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久国神社(港区/六本木)の御朱印と見どころ



久国神社

久国神社の紹介

六本木のパワースポット「久国神社」

港区の六本木にあるパワースポット、久国神社に行って参りました。読み方は「ひさくにじんじゃ」です。久國神社とも表記されます。

この日は嫁と二人で、朝から赤坂近辺の神社巡りに出掛けて来ました。

赤坂には「日枝神社」と言う大きな神社があるのですが、僕たちは一度も訪れたことがありませんでしたので、ぜひ行ってみようと言うことになり、出掛けて来た次第です。

そしていつものことではありますが、どうせなので、日枝神社だけではなく、周辺の神社も回ってみることに。

僕は普段、赤坂や六本木にはあまり来る機会がなく、かなり久しぶりの港区です。次にいつ来れるかわかりませんので、できるだけ多くの神社を回っておきたいと言う願望も出てきてしまいます。

事前に地図で調べましたところ、港区にもかなりたくさん神社があることがわかり、どのようなルートで回るのか悩みどころです。

まずは、一番の目的地であった「日枝神社」を最優先で訪れ、そこからは時間の許す限りいくつか回ってみると言う、緩い感じでの神社巡りをスタートします。

日枝神社では「東京十社巡り」の御朱印も頂きましたので、日枝神社と同じく「東京十社」の一つに数えられている「赤坂氷川神社」が近くにありまして、必然的に次の目的地が赤坂氷川神社になります。

赤坂氷川神社でも無事に御朱印を頂き、さてここからが悩みどころでした。次にどの神社に行くべきか。

時間もちょうどお昼を過ぎておりましたので、千円でボリュームのある焼肉ランチを食べながら、この後のルートを嫁と相談します。

ついついビールも飲んでしまい、うっかりほろ酔いになりながら…笑。

そして焼肉会議の結果、できるだけ近くにある神社から行ってみようと言うことになり、地図上で見つけた「久国神社」に向かってみることにしました。

地図で見ますと、直前に訪れた赤坂氷川神社からけっこう近くです。僕たちは昼食をとるため、繁華街の方に一度戻って来てしまいましたので、じゃっかん遠くはなってしまいましたが…。

久国神社は、少し細い路地の中にありそうでしたので、スマホに住所を入れてGPSを頼りに歩き出します。

そしてGPSでは順調に久国神社に近付いたものの、神社の入口を見誤ると言う失態を犯したため、急な坂を上ったり下りたりする羽目に…苦。

気が付けば、先ほど参拝した赤坂氷川神社に着いてしまうと言う、なんとも方向音痴っぷりを発揮しながらも、なんとか久国神社に到着しました。

赤坂氷川神社からですと、かなり近かったです。

後になってわかったことですが…笑。

 

ご由緒

ご祭神は、穀物や食物の神様である倉稲魂命(うかのみたまのみこと)です。

創建の年代は不明です。古くは現在の皇居内にあったと伝えられています。

室町時代には、戦国武将であった太田道濯(おおたどうかん)が江戸城を築城する際に、その鎮護として溜池の地に遷されました。

太田道濯により、鎌倉時代の名刀工であった粟田口久国(あわたぐちひさくに)作の刀が寄進され、そこから久国稲荷神社と称されるようになりました。

江戸時代の中期に現在の地に遷座されています。

久国神社と称されるようになったのは、昭和20年からです。

また、明治7年の火災、昭和20年の空襲により被災しましたが、久国の名刀は非公開ですが現存するそうです。

現在の社殿は昭和28年に再建されたものとなります。

港七福神の一人、布袋尊も祀られている神社です。

 

境内案内

赤坂氷川神社から、けっこう急な坂を下って久国神社に向かいます。これが「南部坂」と呼ばれる坂で、忠臣蔵の名場面「南部坂雪の別れ」の舞台となった坂とのことです。

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南部坂は、その急さ故に「難歩坂(なんぶざか)」と書かれることもあったそうです。僕たちはじゃっかん道に迷ったため、この急な坂を上ったり下りたり…苦。

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南部坂を下り切り右折。少し歩いた先、右手に久国神社の入口を見つけました。道に迷った末の到着は、嬉しさが倍増しますね。笑

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参道を進みます。そこまで大きな神社ではなさそうです。

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鳥居と狛犬さんが素敵です。

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狛犬さんは特徴がありました。こちらは左の狛犬さんです。鼻の穴が大きくて、なんとなく愛嬌のある顔に見えてしまいます。笑

久国神社の左の狛犬

 

こちらは右の狛犬さん。やはり鼻の穴が大きいです(笑)。口を開けて笑っているように見えますね。どちらも印象的な狛犬さんです。

久国神社の右の狛犬

 

一礼して鳥居をくぐり境内へ。

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鳥居の先、左側は広くなっていて、公園になっていました。滑り台などの遊具もありますね。

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右手が久国神社の拝殿です。

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参道の左手に手水舎がありましたので、こちらでお清めをします。

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大きくはありませんが、厳かな雰囲気のある拝殿です。

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参拝します。字が薄れていますが、額の「久國神社」と言う文字は勝海舟により書かれたものだとか。

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拝殿の左奥にもう一つ鳥居があり、末社がありました。末社は猿田彦神社です。鳥居をくぐりこちらにも参拝します。

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久国神社の拝殿を、斜め前からのアングルでも。

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拝殿の右奥に社務所の窓口があり、僕たちの気配を察したのか、宮司さんが窓を開けて顔を出してくれました。こちらで御朱印を頂きました。久国神社では、七福神の布袋尊の御朱印も頂くことができます。

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拝殿を背にして参道を見ると、こんな景色です。

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拝殿に向かい参道の左手に井戸があったのですが、宮司さんのお話ですと、近くでボーリング工事が始まってから、その影響からか水が出なくなってしまったとのこと。

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こちら、手水舎の隣にあった石碑です。お神輿の奉納記念のもので、大正十年と書かれています。

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拝殿に向かい右手にも、少し変わった像がありました。頭に龍を乗せている像です。こちらも池のようになっていたのですが、水が出なくなってしまったようです。

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一通り境内を散策し、久国神社を後にしました。

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参拝を終えて

じゃっかん迷いながらも辿り着いた久国神社。

迷ったおかげで、忠臣蔵に所縁のあると言う「南部坂」を通ることができました。迷わずに着いていたら、この坂を上り下りすることはなかったので。

とは言え、実は僕は忠臣蔵をちゃんと見たことがなく、「南部坂雪の別れ」と言う名場面があることも知らず…。きっと知っていたらもっと興奮したんでしょうけどね。

改めて忠臣蔵を見てみたくなりました。

年末にテレビでやっていたら、録画しようと思います。

久国神社は大きな神社ではなく、境内も広いわけではありませんが、とても静かで落ち着く感じがありました。

宮司さんもとても親切で、色々教えて下さりました。嫁はトイレもお借りしました。笑

近くで行われているボーリング工事の影響からなのか、境内にあった井戸から水が出なくなってしまっとのお話をお聞きしましたので…また水が出るようになることを願っています。

久国神社には、神社名の由来にもなっている刀が納められているとのことですが、その刀は残念ながら非公開です。粟田口久国と言う鎌倉時代の名刀工が作った刀とのことで、見れないと思うと余計に見たくなってしまうんですけどね。笑

鳥居前の狛犬さんも印象的でした。左右どちらの狛犬さんも、鼻の穴が大きくて可愛いんですよ。笑

正面から顔を見ますと、なんとも愛嬌があり、愛おしくなります。笑

のんびりとした時間を過ごさせて頂きました。

直前に訪れた赤坂氷川神社も、勝海舟に所縁のある神社でしたが、この久国神社も勝海舟に所縁がありました。拝殿の額の書は勝海舟によるものだと伝えられているそうです。この辺りに住んでいたとのことでしたので、きっと久国神社にもよく訪れていたんでしょうね。

また、港区には「港七福神めぐり」と言うのがあるのも、ここで宮司さんに教わりました。久国神社は、その港七福神の布袋尊が祀られている神社です。御朱印も頂くことができます。

こちら、宮司さんに頂いた「港七福神めぐり」の地図です。表と裏です。

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七福神に加え、七福神を乗せる宝船がある神社もあるみたいです。気になります。

このようなものを手にしてしまうと、全部回らずにはいられなくなりませんか?笑

東京十社巡りとか、港七福神めぐりとか…。

行かずにはいられなくなっちゃうんですよ、僕たちは。笑

ですので、いつかこの七福神巡りをしに、また港区に来たいと思います。

久国神社を後にした僕たちは、続いて虎ノ門にある「金刀比羅宮」に向かいました。

 

御朱印

久国神社では、二つの御朱印を頂くことができます。こちらが久国神社の御朱印です。

久国神社の御朱印

 

こちらは同じく久国神社で頂くことができる、布袋尊の御朱印です。

久国神社で頂ける布袋尊の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時くらいまでとのことです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都港区六本木2-1-16です。

電車

南北線 「六本木一丁目駅」3番出口から徒歩3~5分。

日比谷線 / 大江戸線 「六本木駅」6番出口から徒歩8~10分。

千代田線 「赤坂駅」6番出口から徒歩8~10分。

南北線 / 銀座線 「溜池山王駅」12番出口から徒歩10~12分。

千代田線 「国会議事堂前駅」12番出口から徒歩10~12分。

各線から10分前後で行ける場所にあります。一番近いのは六本木一丁目駅です。

駐車場

参拝者用の駐車場はありませんが、近くにコインパーキングがいくつかあります。

久国神社の公式HPはありません。

 

周辺のパワースポット

 

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