神社と御朱印、ときどき寺院

美しき日本の神社をご案内。

高千穂の神社巡りと御朱印の解説をどこよりも詳しく。
伊勢神宮と周辺の神社巡り。御朱印・順路・所要時間などを全解説
戸隠五社巡りの御朱印と順路。見どころや所要時間も解説
宮島の神社仏閣巡りと御朱印を徹底解説。

靍護稲荷神社(中央区/銀座)の御朱印と見どころ

靍護稲荷神社の紹介

中央区銀座にある靍護稲荷神社の参拝レポートです。

読み方は「かくごいなりじんじゃ」です。GINZA SIXの屋上に鎮座しています。京都の伏見稲荷より勧請され、かつては松坂屋銀座店の屋上に鎮座していました。松坂屋の閉店後には、跡地に建てられたシックスへと遷座した神社です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

GINZA SIX屋上の「靍護稲荷神社」へ

うちの嫁は猫が好きです。僕はどちらかと言うと犬派なのですが、嫁は猫派です。

そんな嫁が、GINZA SIXに行きたいと言い出しました。ヤノベケンジさんという現代美術作家の方が、SIXで猫の企画展をやっていると。宇宙猫なるものとのこと。

僕も以前から、銀座には神社巡りをしに行きたいと思っておりましたので、これは乗っかろうと。銀座はビルの屋上などに小さな神社が点在していて、普段とはまた違った神社巡りができる場所ですので、いつかガッツリ回りたいな~と思っていたんです。

最近はなんやかんやと忙しく、東京の神社巡りも随分していなかったので、久しぶりに歩きたいですし。

そんなわけで、神社巡りも兼ねて、銀座に出掛けることにしました。

事前に回りたい神社をいくつか調べ、ピックアップします。するとSIXにも屋上に神社があるではないですか。靍護稲荷神社という、まず読めない名前の神社が…。冒頭でも書きましたが、「かくごいなり」と読むそうです。「靍」という漢字の存在も、僕はきっと初めて知りました。「鶴」の異体字とのことです。確かに「鶴」という字が入ってますね。

嫁が行きたいSIXにも神社があるということで、まずは企画展を観つつ、靍護稲荷神社から参拝することに。そこから銀座の街を楽しみつつ、5~6社ほど回る予定です。

僕は以前、一度だけSIXには行ったことがあります。時間を潰すために立ち寄ったのですが、中にある蔦屋書店がとってもお洒落で面白く、ウロウロしていたらあっという間に時間が経ってしまったことを覚えています。今回、そんな蔦屋書店にも少し寄って行こうかと。

普段あまり行く機会がない街ですので、「銀座に行く」というだけで、なんだかテンションが上がってしまいます。田舎者ですので、「銀座」という響きにもやられます。

午前中に家を出て、電車を乗り継ぎお昼前に銀座に到着。

そのままSIXへと向かい、まずはヤノベケンジさんの展示を鑑賞。

もう入口から始まってました。これが宇宙猫なるものですね。

中に入ると、岡本太郎さんの『太陽の塔』の大きなオマージュ作品も。

見る階によって全然違う部分が見えるので、面白いです。

宇宙猫を鑑賞しつつ、エスカレーターで階を上がって行きました。

しかしSIXはお洒落なビルですね。けっこう最近完成した気がしてたのですが、2017年とのことですので、もうそこそこ経っていることにもびっくりです。

蔦屋書店は帰り道に寄ることにして、まずはそのまま屋上へと向かいます。

 

ご由緒

ご祭神は、五穀豊穣の神様である倉稲魂命(うかのみたまのみこと)です。宇迦之御魂命などとも表記され、稲荷神と同一です。

創建は江戸時代後期の文化12年です。京都の伏見稲荷大社より勧請され、江戸の根岸の里に奉安されました。白狐が持ってきた豊川稲荷大明神尊像をお祀りしているとも伝えられています。

大正の関東大震災では、大火から町内を守ったといわれていて、火伏せの神様としても信仰されています。

昭和4年に、銀座初の百貨店として開業した松坂屋銀座店の屋上に遷座します。2016年に松坂屋が閉店した後は、2017年に跡地に建てられたGINZA SIXの屋上に遷座しています。

銀座八丁神社めぐりの一社です。

 

境内案内

エレベーターを降り、「GINZA SIX ガーデン」と名付けられた屋上庭園へ。

 

屋上はぐるっと歩くことができるようになっているみたいです。庭園だけに緑も多い。

 

靍護稲荷神社を探し歩いて行きますと、角に発見。斜めに建てられています。

 

正面に立ってみると、こんな感じで木に隠れます。木はシラカシでした。

 

少しずれれば、ほぼ正面から。

 

鳥居の前へと進みます。

 

足元、左手にはかつてこの場所にあった松坂屋銀座店の説明書き。

 

反対側、右手の足元に靍護稲荷神社のご由緒書きです。

 

一礼して鳥居をくぐり、祠の前へ。

 

参拝させて頂きます。祠には龍と獅子の彫刻が施されていました。

 

境外へ。こちらは右手側からの鳥居。

 

参拝を終え、屋上からの景色を楽しみます。

 

スカイツリーも見えました。

 

そして、なんと屋上にも宇宙猫が。いると思っていなかったので、びっくりでした。

 

参拝を終えて

久しぶりの東京での神社巡りで最初に訪れた靍護稲荷神社。

屋上の神社ということで、小さな神社であることは把握していましたが、小さいながらも心地の良い場所に鎮座しているお稲荷さんでした。

まず、SIXの屋上が素敵です。ビルの中もお洒落で近代的ですけど、屋上庭園も洗練されていて、木々の緑も多く、なんとも気持ちのいい場所でした。ぐるっと歩けるようになっていますし、周囲には東京の街の景色が広がっています。

そんな屋上の一角に鎮座する神社ですので、境内が庭園の一部のようでもありました。

こちらに限ったことではありませんが、緑の中の赤い鳥居というのは、美しいですし目を惹くものですね。

SIXができる前は、松坂屋の屋上に鎮座していたとのことですが、僕は松坂屋には果たして来たことがあるのかどうか…。長野の田舎育ちですし、上京してからも若い頃は銀座など縁遠い街だったので、行くこともありませんでしたし。大人になってから数度は行ったことはあるものの、松坂屋の記憶はありません。

松坂屋の頃の靍護稲荷神社を紹介している方のブログを拝見したのですが、今と同じく緑に囲まれた、そちらもまた素敵な境内の神社でした。

建物が変わっても、同じように鎮座し続けてくれているというのは嬉しいものですね。

気持ちのいい神社に参拝できました。

嫁の要望だったヤノベケンジさんの宇宙猫も、独特なものでして、なかなか強烈でした。最後、屋上での帰り道で、油断していたところにいきなりでかい宇宙猫と遭遇し、びっくりでした。

この後、6階にある蔦屋書店に立ち寄ったところ、宇宙猫のグッズも売られていて、ついつい買い求めてしまい、今我が家には宇宙猫が二匹います。

おかしな猫たちですが、見ているとだんだん愛おしくなってくるものです。

なんやかんやで、僕も宇宙猫を楽しみました。

SIX自体も面白かったです。

靍護稲荷神社、参拝できてよかったです。

続いては、すぐ近くにあるあづま稲荷神社へと向かいます。

 

御朱印

靍護稲荷神社の御朱印はありません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都中央区銀座6-10-1です。GINZA SIXの屋上になります。

靍護稲荷神社の公式サイトはありません。GINZA SIXの公式サイトはこちらです。
https://ginza6.tokyo/

 

電車

銀座線/丸ノ内線/日比谷線「銀座駅」A3出口から徒歩2分。

日比谷線/浅草線「東銀座駅」A1出口から徒歩3分。

有楽町線「銀座一丁目駅」9番出口から徒歩8分。

日比谷線/千代田線/三田線「日比谷駅」A2出口から徒歩9分。

JR各線/有楽町線「有楽町駅」銀座口出口から徒歩10分。

銀座線/浅草線/JR各線/ゆりかもめ「新橋駅」銀座口出口から徒歩10分。

 

駐車場

GINZA SIXに駐車場があります。詳細は以下の公式サイト内アクセスページにてご確認ください。
https://ginza6.tokyo/access/

 

周辺のパワースポット

 

中央区の神社一覧