調布市の下石原にある金山彦神社の参拝レポートです。
読み方は「かなやまひこじんじゃ」です。刀鍛冶により創建されたといわれていて、金属加工業などの方々からの信仰が厚い神社です。京王線の西調布駅から少し東、旧甲州街道沿いに鎮座しています。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
西調布の「金山彦神社」へ
僕は金山彦神社という社名の神社に訪れるのは、今回が初めてです。
11月に調布の神社巡りにやって来まして、その過程で地図上に見つけ、参拝するに至りました。
この日は朝イチで自宅を出発し、9時半くらいには調布駅に到着。そこからまずは北側にある布多天神社に参拝します。
布多天神社には今年の6月にも参拝していて、今回が二度目です。
調布は漫画家の水木しげるさんが暮らしていた街でして、11月30日の水木さんの命日前後に掛け、「ゲゲゲ忌」というイベントが開催されています。で、その期間は布多天神社にて、限定の「ゲゲゲの鬼太郎御朱印」が頂けるとのことで、調布まで出掛けて来た次第です。
元々は嫁の妹がその情報を仕入れ嫁に連絡し、たまたま休みだった僕も一緒に、三人で行くこととなりました。
「ゲゲゲ忌」の限定朱印は、布多天神社が鬼太郎の御朱印、近隣にある下石原八幡神社が猫娘の御朱印です。どちらも布多天神社の授与所で頂くことができます。
この日の僕たちは、そんなゲゲゲの御朱印を目当てに調布までやって来たわけです。
まず布多天神社にてお目当ての御朱印を頂いた後は、甲州街道を歩いて下石原八幡神社にも参拝。
一応これにて、この日の目的は達成でしたので、調布駅の近くでランチがてら一杯引っ掛けて帰ろうと話してはいたのですが、時間がまだ10時半くらいだったんです。
さすがに一杯引っ掛けるには少々気が引ける時間です。
天気もいいですし、まだ午前中ですし、せっかくですので少し足を延ばしてあと二ヶ所、調布の神社巡りをすることにしました。
下石原八幡神社から南、西調布駅寄りには、こちらの記事で紹介する「金山彦神社」があるのを、事前に地図では把握していました。さらにもっと南には「上石原若宮八幡神社」というのもあります。
どちらもけっこう距離がありそうでしたので、今回行く予定はなかったんです。
しかしながら、予想外に早い時間に目的を達成してしまったので、これはおもいきって金山彦神社と上石原若宮八幡神社にも行ってしまおうかと。
そんな流れで、下石原八幡神社を後にし、地図を頼りに金山彦神社を目指し歩き始めます。
歩道橋を渡ったり、住宅街を歩いたり、10分ちょっとだったでしょうか。
左手に金山彦神社の幟が出ているのが見えてきました。
無事、到着です。
ご由緒
ご祭神は、日本神話の神様である金山彦命(かねやまひこのみこと)です。鉄の神様や刃の神様です。鍛冶屋や金工職人、金物商など鉄に深く関わる職の神様でもあります。
創建は江戸時代の初期です。具体的な経緯などは不明ですが、その時期に刀鍛冶により創建されたといわれています。
旧甲州街道沿いに鎮座しています。
商売繁盛などのご利益があり、ご祭神の性質上、金属加工業などの方々から特に信仰の厚い神社です。
境内案内
旧甲州街道を西(調布駅から西調布駅方面)に歩いて行きますと、左手に「金山彦大神」と書かれた黄色い幟を発見。どうやらこの幟の先が入口のようです。
幟の先にはアパートがあり、その奥へと道が続いています。入口には立派な柿の木も。
柿の木のお隣には、金山彦神社のご由緒です。ここが入口で間違いないようです。
ここはアパートの敷地内では?と思いつつ、恐る恐る進んでみます。
そのまま進みますと、前方に大きな御神木が見えてきました。
御神木はケヤキです。右手が社務所です。
ケヤキはでかいです。そして、ケヤキの後ろに社殿見えるのですが、どうやら僕たちは後ろ側から境内に入って来てしまったようです。
ケヤキを見上げます。その大きさに惹かれます。
いったん社殿の脇を通る形で、直進。
そのまま真っ直ぐ道が延びていましたので、とりあえず正面の入口と思われるところまで行ってみます。
こちら側にもご由緒書きがありました。
改めて、こちらが金山彦神社の正面に向かう入口になります。こちらもまた別のアパートの脇を進んで行く形です。
参道を進むと正面に鳥居です。この左奥への道が、僕たちが入ってきた道になります。
左手に手水鉢。こちらでお清めをします。
お清めを終え、鳥居の正面へ。
一礼して鳥居をくぐりますと、もう目の前が社殿です。小さな神社ですが、緑が多いですね。
社殿の前へと進みます。両脇には狛犬さんもいます。
こちらが左の狛犬さん。子供もいます。柿とお米がお供えされていました。
こちらが右の狛犬さんです。同じく柿とお米のお供え物。どちらの狛犬さんも小さくて可愛いです。
参拝します。
社殿を振り返りますと、こんな景色です。
こちらは社殿を左斜め前から。僕たちはこの後ろの道から入って来ました。
社殿の後ろ、大きなケヤキをもう一度見上げ、金山彦神社を後にしました。
参拝を終えて
金山彦神社というのは、鉄や刃の神様を祀った神社だったんですね。初めて知りました。
このたび訪れた調布の金山彦神社は、小さな神社でした。
旧甲州街道から幟の立っていた小道、アパートの脇を奥へと入っていきますと、まず目を惹いたのは、社殿の後ろに聳えていた大きなケヤキの木です。
旧甲州街道から入りますと、ちょうど社殿の裏に向かって進む形になっていまして、僕たちはその裏参道から境内に入ったことになります。
ですので、社殿を隠すように聳えている大きなケヤキが、真っ先に目に入ってしまいました。
神社に大木というのは決して珍しいことではないですけれど、金山彦神社のケヤキも大きくて素晴らしい御神木でした。
ケヤキの他にも、裏手の入口には立派な柿の木もありました。この柿は江戸時代の初期からある柿の木みたいです。
僕たちは裏側から入ってしまったのですが、社殿の鳥居前からもまっすぐ延びる小路がありましたので、改めてそちらから入り直し、参拝させて頂きました。
鳥居から社殿までの短い参道は、狭いながらも緑に覆われていて心地良かったです。手水鉢も風流な感じのするものでした。
社殿前にいた狛犬さんは、小ぶりで可愛らしい容姿をしていて、とちらも三頭身くらいの、飼いたくなってしまうサイズでした。
左の狛犬さんには子供もいて、そちらも可愛かったです。
そして、どちらの狛犬さんにも柿とお米がお供えされていまして、これは意外と珍しいのではないかと思います。特にお米は広げた感じでお供えしてありまして、印象に残りました。
小さな神社ではあったのですが、意外と目を惹くものが多かったです。
やっぱり一番目を惹いたのは、社殿後ろのケヤキでしたけれど。心行くまで眺めさせて頂きました。
金山彦神社、参拝できて良かったです。
この後僕たちは、地図でさらに南に見つけた「上石原若宮八幡神社」へと向かいます。
御朱印
金山彦神社の御朱印は、神主さんが社務所にいらっしゃれば、書き置きのものを頂くことができるようです。
残念ながら僕は参拝時に頂くことができず、後日その情報を教えて頂きました。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都調布市下石原1-41です。
金山彦神社の公式サイトはありません。
電車
京王線 「西調布駅」から徒歩7~8分。
北口のロータリーに出て、駅を背にしてマンションの間、右手に延びる細い路地を入って行きます。しばらく歩くと左手にあります。アパートの奥になりますので、通り過ぎ注意です。
調布駅からでも徒歩圏内かとは思いますが、15~20分、あるいはそれ以上は掛かるかもしれません。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。ごく短時間でしたら、細い路地側(正面の入口側)のアパート脇に駐車しても大丈夫ではないかと思われます。近くにはコインパーキングもいくつかあります。
周辺のパワースポット
調布市の神社一覧