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宝童稲荷神社(中央区/銀座)の御朱印と見どころ

宝童稲荷神社の紹介

中央区銀座にある宝童稲荷神社の参拝レポートです。

読み方は「ほうどういなりじんじゃ」です。江戸城内に子育祈願で祀られた稲荷神社が元になっているといわれています。銀座の路地の中にある小さな神社で、参道には、彫刻家の渡辺元佳さんのデザインによる猿が置かれています。最寄駅は銀座駅です。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

銀座の「宝童稲荷神社」へ

9月の下旬、嫁と連れ立って有楽町の国際フォーラムまでコンサート鑑賞にやって参りました。

コンサートは12時開場、13時開演でしたので、それまでの時間を、せっかくなので近くの神社に行ってみようと。

そんな流れで立ち寄ったのが、こちらの記事で紹介する宝童稲荷神社です。

今回は時間にあまり余裕がありませんでしたので、元々は銀座の神社一ヶ所のみ参拝の予定でした。それが、ギンザコマツというビルの屋上にある三輪神社です。

三輪神社は平成に創建された比較的新しい神社でして、三輪鳥居(三ツ鳥居)という珍しい鳥居がある場所なんです。都内ではこちらの三輪神社と、墨田区の牛嶋神社のみです。

僕はこの10日ほど前に牛嶋神社にて三輪鳥居を初めて目にし、それをきっかけに銀座の三輪神社を知りました。この日コンサートで行く有楽町と、三輪神社のある銀座はすぐ近くです。これはもう、行っておこうと、行くしかないと。

そして当日、無事に三輪神社への参拝を終え、国際フォーラムのある有楽町を目指します。

と、その途中に地図上で神社を発見してしまいました。

それが宝童稲荷神社です。

銀座というのは大きな神社がありません。おそらく街の開発に関係しているのではないかと思われるのですが、ビルの谷間や一角に小さな神社が祀られている、というパターンが多いみたいです。

地図上で見ますと、そういう神社がけっこうたくさんあるようですので、いつか回ってみたたいな~とは思ってるんですけどね。

宝童稲荷神社に関しては、三輪神社から国際フォーラムに向かう途中に位置していましたので、立ち寄ってみることにしました。

僕は長野の山奥から上京して約20年経つのですが、今まで銀座という街にはほぼ来たことがありません。銀座でのお買い物とは全く縁のない人生を歩んでおりまして、なかなか行く機会に恵まれず。

それに対し嫁の方は、若い頃にその辺りで働いていたことがあるとのことで、地理やお店なんかもけっこう詳しいんです。銀座に詳しいというだけで、僕は嫁を羨望の眼差しで見てしまいます。

そんな銀座の地理に多少詳しい嫁に地図を委ね、有楽町方面へと歩いておりますと、目的の宝童稲荷の赤い幟が目に入ります。そしてなんと、その幟を持っていたのは、可愛らしいお猿さんでした。

無事、宝童稲荷神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、五穀豊穣の神様、食物や穀物の神様である倉稲魂命(うかのみたまのみこと)です。宇迦之御魂命とも表記され、稲荷神と同一です。

創建は具体的な年代は不明ですが、江戸時代になります。徳川将軍の子息が早逝するのを防ぐため、江戸城内に子育祈願の稲荷神社を祀ったものが元になっています。

江戸時代中期には、城に仕えていた弥左衛門というこの地域の名主が、町内の守り神、子育ての守り神として勧請し、氏神様としてお祀りし、それが現在の宝童稲荷神社となりました。

子育てや縁結び、商売繁盛にもご利益があるといわれ、現在も多くの信仰を集めている神社です。

参道には、彫刻家の渡辺元佳さんのデザインによる猿が置かれています。

 

境内案内

銀座駅からですと、ジャガー・ルクルトという時計屋さんの天使が目印です。ここを天使が覗いている先へと進みます。

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少し歩きますと、左手に「宝童稲荷」と書かれた幟を持ったお猿さんが、まるでお出迎えするように立っていました。

宝童稲荷神社のお猿さん

 

お猿さんが可愛かったので、アップでも。

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お猿さんの案内する先には、「宝童稲荷参道」と書かれた碑です。そして、どうやらビルの間が参道になっているようです。

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ビルの合間、細い参道を進みます。前方には赤い鳥居の姿が少し見えています。

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参道を抜けますと、目の前が宝童稲荷神社です。ビルが立ち並ぶ一角にある小さな神社です。

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そして、参道を振り返りますと、こちら側の入口には二匹のお猿さんが腰掛けていました。

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宝童稲荷の正面に立ちます。

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一礼して鳥居をくぐり境内へ。祠の周囲や境内など、手入れが行き届いています。

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参拝させて頂きます。

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右手には、この辺りの歴史の説明や、明治の地図などがありました。目を通してみます。

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祠の前には、御朱印代わりの参拝記念カードや、ペン、お米などが置かれています。お金を入れ、参拝記念カードを頂きます。

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また、下には「おみくじクリアフォルダ」という珍しいものも。どうやらクリアファイルがおみくじになっているみたいです。嫁が気になったようで、こちらも300円で一つ頂くことに。

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一礼して鳥居を出て境外へ。こちらは右斜め前から撮影。

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宝童稲荷の前は、ビルに挟まれた路地、どちらかというと裏通りな感じです。こちらは鳥居を背にして右手です。

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そしてこちらが鳥居を背にして左手。僕たちは宝童稲荷を後にして、この先の有楽町方面へと向かいました。

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参拝を終えて

宝童稲荷神社は小さな神社ではありますが、なんだか粋な感じのする、訪れた人をおもてなししてくれるような、そんな気持ちになる神社でした。

訪れてみてよかったな~と。

銀座駅方面から歩いて行きますと、イッセイミヤケのお洒落なビルの端に、まるで道案内をするようなお猿さんがいるんです。

左手には宝童稲荷の幟旗を持ち、右手で「こちらへどうぞ」みたいな。

そんなお猿さんに誘導されるかのように、ビルの間の細~い路地を入っていきますと、そこを出た目の前が、赤い鳥居のある宝童稲荷でした。

振り返るとそこには、二匹のお猿さんが座っているのも発見します。

お猿さんが可愛くて、思わず僕も嫁も、その隣りに座って写真を撮ってしまいました。

宝童稲荷の参道は「猿結(えんむすび)参道」と呼ばれているようで、「猿」から「縁」に繋がるという意味が込められているそうです。ビルの谷間という少々変わった参道ですが、素敵な参道です。

可愛いお猿さんについつい気を取られてしまいましたが、祠にもしっかり参拝させて頂きました。

宝童稲荷では御朱印は扱っていませんが、御朱印の代わりにと「参拝記念カード」が置かれていましたので、そちらを頂きました。自分で日付を入れる形になっています。

また、「クリアファイルおみくじ」なる珍しいものがありまして、そちらも嫁が気に入ってしまい、ついつい購入を。

こちらがそのクリアファイルです。片面は銀座の町並み。時計台の和光です。

宝童稲荷神社のクリアファイル

反対側は宝童稲荷神社です。

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どちらも素敵な絵でして、サイズは縦22cm、横16cmと少し小さめで、規格外サイズです。

この中におみくじが書かた紙が入っています。

クリアファイルおみくじというのは、僕はこちらで初めて目にしました。珍品です。

ちなみに、御朱印代わりの参拝記念カードは200円、クリアファイルおみくじは300円です。

社務所もなく無人ではありますが、どなたかが毎日、用意されたり片付けたりをしてくださっているんだと思います。境内もとても綺麗に整えられていましたし、大事にされている感じがしました。

子供の健やかな成育にご利益がある神社とのことで、社名の「宝童」もそれに由来しているんだと思います。

ずっと地域の子供たちを見守ってくださっている神社なんですね。

また、宝童稲荷を創建した弥左衛門さんにちなみ、この辺りは弥左衛門町と呼ばれていたそうで、弥左衛門町を発祥とする大きな企業が多いことから、商売繁盛の神様としても信仰されているそうです。

いい参拝ができました。

宝童稲荷を後にした僕たちは、この日の神社巡りは終了し、本来の目的である国際フォーラムへ。

夕方までコンサートを楽しみ、帰宅しました。

この日は三輪神社と宝童稲荷神社の二ヶ所に参拝させて頂きましたが、どちらも素敵な神社でした。

銀座には、三輪神社や宝童稲荷神社のような小さな神社が他にもたくさんあるようですので、いつかそれらの神社巡りも決行してみようと思います。

 

御朱印

宝童稲荷神社では御朱印は扱っていませんが、御朱印代わりの参拝記念カードが置かれています。こちらが宝童稲荷神社の参拝記念カードです。大きさは名刺サイズです。

宝童稲荷神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

宝童稲荷神社の参拝記念カードは、セルフサービスで頂けます。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都中央区銀座4-3-14です。

宝童稲荷神社の公式サイトはありません。

 

電車

各線 「銀座駅」から徒歩2分。

B2出口から出ますとすぐです。イッセイミヤケが1階にあるビルに参道の入口があります。

有楽町線 「銀座一丁目駅」から徒歩4分。

5番出口から出て、銀座駅方面です。

各線 「有楽町駅」から徒歩5分。

有楽町駅からですと南側になります。銀座方面です。

 

駐車場

参拝者用の駐車場はありません。近くにコインパーキングがいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

中央区の神社一覧