伊豆山神社・本宮
熱海のパワースポット「伊豆山神社・本宮」
熱海にあるパワースポット、伊豆山神社の本宮に行って参りました。読み方は「いずさんじんじゃ・ほんぐう(ほんみや)」です。
伊豆山神社の本殿から、険しい山道を約一時間掛けて登らないと辿り着けない場所にあり、「本宮社」「本宮神社」とも呼ばれています。
僕は一月の中旬、嫁と二人で熱海に温泉旅行に出掛けて来ました。
熱海には「伊豆山神社」と「来宮神社」と言う、有名な神社が二つあります。ですので温泉を楽しみつつ、この二つの神社にも参拝することに。
まず旅行の初日に訪れたのが伊豆山神社です。
伊豆山神社は熱海駅からバスで10分ほど。境内から海が見える素敵な神社です。
伊豆山神社への参拝は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
無事に伊豆山神社への参拝を終え、これで神社を後にしても良かったのですが…
事前に調べましたところ、なんと伊豆山神社には「本宮」と言うのがもう一つあるんです。しかもそこは、険しい山道を一時間ほど歩かなければ辿り着けないとか。
しかも、けっこうガチで険しい道みたいです。安易な気持ちでは行かない方が良い、とか他の方がブログなどでも書かれています。
僕は秋に鎌倉と江ノ島の神社巡りをした際に、石段や急坂の上り下りで左の膝をおかしくしました。笑
最後はまともに歩けないくらいに。
ですので、険しい道の登山と言うのはかなり不安です。
しかしです。
ブログなどで色々な方が書いてらっしゃるのは「本宮まで行ってこそが、本当の参拝」と言う言葉。
これを見てしまったら…行きたくなっちゃうじゃないですか。行かないと気が済まなくなっちゃうじゃないですか。笑
と言うことで、嫁と一緒に頑張って登ってみる覚悟を決めたわけです。
旅行の数週間前からエレベーターを使わずに階段を上る生活をしてみたり、膝サポーターを購入したり。
準備を整え、臨んだわけでございます。
伊豆山神社本殿の右奥に、本宮へと続く参道の鳥居があります。その先は完全な山の中です。
さあ覚悟を決めて、いざ本宮目指して出発します。
ご由緒
伊豆山神社のご祭神、ご由緒などは伊豆山神社の記事内で紹介していますので、こちらをご覧ください。
ご祭神は、稲穂の神、農業神として信仰されている日本神話の神様、正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)。織物の神、安産や子宝の神としても信仰されている日本神話の女神、拷幡千千姫尊(たくはたちぢひめのみこと)。天孫降臨で地上に降りた神で、農業の神としても信仰されている瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)です。
創建の詳しい年代などは不明ですが、社伝によると紀元前5世紀~紀元前4世紀とされています。
当初は伊豆山と同じく熱海にある日金山に社が造られ祀られていましたが、後に現在の地に移されました。
平安時代の初期になりますと、現在の伊豆山神社がある地に社殿が創建され移されましたので、残った社が現在の本宮社にあたります。
江戸時代初期には、拝殿の他に三ヶ所の鳥居やお堂などの建物もありましたが、江戸時代後期の野火により全焼してしまい、現在は石鳥居が一つと拝殿が一棟建っているのみになっています。
本殿からは険しい山道を一時間ほど登った場所にあり、「本宮に参拝してこそ伊豆山神社への本当の参拝」など言われることもあります。
遥か昔より、伊豆山の山奥に鎮座する神社です。
境内案内
伊豆山神社本殿の右奥に、本宮へと続く参道の入口があります。脇には大きな楠が聳え立ち、緊張感も漂っています。
鳥居をくぐり、遥拝所に登山の無事を祈り参拝します。その脇には案内図があるのですが、本宮までは55分掛かると書かれていますね。
パンプス、サンダル、ヒールなどでは行くなと書かれています。安易な気持ちでは行くなと言うことですね。いざ出発します。
最初は緩い上り坂で、道も歩きやすいのですが…
すぐに険しい道になります。完全に山の中です。びっくりするくらい大きな木が、そこら中に聳え立っていました。
道は険しいのですが、森の中の空気はとても気持ち良いです。
一歩一歩踏みしめ、登ります。
僕と嫁以外は誰もいない空間。とても静かです。
ちょっとした冒険気分です(笑)。油断すると滑落して怪我をしかねない道ですので、足元には細心の注意を払って進みます。
歩き始めて20分ほど。体もすっかり温まった頃、いっそう急な登り坂の途中に鳥居が現れました。白山神社の鳥居です。
上には白山神社の祠が見えます。この辺りが一番急な登り坂です。
ようやく坂を上り切り、一息ついてから、白山神社に参拝します。こちらのご祭神は菊理媛命(くくりひめのみこと)で、病気平癒、厄難消除の神様として信仰されています。
この辺りは空気が張り詰めている感じがしますね。
白山神社の後ろには、大きな岩がたくさん。神聖な場所な感じがします。
再び歩き始め、滑落注意な急な斜面などを経ますと、じょじょに歩きやすい道に変わってきます。途中にはトイレもあります。
整備された道になり、ほっと一息。どうやらここが「子恋の森公園」と言う公園になっているみたいです。この先にももう一ヶ所トイレがありました。道中に二ヶ所トイレがありますので、その辺りは安心ですね。
公園を抜けると開けた景色が広がり、まさかの民家らしきものもいくつか…。ここまで来て「まさか車でも来れるのでは?」と言う疑問を持ち始めますが…笑。数件の民家の中にお寺さんがあるようで、お稲荷さんが祀られていましたので、そちらにも立ち寄ってみます。
稲荷神社に参拝。祠の周りには、七福神様や馬の像など、様々なものが置かれていました。しばし散策しながら休憩します。
再び歩き始めますと、下り坂になります。下って良いのかな?と少し不安にはなりますが…笑。
周囲には見事な木がたくさんあります。
白山神社から20分ほど歩いたでしょうか。鳥居が見えてきました。結明神社本社の鳥居です。
結明神社本社に到着です。こちらのご祭神は日精と月精の結明神です。縁結びを叶えてくれる神様です。こちらに参拝してから、最後の登り坂へと突入します。
本宮へと続く最後の道に歩を進めます。
けっこう急な坂が続いていますが、空気が澄んでいて気持ち良いです。
結明神社から歩くこと15分ほど。ついに本宮の鳥居が姿を現しました。
無事登頂!達成感があります。嬉しいです。鳥居の先には赤い拝殿が見えます。
一礼して鳥居をくぐります。広い空間の中にある、赤い拝殿がひときわ目を惹きます。
拝殿に向かって右手はこんな感じです。百日紅(さるすべり)の木でしょうか、黄金色の木に見えます。
左手にはベンチもあり、休憩できるようにもなっています。
見下ろしますと海も見えます。
ベンチの先に小さな手水鉢がありましたので、こちらでお清めをします。
拝殿に向かいます。
参拝します。ここまで無事に辿り着けたお礼もしっかりと。
拝殿の脇には本宮のご由緒が書かれています。
拝殿を背にした景色はこんな感じです。とても空気が澄んでいて気持ち良い場所です。
拝殿を左斜め前からのアングルでも。
拝殿前を歩き回ってみたり、ベンチで休んでみたり、しばらくのんびりと過ごしました。そして名残惜しい気持ちはありましたが…一礼して鳥居をくぐり、本宮を後にして下山することに。
転ばないように注意を払いながら下ります。
行きは登るのに必死で、気付かなかった景色などもあったり。
再び結明神社本社に参拝し、公園を抜け、危険な道ゾーンに突入します。写真は上から見た白山神社です。
白山神社にも再び参拝し、怪我のないよう注意して下ります。あと一息です。
無事に入口まで戻ってきました。怪我もなく戻って来れたことに感謝です。
この後はもう一度伊豆山神社の本殿にも参拝し、社務所で御朱印を頂きました。そして伊豆山神社を後にすることに。
登山で神経を使い切ったせいか、この最後の石段で少し膝ががくがくしてしまいましたが…笑。無事に下り切りました。
参拝を終えて
往復で約2時間掛けて参拝した伊豆山神社の本宮。
険しい道のりでしたが、行って良かったです!
心に残る参拝になりました。
膝の心配などありましたので、登る前には多少不安もあったのですが、なんとかなりました。膝にしていたサポーターの効果は大きかったかもしれません。膝が大丈夫だった分、下り坂で少しだけ足首が痛くなってはしまいましたが…汗。
僕たちは写真を撮ったり休憩したりしながらでしたので、かなりのんびりペースで往復2時間くらいでした。ですので歩き慣れている人でしたら、もしかしたら1時間~1時間半くらいで帰って来れてしまうかもしれません。
伊豆山神社の方はけっこう参拝者も多いのですが、本宮まで行く人はほとんどいません。
僕と嫁以外誰も人がいない時間がほとんどでした。
この日すれ違ったのは、男性が3人とカップルが一組の計5人だけです。
登山って、すれ違うと皆さん挨拶をしてくださるので、それがまた気持ち良いですよね。
誰もいない山の中で見知らぬ人が出会うわけですから、おそらく相手の警戒心を解くような意味合いもあるとは思います。険しい道を同じ想いをして登っている、同志のような感じだと嫁は言ってました。僕もその気持ちはよくわかります。
白山神社の前後辺りが一番危険度が高い道で、慎重になる必要があると思いますが、それ以外はそこまで歩きづらい道ではありませんでした。もちろん坂も急ですし、サンダルとかヒールでは無理があるのは間違いありませんが。笑
簡単に辿り着けない場所にあるからこそ、無事に登り切った時の達成感は大きいですし、気持ち良いです。
険しい山道も大変ではあるのですが、鳥の声しかしない森の中にいますと、それだけで癒されますし、浄化されるような感じもします。
参拝することはもちろん目的として大きなことではありますが、その道中にこそ意味がある気がしてしまいました。
そして、行ってみて初めてわかったのですが、本宮と結明神社本社は車で行くこともできます。笑
白山神社は徒歩じゃないと無理ですけどね。
歩くのが厳しい方は、是非車でも参拝してみてください。
歩ける方には、徒歩で登って行く方法をお勧めします。時間も掛りますし大変なのは間違いないと思いますが。笑
心に残ることも間違いないと思います。
無事下山した僕たちは、社務所で御朱印を頂き、伊豆山神社を後にしました。
本当はバス停からさらに下へと続く長い石段を一番下まで下り、「走り湯」と言う洞窟内に湧き出ている温泉を見たかったのですが…。
時間はもうお昼を過ぎていて、登山を終えた僕たちは腹ペコだったんですよ。汗
空腹が限界でしたので、走り湯は諦めて熱海駅にバスで戻ることに。
そしてお寿司とお酒で空腹を満たし、土産物を見て歩いたり、足湯に浸かったり。
その後は旅館で温泉と海の幸を満喫しました。
登山の疲れをしっかりと取り、翌日は同じく熱海にある「来宮神社」へと向かいます。
御朱印
本宮の御朱印と言うものはありません。伊豆山神社の御朱印は、伊豆山神社の記事内で紹介しています。
詳細はこちらの記事をご覧ください。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は静岡県熱海市伊豆山1083です。
徒歩
伊豆山神社から徒歩40分~1時間です。険しい山道ですので、ヒールやサンダルは厳禁です。本殿の右奥からのルートと、左奥からのルートがありますが、右奥からの方が歩きやすいようです。
駐車場
本宮と結明神本社には車で行くことができます。駐車場はありませんが、停められるスペースはあります。白山神社は徒歩でしか行けません。
伊豆山神社の公式HPはこちらです。
http://r.goope.jp/izusanjinjya/
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