られています。(墨田区業平2-13-13)
榎戸稲荷神社
安土桃山時代の創建と考えられています。この地域はかつて柳島村榎戸と呼ばれていたことから、榎戸稲荷神社という社名になりました。押上駅が最寄り駅になります。(墨田区業平5-4-23)
東向島・鐘ヶ淵駅・八広の初詣
東向島白鬚神社
平安時代、現在の滋賀県高島市にある白鬚神社より勧請し、創建されたといわれている神社です。旧寺島村の鎮守で、隅田川七福神の寿老神も祀られています。最寄り駅は東向島駅になります。(墨田区東向島3-5-2)
長浦神社
江戸時代に、寺島村大字長浦とされた現在の地に創建された神社です。合祀されているお稲荷さんは安産稲荷とも呼ばれ、安産のご利益が大きいといわれています。東向島駅が最寄り駅です。(墨田区東向島6-27-7)
隅田川神社
源頼朝の創建といわれ、隅田川一帯の守り神とされています。古くから「水神さん」と呼ばれ厚く信仰されている神社です。東白鬚公園に隣接し、境内には狛犬ではなく石亀が置かれています。鐘ヶ淵駅が最寄り駅です。(墨田区堤通2-17-1)
隅田稲荷神社
この地を開拓した江川善左衛門雅門という人物により創建された神社です。提灯を掲げた万燈神輿の発祥の地ともいわれています。鐘ヶ淵駅と八広駅の中間辺りに位置しています。(墨田区墨田4-38-13)
八広日枝神社
安土桃山時代に創建されたと伝えられている神社です。かつて境内には大木が茂り、森林のようになっていたそうですが、大正以後の環境汚染により枯れてしまったとのこと。荒川沿いに鎮座し、八広駅からすぐです。(墨田区八広6-32-6)
三輪里稲荷神社
この辺り一体の総鎮守として、出羽三山の羽黒大神を勧請し創建された神社です。患いや風邪にこんにゃく御符を授与していたことから、こんにゃく稲荷とも呼ばれ親しまれています。八広駅と京成曳舟駅の中間辺りに位置しています。(墨田区八広3-6-13)
東墨田白鬚神社
旧上木下川村と下木下川村の鎮守社だった神社です。荒川の反対側にある木下川薬師の守護神として創建されました。現在も荒川沿いに鎮座していて、最寄り駅は八広駅です。(墨田区東墨田3-13-24)
東あずま・小村井・平井の初詣
小村井香取神社
旧小村井村の鎮守です。平安時代の末期に、千葉県香取郡からこの地に移住し開拓した人々により、香取神宮から勧請し創建された神社です。江戸時代には隣に小村井梅園が作られ、現在もそれを再現した香梅園があります。小村井駅からすぐです。(墨田区文花2-5-8)
立花白髭神社
室町時代に創建された、猿田彦命を祀る神社です。旧葛西川村の鎮守で、葛西川の白髭神社とも呼ばれています。小村井駅、東あずま駅、平井駅の中間辺りに位置しています。(墨田区立花6-19-17)
吾嬬神社
あづま神社と読みます。日本武尊の妻で、海に身を投じて嵐を鎮めた弟橘姫命を祀っている神社です。地名の立花は、弟橘姫命に由来しているといわれています。最寄り駅は東あずま駅で、徒歩7分ほどになります。(墨田区立花1-1-15)
両国・錦糸町の初詣
江島杉山神社
盲目の鍼灸師、杉山検校が、江戸時代中期に江の島の弁天岩窟を模して創建した神社です。境内には現在も岩窟があります。両国駅、森下駅が最寄り駅で、どちらからも徒歩5分ちょっとの距離になります。(墨田区千歳1-8-2)
野見宿禰神社
のみのすくね神社と読みます。初代高砂親方の尽力により創建された神社で、相撲の始祖とされる野見宿禰を祀っています。相撲の神様として相撲関係者からも厚く信仰されています。最寄り駅は両国駅で、徒歩10分ほどです。(墨田区亀沢2-8-10)
初音森神社
鎌倉時代の中期に、元々は現在の東日本橋に創建された神社です。社殿を建立したのは太田道灌と言われています。昔から商売繁盛の神様として厚い信仰を受けていて、現在の地に移転後も、かつてあった場所には摂社が創建されています。両国駅、森下駅が最寄り駅です。(墨田区千歳2-4-8)
船江神社
現在は隅田川の東側に鎮座していますが、元々は西側、現在の浅草駅の近くにありました。人々が船の安全を祈願した神社です。最寄り駅は浅草駅、本所吾妻橋駅で徒歩7分程度です。(墨田区東駒形1-18-10)
摂社若宮牛嶋神社
向島にある牛嶋神社の御旅所(祭礼のとき、御神輿を本宮から移してしばらく安置する場所)です。江戸時代、三代将軍家光から寄進された場所に造営されました。浅草駅、両国駅、とうきょうスカイツリー駅の中間辺りに位置しています。(墨田区本所2-2-10)
津軽稲荷神社
かつてこの辺りには津軽藩のお屋敷があり、その屋敷神として祀られていたお稲荷さんです。明治になり、錦糸町一丁目の守護神となっています。錦糸町駅から徒歩ですぐです。(墨田区錦糸1-6-12)
五柱稲荷神社
ごばしら稲荷神社と読みます。五柱の神様を祀っていることから付けられた社名です。江戸時代中期に、京都の伏見稲荷を勧請して創建されました。盗難除けや商売繁盛にご利益があるといわれています。錦糸町駅が最寄で徒歩10分ほどです。(墨田区緑4-11-6)
榎稲荷神社
元々は近くを流れていた菊川の土手下にあり、土手稲荷と呼ばれていたそうです。大きな榎の木が社名の由来になったそうですが、東京大空襲で焼けてしまい、現在は枯れた姿のみ残っています。菊川駅より徒歩5分です。(墨田区立川4-12-24)
元徳稲荷神社
元々は三河の河村徳右衛門という人物が氏神として祀っていたお稲荷さんです。元徳右衛門邸内のお稲荷という意味から元徳稲荷と名付けられています。病気平癒にご利益が強いとされています。錦糸町駅と両国駅の中間辺りに位置しています。(墨田区立川3-18-2)
千種稲荷神社
錦糸町駅のすぐ北側にある、錦糸公園内にあるお稲荷さんです。かつては旧柳島村の守護神として崇敬され、明治にはこの辺りが陸軍の兵器倉庫になった際に、火伏せの神様として信仰されました。錦糸町駅から徒歩ですぐです。(墨田区錦糸4-15-60錦糸公園内)
永倉稲荷神社
大正時代に創建された比較的新しい神社です。近くの永倉町で火災があり、その焼け跡から稲荷社の跡が見つかったため、お祀りされたそうです。最寄り駅は錦糸町駅になりますが、両国駅からも徒歩圏内です。(墨田区緑4-38-5)
隣接地域の神社
お住まいの地域によっては、墨田区と隣接する・中央区・台東区・江東区・荒川区・足立区・葛飾区・江戸川区の神社の方が行きやすい場合もあるかと思います。
周辺地域の初詣にお勧めの神社についても、下記にそれぞれリンク記事を貼っておきましたので、是非チェックしてみてください。