府中市の日新町にある日新稲荷神社の参拝レポートです。
読み方は「にっしんいなりじんじゃ」です。谷保天満宮発祥の地に鎮座している稲荷神社で、最寄り駅は南武線の西府駅になります。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
西府にある「日新稲荷神社」へ
この日は神社に出掛ける予定は元々ありませんでした。
自宅で溜まった雑用をあれこれ片付けようと思っていたところ、嫁がどうしてもワークマンに行きたいと。最近人気の、あのワークマンです。行こうみんなでワークマン。
うちの嫁さんはけっこうワークマンの商品が好きでして、このたびもぜひ欲しいズボンがあると。
ワークマンには便利なシステムがありまして、どこの店舗に在庫が残っているのかとか、検索できるようになっています。で、嫁が所望していたズボンを検索してみましたところ、ほとんどの店舗で既に在庫切れ。MサイズとLサイズはまだ残っているものの、嫁の求めるSサイズが全然ないんです。
唯一行けそうな範囲内で在庫が残っていた店舗が、府中日新店という、一度も僕たちが行ったことがない店舗でした。
地図を見てみましたところ、少々不便な場所ではありますが、電車と徒歩で行けそうではあります。ですので、おもいきってワークマン府中日新店へと出掛けることに。
ワークマンはネットにて「店舗取り置き予約」という、これまた便利なシステムがありましたので、速やかにその予約をします。
ワークマン府中日新店の最寄り駅は南武線の西府駅。そこから徒歩で15分ほどかと思われます。
そしてです。
地図を確認していたところ、駅からワークマンまでの途中に、神社が一つ。
それが、こちらの記事で紹介します、日新稲荷神社です。
おもいっきり通り道にあるようですし、だとしたらもちろん素通りはできませんし、参拝させて頂くことに。
ワークマンに向かいつつ、日新稲荷神社に参拝するという、そんな予定になりました。
12月上旬の少し肌寒い曇り空の下、西府駅に降り立ちます。
地図を確認しつつ歩くこと、駅から10分ちょっとだったかと思います。
稲荷の連なる赤い鳥居が見えました。
日新稲荷神社に到着です。
ご由緒
ご祭神は、社名からの推定になりますが、食物や穀物の神様で、五穀豊穣の神様である宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)です。倉稲魂命とも表記され、稲荷神と同一です。
創建の年代は不明です。
この地はもともと、多摩川沖積地の微高地で、天神島といわれていました。現在の国立市に鎮座している谷保天満宮は、平安時代の前期に菅原道真公の三男である道武公により、この天神島の地に創建されたと伝えられています。その後、鎌倉時代の初期には現在の地に遷座しています。
日新稲荷神社が、谷保天満宮が鎮座していた以前からあったものなのか、遷座以降に創建されたものなのかは、不明です。
現在、境内には「谷保天満宮発祥之地」の石碑ら建立されています。
境内案内
日新稲荷神社は、くすのき通りという通り沿いに鎮座しています。
入口には、「谷保天満宮発祥之地」と刻まれた石碑。
境内に入り、鳥居の正面に。その手前には梅の木です。
鳥居の右手に社号碑。
一礼して鳥居をくぐり、拝殿へと進みます。
拝殿は、連なる鳥居と同じ、鮮やかな赤です。
参拝させて頂きます。
拝殿を振り返りますと、こんな景色です。
こちらは社殿を左斜め前から。後ろの本殿も見えます。
梅の木があるのは、谷保天満宮に関係しているのかもしれません。もう一本、小さな梅の木もあります。
こちらは石碑の後ろ側。谷保天満宮の発祥と遷座について書かれています。
境内を後にします。本殿の後ろには、葉が落ちていますが寒椿でしょうか、綺麗なピンクの花が咲く木がありました。
参拝を終えて
日新稲荷神社は、鳥居の赤と拝殿の赤が鮮やかで、綺麗な神社でした。
天気が生憎の曇り空でしたので、これが青空の下でしたら、もっと赤が映えて綺麗だったかもしれません。
谷保天満宮発祥の地の碑はありましたが、ご由緒書きなどはなく、帰宅後に調べても創建の経緯や年代など、全くわかりませんでした。谷保天満宮との関係性も不明です。
ただ、碑だけではなく立派な梅の木がありまして、梅といえば天満宮ですので、そこに繋がりを感じることはできます。
もしかしたら谷保天満宮があった頃は、もっとたくさんの梅の木があったのかもしれませんね。
僕たちが訪れたのは12月ですので、梅の咲いている時期ではありませんでしたが、社殿の後ろにはピンクの花が綺麗に咲いていました。寒椿かな?と嫁と話してはいたのですが、ちょっと自信ないです。葉も全て落ちていましたが、葉のない木にピンクの花が満開に咲いている様子は、また独特な美しさがありました。
きっと春には赤い鳥居と梅の咲く景色が、とっても風情のある神社になると思います。
日新稲荷神社、参拝できてよかったです。
この後僕たちは予定通りワークマンに向かい、無事に嫁の所望するズボンを手に入れました。
このたびの日新稲荷は、ワークマンという用事がなければ、おそらく訪れる機会がなかった神社ではないかと思います。
府中市の神社はこれまでもそこそこ参拝はしていますし、未参拝の神社もそれなりには把握していたのですが、日新稲荷は完全にノーマークでしたので。ワークマンに感謝です。
府中にはまだまだ他にも行ってきたい神社があるので、少しずつ回ってみたいと思います。
御朱印
日新稲荷神社の御朱印はありません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都府中市日新町2-36です。
日新稲荷神社の公式サイトはありません。
電車
JR南部線「西府駅」から徒歩12~15分。
南口を出て歩道橋を越え、日清通りに出たら西(谷保方面)へ。「日新町一丁目北」の信号を左折。最初の右の路地に入り、くすのき通りに出たら左折してすぐ前方です。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。短時間でしたら、神社前の道路に路駐も可能かと思われます。少し離れますが近隣にコインパーキングもあります。
周辺のパワースポット
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