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喜多見氷川神社(世田谷区)の御朱印と見どころ

喜多見氷川神社の紹介

世田谷区喜多見にある氷川神社の参拝レポートです。

読み方は「ひかわじんじゃ」です。喜多見氷川神社(きたみひかわじんじゃ)とも称されています。二の鳥居は都区内でも最古の部類に入るもので、区の有形文化財に指定されています。区内の大蔵氷川神社、宇奈根氷川神社とともに、「三所明神社」の一つに数えられています。喜多見駅から徒歩15分ほどです。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

喜多見の「氷川神社」へ

この日は世田谷区の神社をいくつか回り、最後に訪れたのが、こつらの喜多見氷川神社です。

この日に限っては、僕と嫁、そして嫁の妹さんと言う変な三人組での神社巡りであります。

嫁と妹さんが朝いちで代々木八幡宮に参拝。その後下北沢で僕も合流し、北澤八幡神社へ。そこからランチを挟んで徒歩で代田八幡神社に移動します。

代田八幡神社の参拝を終え、次に目指したのが喜多見の氷川神社です。

なぜ氷川神社を選んだかと言いますと…

喜多見の氷川神社では、御朱印を頂くと「梅干し」を頂けるらしいんですよ。

嫁がどこからかそんな情報を仕入れてきまして、どうやら梅干しが欲しくてたまらなくなってしまったようなんです。

ずっと梅干し梅干しうるさかったので。

こうなりますともう、参拝が目的なのか梅干しが目的なのかわからなくはなりますが…。

きかっけは何であれ、参拝するということが大事ですので、その機会を与えてもらったと、そう思うことにします。

僕たちが訪れたのは一月末です。梅の季節には境内にも梅が綺麗に咲いている神社のようですので、そちらも見れたらいいな~と思っていたのですが、時期的にまだ少し早いかもしれません。少しだけ期待しつつつ。

世田谷代田の駅から小田急線に乗り、喜多見駅に向かいます。

喜多見駅は僕は人生で初の駅ですね。

神社巡りをしていますと、今まで訪れたことがない駅にもたくさん降りることになりますので、そちらもちょっとした楽しみだったり。

喜多見駅に降り立ち、地図を頼りに氷川神社を目指します。

距離的にはそこそこありそうです。

一月の寒空の中、GPSを頼りにてくてく歩きます。

そして15分ほどでしょうか。

無事、氷川神社に到着しました。

 

ご由緒

ご祭神は、日本神話の神様である素盞鳴命(すさのおのみこと)です。天照大御神の弟で、ヤマタノオロチを退治した荒ぶる神です。 須佐之男命とも表記されます。

創建は、奈良時代の740年と伝えられていますが、室町時代に起こった洪水で神社の古文書が流失してしまい、その詳細は不明です。古くは多摩川沿いにあったといわれています。

戦国時代になると、江戸城からこの地に移り住んだ江戸氏が、荒廃していた神社を修復します。

その後江戸時代に掛けて、江戸氏から改称した喜多見氏により厚く崇敬されます。

江戸時代初期に建立された二の鳥居は、都区内で最古の部類のものといわれ、区の有形文化財に指定されています。

現在の社殿は平成2年に再建されたものです。

大変歴史の古い神社で、同じ世田谷区内の大蔵氷川神社、宇奈根氷川神社とともに、「三所明神社」と称されています。

 

境内案内

喜多見駅から地図を頼りに15分ほど歩きますと、ようやく神社らしき場所に辿り着きます。脇から入れる入口があったのですが、せっかくですので正面から入りたいので、ぐるっと回ることに。

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こちらが氷川神社の入口になります。長い参道が真っ直ぐに延びています。

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鳥居をくぐる前に、右手に石碑がありましたので、先にそちらに行ってみました。手前にあったのが戦捷記念碑です。「戦捷」は「せんしょう」と読むみたいです。意味は「戦勝」と同じのようですね。

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さらに右手に戦没者慰霊碑とその奥に忠魂碑です。手を合わせます。

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参道の入口に戻ります。鳥居の前には神社のご由緒書き。

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一礼して最初の鳥居をくぐります。

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ご覧の通り、長い参道です。ひたすら真っ直ぐに延びていて、両側は森になっています。

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こちらが二の鳥居です。江戸時代初期に建立されたもので、都区内の鳥居としては最古の部類に入るものだとか。世田谷区有形文化財にも指定されている鳥居です。縄の掛け方が初めて見る形です。

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二の鳥居をくぐり進みます。拝殿が遠くに見えてきましたが、まだその全貌はわかりません。

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とても静かで、どこかの山奥に迷い込んでしまったかのようです。

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ようやく拝殿が近付いてきました。三対の石灯篭が並んでいます。

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石灯篭の一つ、左側にあったものに大黒様が描かれていました。

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それと対になる石灯篭には弁財天様が。どちらも嫁が発見しました。僕はこう言うのは見つけられない人なので。

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石灯篭の先、左手に手水舎です。後ろには竹林が広がっていて、絵になる手水舎ですね。こちらでお清めをします。

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手水舎の右隣りには、石の棒が祀られていました。付近より出土したもので、立石大神と呼ばれているようです。

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手水舎の向かい側に祓所です。こちらは少々近付き難いような空気がありました。

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祓戸の先に龍石です。不思議な形をした石です。

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その先には狛犬さんがお出迎え。ちょっと逆光になってしまいましたが、こちらが拝殿に向かって左の狛犬さんです。

喜多見氷川神社の左の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。顔が上手く撮れませんでした…。

喜多見氷川神社の右の狛犬

 

拝殿に進みます。社殿はかなり大きいです。参道を抜けるとその全貌を見ることができるのですが、思っていた以上に大きな社殿で、少し寺院ぽさもあります。

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静寂の中、参拝させて頂きます。まるで時間が止まっているようでした。

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境内を散策してみることに。拝殿に向かって左手には、石碑がいくつか建っています。

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拝殿の左奥には境内社があるのが見えます。夜7時から朝6時までは入らないでください、と書かれていました。まだお昼過ぎでしたので、行ってみます。

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中はちょっとした庭園のようになっています。社が二つあり、入口には鳥居があります。

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鳥居の前には狛犬さんです。こちらは左の狛犬さん。

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こちらが右の狛犬さんです。どちらも小さいのですが、印象に残る狛犬さんでした。

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鳥居をくぐり、まずは左にある社にお参りします。こちらはお稲荷さんですね。小さい神狐さんがたくさんいました。

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そしてお隣の社へ。扉が少し開いていて、中に入れます。中には祠が七つ並んでいました。「七つ宮」と呼ばれ素境内社のようです。稲荷神社、天神社、大山祇神社、月讀神社、出雲神社、大鳥神社、祖霊社の七つが祀られていました。こちらにも参拝。

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七つ宮の近くにはお地蔵さんもいました。こちらにも手を合わせます。

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末社への参拝を終え、再び拝殿前に戻ります。こちらは社殿を左斜め前からのアングルで。

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拝殿を背にして参道を見ますと、こんな景色です。

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誰もいない境内で、大きな社殿を目の前にしていますと、なんだか異空間にいるような気がしてきます。

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社殿の右奥には社務所があります。こちらで御朱印を頂きました。嫁が欲しがっていた梅干しも。

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社務所の手前が広くなっていまして、車も停められます。奥には神楽殿も見えます。

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神楽殿のさらに手前には神輿庫です。この脇がもう一つの入口になっていまして、境内にはこちらからでも入ることができます。車の場合もこちらからですね。

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せっかくなので、社殿を右斜め前からのアングルでも。神輿庫の前辺りから見た社殿です。

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気の済むまでのんびりと境内を散策しましたので、再び長い参道を戻り氷川神社を後にしました。

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参拝を終えて

この日の神社巡りの最後に訪れた、喜多見の氷川神社。

とても良かったです。

喜多見駅からは、徒歩ですと意外と遠くて、それなりに歩かないといけません。しかしながら、それだけ歩いて行った甲斐があったな~と、そう思える神社でした。

境内もかなり広くて、まずはその参道にびっくりします。参道が入口から真っ直ぐ延びているのですが、これがまた長い参道なんですよ。

思わず「ながっ!」と言ってしまうくらいです。その景色がまた素敵なんですけどね。

参道の両側は森になっていますし、なんだか山奥の神社に来たかのような気がしてしまうんです。東京の世田谷区だとは思えない景色でした。

二の鳥居と言うのがとても古いものらしいのですが、大きな縄が真っ直ぐ横に掛けられていて、これはかなり珍しいのではないかと。僕は初めて見ました。印象にも残る鳥居でした。

参道を抜けた先にある社殿も、大きくて立派です。遠くからではその大きさはわかりませんので、近付いて初めて「でかっ!」となるパターンです。

僕たち以外の参拝者が誰もいませんでしたので、拝殿を目の前で見上げていますと、時間が止まってしまったかのような感覚に陥ります。

社殿の左奥にあった「七つ宮」も独特の雰囲気がありました。ここは空気が張り詰めていて、緊張感がありました。

のんびり時間を掛けて、気が済むまで散策させて頂き、最後には御朱印と一緒に嫁が欲しがっていた梅干しも頂くことができました。

梅の花の方は、まだ少し時期が早かったようで咲いていませんでしたが。

こちらが頂いた梅干しです。

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ご飯と一緒に食べようと思います。

この日は、下北沢にある北澤八幡神社、世田谷代田の代田八幡神社、そして最後に喜多見の氷川神社、全部で三ヶ所の神社を回りました。

嫁と嫁の妹さんは、朝一で代々木八幡宮に行っていますので、全部で四ヶ所になりますが。

世田谷区の神社を訪れたのは、僕は今回が初めてだったのですが、どこも素敵な神社でした。

天気にも恵まれ、気持ち良い神社巡りができました。

また機会を見つけて、世田谷区の神社を回ってみたいと思います。

 

御朱印

こちらが喜多見氷川神社の御朱印です。

喜多見氷川神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都世田谷区喜多見4-26-1です。

喜多見氷川神社の公式サイトはこちらです。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~hikawa-j/

 

電車

小田急線 「喜多見駅」から徒歩15~20分。

けっこう距離もありますし、道も複雑です。地図を見ながら歩くことをお勧めします。

 

駐車場

境内に参拝者用の駐車場があります。特別な日でない限りは問題なく停められると思います。お正月の三が日は駐車はできません。近くにコインパーキングもあります。

 

周辺のパワースポット

 

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