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大稲荷神社(小田原市)の御朱印と見どころ



大稲荷神社

大稲荷神社の紹介

小田原三大明神の一社「大稲荷神社」へ

小田原市城山にあるパワースポット、大稲荷神社に行って参りました。読み方は「だいいなりじんじゃ」です。「だいなりさん」として古くから親しまれている神社で、左甚五郎による社殿の彫刻などでも知られています。小田原駅から徒歩5分です。

令和4年を迎えた1月の下旬。寒い日が続いていますので、温泉にでも入って温まりたいと思い、嫁とともに近場の温泉に出掛けることにしました。

行き先は箱根です。

僕たち夫婦はこれまでも箱根は何度となく遊びに行っているので、違うところにも出掛けたいところではありますが、「ちょっと近場の温泉に」という感じのときに、東京からだと箱根くらいがちょうど行きやすいんですよね。で、今回もついついそんなノリで箱根に行くことにしちゃいました。

行き先は箱根、目的は温泉ではありますが、せっかく出掛けるのならやはり神社巡りは少しでもしたい。

箱根の大きな神社には既にそこそこ参拝済みですので、どの辺りに足を運ぼうか考えていましたところ、嫁から「小田原に寄っていかないか?」との提案。

もう何年も前ではありますが、僕たちは小田原城に観光で訪れた際に、隣接している報徳二宮神社には参拝しています。しかし報徳二宮神社の境内が工事中でして、写真等はしっかり収められておりません。小田原に立ち寄るなら、ぜひとも改めて撮影したい。また、報徳二宮神社以外は、まだ小田原の神社巡りというものを全くしたことがありませんので、小田原というのはなかなかいいアイデアでもあります。

さらに嫁は、「大稲荷神社」という小田原駅からも近い神社がお勧めだと、リサーチ済み。この時点でもうほぼ小田原経由が決定です。

僕も大稲荷神社をググってみましたところ、左甚五郎による彫刻をはじめ、魅力的なあれこれがあるようでしてで、ぜひとも訪れてみたくなります。

しかしここで問題が一つ。

どうやら大稲荷神社は、境内が撮影禁止みたいなんです。

神社や寺院にて、一部が撮影禁止というのはたまにありますが、境内自体が撮影禁止というのは、僕はこれまでたくさんの神社を巡ってきて、遭遇したのは一か所のみ(豊島区の高田氷川神社)です。しかもそちらは訪れてみて初めて知りましたので、事前の許可取りなどもできず、結局写真を撮らせて頂くことができませんでした。

大稲荷神社はどのような事情で撮影禁止になっているのかわかりませんが、とにかく事前にそれを知ったからには、ダメ元で交渉してみることに。やはりできることなら写真に収め紹介したいですからね。

そんな想いでお電話をさせて頂いた結果…

応対してくれたのは女性の方で、「当日直接宮司に聞いてください」とのご回答。

できれば事前に確認させて欲しい旨もお伝えしたのですが、やはり当日直接じゃないとダメみたいです。

そんなわけで、当日は参拝させて頂きましたら、社務所にて改めて許可取り交渉をさせて頂こうと思います。

そして当日の朝を迎え、予定通り朝イチで自宅を出発。

小田原駅に降り立ち、西口を出て真っ直ぐに大稲荷神社を目指すことに。

駅からは歩くこと5分ほど。左手に社号碑が見え、路地の奥に赤い鳥居が見えました。

大稲荷神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、田中大神(たなかのおおかみ)宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)の二柱です。

どちらも五穀豊穣、方位除け、商売繁盛などの神様になります。伏見稲荷大社のご祭神である五柱のうちの二柱でもあります。田中大神は、稲荷神と深い関わりがある神様と考えられ、一説にはその名の通り、田の神様ともいわれています。宇迦之御魂大神は、倉稲魂命とも表記され、稲荷神と同一の穀物や食物を司る神様です。 

創建は安土桃山時代の天正18年です。小田原城を本拠に関東一円を支配した北条氏が、隆盛を極めていた時代です。

修験者が建てた修験堂に、元武田家の家臣であった曲淵氏が、稲荷大明神をお祀りしたのが始まりといわれています。その後、京都の伏見稲荷大社より田中大神を合祀しています。

一時は荒廃してしまいますが、江戸時代の中期には小田原城の鬼門除け稲荷として再興し、現在の谷津山に社殿が造営されました。

「だいなりさん」として、古くからこの地域の人々に親しまれている神社です。

左甚五郎による彫刻、全国的にも珍しい正七角形の絵馬などでも知られています。

近隣にある松原神社、居神神社とともに、小田原三大明神の一社に数えられています。

 

境内案内

境内は撮影禁止のため、まずは参拝させて頂き、その後社務所にて御朱印を頂きつつ、宮司さんに撮影の相談をしましたところ、快く承諾してくださりました。

ありがとうございます。

さらには貴重なお話もたくさん聞かせて頂き、かれこれ30分ほどお話しさせて頂いたのではないかと。

で、写真はいくら撮ってもOKとのことですが、あまり表には出してくれるなとのことでしたので、いつもより控えめに紹介させて頂きます。

以下、この記事内に掲載している境内の写真は、全て許可を得て撮影したものになります。通常、許可の無い境内撮影は禁止となっておりますので、ご注意ください。

 

こちらが大稲荷神社の入口です。緩やかな坂の途中です。社号碑の脇にはご由緒書書きもありました。

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路地に入りますと、その先に赤い鳥居が見えます。

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こちらが一の鳥居です。

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一礼して鳥居をくぐり境内へ。右手には立派なソメイヨシノ。その先には社務所がありまして、黒猫ちゃんがいました。

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石段の左右には狛犬さん。こちらが左の狛犬さん。特徴のあるお顔です。足元には小さな神狐さんも。

大稲荷神社の狛犬

 

こちらが右の狛犬さん。子供もいます。

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石段を上がります。前方には立派な松が聳えいるのも見えます。全体的に木が多い境内です。さらに左右に二対の神狐の姿も。

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石段を上がりますと、前方が境内社の愛宕神社です。右手には手水舎。左の手水舎は愛宕神社のものかと思われます。

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お清めをさせて頂きます。花と鞠にて素敵なおもてなし。

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そしてこちらの手水舎、天井がまた凄い。実は僕はこの彫刻に気付かず、宮司さんが教えてくださいました。

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正面は愛宕神社ですが、左手方向にも石段が延び、その先が二の鳥居です。脇のイチョウも立派です。

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そして二の鳥居をくぐり右手を向きますと、三の鳥居と拝殿です。鳥居の右に見えるクロマツも、これまたでかい。

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鳥居の左右には小さな神狐さんが一対と、その先に大きな神狐さん。こちらが左の神狐さん。前傾姿勢の珍しい神狐さんです。子供もいます。

大稲荷神社の神狐

 

こちらが右の神狐さん。同じくかなり珍しい体勢をしています。こちらにも子供がいます。後ろのクロマツにも目を奪われます。

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拝殿へと進みます。美しい建物です。

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こちらが左甚五郎による彫刻です。狐、龍、獅子とどれも素晴らしい。

大稲荷神社の左甚五郎による彫刻

 

拝殿を振り返りますと、こんな景色です。

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境内の左手には、大きなクスノキと境内社が並んでいます。左の赤い鳥居は伏見稲荷神社、その右が山神社、その右が官位稲荷神社、そして一番大きな社が田中稲荷社です。

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こちらは社殿を左斜め前から。

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社殿の左奥にも、たくさんの祠が並んでいます。

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奥へと進みますと、本殿の姿。こちらにも左甚五郎の彫刻が施されています。本殿の後方にも祠が並んでいました。

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社殿をぐるっと回って再び拝殿前へ。拝殿の右手には錦織神社です。

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錦織神社の右手、数段の石段を下りた先に愛宕神社。こちらにも左甚五郎の彫刻です。

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さらに右奥にも境内社がいくつかありましたので、参拝させて頂きます。

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最後に、拝殿に向かい右手、こちらが授与所です。手前に聳えるイチョウも大きて立派でした。こちらで宮司さんに御朱印を頂き、色々なお話を聞かせて頂きました。

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参拝を終えて

まずですが、宮司さんが撮影は快く許可してくださったものの、「あまり表には出してくれるな」とおっしゃっていたのは、前述もさせて頂きました。しかしその「あまり」の度合いが何とも言えず…。

大稲荷神社はとっても素敵な神社でして、見どころもたくさんありましたので、本当は上の画像の倍以上を掲載したいくらいなんです。

彫刻ももっと細かく紹介したいですし、数々の大きな木、たくさんの小祠、木々に囲まれた参道、美しい社殿のフォルム、などなど、もっともっと画像を載せたくてたまりません。しかし我慢して我慢して、24枚に抑えました。宮司さん的には、もしかしたらこれでも多いのかもしれませんけれど…。

もっと紹介したいと思うほど、魅力的な境内だったんです。

宮司さん曰く「人が来てくれなくてもいい」とのことだったのですが、その言葉とは対照的に、手水鉢には花と鞠が散りばめられ、参道も綺麗に掃除されていて、おもてなしのお心遣いも感じました。

もしかしたらこちらの宮司さん、ツンデレなのでは?とも思ってしまったり。笑

撮影に関しては、無断での撮影が許容できないとのことでしたので、一言声を掛ければおそらくどなたでも撮影させて頂けます。

神社を観光名所という捉え方をした場合、許可が必要だという考えには至らないかもしれませんが、私有地もしくはそれに類するものという捉え方をした場合には、撮影禁止というのもおかしな話ではありません。大稲荷神社の場合は、宮司さんの考え方が後者ということだと思います。

郷に入っては郷に従えですね。そしたら気持ちのいい参拝ができるはずです。

僕たちが参拝したのが朝イチの8時台でしたので、また格別な清々しさもありました。

参道入口のソメイヨシノをはじめ、境内にはクロマツ、イチョウ、クスノキなどの大木が何本も聳えていまして、それらを見上げているだけで、少なからず畏怖の念を抱いてしまいます。

大木だけではなく、境内には木がたくさんですので、森の中のようでした。大稲荷の境内は電車からでも確認できるのですが、遠目にもその一角だけ、森になっているのが見えます。

拝殿、本殿と、境内社の愛宕神社に施された、左甚五郎の彫刻も素晴らしかったです。

狛犬さんと神狐さんも何対かいらっしゃるのですが、特に三の鳥居脇にいらっしゃる、ひときわ大きな神狐さんが特徴的でして、その体勢や容姿は印象に残っています。どちらも一つの石から掘られた神狐さんとのこと。

そんな神狐さんのエピソードだけではなく、宮司さんにはたくさんのお話を聞かせて頂きました。

彫刻の作者が左甚五郎だとわかったときのお話や、愛宕神社の古い歴史、小田原城との位置関係、宮司さんが宮司さんになった経緯などなど、どれも貴重なお話でした。

御朱印も「下手くそな字で申し訳ない」と何度もおっしゃられていたのですが、実際に御朱印帳を開いてみましたところ、時間を掛けて丁寧に書いてくださったことがよくわかる、素敵な御朱印でした。

この日は小田原の神社をいくつか巡る予定でしたので、その最初の神社にて、とってもいい参拝ができて嬉しい限りです。

大稲荷神社、参拝できてよかったです。

続いては、小田原城の東にある松原神社へと向かいます。

 

御朱印

大稲荷神社では、境内社も含め四つの御朱印を頂くことができます。(四つセットになっている形です)

こちらが大稲荷神社の御朱印です。

大稲荷神社の御朱印

 

こちらが境内社の田中稲荷社の御朱印です。

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こちらが境内社の愛宕神社の御朱印です。

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こちらが境内社の錦織神社の御朱印です。

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御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、日中の時間帯です。ご不在のこともあるようですので、確実に頂きたい方は、事前の電話確認をお勧めします。電話番号は「0465-34-7630」です。 

また、寺院の御朱印が書かれている御朱印帳ですと書いて頂けませんので、神社専用の御朱印帳をご用意ください

宮司さんが忙しいときなど、書置きになる場合もあるようです。

(※神社のご都合によりご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は神奈川県小田原市城山1-22-1です。

電車

JR/小田急線「小田原駅」から徒歩5分。

西口を出て、ロータリーを右方向へ。高架と交わる手前の路地を左折。そのまま少し進んだ先の左手です。

駐車場

数台駐車できる、参拝者用の駐車場があります。特別な日でなければ問題なく駐車できるかと思われます。

大稲荷神社の公式HPはこちらです。
http://daiinarijinjya.com/

 

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著者が参拝した小田原市の神社一覧です。