世田谷区にある代田八幡神社の参拝レポートです。
読み方は「だいたはちまんじんじゃ」です。代田地区の鎮守として信仰されてきた神社です。昭和36年に環七道路の拡張工事が行われる前までは、境内の広さは現在の倍ほどあったそうです。世田谷代田駅から徒歩すぐですが、新代田駅からも徒歩15分ほどです。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
世田谷の「代田八幡神社」へ
この日はうちの嫁と、さらには嫁の妹さんの三人という組み合わせでの、世田谷の神社巡りです。
嫁と妹さんは朝いちで代々木八幡宮に参拝し、用事のあった僕はその後に下北沢で合流しました。
合流後にはまず下北沢駅から北澤八幡神社へ。
参拝を終え、次に向かったのが、こちらの代田八幡神社です。電車ですと、小田急線で下北沢から一駅ですので、電車で行こうかどうか迷ったのですが…直前に訪れていた北澤八幡神社が、世田谷代田寄りでしたので、徒歩で向かってしまうことに。
いざ出発!と思いきや…
嫁も嫁の妹さんも、早起きで神社巡りをしていたので、とてもおなかが空いているようです。
ということで、まだお昼前ではあったのですが、先に腹ごしらえをしてから代田八幡神社に向かうことにしました。
途中にあったバーミヤンに迷わず入り、さらに僕は迷わずにお酒を頼んでしまいました。寒い日でしたので焼酎のお湯割りを。
ラーメンと餃子で空腹を満たし、さらには焼酎でほろ酔いに。バーミヤンの焼酎、すごく濃かったんです。
しかしながら、昼呑みって幸せですよね。ついついやってしまうんですよ。ダメな大人ですので。
腹ごしらえも済みましたので、バーミヤンを出て、いざ代田八幡神社を目指します。
風は冷たかったのですが、焼酎で温まっているので問題ないです。
完全に住宅街の中を歩くルートでしたので、スマホのGPSを頼りに歩きます。GPS大活躍です。これがなかったら、きっと僕は辿り着けていない神社が今までにもいくつあることか…。
GPSを頼りに歩くこと15分ほど。
環七道路を跨ぐ歩道橋の先に、代田八幡神社の境内が見えました。環七沿いに立地している神社です。
歩道橋を渡り、到着です。
ご由緒
ご祭神は、第15代応神天皇である応神天皇(おうじんてんのう)です。武神である八幡神と同一とされています。
創建は安土桃山時代の天正10年です。この地を治めていた吉良氏が、豊臣秀吉による小田原の役により領主の座を奪われました。その後この地に土着した吉良家の元家臣たちが、現在の世田谷八幡宮から八幡神を勧請し、鎮守として祀ったのが始まりとされています。
江戸時代の前期には、本格的な社殿がほぼ現在の地に建立されました。
その後、第二次大戦時の戦災で焼失してしまいましたが、昭和24年に再建されています。
昭和36年には、環七道路(環状七号線)の拡張工事に伴い、境内地が約半分になり、現在に至ります。
代田地区の鎮守として、厚く信仰されてきた神社です。
境内案内
世田谷代田駅方面から環七の歩道橋を渡ると、代田八幡神社に到着します。歩道橋の途中からでも境内に入れるのですが、せっかくなので正面に回ってみます。
こちらが代田八幡神社の入口になります。
一礼して鳥居をくぐります。青空が気持ち良いです。
石段を上ります。
石段の先、開放感のある境内です。拝殿は左手の先になります。
右手には神社のご由緒書き。すぐ隣りが交通量の多い環七道路ですので、ひっきりなしに車が通っているのが見えます。
境内でまず目を惹くのが、御神木の大きな二本の銀杏です。二本が注連縄で繋がっています。
二本とも素晴らしい銀杏でした。空に向かってどこまでも伸びているかのようです。
しばらく銀杏を眺めた後、拝殿に向かいます。こちらは銀杏の反対側にある神楽殿です。
参道を進みます。左に御神木の銀杏、右に神楽殿と言う位置関係になります。写真の右に見えるのが拝殿です。横からのアングルになりますが。
左手に手水舎です。
参拝の前にこちらでお清めを。
拝殿の正面に進みます。落ち着いた雰囲気の社殿です。かっこいいです。
拝殿前、左の狛犬さんです。子供もいますね。台座の石が珍しいタイプで、これは僕は初めて見るパターンです。
こちらが右の狛犬さん。どちらにも子供がいます。そして、こちらの台座も同じく庭石のような石です。
参拝させて頂きます。
参拝を終え、境内を散策してみます。拝殿から振り返った場所に、もう一つ手水舎があります。つまり、拝殿前に二つの手水舎があることに。
そして、その二つの手水舎の間には、下へと続く石段と鳥居です。こちらが拝殿の正面に延びる参道ですね。
せっかくなので、正面の石段を下り、一度鳥居の外に出てみます。こちらはその外からのアングルで。
正面の鳥居の脇にも、古くからありそうな手水舎がありました。こちらには水はありません。
正面の石段下から拝殿を見上げると、こんな感じです。
再び石段を上って拝殿前に。梅が綺麗に咲いていました。
拝殿に向かって左手に社務所があったのですが、まずは右側を散策してみることに。拝殿から右手を見るとこんな景色です。
拝殿の右奥に祠が一つ見えましたので、行ってみます。
御嶽社がお祀りされていました。こちらにも参拝します。
御嶽社の右隣りには、日露戦役紀念碑です。手を合わせます。
社殿の裏側にも道がありましたので、一周回れるのかな~と思い行ってみたのですが…通り抜けできませんでした。本殿の裏側にあたる場所です。
再び拝殿前に戻ります。こちらは拝殿を右斜め前のアングルで。シンプルですが、色合いなどもかっこいい社殿ですね~。
拝殿に向かって左手に社務所があります。こちらで御朱印を頂きました。
御朱印を頂き、帰り道にもう一度御神木を眺めます。二本の銀杏の間に立って空を見上げると、なんだかちょっと不思議な感覚になります。
御神木を気が済むまで眺め、代田八幡神社を後にしました。
参拝を終えて
環七と言う大きな道路沿いにある神社でしたので、境内も車の音などで落ち着かないんじゃないかな~など、勝手なイメージを持って鳥居をくぐりました。
しかし不思議なもので、車はたくさん行き交っているのですが、入ってしまうとそんなこと全く気にならないんですよね。気にならないと言うか、聞こえなくなります。人間の耳って不思議ですね。
おかげで、静かな時間を存分に楽しむことができました。
境内でまず目を惹くのが、見事な二本の御神木です。二本が縄で結ばれていて、その間に立って空を見上げてみたり。
大きな木を見るといつも思うのですが、この木も最初は小さかったんだろうな~と。どれくらいの年月を掛けて大きくなったのか、一体どれだけの人がこの木の前を通り過ぎたのか、そんなことを考えてしまいます。
この二本の御神木はとても素敵でした。
社殿もシンプルではありますが、落ち着いた色使いでお洒落な感じすらします。かっこいい社殿です。
あとは、拝殿前の狛犬さんが、両方とも庭石のような台座に乗っていたのですが、これは僕は初めて見ました。台座の上に庭石のような石があり、その上に狛犬さんです。これはかなり珍しいのではないかと思います。
大きな神社ではありませんでしたが、何かと目を惹くところは多かったです。
ここに来る前に訪れた北澤八幡神社は、平日でしたが他の参拝者の方もそれなりにいらっしゃったのですが、こちらの代田八幡神社では、僕たち以外にはほとんど人はいませんでした。ちょっと淋しい感じもしましたが、のんびり気ままに散策させて頂きました。
訪れることができて良かったです。
この後は、同じく小田急線沿いの喜多見にある氷川神社に向かうことに。
代田八幡神社を後にして、再び環七を歩道橋で渡り、世田谷代田駅から電車に乗ります。
神社から世田谷代田駅はすぐ近くで、5分掛からないくらいでした。
また近くに来ることがあれば、是非立ち寄ってみたいと思います。
御朱印
こちらが代田八幡神社の御朱印です。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都世田谷区代田3-57-1です。
代田八幡神社の公式サイトはありません。
電車
①小田急線 「世田谷代田駅」から徒歩5分。
改札を出て左方向(南)に少し進み、歩道橋で環七を渡るとすぐです。
②京王井の頭線 「新代田駅」から徒歩で15分。
改札を出て左方向(南)に環七を真っ直ぐです。
駐車場
数台駐車できる参拝者用の駐車場があります。環七から鳥居の手前を入った先、石垣の下です。世田谷代田駅の近くにはコインパーキングもあります。
周辺のパワースポット
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