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熊野神社(目黒区/自由が丘)の御朱印と見どころ

自由が丘熊野神社の紹介

目黒区自由が丘にある熊野神社の参拝レポートです。

読み方は「くまのじんじゃ」で、自由が丘熊野神社(じゆうがおかくまのじんじゃ)とも称されています。境内には、紀州の吉野大神宮から運んだ苗が育ったという伝説の松や、自由が丘誕生の祖といわれる栗山久次郎氏の銅像があります。自由が丘駅から徒歩で5分ほどです。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

自由が丘の「熊野神社」へ

初夏のように暖かく、気持ちよく晴れた4月の中旬。

僕も嫁も休日だったのですが、嫁が午前中に自由が丘で用事がありまして、その足で近くの神社も参拝したいな~と言い出しまして、特に予定がなかった僕も合流することになりました。

僕は自由が丘という街にはこれまで一度も行ったことがありません。「おしゃれな街」というイメージがあるのですが、具体的にどんな街なのかも全く知らず。どの辺にあるのかもよく知りませんでした。

僕はお洒落などには疎い方でして、おしゃれな街にも縁遠いので。

そんな僕に対して、嫁は自由が丘に友達が住んでいたりして、これまでにも度々訪れているんです。で、以前から熊野神社が駅から徒歩圏内にあるのを認識していて、目をつけていたようです。

さらには熊野神社の入口に、僕を誘惑する魅力的なものがあるとのこと。

それが「セキルバーグカフェ」です。

セキルバーグカフェとは、Mr.都市伝説、関暁夫さんのお店です。「信じるか信じないかはあなた次第」という決め台詞のこの人です。

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(画像出典:profile.yoshimoto.co.jp)

店内には都市伝説関連の色々が展示され、お茶やお酒やランチも楽しめるお店のようです。

そして僕は、関暁夫さんの都市伝説が大好きなんです。

テレ東で放送される「やりすぎ都市伝説」は毎回欠かさず見ていますし、関暁夫さんの都市伝説本も買っちゃってますからね。

もうこれは行くしかないですね。自由が丘熊野神社とセキルバーグカフェ。

そしてせっかく自由が丘に行くのでしたらと思い、近隣の神社を事前に調べてみたところ、駅の周辺にはもう一つ、「奥澤神社」というのも見つけましたので、そちらにも行ってみることにします。

さらには自由が丘から2駅先の多摩川駅の近くに「多摩川浅間神社」がありまして、そちらも嫁が以前から行きたいと思ってた神社とのことですので、時間があればそちらにも行ってみようと。

というわけでお昼に嫁と自由が丘駅で待ち合わせをし、まずは「熊野神社」に参拝、その後セキルバーグカフェでお昼を食べて、「奥澤神社」に参拝し、最後に電車で多摩川駅に移動して「多摩川浅間神社」に参拝。

そんなコースでこの日は神社巡りをしてみることに決定です。

人生で初めておしゃれタウン自由が丘に降り立ち、嫁と合流し、まずは熊野神社を目指します。

駅から昔ながらの商店街を突っ切って5分ほどでしょうか。

熊野神社に到着です。

そして向かい側にはセキルバーグカフェも発見です。

 

ご由緒

ご祭神は、速玉之男尊(はやたまのおのみこと)伊弉冊命(いざなみのみこと)泉津事解之男尊(よもつことさかのおのみこと)です。いずれも日本神話の神様です。

伊奘諾命(いざなぎのみこと)が黄泉の国へ伊弉冊命を迎えに行った際、二人は離縁することになり、その折に伊奘諾命が吐いた唾(唾は約束や契約をかためる意で使われていた)から生まれたのが速玉之男尊、その後、穢れを払うと生まれたのが泉津事解之男尊です。

創建はの詳しい年代などは不明ですが、鎌倉時代以前と考えられています。

熊野三山への熊野詣が庶民の間で盛んだった頃、この地の名士などが熊野まで赴き、本宮の御分霊を拝受して、創建したのが始まりとされています。

境内には、現在の目黒区南部にあたる碑衾村の村長で、自由が丘誕生の祖といわれる、栗山久次郎氏の銅像も鎮座しています。

かつてこの辺り一体は「谷畑」と呼ばれていたため、「谷畑の権現さま」と呼ばれ人々に親しまれていました。

現在もこの地で厚く信仰を集めている神社です。

 

境内案内

こちらが自由が丘熊野神社の入口です。この真後ろにセキルバーグカフェがあります。

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一礼して鳥居をくぐります。新緑が鮮やかです。

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二つ目の鳥居の前には見事な松も。その手前には熊野神社のご由緒が書かれていました。

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境内は緑が多いです。この日は天気にも恵まれていましたので、気持ちいいです。

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二つ目の鳥居をくぐります。

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参道の左にはトイレ、右には遊具がありちょっとした公園になっています。

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三つ目の鳥をくぐります。

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前方の社殿がじょじょにはっきりと見えてきます。

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左手には大きな石も。

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石段の手前、右手におじいさんの銅像がありました。自由が丘誕生の祖と言われる栗山久次郎さんという人物の銅像です。

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石段を上ると、その先がすぐに社殿です。

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石段の手前に狛犬さんです。こちらが左の狛犬さん。子供もいます。

自由が丘熊野神社の左の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。どちらも特徴のある容姿です。全体的に四角い感じのする狛犬さんですね。

自由が丘熊野神社の右の狛犬

 

石段を上ります。赤と白を基調とした社殿が、周囲の緑に映えて綺麗です。

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右手には手水舎。その後ろには神輿庫が並んでいるのも見えます。

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お清めをします。

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左手が社務所になっていて、その先が神楽殿です。

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拝殿前へと進みます。社殿の後ろ、真ん中に見える松の木は、紀州の吉野大神宮から運んだ苗が育ったという、伝説の木だそうです。無事に苗が育てばその地には神様が宿ると言われているそうです。Mr.都市伝説、関暁夫さんがそう紹介していました。

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拝殿前にも狛犬さんです。こちらが左の狛犬さん。

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こちらが右の狛犬さん。どちらも逞しい感じの狛犬さんです。

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シンプルですが色合いが綺麗な拝殿です。

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初夏のような心地良い空気の中、参拝。

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こちらは拝殿前から見た左手です。奥にも緑が茂っています。

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拝殿を背にして参道を見ますとこんな景色です。

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拝殿に向かって右奥に小路が延びていましたので、行ってみます。

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奥には境内社がありました。伏見稲荷神社です。

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手水鉢は、四隅を鬼が担いでいました。うっかり見逃すところでした。

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こちらが伏見稲荷の社殿です。

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社殿の前にはお狐さんがいました。どちらも怖くもあり、可愛くもある表情をしたお狐さんでした。

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伏見稲荷は社殿の彫刻が凄かったです。

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特に中央の龍の目に釘付けになりました。

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参拝します。こちらの絵は明治時代に描かれたものだそうですが、ここに描かれている三人の方の子孫は、現在も自由が丘の町内会の役員をされているそうです。関暁夫さんがそう紹介してました。

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伏見稲荷のお隣には忠魂碑。こちらにも手を合わせます。

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忠魂碑の右手奥にも道が延びていて、熊野神社にはそちらからでも出入りできるようです。

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再び拝殿前に戻ります。こちらは拝殿を左斜め前から。

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御朱印を頂くため授与所へ。授与所の前には大きな御神木です。

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見上げると緑が綺麗です。癒されます。

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御朱印を頂き、境内を後にします。

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入口の鳥居を出ますと、脇に小さな石像がありましたので、手を合わせ、熊野神社を後にしました。

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参拝を終えて

夏に向けて木々の緑が鮮やかになっている境内にて、気持ち良い参拝をさせて頂きました。

全体的に緑が多かった神社という印象があります。大きな木が何本も茂っていましたし、その緑のためなのか、とても静かで落ち着いた雰囲気がありました。

社務所の前にあった御神木の欅の木は特に大きくて、見上げると圧倒されます。

社殿の後ろには、紀州の吉野大神宮から運んだ苗が育ったという伝説の松があり、その姿を見ることもできました。

参道の途中には、栗山久次郎さんという方の像があります。けっこうリアルなお爺ちゃんの像でして、僕は彼が何者なのか全く知識がなかったのですが、自由が丘の区画整理などを行い、自由が丘誕生の祖と言われる人物とのことでした。今の自由が丘の街の基を築いた人なんですね。

また、参道の途中にいた狛犬さんも独特の形をしていて、全体的に四角くて、子供も小さな怪獣のようにも見えて可愛かったです。

拝殿前の狛犬さんは迫力のある顔立ちでした。

社殿は赤と白を基調とした建物で、周囲の木々の緑との調和がとても綺麗でした。赤と緑って綺麗なんですよね。

拝殿の右奥には境内社の伏見稲荷神社があるのですが、そちらの彫刻も凄かったです。彫られていた龍と狛犬さん(獅子)の、特に目が凄かったです。

熊野神社を訪れた際には、是非奥にある伏見稲荷にも訪れてみてください。

鮮やかな緑が茂る境内で、初夏のような陽気の中、のんびりと境内を散策させて頂きました。

御朱印を頂くこともできましたし、気持ちのいい参拝ができました。

そしてこの後、熊野神社入口の真ん前にある念願のセキルバーグカフェへ。

セキルバーグカフェはお洒落な白い二階建ての建物です。

セキルバーグカフェ

当初の予定ではセキルバーグカフェにて、店内を楽しみながらランチをする予定だったのですが…。

時間はお昼過ぎではあったのですが、店内は席が埋まっていてまして、入れませんでした。苦

元々かなり席数が少ないようで、収容可能人数自体も少ないです。ぱっと見。

席が空くまで外で待つという選択肢もあったのですが、この日最後に訪れる予定の多摩川浅間神社の御朱印受付が16時まででして、それに間に合うように出るにはそこそこ急がないといけません。

ですので今回は、泣く泣くセキルバーグカフェは諦めます。

いつかリベンジしようと決意し、次の目的地である、同じく自由が丘にある奥澤神社へと向かうことにします。

 

御朱印

こちらが自由が丘熊野神社の御朱印です。藤と燕が描かれていますが、おそらく季節によって絵柄は変わるものと思われます(僕たちが訪れたのは4月の前半です)。御朱印は書き置きのもののみになります。

自由が丘熊野神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、10時から16時までです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都目黒区自由が丘1-24-12です。

自由が丘熊野神社の公式サイトはありません。

 

電車

東横線 / 大井町線 「自由が丘駅」から徒歩5分。

正面口の改札を出て、右手に延びる道を真っ直ぐです。2つ目の大きな交差点を左折してすぐです。

目黒線 「奥沢駅」から徒歩13~15分。

自由が丘駅方面に歩いて約15分です。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

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