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津島神社天王社(稲城市/東長沼)の御朱印と見どころ

津島神社天王社の紹介

稲城市東長沼にある津島神社天王社の参拝レポートです。

読み方は「つしまじんじゃてんのうしゃ」です。同じ東長沼にはもう一つ津島神社があるため、上新田津島神社とも称されています。頻発していた多摩川の氾濫や、その後の疫病などを鎮めるため、創建された神社です。最寄り駅は稲城長沼駅です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

稲城の「津島神社天王社」へ

僕の嫁は、実家が稲城なんです。

この日は嫁の実家に用事があり、どうせなのでその足で、稲城の神社をいくつか回ってみることに。

稲城の皆様には申し訳ないのですが、僕は嫁と知り合う前まで、稲城というのがどこにあるのか知りませんでした。東京在住にもかかわらずです。稲城が東京の市という認識すらなかったんです。千葉に稲毛と言う場所がありますが、そちらともごっちゃになってしまっていたかもしれません。

嫁と知り合い、初めて東京に稲城市なるものがあることを知りました。

その後何度か稲城には足を運ぶことになるのですが、一級河川である多摩川も流れていますし、人も多くはなく、高い建物もあまりありません。そういった面では、東京の片田舎的な感じではあります。

僕自身は長野の山奥の出身でして、高校卒業後に上京しています。ですので東京人ではありませんし、ハンパない田舎者ですので、稲城のことを田舎などと呼べる分際ではありませんが…。

しかし田舎者の僕としては、東京っぽくはない稲城の雰囲気がけっこう居心地がよかったるもするんです。

さらには、意外と都心へのアクセスもいいんですよね。南武線と京王線が走ってますし、色んなところに行きやすいんですよ。新宿まで乗り継ぎがよければ30分くらいで行けちゃいますし。さらには、よみうりランドという遊園地もあります。

と、すみません、なんだか稲城をアピールしているだけの内容になってきたので、話を戻します。神社です。

嫁の実家の近辺には、けっこう神社がたくさんあります。

この日はあいにく雨が降ったり止んだりの天気だったのですが、徒歩で行ける範囲の神社を四つほど回ってみることにしました。以前訪れた神社もあれば、初の神社も。

このブログを始めてから、傘を差しての神社巡りは初めてです。小雨が降る中、嫁と二人で散歩がてら出掛けます。

まずは嫁が子供の頃よく遊んだという、駅から一番近かった津島神社天王社に向かってみました。

JR南武線の稲城長沼駅より、旧川崎街道を西に歩くこと5分ちょっと。

津島神社天王社の入口に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、須佐之男尊(すさのおのみこと)と、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)です。

須佐之男尊は天照大御神の弟で、ヤマタノオロチを退治した荒ぶる神です。倉稲魂命は宇迦之御魂命とも表記され、稲荷神と同一です。

創建は平安時代の前期の天慶8年です。この辺りは多摩川が近く、度重なる川の氾濫と、その後の疫病などに悩まされていました。それらの難を鎮めるために祀られたのが始まりとされています。

江戸時代には、府中の徳川幕府奉行が、村内繁栄のために稲荷神社を勧請し、合祀します。

長く牛頭天王社と称されてきましたが、大正15年に現在の津島神社へと改称されました。

 

境内案内

旧川崎街道をから路地を右に入った先に、社号碑が見えます。

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社号碑の奥には石鳥居です。こちらが津島神社天王社の入口になります。

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鳥居の扁額には「津島天王」。

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一礼して石鳥居をくぐり参道へ。手水舎はありません。水鉢らしきものは右側にあったのですが、水はありませんでした。

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参道を進み拝殿へ。社殿は朱と白を基調とした建物です。松の木が斜めに掛かっているかのようで素敵です。

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扁額には津島神社と稲荷神社の二社の社名。静かに雨の降る音を聞きながら、参拝させて頂きます。

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少し斜めから見た社殿はこんな感じです。

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社殿側から参道を見るとこんな景色です。一通り境内を散策し、津島神社天王社を後にしました。

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参拝を終えて

今回訪れた津島神社天王社は、小さな神社です。

僕はここに訪れるのは三度目か四度目です。雨の中での参拝は初めてだったのですが、雨の神社と言うのも、また風情があって良いものですね。傘が邪魔で撮影はしづらいのですが。

拝殿の前で手を合わせ目を閉じると、雨の音しか聞こえませんので、それがまた心地良かったです。

今までにも訪れていた神社ですが、このブログに書くに当たり、ご由緒などを改めて調べてみますと、元は多摩川の氾濫を鎮めるために祀られた神社だったんですね。今でこそ多摩川の氾濫は聞きませんが、当時は頻繁に氾濫していたんだと知り、きっとこの地の人々にとっては脅威だったんだろうな~と思います。

氾濫しては対策をし、また氾濫しては対策をし、その繰り返しの上に今の安全があるんだと思います。もちろん今後も氾濫する可能性はないとは言えないとは思いますけれど。

こちらの津島神社天王社に限らず、大きな川の近くにある神社は、川の氾濫を鎮めるという目的で創建されたものが多いかとは思います。

稲城の東長沼にはもう一つ津島神社があるとのことですが、僕はそちらには一度も行ったことがありませんので、いつかそちらにも是非訪れてみたいです。

津島神社天王社は、社殿前の松が印象的でした。他にも切り株かいくつかありましたので、以前はもっと木々が多い境内だったんだと思います。その景色も見てみたかったです。

津島神社天王社、参拝できてよかったです。

続いては、近くの胆馬稲荷社に向かったのですが、その途中にも旧川崎街道沿いにさらに小さな神社が一社ありました。

こちらです。

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こちらは大丸庚申供養塔とのこと。

社殿の前には香炉がありまして、香炉には三猿さんがいます。

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供養塔とのことですので、こちらにも手を合させて頂きました。

こちらの大丸庚申供養塔は僕は初めてその存在に気が付きました。歩いていると色んな発見があるものですね。

いつかまた時間を掛けて、じっくりこの辺りを散歩してみようと思います。

 

御朱印

津島神社天王社では御朱印は扱っていません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都稲城市東長沼402です。

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津島神社天王社の公式サイトはありません。

 

電車

JR南武線 「稲城長沼駅」から徒歩5分。

改札を出たら左に進み、旧川崎街道を西へ。5分ほどで急な左カーブがありますので、そこの路地の先です。

京王相模原線 「稲城駅」から徒歩20分。

稲城駅からですとそこそこ距離があります。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありませんが、神社手前の小路に短時間でしたら路駐しても問題はないかと思います。

 

周辺のパワースポット

 

稲城市の神社一覧