川崎市の多摩区にある野戸呂稲荷神社の参拝レポートです。
読み方は「のとろいなりじんじゃ」です。住所は多摩区の菅野戸呂という地区で、最寄り駅は京王線、もしくは南武線の稲田堤駅になります。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
稲田堤にある「野戸呂稲荷神社」へ
関東も梅雨入りして一週間ほど経った6月の中旬。嫁のお父さんの命日が近かったため、お墓参りに行ってきました。
天気は生憎の曇り空ではありましたが、気温もそれほど高くなく、過ごしやすい一日です。最近はかなり蒸し暑い日が続いていましたので、出掛けるにはちょうどいいです。
お墓は少々山の中にありまして、電車を乗り継ぎ、さらには送迎もお願いしてという道のりです。決して行きやすい場所ではありませんが、周囲は森になっていて、たくさんの鳥の声も聞こえ、とっても気持ちいい場所です。
お墓に到着し、嫁と二人で掃除をしたり、お線香をあげたりして、お父さんにしっかりと挨拶をしました。
お墓参りをすると、なんだか気持ちがすっきりしますね。神社参拝とはまた違ったすっきりさです。
最近は僕の実家の方のお墓参りになかなか行けていないことなどを思い出し、また顔見せに行かなきゃな~と。
そしてお墓からの帰り道、京王線に乗り稲田堤駅で下車をした足で、一か所だけ神社参拝に向かいました。
その神社が、こちらの記事で紹介する、野戸呂稲荷神社です。
野戸呂稲荷神社は以前からチェックはしていました。以前僕たちは、同じく稲田堤にある子之神社と八雲神社の二か所に参拝しておりまして、その際に地図検索で見つけていました。小さな神社のようですが、次回稲田堤に行く機会があれば、訪れてみようと思っていたんです。
「野戸呂」の読み方がわからなかったのですが、そのまま「のとろ」とのことで、地名のようです。
地図を見る限りでは、駅からはおそらく徒歩で10分ほどの距離。
地図を確認しつつ、京王稲田堤駅より多摩川方面に歩いて行きますと、左手の奥に鳥居を見つけました。
野戸呂稲荷神社に到着です。
ご由緒
ご祭神は、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)です。穀物や食物の神様で、宇迦之御魂命などとも表記され、稲荷神と同一です。
創建の具体的な年代は不明ですが、かつてこの辺りにあった福泉寺というお寺の境内に、江戸時代に創建されたといわれています。福泉寺が廃寺となり、その後に稲荷神社として独立したそうです。
福泉寺の跡地には、現在は八雲神社が鎮座しています。
境内案内
こちらが野戸呂稲荷神社の入口です。参道の手前に鳥居はなく、奥に見えます。
右手にはビニールハウスがあり、野菜や花の苗を扱っている業者さんのようです。
参道を進みます。鳥居の手前に車が一台。
右手、ビニールハウスの奥には「菅強度資料館」と書かれた建物です。
鳥居の奥には小さな社殿です。この辺りで、鳥居が少し斜めになっていることを認識しました。少し前からなんとなく違和感があったんですけどね。
右には物置があり、その先に手水舎です。その向こうの小さな松が立派です。
左手は奥に神輿庫でしょうか。手前にはクスノキです。
境内の木の中では、こちらのクスノキが一番でかいです。
一礼して鳥居をくぐります。やっぱり鳥居、斜めですね。
こちらが手水舎です。
水がありませんでしたので、手をはたいてお清めをします。手水鉢に刻まれた文字が、なんと書いてあるのかわからず…。
手水舎の左、松のところには石柱が何本かありました。
社殿の正面に立ちます。社殿の前にはお狐さんです。
こちらは左のお狐さん。
こちらが右のお狐さんです。どちらも小さくて可愛いですけど、顔は怖いです。
社殿は茶色を基調とした建物です。
木鼻には狛犬さん(獅子)が彫られています。
参拝させて頂きます。扁額は稲城市にある穴澤天神社の宮司さんによるものでした。
こちらは、クスノキを社殿側から。
社殿を左斜め前から見ますと、こんな感じです。
参拝を終え、野戸呂稲荷神社を後にしました。
参拝を終えて
事前に大きな神社でないことは把握していたのですが、実際に訪れてみますと、思った以上に小さな神社でした。
境内もとってもシンプルです。
そんな中、一番気になってしまったのが、鳥居です。地面に対して右側の方が高くなっていて、斜めになってるんですよ。
最初に参道の入口から見た際にも、なんとなく何か違和感があったのですが、近づいてみてようやくその原因に気付いた感じです。地面に対して斜めなので、水平な社殿に対しても、なんだか変な感じなんです。
この斜めになった鳥居は、意図したものなのか、それとも事故なのか…。
後ろ(社殿の側)から見ますとそこまで違和感はないのですが、やはり後ろに社殿が見える前側からですと、気になってしまって。
ある意味で、とっても貴重なものを見れたのかもしれないですけれど。
鳥居の脇には立派なクスノキが一本、手水舎の脇には、小さいですけれど立派な松が一本ありまして、その二本の木が境内では存在感がありました。
小さなお狐さんも可愛らしかったです。
参道の右手には「菅郷土資料館」なるものもありまして、そちらも気にはなったのですが、人の気配もなく扉も閉まっていたので、立ち寄らず。後から思えば、おもいきって扉に手をかけ、入ってみればよかったかな~と。
野戸呂稲荷神社は、かつて福泉寺というお寺(現在は廃寺)の境内にあったそうですが、僕が以前稲田堤で訪れた八雲神社も、同じく福泉寺の境内にあったものだと書かれていました。ですので野戸呂稲荷と八雲神社は、どちらも元は同じ場所にあった神社ということになります。時を越えてそのどちらにも参拝できたというのは、なんとなく嬉しいです。
野戸呂稲荷神社を後にして、この日は帰路に就きました。
コロナで緊急事態宣言が明けてから、まだほんの少しずつではありますが、こうして神社参拝を再開できるのは、やっぱり嬉しいです。
ワクチンができるまではコロナの完全終息というのは難しいかもしれませんが、それまではこんなふうに、人がいないであろう神社に、少しずつ足を運ぼうと思います。
野戸呂稲荷神社、参拝できてよかったです。
御朱印
野戸呂稲荷神社では御朱印は扱っていません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は神奈川県川崎市多摩区菅野戸呂14-14です。
野戸呂稲荷神社の公式サイトはありません。
電車
①京王線 「京王稲田堤駅」から徒歩7~8分。
改札から府中街道に出て右に進み、ローソンのある交差点を右折。そのままその路地をまっすぐ進むと、左手にあります。
②JR南武線 「稲田堤駅」から徒歩9~10分。
駅前の道路を改札を出て右に進み、ブックオフのある交差点を左折。路地を進みコープ菅のある交差点を右折すると、左手にあります。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。神社前の道路、もしくは参道の入口に、短時間でしたら他の車の迷惑にならぬよう、駐車も可能かと思われます。駅周辺にはコインパーキングもいくつかあります。
周辺のパワースポット
川崎市の神社一覧
僕が参拝した川崎市の神社一覧です。