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鉾神社(高千穂町)の御朱印と見どころ



鉾神社

鉾神社の紹介

天岩戸五社の一つ「鉾神社」へ

宮崎県高千穂町の上岩戸にあるパワースポット、鉾神社に行って参りました。読み方は「ほこじんじゃ」です。祖母嶽大明神の下宮として創建された神社で、風難除けの守護神としても信仰されています。天岩戸五社の一社です。

鉾神社はこの日参拝する6社目の神社でして、けっこうな山奥にあります。

僕たち夫婦は前の日に高千穂にやって来て、前日からなかなかの数の神社を巡っていますが、おそらく鉾神社はここまでの神社の中では、一番山奥にあるのではないかと。

5か所目に訪れた二嶽神社より、ひたすら山奥へと上がって行きます。道路も道幅が狭くすれ違えないようなところも多かったりするのですが、その分交通量も少ないので、そんなに他の車と出くわすこともありません。

一度だけ細いカーブを曲がった先で、おもいっきり対向車と鉢合わせましたが、どうやら向こうは地元の方のようでして、こちらが下がるよりも先に即座に下がってくださいました。しかも笑顔で快く。ありがとうございます。

そんな細い山道を進んで行きますと、いきなり視界が開け道幅も広くなり、上岩戸大橋という橋に出ます。橋を渡った先には駐車場とトイレがありましたので、ちょいと休憩することに。

で、嫁がトイレに行こうとしたところ、男性用しか使えず、女性用は冬季は使用中止との貼り紙。もう4月中旬ですので冬季ではないかとは思うのですが、仕方ない。

そしてそんなトイレでの一連の僕たちの動きを、ちょうど目撃した人が一人いらっしゃいます。通りかかった郵便配達のお兄さんです。

お兄さんは僕たちの様子から、女性用のトイレが使えず困っていると瞬時に思ったようでして、声を掛けてくださり、近いトイレを教えてくださいました。山の方に行くのなら、途中に「上岩戸ふれあい公園」というのがあり、そこにありますよ、と。

ありがたいことです。

僕たちは高千穂にてここまで、地元の方々のちょっとしたお心遣いを色々と受けておりまして、それだけでも幸せな旅行になっています。

ちなみにその郵便配達のお兄さんは、めっちゃイケメンのお兄さんでした。

そんなお兄さんと別れ、再び細い山道へと突入し、鉾神社を目指します。

幸いにも嫁はトイレに切羽詰まっていたわけではないので、公園には寄らず、とりあえず鉾神社へ。

途中、「ヘルメット地蔵」さんにも遭遇しましたので、嫁が助手席から撮影。

車の中から手を合わせます。このお地蔵さんは、この辺りで落石があった際にも無傷だったという逸話があるそうです。

そしてヘルメット地蔵からは7~8分だったかと思います、二嶽神社からは20~25分くらいかと。

右に鉾神社入口の看板が見えました。

到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、日子穂穂出見命(ひこほほでみのみこと)豊玉比売命(とよたまひめのみこと)菅原道真公(すがわらのみちざねこう)の三柱です。

日子穂穂出見命は、山幸彦としても知られる、瓊瓊杵尊と木花開耶姫の子で、彦火火出見命とも表記されます。豊玉比売命は日子穂穂出見命の妻。菅原道真公は、平安時代の類まれなる才能の持ち主だった学者で、学問の神様としても知られています。

創建の年代は不明です。祖母嶽大明神の下宮八社の一つとして、現在の大分県との県境にあたる鉾峠(尾平峠)に勧請されたのが、始まりといわれています。

鉾大明神とも称されてきました。

神武天皇の東征の際、祖母である豊玉比売命が現れ、台風を鎮めたという言い伝えから、風難除けの神社としても信仰されています。

江戸時代中期の享保21年社殿再建の棟札があります。その後、山腹に鎮座していますが、明治5年に現在の地に遷座しています。その際、近隣の天満宮を合祀して菅原神社へと改称されますが、大正12年に現在の鉾神社へと改称されています。

境内には、高千穂の夜神楽33番の舞の一つである、「八鉢(やつばち)」の像があります。

天岩戸五社の一社として、天岩戸神社の兼務社となっています。

 

境内案内

こちらが鉾神社への入口です。

 

公民館と思われる建物があり、その前が広くなっていて、駐車場にもなっています。前方には鉾神社へと続く石段も見えます。

 

車を停め、石段へと向かいます。神楽の像があり、その左手にも道がありまして、どうやら車でも上まで行けそうなのですが、僕たちは石段を上がって参拝します。

 

神楽は「八鉢」と書かれています。喜びの舞との説明もありますが、凄い体勢です。ブレイクダンスみたいな。

鉾神社の神楽の像

 

石段の右手にはご由緒書き。

 

石段を上がります。その先に石鳥居です。

 

鳥居には、黒に金文字のかっこいい扁額。一礼してくぐります。

 

鳥居の先も石段が続いています。

 

山の上へと登って行きます。

 

石段を上がり切りますと、参道が少し左斜めに延びていて、その先に社殿です。

 

右には石灯籠と手水石。手水石が変わった形をしています。

 

左にも石灯籠。「あぶないのでちかよらないでください」と書いてあります。

 

拝殿へと進みます。社殿の周囲には色んな種類の木々。

 

拝殿の前へ。

 

左右には榊です。お賽銭箱には御朱印の案内も書かれていました。参拝させて頂きます。

 

拝殿を振り返りますと、こんな景色です。

 

こちらは社殿を右斜め前から。

 

境内の右手は、物凄く見晴らしがいいです。綺麗な棚田と、その向こうには上岩戸大橋まで見えます。

 

奥の本殿へと行ってみます。本殿にはいくつもの彫刻が施されているのが見えます。

 

木鼻には獅子や獏、奥には鳩でしょうか。そして海老虹梁の上にも花のような彫刻があり、少し変わっています。

 

本殿の右側面、こちらには二羽の鶴です。上の妻飾は波と花でしょうか。

 

こちらは脇障子。何の彫刻なのかはわからずですが…。

 

反対側に回ってみます。こちらの妻飾は白虎っぽいです。その下には鶴と猿ですね。

鉾神社の彫刻

 

左の脇障子には、鶴。

 

こちらの木鼻にも獅子と獏です。

 

最後に境内からの棚田の景色をもう一度眺め、鉾神社を後にします。

 

参拝を終えて

鉾神社への参拝を終え、天岩戸五社のうち三社に参拝したことになります。

山奥にあった鉾神社ですが、まず境内からの景色が素晴らしかったです。石段をそこそこ上がった小高い場所にある神社ですので、素敵な景色を見渡すことができるんです。

新緑の山々や、先ほど渡ってきた上岩戸大橋、そしてその手前には棚田。

そんな景色を見られただけで、ここまで来た甲斐がありました。

石段を上がっている途中、先ほど上岩戸大橋で出会った郵便配達のお兄さんが道路を走っているのが見えまして、手を振ってみたところ、向こうも応じてくださいました。こういうのは嬉しいですね。

鉾神社の入口には、「八鉢(やつばち)」と書かれた神楽の像がありまして、これがまたインパクトが大きかった。

顔の怖さは他の像と同じなのですが、体勢が凄くて強烈に印象に残ってます。で、説明が「すさのおの尊が嫁を迎えて喜びの舞」と。素戔嗚尊は喜ぶとこんな舞をしてしまうのですね。

この「八鉢」なのですが、神社の案内では高千穂神楽33番の中の18番になっているのですが、高千穂町の公式サイトでは19番になっています。どうやらこれは、夜神楽が奉納される集落により、順番に多少違いがあるので、そうなっちゃってるみたいです。また、八鉢は「少彦名命(すくなひこなのみこと)が太鼓にのって身軽な舞をする場面」との説明なんかもあったりして、その像が少彦名命なのか、素戔嗚尊もちょっと混乱します。

どうやら岩戸地区では、素戔嗚尊も結婚を祝う舞として奉納されるとのことで、それで鉾神社では素戔嗚尊が太鼓に載ってるってことなんだとは思います。

どちらにしても、こんな怖い顔で喜びのダンスをしているこの像を、僕はこの先忘れないと思います。

棚田や神楽の像のことばかり書いてしまいましたが、社殿の彫刻も少し変わっていて印象的でした。木鼻の獅子や獏は他でもよく目にするものですが、海老虹梁の上の花だったり、妻飾の猿だったりは、珍しいタイプのものではないかと。

参道の手水石も変わった形をしていて、勾玉のようにも見えましたし、波のようにも見える、不思議なものでした。

天岩戸神社からはだいぶ距離がある山奥でしたが、ここまで来てみてよかったです。

後から地図を見て気付いたのですが、あと少し北上すればもう大分県という場所でした。

鉾神社、参拝できてよかったです。

続いては、天岩戸五社の一つ、落立神社へと向かいます。

 

御朱印

こちらが鉾神社の御朱印です。

鉾神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

鉾神社の御朱印は、天岩戸神社西本宮の授与所にて頂くことができます。御朱印と御守りを頂ける時間は、8時半から17時までです。

(※神社のご都合により、お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は宮崎県西臼杵郡高千穂町上岩戸1456です。

鉾神社の公式HPはありませんが、天岩戸神社の公式サイト内に紹介ページがあります。
https://amanoiwato-jinja.jp/publics/index/16/

 

駐車場

10台ほど停められる駐車場があります。

鉾神社の駐車場

 

トイレ

ありません。

途中の上岩戸大橋の休憩所(冬季は男性用のみ)と、上岩戸ふれあい公園にあります。

 

周辺のパワースポット

 

高千穂町の神社一覧

著者が参拝した高千穂町の神社の一覧です。