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熊野神社(国分寺市/西恋ヶ窪)の御朱印と見どころ

恋ヶ窪熊野神社の紹介

国分寺市西恋ヶ窪にある熊野神社の参拝レポートです。

読み方は「くまのじんじゃ」です。恋ヶ窪熊野神社(こいがくぼくまのじんじゃ)とも称されています。例大祭では、お神輿を担いで火の上を通過する「神輿の火渡り」が行われることでも知られている神社です。最寄駅は西国分寺駅になります。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

西国分寺の「恋ヶ窪熊野神社」へ

この日は嫁と二人で、西国分寺駅周辺の神社巡りに出掛けてきました。

これまで国分寺市の神社は一度も訪れたことがありませんでしたので、今回が初めてです。

季節は3月の中旬。僕も嫁も花粉症でして、まさに花粉症真っただ中の時期でございます。二人ともマスク姿で、時折ティッシュで鼻をかみつつの神社巡りとなりました。

この時期の外出は花粉症と言う大敵がいますので、常に不安を抱えての外出にはなります。

昨年の2月に箱根に温泉旅行に行ったんですけど、その際には僕の花粉症が最悪の状態に陥り、薬を飲んでもほとんど効かず、もうずっとくしゃみをしながら涙と鼻水を流しっぱなしでした。

あれはひどかった…。

そんなトラウマがありますので、常に薬は持ち歩くようにしています。効くかどうかはともかく、ひどくなったらいつでも飲めるように。

幸い今年は、まだそこまでひどい症状が出ていないので、薬を飲まずともなんとか乗り切れてるんですけどね。

この日もじゃっかん鼻と目にアレルギー反応を感じながらも、そこまでひどい状態にはならなそうな雰囲気。少し鼻水が垂れてくる程度です。

この日回る予定だった神社は三ヶ所。西国分寺駅をスタートし、まずは恋ヶ窪坂本稲荷神社に参拝します。続いて向かったのが、こちらの恋ヶ窪熊野神社です。三つ目は少し遠くにあった内藤神社を予定していました。

駅から歩いて5分ほどの坂本稲荷への参拝を終え、熊野神社に向かいます。

地図を見ますと、ショートカットするとかなり近そうでしたので、住宅街の間を抜けて向かいます。

そうしたところ…

確かに距離は近かったのですが、どうやら神社の裏手に出てしまいました。

僕も嫁も、どうせなら正面から入りたいと思ってしまう人種ですので、ぐる~っと回って表参道を目指します。

どうやらショートカットしたつもりが、余計遠回りになってしまいました。

とはいえ、無事に恋ヶ窪熊野神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、伊弉諾大神(いざなぎのおおかみ)伊弉冊大神(いざなみのおおかみ)家津御子大神(けつみこのおおかみ)の三柱です。

伊弉諾大神と伊弉冊大神は国生みをした夫婦神、家津御子大神は、天地開闢ののち最初に出現した原初のである国常立尊(くにのとこたちのみこと)と同一と考えられています。

創建の年代は不明ですが、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけた元弘・建武の時代、新田義貞と鎌倉幕府の戦により社殿が焼失したとの記録が残っていますので、それ以前の創建であることは間違いないようです。

火災、関東大震災、第二次大戦など幾度も被災しますが、その都度再建され、現在の社殿は平成7年に改築されたものとなります。

例大祭では、お神輿を担いで火の上を通過する「神輿の火渡り」が行われることでも知られています。

 

境内案内

西国分寺駅からは、徒歩で10分ほどでした。こちらが恋ヶ窪熊野神社の入口になります。

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石段を上りますと、鳥居の先に拝殿が見えます。

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一礼して鳥居をくぐり、参道を進みます。右手には社務所です。

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左手には砲弾のようなものが載っている碑がありました。戦役記念と書かれていました。

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その先には平和記念碑です。

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少し進みますと、右手が開けていまして、神楽殿があります。

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参道を進みます。境内は広々としています。

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左手には手水舎があるのですが、その手前に石碑と灯篭です。石碑には室町時代の僧侶である道興准后が詠んだとされる歌が刻まれています。隣りの灯篭にも彫刻が施されていて目を惹きます。

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まずは手水舎でお清めを。

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手水舎には龍がいました。

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手水舎の脇には、お清め後に手を拭くための紙が置かれていました。こんなふうにお手拭き用の紙が置かれている手水舎に、僕は初めて出会いました。

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お清めも済みましたので、拝殿に進みます。

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こちらは拝殿前、左側の狛犬さんです。サイズは大きくはないのですが、目が大きいです。

恋ヶ窪熊野神社の左の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。どちらも目が大きいせいか、迫力があります。

恋ヶ窪熊野神社の右の狛犬

 

茶色を基調とした社殿は、色合いも素敵で落ち着いた雰囲気があります。

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時間を掛けて参拝させて頂きます。

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参拝を終え、境内を散策してみます。拝殿に向かい左手には小さな鳥居があり、その先に小さな祠が三つ並んでいます。

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左から八雲神社、八幡神社、古峰神社です。三社とも参拝。

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三つの末社のさらに奥には祖霊社です。拝殿の左奥にあたる場所です。こちらにも参拝します。

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そのまま拝殿の左奥に行ってみます。大きな木も見えましたので。

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一番奥にあった木が、とても大きくて立派です。

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拝殿前に戻ります。こちらは拝殿を背にしたアングルでの参道。

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拝殿の右奥が広くなっていて、その先にもう一つ入口があります。裏参道ですね。こちらからは車でも入ることができます。最初僕たちは、この裏参道の方に着いてしまいまして、ぐるっと境外を一周して表に回りました。

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枝垂れ桜がありました。もう少し暖かくなったら、きっと綺麗な桜が見れるんだろうな~と。

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枝垂れ桜の奥は、ちょっとした休憩スペースになっていました。松尾芭蕉の句碑や、江戸時代に活躍した俳人である宝雪庵可尊の句碑もありました。

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こちらは枝垂れ桜の前から見た境内です。開けた景色になっています。

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拝殿を右斜め前からのアングルでも。

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ひととおり境内を散策しましたので、こちらの授与所で御朱印を頂きました。

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最後にもう一度社殿を眺め、恋ヶ窪熊野神社を後にしました。

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参拝を終えて

恋ヶ窪熊野神社は、とても静かでのんびりとした雰囲気のある神社でした。

僕たちも、気が付けばけっこう長い時間境内にいたのではないかと思います。あっちに行ったりこっちに行ったり、うろうろしていました。そこまで広いわけじゃないんですけどね。

拝殿の右手にはけっこう大き目な枝垂れ桜がありましたので、桜の季節には綺麗なんだろうな~と。その景色も見てみたいです。

手水舎に手を拭くための紙が置いてあったのは、ちょっと驚きました。なんて親切なんだろう!と。

僕はこれまでに、おそらく150か所くらいの神社を回っているのではないかと思うのですが、お手拭き紙が置いてある手水舎はこ¥こちらが初めてです。他では見たことありませんね。そんなに大げさに取り上げることではないかもしれないですけど…。

あとは、狛犬さんも印象に残りました。全体的な容姿は他でも見ることができるタイプの狛犬さんなんですけど、目が大きいです。その分なんだかおもいきり見られている気がして…狛犬さんの正面に立ちますと、特に悪いことをしたわけじゃないんですけど、怒られてるみたいな気がしてきてしまいます。

手水舎の手前にあった灯篭の彫刻もかっこ良かったです。立川の諏訪神社にあった灯篭ととても似ているものでした。

拝殿は茶色を基調としていて、とても落ち着いた感じです。この社殿の感じが、全体的に落ち着いた空気を作っているのかもしれません。

ゆっくり散策させて頂いた後に、普通に授与所で御朱印を頂いたのですが、この記事を書くにあたり後から調べたところ、宮司さんが不在で授与所が閉まっている日もかなり多いようです。

何も考えずに行ってしまったのですが、運良く宮司さんがいらっしゃるタイミングで良かったです。

授与所が空いている日や時間は、宮司さんのブログで詳しく公開してくださっています。

やっぱり親切ですね。

ありがたいことです。

全体的にのんびりとしていて静かな神社ではありましたが、この恋ヶ窪熊野神社には、なんと火の上を神輿を担いで通過すると言う、過激なお祭りがあるみたいなんです。「火渡り神輿」とか「神輿の火渡り」と呼ばれているものです。

危険ですね。火傷しないんでしょうか?とはつい思ってしまいますが、ぜひ一度見てみたいです。

枝垂れ桜の咲く境内も。

恋ヶ窪熊野神社、とても素敵な神社でした。

この後僕たちは、少し離れた場所ではありますがもう一ヶ所、内藤神社へと行ってみることに。

陽が沈む前にと、急ぎ足で出発します。

 

御朱印

こちらが恋ヶ窪熊野神社の御朱印です。

恋ヶ窪熊野神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける日にちや時間は、宮司さんが宮司さんのブログで公開しています。授与所を閉めてしまっている日も多いようですので、確実に御朱印を頂きたい方は、事前にチェックしてみてください。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都国分寺市西恋ヶ窪1-27-17です。

恋ヶ窪熊野神社の公式サイトはありません。宮司さんのブログはこちらです。
https://kokubunjikumano.blog.fc2.com/

 

電車

JR中央線・武蔵野線 「西国分寺駅」 から徒歩10~12分。

西武国分寺線 「恋ヶ窪駅」から徒歩15~20分。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。公共交通機関が推奨されています。駅周辺にはコインパーキングがいくつもあります。

 

周辺のパワースポット

 

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