新宿区の西早稲田にある天祖神社の参拝レポートです。
読み方は「てんそじんじゃ」です。同じ早稲田の鶴巻町にも天祖神社があるため、西早稲田天祖神社、早稲田天祖神社とも称されています。都電荒川線の面影橋駅から徒歩すぐで、早稲田駅や高田馬場駅からですと10~15分です。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
西早稲田の「天祖神社」へ
この日は朝から早稲田近辺の神社を回っていました。まずは地下鉄の早稲田駅からすぐ近くにある穴八幡宮に参拝し、続いて水稲荷神社へ。そしてこの天祖神社が三ヶ所目の神社です。
天気予報は午後から雨で、どんよりとした曇り空。神社巡りには適さない日和ではありますが、出掛けてきてしまいましたので、もう後には引けません。予定していた神社は全部回りたい。
二か所目に参拝した水稲荷神社には、甘泉園と言う庭園が隣接しています。僕は若い頃この辺りはよく来ていて、甘泉園にも何度か足を踏み入れています。無料で入れる庭園なので、何度かそちらで休憩をさせて頂いた覚えがあるんです。
次に向かう天祖神社は、地図を確認しますと甘泉園を通り抜けた先でしたので、水稲荷神社への参拝後に、せっかくなので懐かしい甘泉園も散策してみることに。
午後から雨だと言っているのに、ついのんびりしてしまうという、危機感の無さを発揮です。
甘泉園はけっこう大きな庭園にもかかわらず、人も少ないので、のんびり散策するには気持ちのいい場所。
夏の終わりを感じつつ、嫁と歩いておりましたところ、三羽の鳥が蝉を追って飛び回り、狩りをしている場面に遭遇。にんびりした気分もいっきに吹き飛びます。ある意味貴重なものを見てしまいましたが。
そんな甘泉園を通り抜け、天祖神社に向かうため、新目白通りという大きな通りに出ます。路面電車の都電荒川線が走っている通りですね。
地図を確認しますと、新目白通りを高田馬場方面に歩いてすぐの場所のはずだったのですが、なかなか神社らしき場所が見えてきません。
若かりし頃もその辺りで天祖神社らしきものを見掛けた覚えはなんとなくあるのですが、時間が経ち過ぎていて場所もなかなか思い出せず。
小路を入ると行き止まりだったり、行ったり来たりしながらも…ようやく
神社の境内を発見しました。
天祖神社に到着です。
ご由緒
ご祭神は、皇室の祖神で、日本国民の総氏神である天照皇大神(あまてらすおおみのかみ)です。
創建は江戸時代の前期の正保2年です。豊臣秀吉の家臣だった小泉源兵衛と言う人物が、大阪夏の陣で敗れた後に江戸に逃れ、当時は荒地だったこの地を開墾し、創建したと伝えられています。
この辺りはかつてはこの小泉源兵衛に由来する、源兵衛村という地名でした。
当初より「神明宮」「神明神社」と呼ばれていましたが、明治3年に現在の「天祖神社」に改称されました。
明治27年には、境内にあった諏訪神社、須賀神社、稲荷神社、厳島神社を合祀して、現在に至ります。
この地の開拓とともに、人々に信仰されてきた神社です。
境内案内
新目白通りから少し入った路地の先、こちらが西早稲田天祖神社の入口です。参道に連なっているのはケヤキでしょうか。
一礼して鳥居をくぐると、右手に神楽殿。
境内は広々としています。
参道を進み左手にある手水舎へ。石の小さな手水舎です。
手水舎には龍がいました。
お清めをして拝殿に向かいます。拝殿の目の前には立派なクスノキが聳えています。
参拝。
拝殿、手水舎、神楽殿以外には建物や境内社など一切ないありませんが、大きく立派な木が何本も聳えています。
こちらは右斜め前から見た拝殿。
横に回ると、後ろにある本殿も見ることができます。
拝殿側から入口を見るとこんな景色です。一通り境内を散策し、天祖神社を後にしました。
参拝を終えて
西早稲田天祖神社は、広々とした境内と、何本もの立派な木が印象的な神社でした。
境内には、鳥居、社殿、神楽殿、手水舎、神輿庫。開けた境内にそれらの建物があるだけですので、よりその存在感も増します。
そして大きな木々が境内を守っているかような、そんな感じもしました。
特に参道の入口に連なっていたケヤキ、社殿の前に聳えていたクスノキが大きくて、ついつい見惚れてしまいました。
狛犬さんがいらっしゃらない神社だったのですが、小ぶりな石造りの手水舎には龍がいました。石の手水舎というのも珍しいのではないかと思います。もしかしたら僕はまだ他では見ていないかもしれません。
木の社殿も少し変わった造りのものでした。
住宅街の中にある神社なのですが、たまに近所の人が横切る程度で、他にほとんど人の気配もありませんでした。新目白通りと言う大きな通りからも近い場所にあるのですが、そうは思えないくらい静かでした。
境内には始終僕と嫁しかおりませんでしたので、なんだか申し訳ないくらいです。いい時間を過ごさせて頂きました。
現在この辺りは住宅も密集していますし、早稲田大学など学校も多く、大きな道路も走っています。それが江戸時代には荒地だったんだな~と思うと、なんだか不思議な気持ちになりますね。なかなか当時の景色を想像できません。
当時この地を開拓した人々が創建した神社。そう思うとロマンがありますね。
早稲田にはこちらの天祖神社の他に、鶴巻町というところにもう一つ別の天祖神社があるみたいです。早稲田駅のすぐ近くで、早稲田大学のすぐ隣ですね。
どうせならそちらにも参拝したかったです。次に早稲田に行く機会があれば、ぜひ立ち寄ってみよう思います。
西早稲田天祖神社、参拝できてよかったです。
続いては、高田馬場方面にある、諏訪神社へと向かいます。
御朱印
西早稲田天祖神社では御朱印は扱っていません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都新宿区西早稲田3-17-36です。
西早稲田天祖神社の公式サイトはありません。
電車
①都電荒川線 「面影橋駅」から徒歩2分。
②東西線 「早稲田駅」から徒歩10~15分。
③JR山手線 / 西武新宿線 / 東西線「高田馬場駅」から徒歩10~15分。
最寄駅は都電荒川線の面影橋駅です。高田馬場と早稲田のちょうど中間くらいです。高田馬場駅、早稲田駅からですと、歩くと10~15分掛かります。新目白通りから少し入った路地にありますので、少しわかりづらい場所かもしれません。
駐車場
参拝者用の駐車場がありませんが、近くにコインパーキングがいくつかあります。
周辺のパワースポット
新宿区の神社一覧