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二荒山神社(日光市)の御朱印と見どころ

日光二荒山神社の紹介

日光市にある二荒山神社の参拝レポートです。

読み方は「ふたらさんじんじゃ」です。宇都宮にある二荒山神社との区別のため、日光二荒山神社とも表記されます。世界遺産の中心となる二社一寺のうちの一社で、華厳の滝、いろは坂、神橋、日光連山も境内に含まれ、伊勢神宮に次ぐ広大な神域を有しています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

日光二社一寺の一つ「二荒山神社」へ

嫁と二人、秋の日光に二泊三日で旅行に出掛けました。11月の中旬です。

コロナ禍ではありますが、Go To トラベルを使っての旅行です。Go To トラベルは経済対策としては、観光業やそれに関わる様々な業種を救う、とっても効果的な策だと思いますし、旅行することでその一助を担うことができるなら、どんどん出掛けたい。もちろんこちら側の感染対策も怠らず、油断は禁物ですけれど。

僕たち夫婦も感染対策は徹底しつつ、東京から特急に乗り、日光の地へ。

初日は滝尾神社、輪王寺、大猷院などを時間を掛けてじっくり回り、日光山内にある旅館に宿泊します。

世界遺産を歩き、のんびりと温泉に浸かり、美味しい料理を食し、美味しいお酒を飲み、久しぶりの旅行を満喫です。

この年は2月に僕が手術をしたり、その後にコロナが拡大したりして、全く旅行に出掛けられなかったんです。遠出をするのは2019年の4月に広島に行って以来ですので、約1年半振りでして、より旅の幸せを感じてしまいます。

この度の僕たちの日光旅行は、世界遺産である「日光の社寺」をがっつり回るという計画でして、一日では無理だと判断し、二泊三日の日程を組みました。

二日目を迎え、この日は東照宮と二荒山神社の二か所への参拝がメインです。朝イチで東照宮、その後に二荒山神社という順番で。

前回の旅行で広島の宮島を訪れた際、早朝の厳島神社に参拝したのですが、ほとんど人の姿がなく、ものすごく神秘的な景色を見ることができましたので、それに味をしめて東照宮も早朝がいいのでは?と。

僕たちが前日参拝した滝尾神社や大猷院は、ほとんど他の参拝者と出会うこともなく、世界遺産を独占させて頂くという、贅沢な時間がかなりありました。しかし東照宮の前を通りかかった際には、大勢の人で賑わっている様子が見てとれましたので、できるだけ空いている時間帯が早朝なのではないかと踏んだわけです。

開門時間が9時でしたので、それに合わせて旅館を出発します。旅館から東照宮までは徒歩で5~6分の距離です。

前日の気持ちのいい秋晴れに続き、この日も素晴らしい青空。

テンションもアゲアゲで、東照宮へと歩いて行きますと…。

鳥居へと真っ直ぐ続く参道に差し掛かった際に、前方には修学旅行、もしくは遠足(社会科見学)と思われる、小学生や中学生の大群の姿。しかも制服も色々ですし、ジャージ姿もいたり、かなり多くの学校が入り乱れていまして、明らかに混雑しています。

人のほとんどいない清とした空気を想像していた僕たちの期待は、見事に裏切られました。

もちろん東照宮は僕たちだけのものではないですので、そんな混雑状況に不平不満を唱えるのは筋違いなのはわかっております。

しかしながら、やはり人でごった返すという中での参拝は、できるだけ避けたいのが本音です。

そこで嫁から提案が。

先に二荒山神社に行ってみないか?と。

東照宮が時間とともにさらに混雑する可能性も考え、僕は一瞬迷いはしたのですが、おもいきって嫁のその提案に乗っかることにしました。

当初の予定を変更し、先に二荒山神社へと向かうことにします。

 

ご由緒

ご祭神は、二荒山大神(ふたらやまのおおかみ)です。二荒山大神とは、大己貴命(おおなむちのみこと)田心姫命(たごりひめのみこと)味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)の三神の総称で、大己貴命が父、田心姫命が母、味耜高彦根命が子の親子三神です。

創建は奈良時代です。日光を開山した勝道上人(しょうどうじょうにん)が、二荒山(男体山)を祀る祠を建立したのが始まりとされています。この祠が現在の本宮神社にあたります。

一方、周辺では古代祭祀の痕跡を示す遺跡が見つかっているため、それ以前から聖地として信仰されていたとも考えられています。

勝道上人はその後、二荒山への登拝に三度目の挑戦で成功し、山頂に奥宮を創建して、二荒修験の基礎を築きました。

平安時代になり社殿が造営されますが、度重なる水害により幾度か遷座をすることとなり、「新宮」として祀られるようになります。それが現在の二荒山神社になります。

旧社地には本宮神社が創建され、新たに御子神である太郎山の神が祀られました。

勝道上人は、本社(新宮)、本宮、滝尾神社に日光三社大権現を勧請していたことから、三社は「日光三社大権現」と称されるようになり、神仏分離後の現在も「日光三社」と称されています。

鎌倉時代には豪族の支援を受け隆盛し、日光三所権現の信仰はその頃に定着したと考えられています。

日光山では仏、山、神が一体のものとして考えられ、「日光三山」「日光三所大権現」として信仰されてきました。「男体山(二荒山)=大己貴命=千手観音」、「女峯山=田心姫命=阿弥陀如」、「太郎山=味耜高彦根命=馬頭観音」です。

戦国時代には豊臣秀吉の小田原攻めの際に、北条氏に味方をしたため領地を没収され、一時衰退してしまいますが、江戸時代に家康公をお祀りする東照宮が創建され、再び繁栄します。

現在の社殿は、東照宮造営の際に現在の地に遷座し、そのときに一新されたもので、11棟が国の重要文化財に指定されています。

日光山内の本社に対して、男体山山頂に奥宮、中禅寺湖畔に中宮祠が鎮座しています。また、本宮神社と滝尾神社は別宮となっています。

二荒山を御神体山と仰ぐ神社で、日光の氏神様です。

華厳の滝、いろは坂、神橋、日光連山も境内に含まれ、伊勢神宮に次ぐ広大な神域を有しています。

平成11年に世界遺産登録された日光の社寺の一部で、その中心となる二社一寺の一社です。

 

境内案内

東照宮の鳥居を向いて左手、この先にあるのが二荒山神社と大猷院です。朝の杉並木は人の姿もなく、静かです。

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杉並木を抜けた右手、こちらが二荒山神社の入口です。鳥居は青銅です。この右手前には「下野國一之宮 二荒山神社」と刻まれた社号碑もありました。

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鳥居の左には、大きな打出の小槌です。触れてください、と書かれていたので、触れさせて頂きます。

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反対側、右には「むすび大国」と書かれた大国様です。脇には米俵と兎の姿も。大国様の後ろには、縁結びの御神木があるようです。

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一礼して鳥居をくぐります。素敵な参道です。緩い坂の先には赤い神門で、そのすぐ奥には社殿が見えます。

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右手に大きな御神木です。杉に楢のやどり木があり、「縁結びの御神木」といわれているそうです。

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神門へと進みます。神門は昭和52年に建立されたものとのことで、比較的新しいものになります。

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神門をくぐりますと、目の前が拝殿です。手前には茅の輪ではなく、境内にある縁結びの笹に因んだ、笹の輪がありました。両脇には古い石灯籠です。

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神門の左手には大きな杉が聳えていました。「親子杉」という家庭円満の御神木です。根を一つにした三本杉との案内がありましたが、どうやら一本は切られてしまっているようです。親子杉を見上げ、参拝させて頂きます。

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反対側、神門の右には、夫婦円満の御神木である「夫婦杉」です。同じく夫婦杉も見上げ、参拝させて頂きます。

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拝殿に向かって左、親子杉の先に手水舎です。お清めをします。手水舎の後方にも、大きな杉が聳えているのが見えます。

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拝殿へと進みます。目の前立つと、大きな拝殿であることを実感します。重要文化財に指定されている社殿で、赤を基調とした綺麗な建物ですが、日光山内の建造物の中では、彫刻や装飾がない、珍しいものとのこと。

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拝殿の前には、ねずみ年であるためか、金色の開運ねずみ。

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参拝させて頂きます。ご祭神が三神からなのか、参拝口も三つに分かれていて、左から「開運金運」「健康長寿」「良縁幸運」と書かれていましたので、三つとも参拝させて頂きました。

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境内を散策することに。まず、拝殿に向かって左手には神楽殿です。中には大国様の姿も。両脇にいるのは兎かと思いきや、ねずみです。

二荒山神社の神楽殿

 

神楽殿の左手にはご由緒書きがあり、そのさらに左手には御神木の三本杉です。

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神楽殿の右手前と、拝殿の左手前という位置に、大きな狛犬さんです。こちらは左(神楽殿前)の狛犬さんです。完全に獅子(ライオン)ですね。

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こちらが右(拝殿前)の狛犬さん。あらゆる良い縁を願い「良い縁狛犬」と名付けられたそうです。平成27年に奉納されたものとのことで、新しいです。

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そして左右の狛犬さんの先が神苑でして、ここから先は有料です。拝観受付所にて拝観料(大人300円、子供100円でした)を納め、神苑へと進みます。

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神苑は奥に社殿がいくつか見えます。入口右手には小さな大国様と恵比寿様も。左手にも大きな杉が聳えていて、その足元には小さな大国様がいました。

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奥へと進みますと、突き当りにも大きな杉が聳えているのが見えます。この右手が拝殿、ここから屋根が見えているのが本殿になります。

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左手には末社である日枝神社です。山の神様である大山咋命がご祭神です。平安時代の前期に創建され、現在の建物は江戸時代前期に建てられたもので、国の重要文化財にも指定されています。参拝させて頂きます。

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日枝神社の反対、右手には「幸運招き桜」。その後ろには、御神輿のようにも見える、萬度(万灯)と呼ばれるあんどんが納められています。

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先へ進みます。朝の陽射しに照らされた神苑の中を歩けるのは、それだけで幸せです。

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右手には、弘法大師の手植えといわれる槙の木、「高野槙」です。樹齢は約千年だそうです。

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左手、日枝神社の後ろには、大木の切り株が二つ並んでいます。宮崎の高千穂より献木された「神話の絆杉」です。その後ろが、注連縄で囲まれ立ち入ることが禁じられている、神様の降り立つ「高天原(たかまがはら)」です。

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高天原の右手前にあるのが、日光で最古の建造物である、神輿舎(しんよしゃ)です。江戸時代前期に東照宮の仮殿拝殿として造営された社殿で、国の重要文化財です。例祭である弥生祭で使われる神輿が三基、納められています。

二荒山神社の神輿舎

 

神輿舎の左手前に撮影スポットがありまして、そこからですと二荒山神社の本殿が、とってもいい角度で綺麗に見ることができます。

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右手の小路は、本殿の入口近くまで行けるようになっていまして、そこが「神様に一番近い参拝所」になっています。ここからも参拝させて頂きます。

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本殿の脇には、塀に沿って石灯籠が並んでいます。その向かいには大国開運桜。本殿の屋根も見えます。本殿は拝殿とは違い、煌びやかな装飾が施されています。

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石灯籠の一番手前に、青銅の「化け灯籠」です。鎌倉時代に寄進された灯籠で、重要文化財です。江戸時代に夜間警護の侍が、灯籠の明かりを亡霊の炎と見誤り、たびたび日本刀で切りつけた灯籠だそうです。実際に灯籠には無数の刀傷がついていました。

二荒山神社の化け灯籠

 

塀に沿うように直進して行きますと、ひときわ大きな御神木です。

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しばし御神木を見上げて過ごします。神苑の後方は森になっています。

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御神木の前にある鳥居をくぐり奥へと進みますと、あらゆる良い縁を結ぶという「縁結の笹」があり、その右手には「子授け安産の石」がありました。

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御神木に向かって左手に、朋友神社(みともじんじゃ)です。知恵の神である少名彦名命がご祭神です。社殿は江戸時代中期のものと考えられていて、重要文化財に指定されています。参拝させて頂きます。

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朋友神社には、蛙がたくさんいました。知恵カエル、幸せカエル、一言カエル、厄カエル。案内に従い、全部のカエルさんを、撫でたり持ったりさせて頂きます。

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朋友神社の鳥居を出ますと、神輿舎に運試しの輪投げを見つけます。「三つ投げて一つでも入れば運気は良好です」と書かれていたので、試しましたところ…僕も嫁も三回では入らず。再チャレンジでなんとか入りました。お隣には小さな金の大国様がたくさん納められています。

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輪投げを右に向くと、大国殿(だいこくでん)です。正面から見た神輿舎の右奥に位置しています。国造りの神である大国主命(おおくにぬしのみこと)がご祭神で、江戸時代中期に造営された社殿は、重要文化財に指定されています。

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大国殿の右手前には、お菓子の神である大国田道間守(だいこくたじまもり)の像です。手に持っているのはミカンの枝です。その前には、人の心の角を取って丸くしてくれる、撫でれば長寿祈願となるという「丸石」も。

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大国殿は中まで入ることができます。右奥に見えるのが、日本で唯一という、手で福を招く大国様が描かれた、「招き大国様」です。

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木彫りや金の大国様もいらっしゃいます。下の刀は、南北朝時代の御神刀「太郎丸」です。

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大国殿を出ますと、右前方にも赤い鳥居がありましたので、行ってみます。鳥居の右手には小さな弁財天さまの石祠が祀られていて、銭洗所もありました。

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鳥居をくぐりますと、その先には「二荒霊泉」です。古くから、目の病気に効き、知恵がつき、若返ると言われている霊水とのこと。

二荒霊泉

 

二荒霊泉の脇には、お休み処の「あずまや」がありまして、こちらでは霊水を使った抹茶や珈琲が飲めるようです。霊水は持ち帰ることができ、そのためのボトルもこちらで購入できます。

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二荒霊泉の後方、大国殿の裏手にあたる場所には、大きな木の中をくぐることができる、「御神木胎内くぐり」です。樹齢550年の御神木で、空洞化が進み倒れる危険があったため、切られた御神木だそうです。ありがたくくぐらせて頂きます。

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御神木胎内くぐりを出た先に、若子神社(じゃっこじんじゃ)の遥拝所です。若子神社は、大国主命の娘である下照姫命(したてるひめのみこと)をお祀りしている神社で、二荒山神社の摂社です。遥拝させて頂きます。

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遥拝所からさらに奥へと小路が続いていまして、先には鳥居も見えます。行ってみます。

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鳥居をくぐりますと、日光連山への遥拝所があります。日光連山を模したもので、左にある男体山には、頂上にあるという御神剣のレプリカが突き刺さっています。遥拝させて頂きます。

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遥拝所から右に小路が延びていて、その先には良縁ハート投げという、ハート絵馬を投げ入れるものがあり、その先に赤い鳥居です。鳥居の先の小路は、二荒山神社の本殿の方向に続いています。

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鳥居の先には、「良い縁七福神」さまが随所にいらっしゃいました。まとめて紹介させて頂きます。左から、毘沙門天、弁財天、寿老人、布袋尊、大国様、恵比寿神、福禄寿になります。

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小路を進んで行きますと、T字に分かれていて、そこには太鼓や小さな石祠などが並んでいました。左上が御神木太鼓、右上が大山積神をお祀りした恒霊山神社、下が願い事を書いて入れる「希望の壺」です。

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T字の左手はこんな感じです。歩くのが気持ちいい小路です。

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左手を進んだ突き当りには、大きな「恋人杉」です。木の前には良縁の鐘も。

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鐘を鳴らし、恋人杉を見上げます。

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来た道を戻ります。恋人杉から振り返ると、こんな景色です。

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左手は完全な山の中でして、大小の杉がいたるところに聳えています。

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T字のところを過ぎますと、下り坂になっていて、本殿が見えてきます。

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坂の途中にあった鈴を鳴らし、本殿を後ろからも参拝させて頂きます。

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この角度から見える本殿は、その美しさに足を止めずにはいられません。

二荒山神社の本殿

 

神苑を出て、再び拝殿前へ。拝殿に向かって右手前には授与所がありますので、こちらで御朱印を頂きます。御朱印は二荒山神社をはじめ、別宮や神苑内のものなど、複数頂くことができます。詳しくは御朱印の項で紹介させて頂きます。

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授与所の向かい側、拝殿の右手にある建物は、昇殿参拝の受付所です。手前にはさざれ石も。

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こちらは昇殿参拝受付所の右手。後方に木々が聳える景色は目を惹きます。この右手には社務所の建物もあります。

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拝殿に向かって右手方向にも、もう一つ鳥居が見えますので、行ってみます。手前には奉納された酒樽があり、その周囲にも大きな杉が聳えていました。

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一度鳥居をくぐり境外へ出て、撮影します。こちらの唐銅鳥居は重要文化財にも指定されている鳥居で、江戸時代後期に建てられたものになります。

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唐銅鳥居からそのまま東照宮方面に進みますと、立派な楼門があり、その足元には「麻掛け大国様」と、大国様を見つめる白うさぎです。

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楼門を外側より少し遠目にみますと、こんな感じです。門の先には唐銅鳥居も見えます。

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二荒山神社を後にして、楼門から続く参道を通り、東照宮へと向かいます。

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参拝を終えて

当初の東照宮を朝イチで参拝するという予定を、嫁の提案で急遽変更し、向かった二荒山神社。

結果として、その嫁の判断が大正解でした。

ほぼ人のいない朝の二荒山神社を、じっくりゆっくり満喫させて頂きました。

素晴らしかったです。

境内には大木が何本も聳え、それだけでも神域感がハンパなかったです。入口の縁結びの御神木、神門両脇の親子杉と夫婦杉、その奥の三本杉、そして神苑の御神木、高野槙、恋人杉、どれも大きくて見事な御神木でした。それらの名前がついている木だけでなく、周囲には大小の木々が聳えていまして、おもいっきり森林浴もさせて頂きました。

まずは拝殿に参拝し、そこから奥の神苑を時間を掛けて回ったのですが、その間ほとんど他の参拝者の姿はありません。

ゆえに、世界遺産を構成する主となる一社を、僕たち夫婦でほぼ独占させて頂くという、なんとも贅沢な時間を過ごさせて頂きました。

神苑から拝殿前に戻りますと、いつの間にか境内は多くの参拝者で賑わっていましたので、いいタイミングで参拝できたと思います。

そしてどうやら、奥にある神苑までは入らずに帰ってしまう人がほとんどではなかと思われまして、これは大変もったいない。

神苑は拝観料がかかりますが、見どころが盛りだくさんなんです。

一切の装飾がない拝殿とは対照的な、煌びやかな本殿は、びっくりするくらい美しかったです。色々な角度からも見ることができますし、けっこう近くから見ることもできます。

日光で最古の建物である神輿舎は、かつて東照宮の仮殿拝殿だったとのことですので、いわば最初の東照宮の社殿です。中には神輿も納められていますし、これだけでも見る価値があります。

神輿舎の脇には輪投げがありまして、そちらも人がいないのでやりたい放題で、ついつい何度も遊んでしまいましたし。

向かいにあった化け灯籠は、近くで見ると刀傷が無数についているのがわかり、当時の侍が切りかかった様子を思い浮かべてみたり。

大国殿では、珍しい招き大国様や太郎丸という御神刀も見ることができました。

二荒霊泉の透き通った水に癒され、御神木の胎内くぐりもばっちり遂行し、その先の遥拝所では、若子神社と日光連山に遥拝させて頂きました。日光連山を模した山の、男体山に大きな刀が突き刺さっているのですが、僕はしばらくそれに気付かずにいたので、発見したときには驚きがありました。実際の男体山にも登ってみたくなりました。

そこから先は少し山の中へと入り、大きな木々に囲まれた気持ちのいい小路を散策し、七福神様にもお参りできました。

と、あれこれ見どころを羅列してしまいましたが、それだけ魅力的なものがたくさんだったんです。

本殿だけでも見る価値は十分にあると思いますので、ぜひ二荒山神社を訪れた際には、神苑にも入ってみてください。

最後に立ち寄った授与所では、前日に僕たちが訪れた、本宮神社、北野神社、滝尾高徳水神社、滝尾稲荷神社、滝尾神社の御朱印も頂くことができました。

何から何まで大満足でございます。

二荒山神社、参拝できてよかったです。

続いては、東照宮へと向かいます。

 

御朱印

二荒山神社では、別宮や摂末社なども含め、いくつかの御朱印を頂くことができます。限定の御朱印もあります。

まず、頂ける御朱印の案内が、参道と授与所に出ていましたので、そちらを画像にて紹介させて頂きます。

二荒山神社で頂ける御朱印の一覧

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上記の中で、僕がこのたび頂きましたものを、以下に一つずつ紹介させて頂きます。二荒山神社の通常の御朱印のみ記帳して頂けますが、他は全て書置きになります。

 

まず、こちらが二荒山神社の御朱印です。通常のものになります。(アマビエのスタンプはコロナ禍の限定です。)

二荒山神社の御朱印

 

こちらは、神苑の中にある大国殿の御朱印です。

大国殿の御朱印

 

こちらは、大国殿の中にある御神刀、太郎丸の御朱印です。

太郎丸の御朱印

 

こちらは、神苑の中にある日枝神社の御朱印です。

日枝神社の御朱印

 

こちらは、神苑の中にある朋友神社の御朱印です。

朋友神社の御朱印

 

こちらは、神苑に遥拝所(日光連山への遥拝所)がある、二荒山大神の御朱印です。

二荒山大神の御朱印

 

こちらは、神苑に遥拝所がある、若子神社の御朱印です。

若子神社の御朱印

 

こちらは、「良い縁」の御朱印です。

「良い縁」の御朱印

 

上記の他に、「日光良い縁まつり」の限定御朱印が、ふじ色、やまぶき色、もも色、わかくさ色の全4色あります。4色全部頂くと記念品も頂けるようです。

別宮の滝尾神社本宮神社、その周辺の摂末社である北野神社滝尾稲荷神社滝尾高徳水神社は、それぞれの記事内にて、御朱印も紹介しています。

また、西町五社(磐裂神社、八幡神社、花石神社、久次良神社、青龍神社)については、磐裂神社青龍神社のみ参拝していますので、リンク先にて記事を紹介しています。

 

御朱印の受付時間

御朱印を頂ける時間は、季節によって異なりますが、9時から16時まででしたら、どの季節でも頂けるかと思います。詳しいお時間は、二荒山神社の公式サイトにてご確認ください。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は栃木県日光市山内2307です。

開門時間は4月~10月が8時~17時、11月~3月が8時~16時ですが、変更等ある場合がございますので、公式サイトでご確認ください。

また、境内の神苑に入るには拝観料が必要です。拝観料は大人300円、小人100円ですが、変更になる場合もありますので、詳細は公式サイトにてご確認ください。

二荒山神社の公式サイトはこちらです。
http://www.futarasan.jp/

 

電車&バス

大猷院 二荒山神社前」バス停より徒歩1分。

バスは東武日光駅の「世界遺産めぐり(2B)」乗り場より乗車します。日中でしたら1時間に3~4本出ています。Suika、PASMOなど利用できます。

JR「日光駅」からも「日光東照宮」行きのバスで行くことが可能ですが、そちらは本数が少ないので、すぐ近くの東武日光駅まで歩いて移動し、そこからバスの方が確実です。

駅から徒歩でも行けない距離ではありませんが、神橋まで35~40分ほど掛かるかと思われます。

「神橋」バス停からですと徒歩12~15分です。その場合はバス停より日光橋を渡り、信号の先、左に見える石段の先になります。

 

駐車場

参拝者用の駐車場があります。神橋の公式サイトに、近隣も含めた駐車場案内がありますので、ご確認ください。

 

周辺のパワースポット

 

日光世界遺産巡り

日光の二社一寺を中心とした、世界遺産の全ての社寺については、こちらの記事でまとめてあります。

 

日光市の神社一覧

僕が参拝した日光市の神社一覧です。