台東区にある金刀比羅神社の参拝レポートです。
読み方は「ことひらじんじゃ」です。竹町金刀比羅神社(たけまちことひらじんじゃ)とも称されています。江戸時代の初期に、生駒一正という武将の邸内鎮護としてお祀りされたものが元になっています。御徒町駅と秋葉原駅の間に位置しています。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
御徒町・秋葉原の「竹町金刀比羅神社」へ
まずですが、こちららの金刀比羅神社なのですが、ものすごく近い距離に同じ社名の神社が二つあるんですよ。徒歩ですと1~2分くらいの近さです。
元々この日は、「台東区神社マップ」という地図を見ながら、朝から嫁と二人で神社巡りをしていました。
こちらが台東区神社マップです。
浅草橋駅を出発し、参拝をしては歩きというのを繰り返し、金刀比羅神社が六社目に訪れる神社です。
で、この台東区神社マップなんですけど、神社の位置がけっこう大雑把なんですよ。
ですので金刀比羅神社も少し迷いまして、結局マップでだけではわからなかったため、スマホに住所を入力。
そうしますと、ものすごく近い距離に二つも金刀比羅神社が出てくるではないですか…。
そうなると、どっちが目的の金刀比羅神社なのかわからなくなるわけです。台東区神社マップの方もざっくりな地図なので、おそらく南側の方を指していると思われるものの、正確にはどちらなのかは断言できず。
また、二つの金刀比羅神社がどのような関係なのかはわからないものの、ごく近距離にありますし、社名も同じですので、全く関係が無いと言うこともないのではないかと。
じゃっかん困惑しつつも、すぐに開き直ります。別に二社とも普通に参拝すればよいではないか、と。
そして、本来は二つの金刀比羅神社を別々の記事にするべきだったのかもしれませんが、同じ記事内で書いてしまうことにしました。
不明な点も多いですし、もし二社が全く関係ない金刀比羅神社だったら申し訳ないですけれど。
何か新しくわかりましたら、その際には追記させて頂きますので。
まずは南側に見つけた金刀比羅神社(竹町金刀比羅神社)から参拝させて頂きます。
ご由緒
以下のご由緒は、南側にある竹町金刀比羅神社のものになります。
ご祭神は、金刀比羅大神(ことひらおおかみ)です。山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神であり、大物主大神(おおものぬしのおおかみ)と同一とされています。大物主神は、大国主神の異名ともいわれ、農業の守護神であり、蛇神、水神、雷神などの性格も持つ神様です。
創建は江戸時代初期の慶長年間です。生駒一正(いこまかずまさ)という武将がこの地に屋敷を構える際に、敷地内に神祠を建て、金刀比羅大権現をお祀りしたのが始まりといわれています。
当時大名屋敷に一般人が立ち入ることは禁止されていましたが、参拝を希望する人が相次いだため、生駒家が幕府に願い出て、特例として毎月10日の参拝が認められたそうです。
生駒家が衰退した後も、祭祀が滞ることなく続けられますが、大正12年の関東大震災、昭和20年の東京大空襲で、社殿が焼失してしまいます。
現在の社殿は昭和38年に、この地の人々の寄付により造営されたものになります。
北の金刀比羅神社については、ご由緒が不明です。もしかしたら南と同じご由緒の可能性もありますが、何かわかりましたら改めて追記させて頂きます。
境内案内
大きな通りから路地に少し入ったところ、交差点の角に竹町金刀比羅神社はあります。こちらが入口です。
鳥居の扁額に書かれた文字がかっこいいです。
一礼して石鳥居をくぐり境内へ。社殿は小さめです。
参道の左手はこんな感じです。ちょっとした公園のようになっています。
参道を進みます。蔵のような社殿ですね。
社殿の手前には小さな石橋が掛かっています。
両脇には狛犬さん。こちらは左の狛犬さんです。目と口が朱色なのですが、その塗り方が個性的な狛犬さんです。
こちらが右の狛犬さん。同じく目と口の塗り方が個性的です。
参拝させて頂きます。またしてもオーブが写ってしまいましたが…多分光の関係ですね。
境内を散策してみます。社殿から参道を見るとこんな景色。広くはありませんが、静かでのんびりした雰囲気の境内です。
社殿の左にはご由緒書きがあります。
左奥が、ちょっとした庭園のようにもなっていました。
こちらは社殿を左斜め前からのアングルで。
境内を囲むように、木が何本もあって気持ちいいです。一通り境内を散策して、竹町金刀比羅神社を後にしました。
そして歩くこと1分ほど。路地の先にもう一つの金刀比羅神社です。入口に鳥居はありません。
境内に入ると、すぐ左手に朱い鳥居です。境内社のようです。社殿が金刀比羅神社のもにに少し似ています。
短い参道を進みます。境内は広くはありませんが、けっこう緑が多いです。
手水鉢代わりに、ちゃんとお清めをする場所もありました。
社殿はけっこう立派です。社殿のすぐ前に鳥居がありました。やはり竹町金刀比羅神社と似た造りの社殿です。
手前には狛犬さん。こちらは左の狛犬さんです。サイズは小さめなのですが、迫力のあるお顔。
こちらは右の狛犬さん。どちらも迫力がありつつ可愛いお顔です。
参拝させて頂きます。
大きな木が風に揺れる音が心地良いです。
社殿の側から参道を見るとこんな景色です。境内社にもお参りをして、こちらの金刀比羅神社も後にしました。
参拝を終えて
近くにあった二つの金刀比羅神社。
どちらも小さな神社でしたが、静かな空気が漂っていて、素敵な神社でした。手入れも行き届いていました。
南側の竹町金刀比羅神社にいらっしゃった狛犬さんが特徴的でして、印象に残りましたね。全体的な形も少し雑ではあるですが…目と口の朱色が、まるで子供が塗ったかのような感じで。なんとも愛着が湧いてしまう狛犬さんでした。見れば見るほど愛おしくなってくるんですよ。
金刀比羅神社、金刀比羅宮などの社名がつく神社は、香川の金刀比羅宮より勧請されたものでして、東京にも分祀が多く存在します。そんな中でもこちらの竹町金刀比羅神社は、江戸最古のものらしいです。
先述もさせて頂きましたが、おそらく台東区神社マップにて紹介されているのは南の竹町金刀比羅神社の方で、北の金刀比羅神社は載っていません。偶然見つけたものになります。境内にもご由緒などが書かれたものもありませんでしたので、どのような神社なのか知ることができず、それが少々残念ではあります。
帰宅後に色々調べてはみたのですが、結局わからずで。あ、見つけた!と思ったら、北の金刀比羅神社の紹介文として、南の竹町金刀比羅神社のご由緒が使われていたりと、よくわからない感じになっていまして…。
二つの金刀比羅神社の関係もわからなかったのですが、これだけ近い場所にある同名の神社ですので…何かしら関係があるのではないかと思います。僕が勝手にそう思っているだけですが。
社殿の色や造りも似たものでしたし。
もしかしたら、過去には同じ生駒家の敷地内にあって、何らかの事情で二ヶ所に分かれたのかな~などと想像してしまいます。
何か正確な情報がわかり次第、追記させて頂こうと思っております。
金刀比羅神社を後にした僕たちは、続いては徒歩で15分ほどの、下谷神社へと向かいます。
御朱印
金刀比羅神社では御朱印は扱っていません。
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
南側の金刀比羅神社(竹町金刀比羅神社)の住所は、東京都台東区台東2-24-1です。
北側の金刀比羅神社の住所は、東京都台東区台東3-22-6です。
▼南の竹町金刀比羅神社
▼北の金刀比羅神社
金刀比羅神社の公式サイトはありません。
電車
①日比谷線 「仲御徒町駅」から徒歩6分。
②各線 「御徒町駅」から徒歩7分。
③大江戸線 「上野御徒町駅」から徒歩8分。
④各線 「秋葉原駅」から徒歩9分。
⑤総武線 / 浅草線 「浅草橋駅」から徒歩15分。
⑥浅草線 / 大江戸線 「蔵前駅」から徒歩15分。
駐車場
参拝者用の専用駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。
周辺のパワースポット
台東区の神社一覧