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車返福徳弁財天(府中市/白糸台)の御朱印と見どころ

車返福徳弁財天の紹介

府中市白糸台にある車返福徳弁財天の参拝レポートです。

読み方は「くるまがえしふくとくべんざいてん」です。しみず下通りという通り沿いにある小さな弁財天で、最寄駅は京王線の飛田給駅です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

白糸台の「車返福徳弁財天」へ

この日は電車を乗り継ぎ、お昼少し前に白糸台に降り立ちまして、ここまでに二ヶ所の神社に参拝しています。

「車返諏訪神社」と「車返稲荷神社」です。

どちらも大きな神社ではありませんが、素敵な神社でした。いい時間を過ごさせて頂きました。

3月下旬の春らしいポカポカ陽気の中での、気持ちいい神社巡りです。

雨の神社巡りも風情があって好きなんですけどね。やっぱりのんびり歩き回るには、天気が良くて気温もちょうどいい日がいいですね。

この日回る予定の社寺は全部で4ヶ所。事前に地図にてピックアップし、ある程度の位置は頭に入れているのですが、やはり初めての場所ですので、地図を確認しつつです。

いつもそんな感じで歩いているのですが、道に迷うことも多々あります。地図通りに進んでいるのに、なかなか辿り着けないことも。

たま~にですけれど、とんでもない方向に歩いてることもありますし。

たぶん僕は方向音痴なんだと思います。

以前僕は箱根にて、「地図は頭に入っている」という名言を吐きながら、見当違いの山奥に入っていたこともあります。結局だいぶ進んでから間違いに気付き、引き返しました。そのときのことは、数年経った今でも嫁からチクチクといじめられております。

そういう嫁もよく、とんでもない方向に歩き始めたりしてるんですけどね。

夫婦ともども方向音痴です。

しかしこの日は、そんな方向音痴を発揮する気配は一切なく、順調な道のりです。一度も迷うことなく、全て一発OKで目的の神社に到着しています。

ですのでその勢いで、次の車返福徳弁財天にも迷わずに辿り着きたいところ。

二社目の車返稲荷神社から、坂を下り少し大きめの道に出て、右折。

そうしますと、右手に赤い鳥居が姿を現しました。

無事、車返福徳弁財天を発見です。

またもや迷わず一発での到着です。

 

ご由緒

ご本尊は、推定にはなりますが、仏教の守護神で、七福神の一神である弁財天です。(あるいは弁財天と習合された日本神話の女神で、水の神様でもある市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)がご祭神である可能性もあります)

創建の具体的な年代や経緯は不明です。江戸時代の中期には福徳の神として崇拝されていて、明治には特に栄えたといわれています。

近年、都市計画の再開発により、隣接地から遷座しています。

かつては豊かな自然林に囲まれていて、周囲のお堀は川魚の宝庫としても知られていたそうです。

 

境内案内

住宅街を抜け、しみず下通りという坂を下って行きますと、右手に赤い鳥居です。

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こちらが車返福徳弁財天の正面の入口です。

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鳥居の左脇には社号碑。

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鳥居の手前には、水は流れていませんでしたが、水路のような溝がありました。

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一礼して鳥居をくぐり境内へ。

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鳥居をくぐるとすぐ、目の前に祠です。境内は綺麗に手入れがされています。

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右手にご由緒が刻まれた石碑がありました。

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祠の前へと進みます。

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長閑な3月の空気の中、参拝します。

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祠を振り返ると、こんな景色です。

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こちらは祠を左斜め前から。なんとなく境内の全体像がわかるかと思います。しばらくのんびりと過ごさせて頂き、境内を後にしました。

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参拝を終えて

車返福徳弁財天は、とても小さな弁財天でした。

現在は個人の方が所有されていると石碑に書かれていましたが、手入れが行き届いていて、とても綺麗に整備されていました。大切にされていることが伝わってきます。

元々この辺りは、自然が豊かだったそうですが、現在も周囲にはそんなに住宅が密集している感じではありません。近くに団地や学校はありましたが、街路樹なども含めてですが、比較的緑も多めかと思います。

しかしながら境内にあった石碑には、再開発を憂うような一文もりまして、おそらくもっともっと豊かな自然が広がっていたんだと思います。

長閑な森の中に、魚がたくさんいる川が流れる、そんな風景を自然と想像してしまいます。

再開発により、隣接地から現在の地に遷座されたとのことですので、以前がどのような境内だったのか、見てみたくなりますね。

どこかに昔の写真がないかな~と思い帰宅後にググってみたのですが、残念ながら見つかりませんでした。

鳥居の手前には、水は流れていませんでしたが水路のような溝がありましたので、もしかしたら川の名残なのかもしれません。また、道路の反対側にもかつて橋だったかのような柵がありました。

弁財天は水と深い関わりがありますので、おそらくかつて流れていた清流の守り神としても、崇拝されていたのではないかと思います。

明治には特に栄えたと書かれていましたので、多くの参拝者が訪れていたんだろうな~と。

この日は始終、僕と嫁しかおりませんでしたけれど。

そしてそんな境内にて、全く広くないにも関わらず、僕は嫁を見失うという事態にも陥りました。僕が撮影をしている間に嫁が隠れただけなのですが、完全に見失って慌てました。

草木の後ろとか、石碑の後ろとか、意外と隠れられる場所が多かったんですよね。

僕が子供でこの近所に住んでいたとしたら、間違いなくここでかくれんぼをしていると思います。

弁財天さま、ごめんなさい。

車返福徳弁財天への参拝を終えた僕たちは、飛田給駅を目指し再び歩き始めます。

目的地は、飛田給駅の少し先にある「道生神社」です。

 

御朱印

車返福徳弁財天では御朱印は扱っていません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都府中市白糸台6-56-4です。

車返福徳弁財天の公式サイトはありません。

 

電車

京王線 「飛田給駅」から徒歩10~15分。

南口を出てスタジアム通りを左に進み、品川通りに出たら右折です。そのまましばらく歩くいた右手です。

京王線 「武蔵野台駅」から徒歩17~22分。

京王線沿いの南側、飛田給駅方面です。住宅街を抜け、南白糸台小学校の裏手を通り、しみず下通りという道路に出るとすぐです。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。ごく短時間でしたら、他の車のご迷惑にならないように、目の前の道路に路駐できるかと思います。少し離れた場所にはコインパーキングもあります。

 

周辺のパワースポット

 

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