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下石原八幡神社(調布市)の御朱印と見どころ

下石原八幡神社の紹介

調布市富士見町にある石原八幡神社の参拝レポートです。

読み方は「しもいしわらはちまんじんじゃ」です。正式名称は八幡神社のみになります。三頭一組で舞う「三頭獅子舞」が市の指定文化財にもなっています。『ゲゲゲの鬼太郎』では、猫娘が社殿の軒下に住んでいるという設定になっています。調布駅と西調布駅の中間辺り、北側に鎮座する神社です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

調布の「下石原八幡神社」へ

僕はこれまで一度だけ調布の神社巡りをしています。調布駅の北には布多天神社という神社がありまして、その近辺を中心に、今年の6月に何ヶ所か回りました。

布多天神社は後方に森が広がっていまして、そこはなんと、あのゲゲゲの鬼太郎が住んでいる森なんです。

もちろん、住んでいるという設定、ですけれど。

調布はゲゲゲの鬼太郎の作者である水木しげるさんが暮らしていた街でして、水木さんは調布の名誉市民にもなっています。

で、調布駅の周辺には鬼太郎にちなんだモニュメントやマンホールがあったりもするんです。

それらについては、僕が別で書いているこちらのブログで詳しく紹介しています。

調布では、水木しげるさんの命日である11月30日に合わせて「ゲゲゲ忌」なるものも行われています。水木さんを偲び、ゆかりの地を巡ったりするイベントみたいです。

そしてそんな「ゲゲゲ忌」に行きたいと、うちの嫁がいきなり言い出しました。

どうやら理由は、このゲゲゲ忌に合わせて頂くことができるという「ゲゲゲ忌限定特別御朱印」みたいです。11/23~12/2の期間(2018年)のみ、布多天神社にて鬼太郎の御朱印が頂けるんだと。

さらにはもう一枚、近隣にある下石原八幡神社の御朱印として、猫娘の御朱印も布多天神社にて頂けるみたいです。

鬼太郎が住んでいるのは布多天神社の森ですが、下石原八幡神社の軒下には猫娘が住んでいるらしいです。

限定御朱印の画像検索をしてみますと、布多天神社のものは鬼太郎が、下石原八幡神社のものは猫娘が、それぞれ参拝している姿の印が押された、とっても魅力的なやつが出てきます。

そんなものを見てしまったら、頂きたくなってしまうのは当然です。

嫁はその情報を妹から聞いたようでして、急遽妹と一緒に行くことになった模様。そしてたまたま休日だった僕も、同行する運びとなったわけです。

当日は調布駅で嫁の妹と待ち合わせ、まずは布多天神社へ。

猫娘の限定御朱印(下石原八幡神社の御朱印)に関しては、本来はまず下石原八幡神社にちゃんと参拝をしてから頂くものだとは思います。御朱印は参拝の証ですからね。

しかしながら今回、そこは目を瞑ることにしました。

布多天神社への参拝を終え、授与所にて鬼太郎の御朱印を頂く際に、猫娘のものも一緒に頂いてしまいます。

御朱印のお値段はそれぞれ千円と、少々お高めではありましたが、鬼太郎と猫娘が押された貴重な御朱印を頂くことができました。

こちらが布多天神社の、鬼太郎の限定御朱印です。

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無事お目当ての御朱印を頂き、布多天神社を後にした僕たちは、その足で下石原八幡神社に向かいます。

御朱印と参拝の順番は逆になってしまいましたが、下石原八幡神社には元々参拝する予定でしたので、地図を確認しつつ、甲州街道を西へと歩き出します。

布多天神社からは10分ちょっとだったでしょうか。

甲州街道沿い、右手に鳥居が現れまして、下石原八幡神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、誉田別尊(ほむたわけのみこと)です。誉田別尊は、武神である八幡神と同一で、第15代天皇である応神天皇の別名でもあります。相殿には五穀豊穣の神様である倉稲魂神(うかのみたまのかみ)が祀られています。

正式名称は「八幡神社」です。

創建の年代は不明ですが、江戸時代の前期以前と考えられています。太田道灌の甥で、太田善右衛門という人物の祖先により勧請されたといわれています。

大正時代には稲荷社が合祀されました。

この地域は江戸時代には下石原宿と呼ばれる宿場町で、その鎮守でした。

江戸時代に疫病を追い払うため始められた獅子舞は、三頭一組で舞う「三頭獅子舞」として知られていて、市の指定文化財にもなっています。

また、『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する猫娘が、社殿の軒下に住んでいるという設定になっていて、鬼太郎ファンの間では知られている神社です。

 

境内案内

こちらが下石原八幡神社の入口です。鳥居の先には社殿が見えます。

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石鳥居には左右に竹が結ばれていました。

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一礼して鳥居をくぐります。

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参道の両脇には木の燈籠が並びます。

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参道を進みますと、社殿の周囲は開けていて、広くなっているのがわかります。

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左手はこんな感じ。広場のようになっていて、子供たちが遊んでいました。境内社も見えましたので、そちらには後ほど参拝することに。

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右手に手水舎です。

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お水がありませんでしたので、手をはたいてお清めします。

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参道に戻ります。社殿の手前には狛犬さん。

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右の狛犬さんの前には、宝物である獅子頭についての説明がありました。三頭一組で舞う「三頭獅子舞」の獅子頭です。

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左の狛犬さんの前には石碑です。何と書いてあるか読めませんでした…。

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そしてこちらが左の狛犬さん。子供もいます。

下石原八幡神社の左の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。こちらにも子供がいます。どちらも可愛らしいお顔をした狛犬さんです。

下石原八幡神社の右の狛犬

 

拝殿へと進みます。社殿は木の茶色を基調とした、落ち着いた雰囲気の建物です。右手前には「ゲゲゲ」の幟も見えますね。

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11月の青空の下、時間を掛けて参拝します。

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拝殿を振り返ると、こんな景色です。鳥居の向こうは甲州街道。

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拝殿の右手前には、ゲゲゲ忌特別御朱印の案内がありました。

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その脇には、ゲゲゲ忌スタンプラリーの「猫娘スタンプ」です。僕たちは台紙を持っていなかったのですが、とりあえず持っていた紙に押します。

ゲゲゲ忌の猫娘のスタンプ

 

境内を散策してみます。社殿の左手にはクスノキと、奥には立派な松も見えます。

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こちらは社殿を左斜め前から。シンプルですが綺麗な社殿です。この軒下に猫娘が住んでいるんですね。

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こちらは奥にあった松です。高く伸びています。

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社殿の後ろには、何やら同じような木が並んでいるのが見えましたので、行ってみます。

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並んでいたのは「ソロ」という木でした。不思議なのですが、ソロの木はみんな斜めに生えています。

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社殿をぐるっと一周して、今度は右前へ。

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手水舎の後ろにあった木も、ソロの木です。やっぱり少し斜めに生えてます。

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拝殿に向かい右手に社務所です。社務所の脇にもやっぱり斜めに生えたソロの木。さらに手前には二本、上だけ面白い感じで緑が残っている木も。

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境内左手にあった境内社にも参拝します。こちらには、稲荷神社、神明神社、御嶽神社が祀られていました。

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境内社の後方にも、斜めに伸びたソロの木です。不思議です。一通り境内を散策し、下石原八幡神社を後にしました。

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参拝を終えて

猫娘が軒下に住んでいる下石原八幡神社。

のんびりと時間を掛けて参拝させて頂きました。

この日は平日だったのですが、おそらく「ゲゲゲ忌」の影響からか、他の参拝者の姿もちらほらお見掛けしました。

また、境内の左手が公園のように広くなっていて、保育園児たちが遊んでいまして、賑やかな声も聞こえてきました。

のどかな時間です。

下石原八幡神社で僕が一番印象に残ったのは、境内に何本もあった「ソロの木」です。

木に「ソロ」と書かれた札が掛けられていたため、その名前を知ることができたのですが、アカシデやイヌシデなどのシデを、ソロとも呼ぶみたいです。

そう言われますと、僕はこの少し前に世田谷の用賀神社にて大きなイヌシデの木を見ていまして、確かに同じ感じの木だった覚えがあります。

ソロの木が特徴的なのは、その生え方が斜めなんです。最初は特に意識していなかったのですが、社殿の裏手に回ってみますと、斜めに伸びるソロの木が連なっていて、なかなか凄い景色でした。

どのソロも皆同じ方向に斜めに伸びていますので、けっこうインパクトがあります。

これは、社殿との位置関係など日照的な問題でそうなっているのか、その辺りは詳しくないのでわかりませんが…。

不思議な感じがして、とっても魅力的な景色でした。

社務所前には、上の部分だけ緑が残っていて、面白い感じになってる木もありました。

境内では何かと木に目を奪われてしまっていた気がします。

木の他には、狛犬さんも少し変わっていましたね。

左右どちらも子供がいて、左の子供は足でおなかを掻いているような態勢でした。

狛犬さんの手前には、八幡神社の宝物になっている「獅子頭」の説明もありました。三頭が一組で舞われる獅子舞とのことで、どんなものなのか見てみたくなります。

調布市の公式サイトに獅子頭の画像が載っていましたので、引用させて頂きます。

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(画像出典:www.city.chofu.tokyo.jp)

社殿は濃い木の茶色を貴重とした建物で、かなり古いもののようにも見えました。この軒下に猫娘が住んでるのかな~と思うと、ちょっとワクワクしてしまいました。

「ゲゲゲ忌」ではスタンプラリーも開催されていて、こちらでは猫娘のスタンプも頂けるようで、社殿の前に置いてありました。

僕たちは残念ながら、スタンプラリーの台紙というのを手に入れ損ねていましたので、スタンプラリーには参加せず。しかし、余っていた御朱印の挟み紙に頂いてきちゃいました。

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鬼太郎が住むという布多天神社の森、そして猫娘が住むという下石原八幡神社。そうなると次は、ねずみ男とか、こなきじじい、砂かけばばあはどこに住んでるんだろう?と気になってきますね。

住まいがわかるなら、ぜひとも訪れてみたくなります。

このたび下石原八幡神社に参拝できたのは、「ゲゲゲ忌」のおかげです。猫娘の御朱印を目当てにという、じゃっかん不純な動機がきっかけですが…。

下石原八幡神社、参拝できて良かったです。

続いては、地図で近くに見つけた「金山彦神社」へと向かいます。

 

御朱印

下石原八幡神社では、通常時は御朱印は扱っていません。水木しげるさんの命日に合わせた「ゲゲゲ忌」の期間中のみ、下記の限定御朱印が頂けます。(2018年)

こちらが下石原八幡神社の「ゲゲゲ忌限定」御朱印です。猫娘の御朱印になります。

下石原八幡神社の猫娘限定御朱印

 

御朱印の受付期間

2018年の限定御朱印が頂ける期間は、11月23日~12月2日でした。近隣にある布多天神社の授与所にて頂くことができます。受付時間は9時~16時までです。

2019年以降に関しては、調布市観光協会公式サイト「調布観光ナビ」でご確認ください。限定御朱印の有無や期間などもご確認できるかと思います。

 

アクセス

住所は東京都調布市富士見町2-1-11です。

下石原八幡神社の公式サイトはありません。

 

電車

京王線 「西調布駅」から徒歩13~15分。

北口を出てロータリーを真っ直ぐ北上し、「西調布駅入口」の交差点を右折。その後、左斜めに延びる道を進むと甲州街道に突き当たるので、そこから道路の反対側に渡った辺りです。

京王線 「調布駅」から徒歩15~17分。

北口を出てロータリーを真っ直ぐ北上し、甲州街道に出たら左折です。そのまましばらく歩くと右手に交番のある交差点があるので、そこを渡ってすぐです。右手に鳥居が現れます。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。境内裏手に八幡神社駐車場と書かれたスペースはありますが、参拝者用ではないようです。すぐ近くにコインパーキングがあります。

 

周辺のパワースポット

 

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