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朝日稲荷神社(中央区/銀座)の御朱印と見どころ

朝日稲荷神社の紹介

中央区銀座にある朝日稲荷神社の参拝レポートです。

読み方は「あさひいなりじんじゃ」です。大広朝日ビルに鎮座しています。通りに面した1階に拝殿、ビルの屋上に本殿という、珍しい造りの神社です。新海誠監督の映画『天気の子』で登場した、屋上の神社のモデルになった神社でもあります。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

『天気の子』の「朝日稲荷神社」へ

新海誠監督の映画には、神社がよく出てきます。

僕もこれまで、計らずもそんな新海作品に登場するモデルの神社に、足を運んだことがあります。

『君の名は』で瀧くんと三葉がすれ違う階段のある、四谷の須賀神社。

同じく『君の名は』で、宮水神社のモデルになった神社の一つとも言われている、長野の諏訪にある手長神社。

僕は諏訪地方の出身でして、糸守湖のモデルと言われる諏訪湖にも、数え切れぬほど行ったことがあります。立石公園という公園から見る諏訪湖は、『君の名は』の聖地と言われているみたいです。

『君の名は』の次に公開された『天気の子』では、ビルの屋上にある小さな神社が出てきまして、そのモデルが銀座にある「朝日稲荷神社」だということは、だいぶ前から知っていました。

で、いつか行きたいと思いながら、なかなか行けず。

今調べましたら、『天気の子』の公開が令和元年(2019年)とのことなので、もう5年も経ってしまいました。

同じく『天気の子』に出ていた、高円寺氷川神社の境内にある気象神社には、だいぶ前に参拝してるんですけどね。今この過去のこのブログを確認したところ、参拝は平成28年と平成30年でした。

僕が氷川神社を訪れた当時は、参拝者の姿もまばらだったのですが、『天気の子』の公開後はだいぶ多くの方が訪れていたみたいです。

同じく朝日稲荷神社の方も、相当混雑していた様子。

しかし5年も経っていますので、SNSなどで一応チェックした感じでは、もう混雑などは特にしていないようです。

で、このたび嫁と銀座の神社巡りに出掛けることになり、朝日稲荷神社もその一社として参拝することに。

銀座に降り立ち、順調に神社を巡っていき、朝日稲荷はその5ヵ所目です。

4ヵ所目は松屋銀座屋上の龍光不動尊に参拝しましたので、松屋から向かいます。

松屋を出て、松屋通りを東に進み、すぐでした。ビルの屋上に赤い幟が見えてきて、そこが朝日稲荷の鎮座する大広朝日ビルでした。

到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、五穀豊穣の神様である稲荷大神(いなりおおかみ)です。倉稲魂命(うかのみたまのみこと)と同一です。

創建の年代は不明です。古来より当地に鎮座していましたが、江戸時代後期の安政の大地震により社殿が倒壊してしまい、その後は放置され社地は荒廃します。

大正6年、高潮災害により御神体が発見され、奉安されます。大正12年の関東大震災で転地を余儀なくされますが、その後に銀座三丁目町会の奉斎するところとなります。

昭和には戦災により社殿が焼失しますが、再建され、昭和28年に朝日稲荷神社となります。

昭和58年には、隣地の「大広ビル」の改築に伴い、共同ビルを建築するに至り、現在の「大広朝日ビル」が建てられます。そして1・2階の一部が吹き抜けの拝殿、屋上に本殿が安置されました。本殿と拝殿はパイプにより繋がっています。

時代とともに形を変えながらも、古くから崇敬されてきた神社です。

また、近年では映画『天気の子』に登場する神社のモデルとしても注目を集め、多くの参拝者が訪れています。

銀座八丁神社巡りの一社でもあります。

 

境内案内

こちらが大広朝日ビル。屋上に朝日稲荷神社の赤い幟が少しだけ見えます。

 

まずは一階の拝殿へ。拝殿は松屋通りに面しています。

 

鳥居の左手前にご由緒書きです。

 

正面に立ちます。社殿のスペースは吹き抜けになっています。

朝日稲荷神社の拝殿

 

一礼して鳥居をくぐり。拝殿の前へ。参拝させて頂きます。

 

続いて、屋上の本殿に参拝するため、ビルの中へ。エレベーターで8階に向かいます。

 

エレベーターを降りると、左手が社務所です。御朱印はこちらで頂けるようですので、参拝後に。



反対、右手の扉が屋上へと続くものになります。案内が、英語、韓国語、中国語でも書かれていますね。

 

扉を開け、屋上へと階段を上がります。『天気の子』を思い出さずにはいられません。

 

屋上に出ます。もう目の前が社殿。

 

左に大きな絵馬です。

 

進みます。社殿の左後方から向かう形になっています。

 

左の先に手水です。手水石が黒ですね。

 

手水の左手にはベンチがあり、休憩できるようになっています。

 

お清めをして、社殿へと進みます。

 

正面に立ちます。

朝日稲荷神社の本殿

 

後ろはこんな景色です。

 

一礼して鳥居をくぐり、参拝させて頂きます。

 

こちらは社殿を左斜め前から。

 

右斜め前からももう一度眺めます。

 

参拝を終え、屋上を後にします。

 

参拝を終えて

いつか訪れたいと思っていた朝日稲荷神社。

ようやく参拝することができました。

『天気の子』公開後しばらくは相当混雑していたようですが、もう5年も経てば空いてますね。この日は他の参拝者の方もいらっしゃらず、僕たち夫婦のみでした。

まずは通りに面した拝殿に参拝し、続いてエレベーターで8階へ。で、そこからは非常階段を上がって行くのですが、その先にあの神社があると思うと、ワクワク感が大きかったです。

『天気の子』の神社がある廃ビルのモデルは、代々木の代々木会館というところなのですが、非常階段を上がっていますと、そこも含めて映画に登場した場所のような気になってくるものです。

そして屋上に出た瞬間、目の前には神社。

おー!ってなりました。やっぱり感動はしますよ。

アニメとそっくりというわけではありませんけれど、そのイメージは『天気の子』に出てきた神社です。

ここで陽菜は天気の巫女の力を授かったんだな~とか、つい思ってしまいますね。

鎮座している角度が、思っていたのと違って斜めでしたけれど。ゆえに、なかなか写真を撮るのが難しかったです。特に正面からの写真が難しくて。

また、この日は生憎の曇り空でして、「今から晴れるよ」とはいかなかったのが少々残念ではありました。どうせなら青空の下で見てみたかったと、欲が出てしまいます。

それでも屋上の一角に鎮座する神社の姿は、美しいものがありました。曇り空の下でも、赤は映えるものですね。赤い本殿、鳥居、幟、どれも鮮やかに目に飛び込んできましたし、印象にも残っています。

黒い手水石も素敵でした。

他に誰もいませんでしたので、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、心行くまで屋上の神社を満喫させて頂きました。

8階が社務所になっていますので、帰りには御朱印も無事頂きました。

御守りも付けてくださっていました。

この日はこちらの朝日稲荷神社が5か所目に立ち寄った社寺なのですが、御朱印を頂いたのはこちらが一社目です。この後回る予定の二社も御朱印がありませんので、今回の社寺巡りでは唯一、御朱印を頂ける神社でした。

僕は御朱印の有無は関係なく神社を巡っておりますが、やっぱり頂けると嬉しいものではありますね。

そして、『天気の子』のことばかり書いてはしまいましたけれど、『天気の子』にかかわらず、朝日稲荷神社は素敵な神社でした。ずっとその場にいたくなるような、そんな屋上でもありました。

いい時間が過ごせました。

朝日稲荷神社、参拝できてよかったです。

続いては、新富町駅寄りにある、安平神社へと向かいます。

 

御朱印

こちらが朝日稲荷神社の御朱印です。

朝日稲荷神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、平日の10時から15時までです。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都中央区銀座3-8-12です。大広朝日ビルの1Fが拝殿、屋上が本殿となっています。

朝日稲荷神社の公式サイトはこちらです。
https://www.asahiinari.com/

 

参拝時間

1階の拝殿は、7時半~18時で、その時間以外はシャッターが閉まっています。

屋上の本殿は10時~18時ですが、8階へのエレベーターが停止されている場合には参拝できません。日曜と祝日以外は基本的には参拝可能です。

 

電車

銀座線/丸ノ内線/日比谷線「銀座駅」A13出口から徒歩2分。

日比谷線/浅草線「東銀座駅」A8出口から徒歩2分。

有楽町線「銀座一丁目駅」9番出口から徒歩4分。

その他、日比谷線/千代田線/三田線「日比谷駅」、JR各線/有楽町線「有楽町駅」、銀座線/浅草線/JR各線/ゆりかもめ「新橋駅」などからも徒歩圏内です。

 

駐車場

駐車場はありません。周辺の駐車場をご利用ください。

 

周辺のパワースポット

 

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