神社と御朱印、ときどき寺院

美しき日本の神社をご案内。

伊勢神宮と周辺の神社巡り。御朱印・順路・所要時間などを全解説
箱根の神社巡り。三社参りと御朱印のご案内。
高千穂の神社巡りと御朱印の解説をどこよりも詳しく。
戸隠五社巡りの御朱印と順路。見どころや所要時間も解説

石神神社(高千穂町)の御朱印と見どころ

石神神社の紹介

高千穂町の岩戸にある石神神社の参拝レポートです。

読み方は「いしがみじんじゃ」です。かつては牛神明神と称され、牛馬の守護神として信仰されてきた神社で、天岩戸五社の一社です。入口には、高千穂の夜神楽33番の舞の一つである「手力雄」の像があります。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

天岩戸五社の一つ「石神神社」へ

この日は嫁と二人、高千穂旅行にやって来た2日目でして、朝から神社を巡り、次の石神神社が10か所目の神社です。

高千穂の観光スポットで、天安河原や天岩戸がある天岩戸神社は、高千穂峡と並び有名かと思います。その天岩戸神社は、他にも4社の神社を兼務していまして、それらは合わせて「天岩戸五社」と称されています。

五社を挙げると以下です。

  • 天岩戸神社
  • 落立神社
  • 鉾神社
  • 二嶽神社
  • 石神神社

僕たちはこの日、朝イチで天岩戸神社に参拝し、そこから二嶽神社、鉾神社、落立神社に参拝しましたので、五社のうち残すのは石神神社のみ。

この五社なのですが、それぞれけっこう遠くにあるので、そう簡単には回れないんです。特に二嶽神社と鉾神社はだいぶ山奥です。

本当は午前中に五社を全部回れたら、とは漠然と考えていたのですが、他の神社にもいくつか足を運んだりしていたところ、とてもそんなスケジュールでは無理でした。

ひむか神話街道沿いにある「おたに家」さんというお蕎麦屋さんでランチをして、食後はその近くにあった赤石神社に参拝。赤石神社には、車をおたに家さんのご厚意で停めさせて頂いたまま、散歩がてら徒歩にて行ってきました。

で、続いて向かいましたのが、石神神社になります。

赤石神社はランチの延長上のような感じでしたので、ここからが午後の部スタートです。

地図を確認しつつ、少し細い道に入り進んで行きます。そして石神神社が目前に迫ったカーブを曲がったときでした。目に飛び込んできたのは、何やら大掛かりな工事の風景…。

左前方に石神神社の鳥居も見えたのですが、その前には何台もの工事車両が停まっています。

僕たちはこの日、同じく天岩戸五社の落立神社に向かう際にも工事での通行止めに遭遇し、少々大変な思いをしましたので、またもや足止めを食らうのか?と心配になり、さてどうしたものかと車を停車させたまま思案していると…。

僕たちの車に気が付いた工事のおじさんが、手招きを。

それを見た嫁が車を下りダッシュでおじさんの元へ。そうしましたところ、どうやら工事は石神神社の駐車場造営のようでして、参拝なら工事中の駐車場に停めちゃってOKだよ、と。

おじさんは、わざわざそれを教えてくださったんですね。ありがたいです。

そんなわけで、工事中の駐車場の端っこに、無事車を停めることができました。

さらにはおじさんたちに、「ゆっくり参拝してきてください」と、声も掛けて頂きました。お心遣いが嬉しいです。

お言葉に甘え、ゆっくりと参拝させて頂くことにします。

 

ご由緒

ご祭神は、国常立命(くにとこたちのみこと)です。天地の始まりの際に出現した神で、日本書紀では初めての神、古事記では神世七代の最初に現れた神とされています。日本神話の根源神です。

創建の年代は不明です。三毛入野命(高千穂神社のご祭神)に仕えていた牛をお祀りしたのが始まりといわれています。かつては牛神大明神と称され、牛馬の守護神、畜産の神様として信仰されてきました。

後に石神大明神と称されるようになりますが、明治4年には野方野神社に、昭和28年に現在の石神神社へと改称されています。

12月の氏神祭(夜神楽)では、牛神様の神楽面が、牛神面として用いられます。

境内には、高千穂の夜神楽33番の舞の一つである、「手力雄」の像があります。

天岩戸五社の一社として、天岩戸神社の兼務社となっています。

 

境内案内

こちらが石神神社の入口です。工事の車両で賑やかなことになっていますが。

 

鳥居は木の鳥居です。その先には石段が続いています。

 

鳥居の手前、左手には舞う手力雄命。足元には鶏が二羽います。

石神神社の神楽の像

 

一礼して鳥居をくぐります。

 

見上げた石段の景色も美しい。

 

石段を上がって行きますと、じょじょに拝殿が見えてきます。

 

石段の右は杉林。

 

石段を上がり切りますと、拝殿前にも背の高い杉。

 

左に手水舎です。お清めをします。

 

拝殿へと進みます。

 

左に造営記念碑。その後ろの大きな木はケヤキでしょうか。根が凄い。

 

二本の杉の間を抜け、前へ。拝殿には、天岩戸五社にいらっしゃる神楽の像の写真も飾られています。

 

紋幕には十六菊です。参拝させて頂きます。

 

拝殿を振り返りますと、こんな景色です。

 

こちらは社殿を左斜め前から。

 

境内の左手に、おそらく社務所です。

 

社務所にトイレの案内がありまして、よく見ると切羽詰まったイラストが。

 

案内のとおり、社務所の裏には使用できるトイレがありました。そして、ここからは長閑な景色を眺めることもできます。

 

社殿の脇には神楽殿があり、境内の奥は山になっています。

 

本殿を近くで。

 

今度は反対側、社殿の右手へ。根が目を惹く木があり、その後ろには牛さんです。

 

牛神様にもご挨拶。

石神神社の牛

 

境内の右奥はこんな感じ。

 

参拝を終え、石段を下ります。

 

鳥居の向こう側には、美しい棚田の景色が広がっていました。工事のおじさん達に駐車のお礼を言い、石神神社を後にします。

 

参拝を終えて

こちらの石神神社にて、天岩戸五社には全て参拝したことになります。

手力雄命の像は天岩戸神社の西本宮にもありましたが、そちらは岩戸を持っていましたので、おそらく「戸取(ととり)」の場面かと思います。それに対し石神神社の方は、舞の名前もそのまま「手力雄命(たぢからお)」のようでして、天照大神がお隠れになっている天岩戸を探し当てる場面とのこと。ポーズはもちろん、服装も違いました。顔はやっぱり怖かったですけど。

そして手力雄命の先、鳥居をくぐった向こうの石段の景色がまた、美しかったです。春の陽が差し込む緑の多い参道って、それだけで綺麗ですよね。

手水舎も風情があって素敵でした。

拝殿前、左右にそれぞれ大きな杉が聳えているのも印象的でした。まるで狛犬さんや神狐さんに代って、杉が社殿を護っているかのようにも見えました。

石神神社は元々、三毛入野命にお仕えしていた牛をお祀りした神社とのことで、牛馬の守護神として信仰されています。で、境内にはそんな由来に因み、石の牛さんがいらっしゃいます。

天神様で石牛さんがいらっしゃるのはよく目にしますが、天神信仰ではなく、こうして石牛さんがいるというのは、かなり珍しいのではないかと。

可愛らしい牛さんでした。

石神神社という現在の社名も、おそらく牛神からいつしか石神へと変わっていったんだと思います。

社務所にはユニークなトイレの案内もありまして、それに従い裏手に回ってみますと、そこには綺麗な農村の景色が広がっていました。

同じく入口の鳥居の反対側にも棚田が広がっていて、そういう素敵な景色を見ていますと、気持ちもなんとなくのんびりするものですし、癒されます。

高千穂の神社は、駐車場がないところがちょいちょいあったりしますので、神社巡りをする側としては、そこが少々不便な点ではあります。おそらく地元の方以外での参拝者というのを、そこまで想定していないんだとは思いますが。

石神神社も、鳥居の前に一台だけ駐車できるという情報はチェックしていて、もし先客がいたら待機しなければいけませんので、それも覚悟はしていました。

しかしこの度、まさに駐車場の造営現場に出くわすことに。おそらく10台ほどは駐車できる感じで造営してましたので、それだけの駐車スペースがあると、安心して参拝できます。

工事の方々にも親切にして頂きました。

石神神社、参拝できてよかったです。

続いては、逢初天神社へと向かいます。

 

御朱印

こちらが石神神社の御朱印です。

石神神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

石神神社の御朱印は、天岩戸神社西本宮の授与所にて頂くことができます。御朱印と御守りを頂ける時間は、8時半から17時までです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸8490です。

石神神社は公式のFacebookがあります。
https://www.facebook.com/ushigamidaimyoujin/

また、天岩戸神社の公式サイト内にも紹介ページがあります。
https://amanoiwato-jinja.jp/publics/index/16/

 

駐車場

10台ほど停められる駐車場があります。(著者参拝時は造営中でしたが、その一週間後には工事が完了したようです)

石神神社の駐車場

 

トイレ

社務所の裏手にあります。

 

周辺のパワースポット

 

高千穂の神社巡り

高千穂の神社マップや神社巡りについては、こちらの記事でまとめてあります。

 

高千穂町の神社一覧

著者が参拝した高千穂町の神社の一覧です。