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白根神社(草津町)の御朱印と見どころ

草津にある白根神社の紹介

草津町にある白根神社の参拝レポートです。

読み方は「しらねじんじゃ」です。草津温泉の湯畑からすぐ、温泉街を見下ろす高台に鎮座しています。火山である白根山を祀る神社で、元は白根山上に鎮座していました。シャクナゲの名所としても知られています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

草津の「白根神社」へ

僕は6~7年前に一度だけ、嫁とともに草津温泉には訪れていまして、その際にも白根神社には参拝しています。

当時は神社巡りをなんとなく始めた頃だったかと思います。神社に少し興味を持ち始め、旅先でも神社があれば立ち寄ったりし始めたあたりではないかと。まだこのブログは書いていません。

その後このようなブログを始め、神社巡りをガッツリとするようになりますと、過去に参拝しておきながら記事にしていない神社というのが、なんとも心残りだったりはするんです。

白根神社もそんな神社の一つです。どうせなら写真撮っておけばよかったと。

さらに当時は知らなかったのですが、どうやら白根神社には御朱印もあるようでして、社務所ではなく、なんと近くのお食事処にて頂けるとのこと。

これは是非とももう一度参拝し、境内の様子も写真に収め、御朱印も頂いたうえで、記事として残したい。

で、この度そんな願いを叶えることにしました。

11月の中旬、紅葉真っ盛りの秋に、伊香保~草津という二泊三日の温泉旅行を計画し、決行することに。

初日はまず新宿からバスにて伊香保温泉に向かい、有名な365段の石段を上がり、頂上にある伊香保神社に参拝し、あとは温泉でのんびり。

翌日はお昼に渋川駅を立ち、電車とバスにて草津温泉に向かいます。

白根神社の御朱印を頂ける御食事処は火曜日が定休日とのことでして、この日は月曜だったので、今日中に行かねばなりません。しかも営業時間が11時~15時なので、自然と少々急ぎ足になってしまいます。

電車にて長野原草津口駅に到着し、そこからバスに飛び乗って、一路草津温泉へ。

そしてバスが草津温泉へと到着した時点で、時間は13時。どうやら間に合いそうで一安心。

数年振りに見る湯畑を経由して、まずは白根神社への参拝へ。

 

ご由緒

ご祭神は、日本武尊(やまとたけるのみこと)です。武勇に優れた日本古代史上の伝説的英雄です。

創建の年代は不明です。火山である白根山を祀る神社で、元は白根山上に鎮座していました。

現在の運動茶屋公園付近に遥拝所がありましたが、明治6年に温泉街を見下ろす囲山の現在地に遷座し、社殿が建立されます。

現在の拝殿は昭和32年に改築されたものになります。

草津温泉の守護神として崇敬されてきた神社です。

隣接する囲山公園も含め、アズマシャクナゲの名所としても知られています。

 

境内案内

こちらが草津の代名詞、湯畑です。

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湯畑から白根神社までは、徒歩3~4分です。こちらが白根神社の入口。南門との案内も出ています。

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この石段の左手にある「松美」という御食事処にて、白根神社の御朱印が頂けます。

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まずは参拝のため、石段を上がります。

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一礼して一の鳥居をくぐります。左右には一面にシャクナゲです。境内のシャクナゲは御神木とのこと。

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石段を上がりますと、参道は右に折れて続いています。石灯籠は草津の温泉宿やお店などにより奉納されたものと思われ、それぞれの名が刻まれています。正面に見える建物は社務所です。

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参道を道なりに左に折れますと、その先に二の鳥居と拝殿です。美しい景色です。

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左手に手水舎。後ろは全てシャクナゲです。お清めをします。

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反対側、右手の社務所は閉まっていました。御朱印の案内も出ていまして、どうやら境内社の御朱印もあるようです。社務所が閉まっている場合には、「御食事処 松美」にて受け付けているとの案内も。

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参道を進みます。惹き込まれる景色です。

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こちらは参道の左手。シャクナゲで埋め尽くされています。

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同じく右手にもシャクナゲ。

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参道は緩やかに左に折れています。

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二の鳥居の前へ。

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一礼して二の鳥居をくぐります。扁額には「白根大明神」。

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二の鳥居の先、すぐ両脇に狛犬さんです。どうやら狛犬さんは二対のようです。こちらが左の狛犬さん。マスクしてます。

白根神社の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。

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拝殿へと進みます。拝殿の前に二対目の狛犬さんです。

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こちらが二対目、左の狛犬さん。

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こちらが右の狛犬さん。子供もいます。

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社殿は黒に近い茶色を基調とした建物です。派手さはありませんが、美しい社殿です。

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左の狛犬さんの脇には、立派な松の御神木。

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右の狛犬さんの手前には、自由に書き込みができるという、珍しいタイプの絵馬です。

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拝殿の前へ。紋幕には三つ巴。

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参拝させて頂きます。扁額の文字が、珍しい薄紫で書かれています。

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拝殿を振り返りますと、こんな景色です。鳥居の向こうが草津の温泉街になります。

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境内を散策してみます。拝殿に向かい右手に、秩父宮雍仁親王殿下が草津を通過された記念碑と、境内社の沼神社への案内。その向こう側は囲山公園という公園です。

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社殿の右奥に沼神社が見えました。行ってみます。

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沼神社に参拝。社殿にはご由緒書きもありまして、温泉や飲料水を司る神霊をお祀りした神社で、白根神社とともに由緒のある社とのことです。

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こちらは沼神社前から見える、白根神社社殿の後方です。シャクナゲの森ですね。

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再び拝殿前に戻り、今度は左手に。鷲湯碑、お化け燈籠、松尾芭蕉碑の案内がありますので、行ってみます。

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まずこちらがお化け燈籠です。接写ですみません…。シャクナゲに埋もれていて、なかなか見つけられませんでした。

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少し奥に進みますと、一本の立派な松があります。明治の陸軍大将、福島安正による手植えの松と記された碑が脇にありました。

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松の右手に進みますと、芭蕉の句碑です。松尾芭蕉150回忌に建立されたものになります。

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句碑の奥に、鷲湯碑です。鷲乃湯という草津温泉で最も古い共同浴場があり、明治37年に湯治客たちが温泉の効能に感謝して建てた碑とのこと。脇には石祠も。

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先ほどの福島安正手植えの松まで戻り、その先へと続く道の先に、境内社があるようです。

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シャクナゲの道を抜けますと、境内社の諏訪神社がありました。こちらは諏訪大社上社の分社です。参拝します。

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諏訪神社より再びシャクナゲを抜けて戻ります。参道の右手側はこんな感じで少し広くなっていますので、そちらにも行ってみます。手前には天皇陛下即位30年を記念した、平成30年に建てられた碑もありました。

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広くなっている先に、神輿庫です。

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神輿庫の左に、「この先 十返舎一九碑」との案内がありましたので、行ってみます。

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シャクナゲの森を進みます。すぐに碑があるかと思いきや、なかなか見当たらず。

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さらに進んだ先に、十返舎一九碑がありました。十返舎一九は『東海道中膝栗毛』の作者で、草津温泉について書いたものもあるそうです。

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十返舎一九碑の近くには、小さな石仏もありました。

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境内を散策し、白根神社を後にすることに。こちらは社務所や手水舎の前から見た、石段側へと続く参道です。

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石段を通り過ぎて少し進みますと、先ほど参拝した諏訪神社へと続く石段と、鳥居が見えます。こちらが諏訪神社への正式な入口でした。

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石段を下り、松美にて御朱印を頂きます。

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参拝を終えて

数年振りに訪れた白根神社。

もう記憶もだいぶ薄れてはいましたが、再び足を踏み入れますと、意外と鮮明に記憶が蘇るものですね。石段の下からの景色、一面のシャクナゲ、燈籠と拝殿の美しい景色など、懐かしい気持ちにもなりました。

当然ながら、忘れていたことや曖昧なこともたくさんありましたけれど。狛犬さんって二対だったかな~とか、沼神社の社殿ってこんなんだったけな~とか。

前日に訪れた伊香保神社は多くの人で賑わっていまして、同じく草津も特に湯畑の周辺は多くの人が集まっていました。ですので白根神社もそれなりに混雑しているものと思いつつ訪れましたところ、予想に反しほぼ参拝者の姿はなく。

僕たちの参拝中、二組だけ他の参拝者の方と行き会いましたが、それ以外は始終僕たち夫婦だけでして、なんとも贅沢な時間を過ごさせて頂きました。

境内は極めて静かで、清としていました。

そんな空気の中、手水舎の前辺りから見る参道と拝殿の景色は、本当に美しかったです。来れてよかったな~と。

また、白根神社といえばシャクナゲです。シャクナゲが咲くのは4月~5月くらいとのことでして、僕たちが訪れた11月は、もちろん花の姿はありません。葉だけですね。

しかし葉だけにもかかわらず、一面が同じシャクナゲで埋め尽くされている様は、大変惹かれるものがあります。シャクナゲに埋め尽くされた小路を歩くのも、なかなか味わうことができませんし。

次に白根神社を訪れる際には、ぜひ4月~5月のシャクナゲの咲く季節を選びたいと思います。どんな景色が広がっているのか、楽しみです。

社務所には、以前訪れた際にはなかった御朱印の案内も出ていました。境内社の諏訪神社と沼神社の御朱印があるということも、そちらを見て初めて知りました。近くの穴守稲荷神社のものと合わせて、全部で4枚セットでの授与も行われているようです。

また、社務所が閉まっている際には、松美という御食事処で頂ける旨も書かれていたのですが…

松美は石段の入口にありまして、実は僕たちは石段を上る前に、松美の入口に「準備中」と出ていることを目にしてしまっていたんです。

事前に定休日や営業時間はチェックしていまして、定休日は火曜でこの日は月曜日、時間も営業時間内のはずなのに…。

ここまで来て御朱印を頂けないのは、縁がなかったと諦めるしかないのか?と。

予定では松美で昼食をとりつつ、御朱印を頂こうと思っていましたので、昼食の方も改めて考えねばいけません。

そんな会話を嫁としつつ、帰り道に松美をもう一度確認しましたところ、準備中でお休みなのは変わらないのですが、店内には電気がついているのが見えました。ですのでダメ元で、ご迷惑かとは思いつつ呼び鈴を鳴らしてみることに。

その結果…なんと、とっても快く御朱印対応をしてくださいました。

どうやら臨時休業でたまたま休みにしていたようです。お休みにもかかわらず、気持ちのよい対応をして頂きました。ありがとうございます。

穴守稲荷神社にはまだ参拝前でしたが、境内社のものも含めた4枚セットを頂きました。

目的だった白根神社への参拝、そして以前頂けなかった御朱印の授与、ともに果たすことができましたので、これは嬉しい。

大満足でございます。

白根神社、参拝できてよかったです。

続いては、まずはランチで空腹を満たしてから、西の河原にある穴守稲荷神社へと向かいます。

 

御朱印

こちらが白根神社の御朱印です。

白根神社の御朱印

 

こちらは境内社の諏訪神社の御朱印です。

諏訪神社の御朱印

 

こちらは境内社の沼神社の御朱印です。

沼神社の御朱印

 

この他、西の河原にある穴守稲荷神社の御朱印も頂くことができます。4枚セットで千円(著者参拝時)でした。

 

御朱印の受付時間

社務所は不定期で開くようですが、閉まっていることの方が多いようです。その場合、白根神社へと続く石段の下にある「松美」というお食事処で頂くことができます。松美の定休日は火曜日、営業時間は11時から15時までです。お食事をせず、御朱印だけでも頂くことができます。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は群馬県吾妻郡草津町草津538です。

白根神社の公式サイトはありません。

 

電車とバス

JR「長野原草津口駅」からバスで25分、徒歩で10分。

長野原草津口駅から草津温泉行きのバス(Suica、PASMO利用可能)に乗り、終点の草津温泉で下車し、湯畑まで徒歩5分ほどです。湯畑の下の方に「吾妻」という焼肉屋さんがあり、その脇の路地を3~4分歩いた先が白根神社です。

都内から草津温泉までは、新宿から直行の高速バスも出ています。所要時間は約4時間ほどです。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。近くに駐車場がいくつかありますので、そちらを利用してください。草津温泉のポータルサイト内に草津の駐車場ガイドがありますので、そちらも参考にしてみてください。

 

周辺のパワースポット

 

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