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岩戸坂弁財天(高千穂町)の御朱印と見どころ

岩戸坂弁財天の紹介

高千穂町にある岩戸坂弁財天の参拝レポートです。

読み方は「いわとざかべんざいてん」です。岩戸坂トンネル手前に位置し、ケヤキやタブノキなど8種類の樹木が絡み合ったあった、不思議な御神木のある弁才天です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

高千穂の「岩戸坂弁財天」へ

この日は高千穂への夫婦旅二日目。

早朝に天岩戸神社からスタートし、行きたかった神社を順調に巡っていました。

6か所目に訪れた鉾神社は、大分県との県境にも近い山奥でして、辿り着くのにはそれなりの時間を要しましたが、無事参拝。

そして再び天岩戸神社などのあるエリアへと戻り、神社巡りを続けます。

鉾神社の次に向かいましたのは、落立神社です。天岩戸五社と称される神社の一社でして、ここまで五社のうち三社には参拝済みでしたので、次の落立神社が四社目です。

山を下り、地図を確認しつつ落立神社へと続く道へと入り、このまま迷うことなどなく順調に到着するかと思ったその矢先。

なんと、工事中で通行止めになってたんです…。

さてどうしたものかと思いはしたのですが、迂回路の案内が出ていまして、誘導されるままに脇道へ。しかし地図を確認しますと、どうやらその迂回路がとんでもなく遠回りなんです。で、案内の看板も出てはいますが「落立神社」の文字はなく、地区名が二つ書かれているだけなので、落立神社まで行けるのかどうかもわからず。

ですのでとりあえず迂回路を進み、途中の小路を落立神社の方面へと入ってみることに。

しかし、その判断が大間違いでした。Googleマップを頼りに進んだところ、おもいっきり農道に入ってしまいまして、物凄く細い道を進むことに。その時点で後悔し始めたのですが、もう遅い。さらには落立神社の手前に抜けられるかと思ったその農道も、どうやら工事中の途中に出てしまうようで、行けない感じ。

ハマりました。

引き返すべきか、さらにチャレンジして、別の農道に入って行くのか。

嫁と協議のためいったん車を停めます。そうしますと近くの家の庭先で、数人の方が話しているのが見えましたので、この際聞いてしまおうと嫁がダッシュ。

結果、とっても親切に教えてくださったとのことで、迂回路の通りに行けば遠いけれど落立神社には行けるとのこと。もしくは、お昼の12時から1時間だけ通行止めが解除されるので、その間だったら先ほどの道を通れると、有益な情報を。

ありがとうございます。この旅で僕たちは、地元の方々の優しさに何度となく助けられています。

結局僕たちは、迂回路がかなり大変そうだったので、お昼12時からの1時間の間に通過する方を選びました。時間もこの時点でちょうど11時40分くらいでしたし。

とはいえ12時までにはまだ少々時間がありましたので、もう一か所先に別のところに行ってしまうことに。

それが、落立神社の次に向かう予定だった、岩戸坂弁財天です。

先に岩戸坂弁財天に参拝し、再び12時台に落立神社へと向かう流れに決めました。よって、まずは岩戸坂弁財天へ出発です。

岩戸坂弁財天は神話アグリロードという道沿いでして、岩戸坂トンネルの手前です。

入口が少々わかりづらかったのですが、見逃さずに右の小路に入り坂を下って行きますと、もうそこが岩戸坂弁財天でした。

到着です。

 

ご由緒

ご本尊は、仏教の守護神で、七福神の一神である弁財天(べんざいてん)です。水の神様として信仰され、音楽や財富を司る女神でもあります。

創建の年代や経緯は不明です。

ケヤキやタブノキなど8種類の樹木が絡み合ったあった御神木でも知られています。

 

境内案内

車を停めたすぐ先、もしくはもうその場所が境内でして、8種類の木が絡み合った御神木が、まず目に飛び込んできます。

 

弁財天に向かって左手はこんな景色です。こちらに車は停められます。この先の道が神話アグリロードへと続いています。

岩戸坂弁財天の駐車場

 

お堂の左には、御神木の説明と、「木よ育て 花よ咲け 水よ湧け 神よ遊べ」と書かれた歌碑、奉納されたヤマザクラです。

 

少し引きの絵で。お堂の脇では、お水取りもできるようです。

 

御神木を見上げます。ケヤキやタブなど8種類の樹木で、幹周り14m、高さ35m、推定樹齢250年とのこと。

 

参拝のため、お堂の前へ。手前には鳥居と注連縄も。

 

中には弁財天さまがいらっしゃいました。参拝させて頂きます。

 

こちらは御神木をお堂の脇から。

 

不思議な御神木です。

岩戸坂弁財天の御神木

 

境内の右手はこんな感じで広くなっています。緑が綺麗です。

 

御神木を右脇からも。不思議な御神木をしばし眺めさせて頂き、岩戸坂弁財天を後にしました。

 

参拝を終えて

この日の天気予報は晴れだったのですが、早朝から午前中にかけ、まだ雲が多くすっきりとは晴れていませんでした。

しかしこちらの岩戸坂弁財天に到着した頃から、だいぶ青空が見え、陽射しが差し込み始めます。

そんな春の陽射しの中、到着してまず目に飛び込んでくるのは、不思議な御神木です。

ここまで高千穂にて数々の凄い木々に出会ってきましたが、こちらの御神木はまた他とは違うものでして、なんと8種類の樹木が絡み合っているものとのこと。

その8種類というのが、説明書きにはケヤキとタブノキしか書かれておらず、残りの6種類が何なのか、全然わからなかったんですけどね。見てもわかりませんでした。おそらく太い二本がケヤキとタブではないかと思うのですが、それすら自信ないので、他の木がわかろうはずもありません。

何の木なのかはわからなくとも、その存在感はハンパなかったですし、素敵なものが見れました。

境内には僕たち夫婦しかおらず、人の気配も全くありませんでしたので、誰もいない森の中、不思議な御神木を目の前にして、どこか違う世界にいるのではないかと、そんな感覚にもなりました。

自分が今どこにいるのかも、一瞬わからなくなりますね。

高千穂は本当に素晴らしいところばかりなのですが、立ち寄る場所によって、それぞれ違った魅力がありますので、一か所でも多く巡ってみたいと、そう思ってしまうんです。

どこもかしこも神秘的な景色ばかりです。

こちらの弁財天は、お賽銭箱が過去に一度盗まれたものの、後日お金がそのまま入った状態で、戻ってきたというお話があるそうです。

きっと盗んだ人も思い直したんでしょうね。畏敬の念があれば、そんなこと絶対にできないですからね。この御神木を目にしたら、そういう念を抱かずにはいられないのではないかと。

そんなことを思いつつ、誰もいない森の中、不思議な御神木を心行くまで眺めさせて頂きました。

岩戸坂弁財天、参拝できてよかったです。

続いては、先ほど工事で通れなかった、落立神社へと向かいます。

 

御朱印

岩戸坂弁財天の御朱印はありません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸寺尾野岩戸坂です。

岩戸坂弁財天の公式サイトはありません。

 

駐車場

お堂の手前に数台駐車できるスペースがあります。入口が少しわかりづらいのですが、神話アグリロードから入ります。地図上には表示されていませんが、道があります。

Googleのストリートビューの画像も引用しておきます。

(画像引用元:https://www.google.com/

 

トイレ

ありません。

 

周辺のパワースポット

 

高千穂の神社巡り

高千穂の神社マップや神社巡りについては、こちらの記事でまとめてあります。

 

高千穂町の神社一覧

著者が参拝した高千穂町の神社の一覧です。