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小網神社(中央区/日本橋)の御朱印と見どころ

小網神社の紹介

中央区日本橋にある小網神社の参拝レポートです。

読み方は「こあみじんじゃ」です。日本橋七福神の弁財天と福禄寿もお祀りされていて、強運厄除や金運のご利益でも有名な神社です。拝殿の「昇り龍」と「降り龍」の彫刻や、「どぶろく祭」でも知られています。最寄駅は人形町駅ですが、茅場町駅や日本橋駅からも徒歩圏内です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

日本橋の「小網神社」へ

僕は休日に嫁と御朱印を頂きつつの神社巡りをしているのですが、現在使っている江ノ島神社の御朱印帳が残り僅かになり、そろそろ新しい御朱印帳を手に入れる必要がありました。

そこで、少々不純ではありますが「かっこいい御朱印帳」を探していましたところ、嫁が日本橋にある、小網神社の御朱印帳を見つけてきたわけです。龍が描かれているかっこいいやつです。僕も嫁も辰年の生まれでして、なんとなく龍に愛着があったりするんですよ。

と言うわけで、小網神社の御朱印帳を、我が家の新しい御朱印帳に決めました。

小網神社は、僕が今まで知らなかっただけで、日本橋では有名な神社みたいですね。

また、同じく日本橋には福徳神社という、こちらも蒼井優さんがCMで紹介していた神社がありましたので、せっかくですのでそちらにも寄ってみようと。

さらには周辺に神社があれば、日本橋の神社巡りもしてみようと言う算段です。

そこで事前に日本橋の神社を調べてみたのですが…日本橋ってめちゃめちゃ神社が多いんですよ。びっくりするくらい。

こんな感じです。

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限られた時間内では、とても全部は回り切れません。

4月のあたまでしたので、ちょうど桜が満開の時期です。この日は夕方から井の頭公園でお花見をすると言う予定を入れてしまっていたんです。

ですので夕方までには吉祥寺に行かなければいけません。完全に個人的な事情ですが。

そうなると必然的に、日本橋にいられる時間も限られます。

最終的に嫁と協議した結果、まず日本橋駅から出発し、目的の一つである福徳神社に参拝。そこから小網神社を目指し、途中に点在する神社をいくつか巡って行くと言うルートに決めました。

福徳神社→薬祖神社→宝田恵比寿神社→池洲神社→椙森神社→出世稲荷神社と、ここまでに六ヶ所の神社を順調に回り、次がいよいよ目的地として挙げていた、小網神社です。

この小網神社が、この日訪れる七ヶ所目の神社ということになります。

六ヶ所目に訪れたのは、マンションの中と言う、ちょっと変わった場所にあった出世稲荷神社です。

出世稲荷神社から小網神社は、地図で見るとすぐ近くで、どうやら迷わずに着けそうです。

出世稲荷から小網神社を目指して歩き始め、5分ほどでしょうか。

無事、小網神社に到着しました。

 

ご由緒

ご祭神は、五穀豊穣の神様である倉稲魂神(うがのみたまのかみ)、日本神話の女神であり、仏教の弁財天とも習合している市杵島比賣神(いちきしまひめのかみ)、七福神の一人である福禄寿(ふくろくじゅ)です。

元々この辺りには、約一千年前より、観世音と弁財天とを安置する庵があり、その庵が起源だと考えられています。

神社の創建は室町時代の終わり、文正元年です。この辺りで悪疫が流行していた折、網にかかった稲穂を持ち帰り、庵を訪れた一人の翁がいました。その翁を稲荷大神として崇めれば悪疫が治まるとの神託があったため、村人が稲荷神社を創建したのが始まりとされています。その後悪疫は治まったそうです。

その後、その御神徳を聞いた太田道灌が参拝し、小網山稲荷院万福寿寺と命名しました。それ以降、この周辺地域が小網町と名付けられました。

明治の神仏分離令により小網稲荷神社となり、現在の地に遍座したのは明治2年です。現在の社名である小網神社になったのは、第二次大戦後になります。

下町八社巡りの一社でもあり、日本橋地区で唯一残されている、木造檜造りの神社でもあります。

日本橋七福神に数えられる弁財天と福禄寿も祀られていて、弁財天は金運アップの銭洗い弁天として、パワースポットにもなっています。

また、「強運厄除の龍」と呼ばれる拝殿に施された「昇り龍」と「降り龍」の彫刻や、下町の奇祭と呼ばれ、参拝者にどぶろくが振舞われる「どぶろく祭」も有名です。

古くからこの地で厚く崇敬されてきた神社です。

 

境内案内

小網神社は、大通りから脇道に入ってすぐの場所にあります。参拝者の姿がちらほら見えます。

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こちらが小網神社の入口です。周囲は高い建物に囲まれています。

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一礼して鳥居をくぐり、境内へ。

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鳥居をくぐりますと、すぐ右手が手水舎です。

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手水舎には龍が二匹いました。どちらもかっこいいです。お清めをします。

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手水舎の脇には、関東大震災で被災したと書かれた、昔の手水鉢がありました。

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手水舎の向かい側、入口の鳥居をくぐってすぐ左手にあたる場所に、日本橋七福神の一つ、福禄寿がいらっしゃいました。こちらには後ほど参拝します。

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こちらは拝殿に向かって右手、拝殿に隣接する形で神楽殿が建てられています。少し見上げる位置になります。かっこいい造りです。

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拝殿の正面がこちらになります。少し離れた位置からも、見事な彫刻が施されているのがわかります。

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拝殿前には狛犬さんです。こちらは拝殿に向かい左の狛犬さん。少し笑っているように見えます。

小網神社の左の狛犬

 

こちらが右の狛犬さんです。こちらも笑っているように見えますね。

小網神社の右の狛犬

 

彫刻に目を奪われますが、まずは参拝させて頂きます。

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やはり彫刻に目が行ってしまいますね。かっこいいです。

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こちらは右側にあった「昇り龍」の彫刻です。奥に見える方の彫刻です。この反対側には「降り龍」があったのですが、写真を撮り損なってしまいました。無念。

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右手の扉には「養老の滝」の彫刻。こちらも見事です。

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拝殿に向かって左手が授与所です。

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授与所の手前に弁財天です。金運アップで有名な銭洗い弁天です。僕たちもお金を洗い、お参りしました。

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手水舎の前にいた福禄寿さんにも参拝し、授与所で御朱印帳を購入。こちらでは小網神社の御朱印と、日本橋七福神の弁財天と福禄寿の御朱印、全部で三つ頂くことができます。三つの御朱印を頂き、小網神社を後にしました。

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参拝を終えて

かっこいい御朱印帳の購入という、じゃっかん不純な動機で訪れた小網神社。

この日は平日だったのですが、人気の神社だけあって、多くの参拝者が訪れていました。

僕は勝手にけっこう大きな神社を想像していたのですが、境内も広くはなく、小さな神社でした。周囲には高い建物が立ち並び、それらに囲まれて社殿が建っています。

鳥居をくぐるとすぐ目の前が社殿で、一見するとちょっと狭苦しい感じもするのですが、社殿や神楽殿がとても立派で、素敵な雰囲気がありました。この社殿は、明治神宮を造営した、内藤駒三郎宮大工一門の手によるものだとか。

境内も広くはありませんが、小さな庭みたいで落ち着いた感じです。

そして何よりも印象に残ったのは、社殿の彫刻です。

「強運厄除の龍」と呼ばれる、「昇り龍」と「降り龍」の彫刻。他にも見事な彫刻がいくつもあって、一際目を惹きます。どれもかっこいいんですよね。鳥居をくぐってすぐ、まず先に目が行ってしまいました。

「昇り龍」と「降り龍」をしっかり写真に収めなかったのが、悔やまれて仕方ありませんが。詰めが甘いんですよね、僕は。

いつかリベンジしたいと思います。

参拝を終えた後には、目的だった龍が描かれた御朱印帳も無事に購入しました。色が何種類もあり、少し迷ったのですが、今まで持ったことがない黄色の御朱印帳を選びました。

こちらが僕たちが購入した、小網神社の黄色の御朱印帳です。龍がかっこいいです。

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これからしばらくは、この御朱印帳と共に神社巡りをすることになります。

目的の御朱印帳を手に入れることもでき、日本橋七福神に数えられている、弁財天と福禄寿にもお参りすることができました。

小さな神社でしたが、満喫させて頂きました。

また、小網神社には「どぶろく祭」という変わったお祭りがあるとのことですので、そちらもいつか訪れてみたいです。どぶろくを振舞われてみたいです。

この日七ヶ所目に訪れた小網神社。

素敵な神社でした。

続いては、近くに見つけた銀杏八幡宮へと向かいます。

 

御朱印

小網神社では、三つの御朱印を頂くことができます。

こちらが小網神社の御朱印です。

小網神社の御朱印

 

こちらが日本橋七福神の弁財天の御朱印も頂くことができます。

小網神社で頂ける弁財天の御朱印

 

こちらが日本橋七福神の福禄寿の御朱印です。

小網神社で頂ける福禄寿の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から18時までです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都中央区日本橋小網町16-23です。

小網神社の公式サイトはこちらです。
http://www.koamijinja.or.jp/

 

電車

日比谷線・浅草線 「人形町駅」A2出口から徒歩5分。

半蔵門線 「水天宮前駅」 8番出口から徒歩10分。

東西線・日比谷線 「茅場町駅」10番出口から徒歩12~15分。

東西線・浅草線 「日本橋駅」D2出口から徒歩15~20分。

最寄は人形町駅です。茅場町駅や日本橋駅からですと、15分前後掛かります。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。近くにパーキングがいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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