国分寺市の西恋ヶ窪にある坂本稲荷神社の参拝レポートです。
読み方は「さかもといなりじんじゃ」です。恋ヶ窪坂本稲荷神社とも称されています。旧恋ヶ窪村の名主であった坂本家により祀られた稲荷社が元になっています。最寄駅は西国分寺駅になります。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
西国分寺の「坂本稲荷神社」へ
僕は三鷹に住んでいるのですが、最近何かと稲城にある嫁の実家に用事があって出掛けることが多いんです。別居している嫁を訪ねて、とかではありません、夫婦揃ってのお出掛けですので。
で、西国分寺というのは、ちょうど三鷹と稲城の間にあるわけですよ。
立川とか国分寺とか国立とか、その辺りが中間と言えば全体的に中間なんですけどね。
この日は嫁の実家で午前中に用事を済ませましたので、午後は三鷹に帰るその足で、どこか神社巡りをしてみようかと言う流れです。
最近立川駅周辺の神社をいくつか回ってみましたので、今回は国分寺辺りを散策してみようかと。
僕の住んでいる三鷹と国分寺ってけっこう近くなんですけど、なかなか国分寺に行く機会がなくて、もしかしたら街を歩くのは初めてかもしれません。
そして色々と事前に神社を調べ、この日選んだ場所が西国分寺だったんです。
事前に調べましたのは、西国分寺駅から近くにあった恋ヶ窪坂本稲荷神社と恋ヶ窪熊野神社、そして駅からは少し離れますがもう一つ内藤神社の三社です。
坂本稲荷と熊野神社を回ってみて、時間に余裕がありそうなら内藤神社へも足を延ばしてみよう、といった感じです。
そんな計画を立てつつ、稲城から西国分寺に向かいました。
のんびりと出掛けて来てしまったため、気付くと既に時間は14時過ぎ。3月の中旬でしたので、だいぶ陽は伸びたとは言え、あっと言う間に暗くはなってしまいます。
ですので西国分寺駅に到着し、そこから足早に最初の目的地である恋ヶ窪坂本稲荷神社を目指します。
地図を確認し、大きな道路を歩き始めて5分ほどしょうか。
右手に夢庵というファミレスが見え、その手前に坂本稲荷への看板が出ていました。
無事、坂本稲荷神社に到着です。
ご由緒
ご祭神は、社名からの推定になりますが、食物や穀物の神様で、五穀豊穣の神様である倉稲魂命(うかのみたまのみこと)です。宇迦之御魂命とも表記され、稲荷神と同一です。
創建は、江戸時代の中期である寛政5年です。旧恋ヶ窪村の名主や組頭を務めた坂本家により、五穀豊穣、家内安全を祈願して稲荷社が祀られたのが始まりです。
石造りの鳥居は戦後に牛込から移築されたもので、社殿は昭和43年に創建されたものとなります。
また、この辺りには縄文時代から住居があったとされ、竪穴式住居などの住居跡も多数発見されています。
境内案内
西国分寺駅から大きな道路を北に歩いて5分ほど。右手に坂本稲荷神社の看板が現れます。
看板の案内に従い、夢庵というファミレスの手前を右に曲がりますと、下り坂の先に稲荷の赤い幟旗が見えました。
坂を下ったところが、恋ヶ窪坂本稲荷の入口です。
石段を登り始めますと、参道の左手に竹林が広がっているのが見えます。
一礼して鳥居をくぐり、石段を上ります。
石段を右に折れますと、二の鳥居と、その先に社殿です。
二つ目の鳥居をくぐり境内へ。椿の花がたくさん落ちているのがまず目に入ります。
こちらが花びらを落としている椿です。この椿の効果なのか、境内に不思議な空気が漂っている感じがします。
椿の脇を進み、社殿へ。
参拝させて頂きます。とても静かです。
社殿の中には「キツネのカミソリ」と言う花の写真と説明がありました。境内に群生している花で、8月にはオレンジ色の花が咲くとのこと。是非見てみたいですね。
境内は広くはありませんが、散策してみます。こちらは社殿を背にした参道です。椿の花と、鳥居の向こうに見える竹林が素敵です。
境内はとても綺麗に手入れがされています。こちらは社殿に向かって左側。
社殿の裏に回ってみますと、そこにも椿があり花びらが落ちていました。手前には切られてしまった大きな木。
一周回って、社殿を右斜め前からのアングルで。
静かな時間を満喫し、境内を後にします。鳥居の先の竹林が風情があって良いですね。
なんとなく名残惜しい気持ちを抱えつつ、坂本稲荷神社を後にしました。
参拝を終えて
小さな神社でしたが、とても素敵な神社でした。
境内に赤い椿の花がたくさん落ちていて、それが一番印象的でした。
幟端の赤と椿の赤とで、なんだか不思議な空間が作られていた感じがします。境内がとても綺麗に手入れされていますので、余計に落ちている椿が目立って綺麗なんですよ。
どこか現実離れしたかのような、そんな景色になっています。神社ではたまに感じることですが、まるで異空間に迷い込んでしまったかのような。
他に誰も参拝者がいないとき、よくそんな感覚にはなります。
また、僕はこれまで、椿と言うものをそんなにじっくりと見たことがありません。特に花にそこまで興味もなかったので。むしろ、花だけぼとっと落ちてしまう感じがして、なんだか椿ってかわいそうな花だな、なんて思ってたくらいです。
ですがここで見た椿はとても綺麗で、境内の景色によく合っていました。
夏にはキツネのカミソリというオレンジ色の花が境内にたくさん咲くようですので、その景色も見たくなってしまいました。キツネのカミソリだなんて名前の花、僕は初めて耳にしましたし。
境内の下に広がる竹林も素敵で、とても居心地が良い場所でした。
手入れも行き届いていましたので、きっとこの地域の人々に大切に守られている神社なんだと思います。
大きな道路からも少し奥に入った場所にありますので、とても静かでした。
参拝者も僕と嫁しかいませんでしたので、静かな時間と不思議な空間を、思う存分満喫させて頂きました。
小さな神社ではありますが、参拝できてよかったです。
今度はキツネのカミソリを見に是非また訪れたい神社です。
この後は、近くにある恋ヶ窪熊野神社へと向かいます。
御朱印
坂本稲荷神社では御朱印は扱っていません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都国分寺市西恋ヶ窪1-40です。
坂本稲荷神社の公式サイトはありません。
電車
①JR中央線・武蔵野線 「西国分寺駅」 から徒歩5分。
②西武国分寺線 「恋ヶ窪駅」から徒歩15~20分。
西国分寺駅からですと歩いてすぐです。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。一瞬でしたら神社前の細い道に停められないこともないかとは思いますが、近くにコインパーキングもいくつかありますので、そちらに駐車して徒歩が確実かと。
周辺のパワースポット
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