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大原稲荷神社(中央区/日本橋兜町)の御朱印と見どころ

大原稲荷神社の紹介

中央区日本橋兜町にある大原稲荷神社の参拝レポートです。

読み方は「おおはらいなりじんじゃ」です。金融の街である兜町にあり、銀行や証券会社など金融関係者からの信仰も厚い神社です。茅場町駅と日本橋駅のちょうど中間くらい、中央警察署の目の前に鎮座しています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

兜町の「大原稲荷神社」へ

この日は嫁と二人で日本橋の神社巡りをしていました。

お昼前に日本橋駅に降り立ち、そこからスタートし、ひたすら歩きます。

元々は、日本橋にある小網神社の御朱印帳が欲しくて、その購入と言うのが第一の目的でした。

そしていつものごとく、せっかくなので周辺の神社も回ってみようというパターンです。

事前に日本橋の神社を調べたところ、日本橋ってめちゃめちゃ神社が多いんですよ。とても全部は回り切れませんので、最小限に絞り、ルートを決めて回ります。

まず福徳神社から回り始め、御朱印帳が目的だった小網神社へは七ヶ所目に参拝。そこから銀杏八幡宮、日本橋日枝神社へと参拝し、この日の神社巡りは終了!

の予定だったんです。

既にここまでで九ヶ所の神社を巡っています。

さらには、お昼前からの神社巡りだったため、完全に昼飯のタイミングを逃し、空腹はピークに。足も疲れ始め、僕も嫁も口数が少なくなってきた頃です。

最後の日本橋日枝神社に参拝し、ようやく何か昼飯を食べよう、ということになり、空腹を満たしてくれるお店を探します。

腹ペコで倒れそうになりながら、茅場町駅の周辺をウロウロしていたのですが…

そのウロウロの途中で、なんと神社を見つけてしまったんですよ。

嫁が「あっ」と指差した先には鳥居。

小さな神社のようですが、間違いなく神社です。

事前にこの辺りの神社は地図で調べ、頭には入っていたはずなのですが、地図ではそんな場所に神社はなかったはず。

しかし、どう見ても神社です。

空腹との闘いの最中でしたが、見つけたからには行かないわけにいきません。

いや、行かなくてもいいんですけど、行かずにはいられない性分でして…。

ですので、空腹と疲労でヘロヘロではありましたが、偶然見つけた鳥居に向かい歩き始めます。

何もそんな想いまでして行かなくても…と思われるかもしれませんが。

そして到着した先が、この日十ヶ所目の参拝となる、こちらの大原稲荷神社です。

 

ご由緒

ご祭神は、五穀豊穣の神様である倉稲魂命(うかのみたまのみこと)です。宇迦之御魂命とも表記され、稲荷神と同一です。

創建の年代や詳しい経緯は不明です。江戸時代末期、文久の時代には、絵図にその記載があったとのことですので、それ創建であることは窺えます。

当時はこの神社の後ろに楓川と言う川が流れていて、この辺りは日本橋川から楓川に通じる要所であり、海運・芸能の神として信仰されていたそうです。楓川は現在掘り下げられ、首都高速の一部が通っています。

また、金融の街である兜町に鎮座しているため、銀行や証券会社など、金融関係からも信仰が厚い神社です。

 

境内案内

警視庁中央警察署のすぐ目の前、ビルとビルの間に大原稲荷神社を見つけました。

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こちらが大原稲荷神社の正面です。小さな神社ですが、綺麗に手入れされているのがわかります。

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一礼して鳥居をくぐり、境内へ。

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鳥居の先、すぐ右側に手水舎です。お清めします。

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扁額には「大原稲荷神社」と刻まれています。僕たちはここで初めて、この神社の社名を知りました。参拝します。

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社殿の後ろに木が伸びているのが目を惹きます。

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社殿の左脇に小路があり、どうやら後ろにも行くことができそうです。行ってみます。

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社殿の後ろにこんな空間がありました。まず目に入るは、焼けて黒くなった木です。焦げてはいますが、立派に伸びています。

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その後ろには富士塚のような塚がありました。塚の上には「天一位大原稲荷神社」と書かれた石碑。

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塚から伸びる大きな銀杏が立派でした。後ろまで回ってみて良かったです。一通り散策し、大原稲荷神社を後にしました。

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参拝を終えて

偶然見つけた大原稲荷神社。

小さな神社でしたが、とても綺麗に手入れもされていましたし、後ろにあった塚と銀杏も神秘的な神社でした。

社殿の左脇に通路があり、そこから後ろに回れます。僕はその通路に気付かずに、危うく後ろを見ずに帰ってしまうところでした。嫁が気付いたため、塚と銀杏を見ることができました。ありがとう、嫁。

社殿の前からでも、後ろに大きな木が伸びているのは見えましたので、裏に木があることは予想できました。しかし、塚があるなんて思ってもいませんでしたので、予想外でした。富士塚のようなものでしたが、詳細はわかりませんでした。

また、社殿のすぐ裏にあった銀杏は、根元近くが黒く焦げていましたので、何かしら過去に火災の被害に遭っているのかもしれません。焦げてはいましたが、元気に高く伸びている姿が印象的でした。

塚の入口にあった銀杏も大きくて立派な銀杏でした。

創建の具体的な経緯や社名の由来など、残念ながらわからないことが多かった神社ですが、昔からこの辺りでは海運・芸能の神様として崇敬されているとのことです。水路の要所だったようですので、そこを守っていた神様なんだと思います。

神社のすぐ後ろに首都高速が走っているのですが、そこには昔は川が流れていたそうです。今の景色からはなかなか想像できませんが…ぜひその頃の景色も見てみたくなりました。

大原稲荷神社。参拝できて良かったです。

偶然目にしなかったら、おそらく訪れることもなかった神社だと思いますので。

大原稲荷神社への参拝を終えた僕たちは、ようやくお昼ご飯にありつくことができました。近くにあった食堂に入り、定食をがっつり頂いて、パワーチャージをし、その後は茅場町駅から帰路に就きました。

この日は結局、全部で十ヶ所もの神社を回ったことになります。

一ヶ所目の福徳神社をスタートし、こちらの大原稲荷神社が十ヶ所目です。最後に訪れたのが大原稲荷神社です。

十ヶ所どれもそれぞれ特色があって、素敵な神社ばかりでした。

事前に地図で日本橋の神社を調べたところ、日本橋にはかなりの数の神社があって、僕たちが訪れたのは、そのほんの一部です。とても全部は回り切れませんでした。

是非また機会を作り、この日訪れることができなかった神社も回ってみたいと思います。

日本橋の神社巡り、楽しかったです。

 

御朱印

大原稲荷神社では御朱印は扱っていません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都中央区日本橋兜町11-3です。

大原稲荷神社の公式サイトはありません。

 

電車

東西線・日比谷線 「茅場町駅」12番出口から徒歩1分。

東西線・浅草線 「日本橋駅」D1出口から徒歩3分。

茅場町駅からも日本橋駅からも、徒歩ですぐです。警視庁中央警察署の目の前です。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。短時間でしたら通行の妨げにならによう、神社前の道路に駐車しても問題ないかとは思います。少し離れた場所にコインパーキングもあります。

 

周辺のパワースポット

 

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