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菊宮神社(高千穂町)の御朱印と見どころ

菊宮神社の紹介

高千穂町の三田井にある菊宮神社の参拝レポートです。

読み方は「きくのみやじんじゃ」です。同じ三田井にある高千穂神社と槵觸神社とともに、天孫降臨の聖地とされる三田井三社の一社として、古くから崇敬されてきた神社です。歌や話が上手くなるというご利益があるそうです。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

高千穂の「菊宮神社」へ

菊宮神社は、高千穂にて参拝する8か所目の神社です。

東京を朝イチで出発し高千穂までやって来て、よくまあここまで7社も神社を回っているものだと、我ながら思いはするのですが、この日予定している神社はまだあと2社。こちらの記事で紹介する菊宮神社と、もう一社が高千穂神社です。

全部で9社回る予定なんです。

7か所目の黒口神社の参拝を終えた時点で、時刻は16時少し前。

この日宿泊するホテルには16時にチェックイン予定でしたので、既にその時間には間に合わないことが確定です。神社巡りが少々押してしまっている形ですね。

ゆえに少々迷いました。予定しているあと2社は、今日の参拝は諦め後日に繰り越すべきか、それともおもいきって参拝してしまうか。

そこで同行している嫁といったん協議しますが、菊宮神社と高千穂神社はどちらもホテルに向かう道中にありますので、やはりこの日のうちに参拝してしまおうということで、即決します。

ホテルにも到着が遅れる旨を連絡。

僕たち夫婦は普段あまり遅い時間には神社参拝はしていませんが、今回は日程に限りのある旅行ですので、回れるときに回っておかないと、結果的に参拝できなかったという事態を招きかねませんので、強行路線で突き進みます。

とはいえ慌ただしく神社を訪れるのは好きではありませんので、そこは妥協しない方向で。

だから、時間が押すんでしょうけどね…。

7か所目の黒口神社より、神話アグリロード→国道325号と戻り、高千穂神社方面へと南下します。

そして地図を確認しつつ、途中左折し218号線方面へと入ってすぐ、「メガネの三田井」という看板のところを左折し坂を上がって行きますと、すぐ前方が菊宮神社でした。

到着です。

隣接する公園に駐車スペースがありましたので、車を停めて参拝に向かいます。

 

ご由緒

ご祭神は、天児屋根命(あめのこやねのみこと)大職冠鎌足公(だいしょくかんかまたりこう)の二柱です。

天児屋根命は、高天原で祭事を司り、天岩戸伝承では天太玉命と共に占いを行い、岩戸の前で祝詞を奏上した神様です。中臣氏及び藤原氏の祖神であり、大職冠鎌足公は中臣鎌足の名で知られている、藤原氏の始祖です。

創建の年代は定かではありませんが、室町時代の永正の時代ともいわれています。

一説によると、鎌足公の末孫であった肥後菊池氏の祖が、戦乱を逃れこの地に辿り着き、創建したのが始まりとも伝えられています。

室町時代~安土桃山時代にかけ、三田井兵部大夫右武公という人物が、再興したとも。

菊大明神と称されてきましたが、明治5年に後河内神社となり、その後現在の菊宮神社へと改称されています。

同じ三田井にある高千穂神社と槵觸神社とともに、天孫降臨の聖地である三田井三社の一社に数えられています。

天児屋根命がお祀りされていることから、歌や話が上手くなるご利益があるといわれています。

 

境内案内

車を停め鳥居へと向かいます。手前にはドでかい杉です。

 

鳥居の正面へ。右にも大きな杉です。

 

高千穂の神社では、巨木を目にするのが当たり前になりつつありますが、この大きさには圧倒されずにはいられません。

 

見上げるとこんな感じです。

 

鳥居の脇にはご由緒書き。

 

一礼して石鳥居をくぐり境内へ。左右には石灯籠が並んでいます。

 

深い森の中にいるかのようです。

 

参道を進みます。前方には石段があり、その先に社殿です。

 

石段を上がります。

 

拝殿の前へ。後方にも木々が茂っています。

 

左には手水鉢。

 

反対側、右には丸い石です。

 

注連縄は七、五、三の七五三縄です。

 

参拝させて頂きます。

 

拝殿を振り返りますと、こういう景色です。

 

社殿を右斜め前から。

 

本殿の近くまで行ってみます。すみません、写真少しボケちゃってますけど。

 

本殿の後ろは竹林になっていて、その中にも大木の痕。

 

社殿に向かって左手に神楽殿です。

 

こちらは社殿を左斜め前から。

 

境内の左奥はこんな感じ。

 

参拝を終え、境内を後にします。

 

境外へ出ますと、長閑な田園風景。

 

やはり鳥居脇の杉が、ひときわでかいですね。

菊宮神社の杉

 

最後にも一度入口の杉を見上げ、菊宮神社を後にしました。

 

参拝を終えて

こちらの菊宮神社で、高千穂では8社訪れたことなりますが、ここまでの神社は全て例外なく、巨木が聳えています。

菊宮神社も、入口の巨大な杉に、まず圧倒されてしまいました。

当たり前のように巨木を見ていますと、だんだん感覚は麻痺してくるのですが、それでもやはり大きな木に出会ったときの感動というのは、なくなることがありません。

大きな杉に釘付けになったかと思えば、鳥居の右奥にもまた大きな杉がありまして、もう圧倒されっぱなしです。

そして参道を進みますと、杉だけではなくケヤキと思われる大木が聳えていたり、社殿の後方には竹林が広がっていたり、森の中にいるかのようでした。

竹林の中には一本大きなケヤキも聳えていましたし、その近くには枯死したのか倒れてしまったのか、やはり大きな木の痕跡もありました。

僕たちは高千穂に来て、注連縄が右から七、五、三という数で標が下がっているのを、ここまで何度か目にしております。鈍い僕は全く気付いてなかったのですが、嫁が気付きました。

そのような注連縄の形は、僕はこれまで見たことがなく、高千穂が初めてです。

後から知ることとなったのですが、これは一つ一つが神様を意味していて、七は天神七代、五は地神五代、三は御祖の神(日向三代)を意味しているんだそうです。

この七五三の注連縄は、この後も僕たちは高千穂旅にて何度となく目にすることになります。

注連縄については勉強不足で知らなかったので、気付いてよかったです。嫁がですけど。

僕たち夫婦しかいない境内にて、大木や社殿を心行くまで眺めさせて頂きました。

手水石も、上がさざれ石のようになっていて、少し変わったものでした。

夕方の神社というのも、また気持ちがいいものですね。

菊宮神社、参拝できてよかったです。

続いては、この日の神社巡りの締めとして、高千穂郷の総鎮守である高千穂神社へと向かいます。

 

御朱印

菊宮神社の御朱印はありません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井1688です。

菊宮神社の公式サイトはありません。

 

駐車場

隣接している公園と、向かいの公民館らしき建物の前に、駐車できるスペースがあります。僕は公園の方に停めてしまったのですが、公園の利用者がいる場合を考えると、公民館の方がベターかと思います。

菊宮神社の駐車場

 

トイレ

ありません。

 

周辺のパワースポット

 

高千穂の神社巡り

高千穂の神社マップや神社巡りについては、こちらの記事でまとめてあります。

 

高千穂町の神社一覧

著者が参拝した高千穂町の神社の一覧です。