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那古野神社(名古屋市/中区)の御朱印と見どころ

那古野神社の紹介

名古屋市中区にある那古野神社の参拝レポートです。

読み方は「なごやじんじゃ」です。元は名古屋城の三の丸にお祀りされ、三之丸天王社と称されていました。江戸時代には例祭である天王祭が、名古屋三大祭の一つに数えられています。お隣には名古屋東照宮が鎮座しています。名古屋城からも徒歩圏内で、最寄駅は鶴舞線の丸の内駅になります。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

名古屋の「那古野神社」へ

この日は、嫁と二人で訪れた名古屋観光の二日目です。

小雨の降る中、まずは名古屋城に行きました。季節は4月のあたまでしたので、桜がちょうど満開を迎えていて、綺麗な景色を楽しむことができました。お城の中でも色々なものを見て回り、名古屋城を満喫しました。

時間はお昼前くらい。名古屋城を出た僕たちは、そこから名古屋の神社巡りを開始することに。

名古屋城の周りには、かなりの数の神社があります。特にお城の南側に密集している感じです。

事前に旅行計画を立てている際に、地図を見てそのことを知りました。

名古屋城は元々行きたかった場所ですので、その足で周辺の神社を回ってみようと言う計画です。

当初は十ヶ所くらい回ってやろうと思っていたのですが、前日には熱田神宮に行ったりナゴヤドームで野球観戦をしたりして、二日目は朝からヘロヘロの状態。

早起きもできずに、のんびりと名古屋城に行くことに。

さらには名古屋城でもけっこうな距離を歩き回ったため、僕も嫁も瀕死の状態です。

しかしせっかく東京から名古屋にやって来たわけです。やはり悔いのない旅行にはしたいです。

十ヶ所と言うのはとても無理でしたが、せめて名古屋城のすぐ近くの神社だけでも…。

そんな想いで僕たちは気力を振り絞り、地図を見ながら三つの神社を回ることに決めました。

それが、愛知縣護国神社、那古野神社、名古屋東照宮の三社です。

まずは名古屋城の正門から徒歩で5分ほどの場所にあった愛知縣護国神社へ。境内は桜が満開で、とても素敵な神社でした。

護国神社への参拝を終え、次に向かったのが、こちらの那古野神社です。

どのような神社なのか予備知識もなく、ただ「近くにあったから」と言う失礼な理由だけで向かうことに。

さらには社名もてっきり「なこのじんじゃ」かと思ってましたし。これで「なごや」と読むとは気付かず。もう失礼だらけです。

那古野神社は、地図で見ますと護国神社からすぐです。

ちなみに、あと一つの名古屋東照宮は、那古野神社のすぐお隣りのようですので、那古野神社と名古屋東照宮は、二ついっきに回れてしまいそうな予感。

護国神社の満開の桜に名残惜しさを感じつつ、てくてくと歩き出しますと…

大きな通りから脇道に入ってすぐ。

これまた綺麗な桜と、那古野神社の鳥居が見えてきました。

 

ご由緒

ご祭神は、須佐之男神(すさのおのかみ)と、奇稲田姫神(くしなだひめのかみ)です。

須佐之男神は、天照大御神の弟で、ヤマタノオロチを退治した荒ぶる神です。 奇稲田姫神は須佐之男神の妻で、須佐之男神によりヤマタノオロチから救われた女神です。

創建は平安時代前期の延喜11年です。醍醐天皇の勅命により創建されたといわれています。

戦国時代には合戦に巻き込まれ社殿が焼失してしまいましたが、織田信長の父である織田信秀により再建されています。

その後、徳川家康による名古屋城築城の際に、三の丸の郭内に取り込まれ、亀尾天王社(かめおてんのうしゃ)、三之丸天王社(さんのまるてんのうしゃ)と称されます。この時に、現在の名古屋東照宮である三之丸東照宮に隣接して鎮座します。

例祭である天王祭は、名古屋東照宮の東照宮祭、若宮八幡社の若宮祭と並び、名古屋三大祭の一つといわれ、多くの人で賑わっていたといわれています。

明治維新時には須佐之男神社(すさのおじんじゃ)に一時改称されましたが、明治9年に東照宮とともに現在の地に遷座し、明治32年に現在の那古野神社に改称されます。

第二次大戦時の名古屋大空襲で社殿が焼失してしまいますが、戦後に再建され、現在に至ります。

 

境内案内

こちらが那古野神社の入口です。境内の桜が満開です。

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一礼して鳥居をくぐります。すぐ右手に手水舎です。

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手水舎には龍です。大きくはないのですが、今にも動き出しそうな姿の龍でした。とても印象に残ります。龍の後ろにある看板には「龍神水復元」と書かれています。

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お清めをして参道を進みます。参道の両側の桜が綺麗です。この参道を真っ直ぐ進むと、どうやら東照宮の境内に繋がっているようです。右に折れると那古野神社です。左には神楽殿もあります。

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参道を右に折れますと、その先には那古野神社の社殿です。綺麗な桜が続いています。

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参道の中ほどに一対の狛犬さんです。こちらが左の狛犬さん。

那古野神社の左の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。どちらも小さいですが、迫力のある顔立ちです。

那古野神社の右の狛犬

 

狛犬さんの先、左手には那古野神社のご由緒が書かれています。

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ご由緒が書かれている後ろには、柵がされた建物があったのですが、こちらはどのような用途の建物なのかわかりませんでした。

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拝殿に進みます。シンプルですが雰囲気のある拝殿です。

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拝殿前にも狛犬さんです。こちらが左の狛犬さん。先ほどの参道中ほどにいた狛犬さんよりも、新しいものに見えます。大きさも大きいです。

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こちらが右の狛犬さん。どちらも逞しい容姿です。

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静かな雨上がりの中、参拝します。

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参拝を終え、境内を散策してみます。こちらは拝殿に向かい右側です。開けています。境内を囲むようにして桜が咲いていますね。

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拝殿の右手が授与所です。こちらで御朱印を頂きました。授与所の右隣りには大きな社務所がありました。

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拝殿に向かい右手のスペース、参道の右側にあたる場所には、五つの末社が祀られていました。左から日進社、月進社、白山社、弥五郎社、青麻社と書かれています。五つとも参拝します。

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五つの末社は、ちょうど手水舎の後ろ側に位置しています。こちらからは手水舎にいた龍の背中が見えます。この龍はかっこ良くて迫力があって、印象的な龍でした。

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入口の鳥居から延びる参道を、右手に折れずに東照宮方面に真っ直ぐ進んでみますと、右側に鳥居が見え、境内社がありましたので行ってみます。

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こちらの境内社は「金山神社」と書かれていました。こちらにも小さな狛犬さんが一対います。

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金山神社にも参拝します。

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続いて、那古野神社拝殿の左側にも、お稲荷様の赤い鳥居がありましたので、そちらにも行ってみます。

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赤鳥居の手前には「厄除けの公孫樹」と書かれた一本の木。空襲で焼けたものの、その後すぐに新しい芽が出て成長した木とのことで、延命長寿にご利益がある公孫樹だそうです。

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一度焼けてしまったとは思えない、立派な木でした。

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お稲荷さんの入口には「福寿稲荷社」と書かれています。鳥居をくぐり進んでみます。

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福寿稲荷社にも参拝します。奥にはお狐さんも見えます。

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再び拝殿前へ。こちらは拝殿を左斜め前からのアングルで撮影。桜と拝殿と狛犬さんが絵になります。

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拝殿を背にして参道を見ると、こんな感じです。突き当たりを左に折れると入口の鳥居へ、右に折れると境内社の金山神社と、その先が名古屋東照宮です。

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一通り境内を散策し、那古野神社を後にしました。こちらは境内から見た入口の鳥居です。

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参拝を終えて

那古野神社は、とても静かな神社でした。

平日だったためか、僕と嫁以外の参拝者を見掛けることもほとんどなく、のんびりと境内を散策させて頂きました。

この直前に訪れた護国神社も、境内は桜が満開でとても綺麗だったのですが、こちらの那古野神社もそれに負けていません。本数こそ護国神社の方が多くはありましたが、那古野神社の桜も雨上がりに映えて、幻想的な景色を造っていました。

元々この名古屋旅行は、桜の満開情報とかは全く考えずにスケジュールを立てたものですので、名古屋で桜を楽しむことができたのは偶然です。たまたま満開の時期にタイミングが重なりラッキーでした。

それに、神社ってけっこう桜の木が多いですからね。

くたくたに疲れていた僕と嫁ですが、この満開の桜に癒されました。

他にも境内では印象に残るものがいくつかありました。

まず、手水舎にいた龍が、とてもかっこ良かったんですよ。そこまで大きなものではありませんが、顔もリアルで、今にも動き出しそうです。後ろに回ると背中も見えて、これまた魅力的でした。自然と惹き付けられてしまいました。

この龍がいる手水舎の後ろには、五つの末社が祀られていたのですが、祠が五つ綺麗に並んでいて、それに重なるように咲いていた桜も綺麗でしたね。

参道の途中にいた狛犬さん、拝殿の前にいた狛犬さんは、どちらもとても迫力のある顔立ちをしていて、威厳がありました。

拝殿も戦後に再建されたものとのことですが、ぱっと見はもっと古いようにも見えました。シンプルですが素敵な拝殿でした。

福寿稲荷の前にあった「厄除の公孫樹」も、一度焼けてしまったとは思えないくらい見事な木で、大きかったです。一度死にかけたのに、こんなに成長するなんて。そのご利益に是非あやかろうと思い、念入りに手を合わせました。

雨上がりの桜の中、のんびりと静かな時間を過ごさせて頂きました。

そして、那古野神社の境内からは、お隣にある名古屋東照宮の境内や社殿も見えるんですよ。

事前に地図で調べた際にも、この二つの神社がすぐ近くにあるのは把握していたのですが、完全に隣接していました。

形としては、大きな一つの敷地を塀で区切り、それぞれの境内に分かれている感じです。

この二社は名古屋城の三の丸にあった頃から隣接しているとのことですので、場所が変わってもお隣り同士なんですね。仲良しです。

那古野神社の参拝と散策を終えた僕たちは、その足でお隣りの「名古屋東照宮」に向かいます。

 

御朱印

こちらが那古野神社の御朱印です。

那古野神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。宮司さんが不在の時もあるようですので、確実に頂きたい方は、事前の電話確認をお勧めします。電話番号は「052-231-4030」です。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は愛知県名古屋市中区丸の内2-3-17です。

電車

鶴舞線 「丸の内駅」1番出口から徒歩5分。

名城線 「市役所駅」5番出口から徒歩10~12分。

名城線 / 桜通線 「久屋大通駅」1番出口から徒歩10~12分。

最寄駅は丸の内駅です。名古屋城の正門からでも徒歩圏内になります。

駐車場

参拝者用の駐車場はありませんが、近くにコインパーキングなどがいくつかあります。

那古野神社の公式HPはありません。

 

周辺のパワースポット

 

名古屋市の神社一覧

僕が参拝した名古屋市の神社一覧です。