杉並区にある永福稲荷神社の参拝レポートです。
読み方は「えいふくいなりじんじゃ」です。この辺りの地名の由来にもなった永福寺というお寺の境内に、鎮守として勧請された神社が元になっています。永福町の守り神として、古くから崇敬されています。井の頭線の永福町駅から徒歩5分ほどです。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
永福町の「永福稲荷神社」へ
この日は嫁と二人で、杉並区の大きな神社である大宮八幡宮に行こうと計画していました。
大宮八幡宮には以前に一度だけ訪れたことがあり、その際に御朱印も頂いているのですが、写真など一切撮っていなかったため、撮影がてら行ってみようかと。
そして、どうせなのでその周辺の神社も回ってみることに。
事前に地図で調べたところ、大宮八幡宮からそんなに遠くない距離に、永福稲荷神社と和泉熊野神社の二社を見つけましたので、そちらに参拝し、それから大宮八幡宮に向かうというルートです。
永福稲荷神社も和泉稲荷神社も、これまで訪れたことは一度もなく、どんな神社なのかもほぼわからないままの参拝です。ネットで画像検索などすると、二つとも小さな神社ではなさそうです。本当はもっとちゃんと事前に行く神社を調べてから参拝した方が、より中身の濃い参拝になるのはよ~くわかってはいるのですが…。この日もざっくりしか調べないまま向かってしまいました。この感じはどこかで軌道修正していかねば。
そんなことを考えつつ、井の頭線に乗り、永福町駅にて下車。地図を頼りに永福稲荷神社を目指します。
歩き始めてすぐ、左手に小さな神社が現れましたので、一瞬これが永福稲荷?と思ったのですが、御嶽神社というまた別の小さな神社でした。事前に地図では見つけられなかった神社です。
もちろん素通りはできませんので、まずは御嶽神社にも参拝します。調べますとどうやら永福稲荷神社の境外末社のようです。先に末社に参拝してしまいましたが…。
御嶽神社はこちらの記事で紹介しています。
御嶽神社に参拝後、改めて永福稲荷神社を目指して歩きます。
永福稲荷神社は比較的大きな道沿いにあり、駅からは真っ直ぐ歩けば着く場所です。ですので迷うこともなく、歩くこと5分ほど。
無事に永福稲荷神社に到着です。
ご由緒
ご祭神は、穀物や食物の神様である宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)です。倉稲魂命とも表記され、稲荷神と同一です。
創建は室町時代後期の享禄3年です。
この辺りの地名の由来にもなった永福寺というお寺が近くにあり、そちらの開山秀天和尚が、永福寺境内の鎮守として、伊勢外宮より豊受大神を勧請したのが始まりと伝えられています。
その後、江戸時代の初期には、この辺りの村の鎮守として崇められるようになりました。
明治維新後の神仏分離により、永福寺からは分かれ、現在に至ります。
明治11年には、町全体を守るように、社殿が西向きに建て直されました。
永福町の守り神として、古くから崇敬されてきた神社です。
境内案内
永福町駅から南に真っ直ぐ歩いて行くと、5分ほどで永福稲荷神社に到着です。こちらが入口。
石段の先に鳥居が二つ。その先には拝殿が見えます。緑が多いですね。
石段を上ると、鳥居の手前、左手には永福稲荷神社のご由緒書き。
一礼して最初の石鳥居をくぐり境内へ。
参道を進みます。とても静かな空気が流れています。
二の鳥居をくぐります。足のある両部鳥居です。
その先、左手には手水舎。水がありませんでしたので、手をはたいてお清めを。
拝殿に向かいます。写真の右端に嫁が写り込んでいますが…。
左右には神狐さん。こちらは左の神狐さんです。子供が二匹いますね。
こちらは右の神狐さん。こちらにも子供が二匹います。両方とも子供がじゃれていて楽しそうです。またもや背後に嫁が写り込んでいます。
拝殿の手前、左側には立派な御神木がありました。とても大きな銀杏の木です。素敵です。
周囲を緑に囲まれた、朱色の社殿が美しい。
参拝させて頂きます。
境内を散策してみます。こちらは拝殿から見た参道です。境内は広々としています。
拝殿に向かい左手には、境内社が四つ見えましたので、行ってみることに。
境内社は、左から白鳥社、天王社、白山社です。
もう一つ、奥にある境内社にも参拝。こちらは菅原道真公をお祀りする天神社です。
天神社の奥も少し広くなっていて、神輿庫がありました。
こちらは斜め前からの社殿です。赤と白が綺麗です。
境内には木がたくさんあり、緑がとっても気持ちいい。
拝殿に向かい左手にも、もう一つ小さな鳥居がありまし。境内にはこちらからでも出入りができます。
拝殿に向かい右の手前に社務所があります。閉まっていましたが。
御朱印を頂けたらと思っていたのですが…御朱印は扱っていないとの貼り紙がありました。残念。
社務所のお隣に、鳥籠に入ったインコがいました。ほっぺが赤く「オカメインコ」と言うみたいですね。めちゃめちゃ可愛かったです。そして、とても素敵な歌声を披露してくれていました。
一通り境内を散策し、永福稲荷神社を後にしました。
参拝を終えて
初めて訪れた永福稲荷神社。
緑が多く、とっても居心地のいい神社でした。天気や気温の影響もあるかとは思いますが、始終穏やかで静かな空気が流れていた気がします。のんびりと過ごさせて頂きました。
入口からして、木々の緑に癒されるような景色でしたもの。
また、赤と白の社殿が周囲の緑と綺麗に調和していて、美しい神社でもありました。
参道の神狐さんには、左右両方とも子供が二匹ずついらっしゃいまして、なんだか楽しそうに毬とじゃれていたのも印象的でした。
残念ながら御朱印は頂けなかったのですが、帰宅後に調べたところ、どうやら以前は御朱印も扱っていたみたいです。詳細はわかりませんが、きっと御朱印対応を辞めざるを得なくなった何かがあるんだろうな~と。頂けなくなったのは残念ではありますが、こればかりは仕方ありません。
その代わり、可愛いインコと絡むことができました。僕は神社にてインコを見たのはこちらが初めてです。社務所の隣に籠があり、こちらが顔を近づけると、インコも近づいて来て見つめるんですよ。
それがもうたまらなく可愛くて。
さらには綺麗な歌声で、めちゃめちゃ囀ってくれまして、それもまた嬉しくて。
嫁はそのインコに勝手に「ピーちゃん」と名付けて、ピーちゃんピーちゃん呼んでいましたが。たぶん本当の名前は違いますけどね。
とっても可愛いピーちゃんでした。
境内には鳩もたくさんいました。境内社にお参りしているときに、背後には足音が…誰かが近づいて来たのかと思い振り向くと、鳩でした。
どうやら境内の鳩の中には一羽だけ白い鳩がいて、「幸せの鳩」といわれているようなのですが、この日は残念ながら白鳩さんには巡り合えず。でもピーちゃんに会えたのでよしとします。
永福稲荷神社、参拝できてよかったです。
続いては、永福町駅から北側に位置する、和泉熊野神社へと向かいます。
御朱印
永福稲荷神社では御朱印は扱っていません。
著者参拝時には御朱印対応はされていらっしゃいませんでしたが、現在は書き置きのものを頂けるようです。(令和5年現在)
(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都杉並区永福1-24-6です。
永福稲荷神社の公式サイトはありません。
電車
京王井の頭線 「永福町駅」から徒歩5分。
駅前の線路と交錯する大きめな道路を南にまっすぐ歩いて5分ほどです。駅からですと左手にあります。
駐車場
参拝者用の駐車場はありません。すぐ脇にコインパーキングがあります。
周辺のパワースポット
杉並区の神社一覧