神社と御朱印、ときどき寺院

美しき日本の神社をご案内。

伊勢神宮と周辺の神社巡り。御朱印・順路・所要時間などを全解説
箱根の神社巡り。三社参りと御朱印のご案内。
高千穂の神社巡りと御朱印の解説をどこよりも詳しく。
戸隠五社巡りの御朱印と順路。見どころや所要時間も解説

藤森稲荷神社(熱海市)の御朱印と見どころ

藤森稲荷神社の紹介

熱海市にある藤森稲荷神社の参拝レポートです。

読み方は「ふじもりいなりじんじゃ」です。徳川家光が来宮神社の南に温泉御殿を造営した際に、その表鬼門にあたる東北の方角に創建した神社になります。来宮駅と熱海駅の中間辺りに鎮座しています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

熱海の「藤森稲荷神社」へ

こちらのこちらの藤森稲荷神社は、嫁と二人で冬の熱海に一泊二日で温泉旅行に出掛けまして、その際に訪れた神社になります。

熱海には伊豆山神社と来宮神社という有名な神社が二社あるのですが、そのどちらにも今回初めて参拝しました。初日に伊豆山神社、二日目に来宮神社です。

二日目の午前中には目的の来宮神社への参拝を終えてしまいまして、夕方の新幹線まで時間がかなり余ってしまいました。

雑な計画での旅行ですので。

そこで、来宮神社の周辺にいくつか神社がありましたので、散歩がてらそちらにも行ってみることにしたんです。

来宮神社の近くには湯前神社と藤森稲荷神社の二つの神社がありましたので、まずは来宮神社から近い湯前神社を訪れ、続いてに向かいましたのが、こちらの藤森稲荷神社です。

藤森稲荷神社が、この日三ヶ所目の神社ですね。

天気予報は朝から雨だったのですが、なんとかギリギリ持っていました。気にならないほどの小雨が降ったり止んだりしている程度です。

二番目に訪れた湯前神社の境内で、一瞬少し雨が強くなりましたので、これは激しく降るかな~と思ったのですが、また止んでくれました。

雨の神社も嫌いではないのですが、できれば降らない方が助かりますからね。

午後からは降水確率がさらに上がっていましたので、気持ち足早に藤森稲荷を目指すことに。

地図を頼りに登り坂を歩いていますと、ところどころに湯けむりが上がっていて、温泉街ならではの景色だな~と。

湯前神社から登り坂を5分ほど歩いたあたりで、稲荷の赤い幟旗が立っているのが石段の先に見えました。

藤森稲荷神社に到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、食物や穀物の神様である稲倉魂命(うかのみたまのみこと)です。宇迦之御魂命とも表記され、稲荷神と同一です。 

創建は江戸時代前期の寛永3年です。徳川幕府の三代将軍徳川家光は、熱海の源泉である大湯で湯治した祖父の家康にならい、来宮神社の南に温泉御殿を造営しました。その際に、表鬼門に当たる東北の方角に藤森稲荷神社を建立し、守り神としました。

京都の伏見区にある藤森稲荷神社から分霊を勧請しています。

徳川家ともゆかりの深い熱海の地で、商売繁盛、延命長寿、厄除けの神様として、この地の人々にも厚く信仰されている神社です。

 

境内案内

湯前神社より歩くこと5分ほど。坂の先、石段の上に藤森稲荷神社の赤い幟が見えてきます

f:id:inudenchi:20170126124233j:plain

 

石段を上がり、道路を渡った先が藤森稲荷神社です。この道を左に行くと来宮駅、右に行くと熱海駅です。

f:id:inudenchi:20170126124247j:plain

 

道路を渡り、少し急な石段を上ります。

f:id:inudenchi:20170126124306j:plain

 

石段の途中に社名の碑とご由緒があります。碑を書いたのは、日露戦争の英雄である東郷平八郎の甥、東郷吉太郎とのこと。

f:id:inudenchi:20170126124324j:plain

 

石碑の裏には、小さな仏様のような石像が置かれていました。

f:id:inudenchi:20170126124336j:plain

 

上へと続く石段の左手は、石が積み上げられています。富士塚のようになっています。富士塚ではありませんでしたが。

f:id:inudenchi:20170126124409j:plain

 

石段を上り社殿に向かいます。

f:id:inudenchi:20170126124420j:plain

 

左手の岩の上には神狐さんの姿も。

f:id:inudenchi:20170126124447j:plain

 

赤い社殿の前に進みます。

f:id:inudenchi:20170126124503j:plain

 

参拝させて頂きます。

f:id:inudenchi:20170126124514j:plain

 

境内を見回してみます。岩の上にいた神狐さんの首が落ちてしまっていて…かわいそうでした。修復されることを願っています。

f:id:inudenchi:20170126124530j:plain

 

境内には特に他に行き場所はありませんでしたので、石段を降り、藤森稲荷神社を後にしました。

f:id:inudenchi:20170126124547j:plain

 

参拝を終えて

藤森稲荷神社は、とても小さな神社でした。

境内が少し朽ちていたと言うか、荒れている感じもあって、なんとなく淋しい気持ちになっていまいました。自分が整備するわけでもないのに、そんなことを言うべきではないとは思うのですが。

岩の上にいた神狐さんの首が下に落ちてしまっていてかわいそうでしたので…そちらもいずれ修復されることを願っています。

参拝者の勝手な願いではありますが。

多少荒れてはいたものの、参拝できて良かったという気持ちも当然あります。

道路から少し高い位置にある神社ですので、見上げた先の幟旗や赤い社殿も素敵です。上からの景色も悪くはありません。

厳かな雰囲気も纏った場所ですし、石段の脇にある富士塚のような岩も惹かれるものがあります。

徳川家光が創建した神社とのことですので、家光もここに来たのかな~と想像してみたり。

また、社名が書かれた碑は、日清戦争や日露戦争の英雄である東郷平八郎の甥っ子さんが書いたものだそうです。僕は渋谷にある東郷平八郎をお祀りした東郷神社にも参拝したことがありますので、「東郷」と言う文字にも反応してしまいました。気付いたのは僕ではなく嫁なんですけどね。

その石碑の隣りにご由緒が書かれたものがあったのですが、そこだけけっこう新しく換えられたもののようで、綺麗でした。

それに対し、石段も崩れかかっているところなどあり、けっこう危険だったりしますので、訪れる際にはじゅうぶんご注意を。

参拝を終えた僕たちは、徒歩で来宮駅へと戻ります。歩くと15分くらいです。

そして来宮駅から熱海駅に移動し、一杯引っ掛けながらお昼ご飯。もしかしたら、直で熱海駅まで歩いてもよかったかもですけど。

熱海駅で、ほろ酔いで足湯をしたりお土産を買って、新幹線で東京に戻りました。

あっと言う間の一泊二日でしたが、熱海を楽しむことができました。

温泉はもちろん、神社巡りも。

伊豆山神社、来宮神社、湯前神社、藤森稲荷神社と、全部で四ヶ所熱海の神社を回ったわけですが、どれも素敵で印象に残りました。

熱海を訪れた際には、またぜひ立ち寄ってみたいです。

今度は一週間くらい掛けて、温泉でのんびりしたいですね。

そんな未来を夢見て、日々頑張ろうと思います。

 

御朱印

藤森稲荷神社では御朱印は扱っていません。

(※ご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は静岡県熱海市咲見町6-7です。

藤森稲荷神社の公式サイトはありません。

 

電車

JR「来宮駅」から徒歩15分。

JR「熱海駅」から徒歩15分。

ちょうど熱海駅と来宮駅の中間くらいです。比較的大きな道路沿いですので、場所はわかりやすいです。

 

駐車場

駐車場はありません。神社前の道路も路駐は厳しいです。熱海駅か来宮駅周辺に駐車し、徒歩がベターではないかと。

 

周辺のパワースポット

 

熱海市の神社一覧

僕が参拝した熱海市の神社一覧です。