中野区にある新井天神北野神社の参拝レポートです。
読み方は「あらいてんじんきたのじんじゃ」です。旧新井村の鎮守社で、梅照院(新井薬師)を創建した沙門行春が、祠を建てたのが始まりともいわれている神社です。令和2年には拝殿などが新築されています。中野駅の北、西武新宿線の新井薬師前駅や沼袋駅との中間辺りに位置しています。
序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。
中野の「新井天神北野神社」へ
僕は以前から、中野にはよく遊びになど訪れていました。同じ中央線の三鷹に住んでいますので、それなりに頻繁に降りる駅でもあります。しかしまだ中野の神社には一度も行ったことがありませんでした。どこに神社があるのかも知らず。
そんな中、この日は嫁が午前中に中野で用事があるとのことでしたので、せっかくなので待ち合わせをして中野の神社に行ってみようと。
中野の神社を調べると、駅から歩いて行ける範囲で、この「新井天神北野神社」がありましたので、行ってみることに。
お昼に中野で嫁と待ち合わせです。
しかしです。
この日僕は午前中なんだかバタバタしていまして、嫁との待ち合わ時間に間に合うかどうかの瀬戸際で家を出ました。いつもかなり余裕を持って行動する性格なのですが、この日はどうもバタバタで…。
まず家を出て最寄の三鷹駅まで向かう途中で、財布を家に忘れたことに気付き、引き返します。急いで財布を取り再び家を出てすぐ、風で飛んできたゴミが左目に入り、なかなか取れずに涙が止まらず…。涙を流しながら駅に向かうおっさんの絵です。しかも急いでいるので小走りで。
電車に乗ってもまだ涙が止まらず、相当な不審者のまま中野に向かう羽目に。
ようやく途中でゴミが取れたようで、中野に着く前には涙も止まりました。
しかしです。
ほっと一息ついて中野駅に降りた瞬間…
神社への参拝の際には、撮影のため必ず持ち歩いているデジカメを忘れたことに気付いてしまいました。
自分が嫌になります。
そんなダメ人間に、合流した嫁からの冷ややかな視線がさらに追い打ちを掛けます。
かと言って家にカメラを取りに帰る気力もなく、神社へ行くのを辞めるのももったいなく。
結果、スマホで撮影を行うことにして、予定通り新井天神北野神社に向かいました。
多少凹んだ気持ちで歩くこと10分程。
ダメダメな僕を、新井天神北野神社が温かく迎えてくれました。
ご由緒
ご祭神は、菅原道真公(すがわらのみちざねこう)と、保食神(うけもちのかみ)の二柱です。
菅原道真公は、平安時代の類まれなる才能の持ち主だった学者で、学問の神様としても知られています。保食神は食物を司る神で、稲荷神である倉稲魂命と同一視もされている神様です。
創建の年代は不明ですが、安土桃山時代の天正年間に、新井薬師梅照院を開基した僧である沙門行春が、菅原道真公を祀る祠を建てたのが起源とも、それ以前よりこの地の鎮守として信仰されていたともいわれています。
かつては天満宮と称されていました。
境内にある12個の力石は、区の有形文化財に指定されています。
また、境内には大鳥神社も祀られているため、毎年11月には酉の市が開かれています。
令和元年~2年にかけ、本殿の改修、拝殿の新築など、境内の整備が行われました。
古くからこの地に鎮座し、信仰されてきた神社です。
境内案内
中野駅から中野通りを北に真っ直ぐ歩くこと10分ほど。交差点の左手に鳥居が現れました。こちらが新井天神北野神社の入口です。黒い鳥居です。
一礼して鳥居をくぐると、すぐ先に狛犬さんがいます。こちらは左の狛犬さん。
こちらは右の狛犬さん。どちらも大きくはありませんが、かっこいいです。
参道の先に拝殿が見えます。
狛犬さんの先、左手に手水舎。とても特徴的な造りをした手水舎です。僕は初めて見るタイプの手水舎です。
手水舎でお清め。柄杓をかざすと自動で龍の口から水が。
手水舎の隣に「撫で牛」さんがいました。「ご自身の悪い所を撫でてください」と書かれていましたので、撫でまくってしまいました。僕も嫁も頭があまりよろしくないので、二人して頭付近を中心に。
撫で牛さんが可愛いお顔だったので、接写。
一通り牛さんを撫でた後、参道を先に進むと「力石」と書かれた石が。
よく見ると下には12個の石があり、それぞれ重さが書かれています。昔の人はこれを持ち上げて、力比べをしたんですね。
参道に戻り拝殿に向かいます。
拝殿前にも狛犬さんです。こちらが左の狛犬さん。子供もいます。
こちらは右の狛犬さん。どちらも入口にいた狛犬さんより、少し優しい顔をしている気がします。
参拝させて頂きます。
参拝後、拝殿のすぐ右手に授与所がありましたので、こちらで御朱印を頂きました。
境内を散策してみます。授与所の右手には石段があり、もう一つ鳥居がありました。裏参道になっていて、こちらからでも境内に入ることができます。
右斜め前から拝殿を見るとこんな感じです。
反対側、拝殿の左には、大鳥神社が祀られています。こちらにも参拝。
大鳥神社の左には稲荷神社。こちらにも参拝。たくさんの小さな神狐さんが奉納されていました。
こちらは力石の脇です。大きな木が何本も。奥には小さな祠が見えます。
祀られている神様は不明でしたが、こちらの祠にも参拝。
緑が気持ち良いです。暑い日でしたが。
こちらは拝殿側から見た参道です。一通り境内を散策し、もう一度牛さんを撫でてから、新井天神北野神社を後にしました。
そして道路を挟んで向かい側には、新井薬師がありますので、そちらにも立ち寄ってみました。とても立派な寺院です。境内は広く、見どころもたくさんありました。
参拝を終えて
僕はおそらく「天神さま」に参拝したのはこちらが初めてです。
天神さま神社の数も多いので、どこかで訪れている可能性はありますが…。意識して神社巡りを始めてからは、間違いなく今回が初です。
天神さまでは牛が神様の使いだとされていることも初めて知りました。天神さまには境内に牛がいる所が数多くあるとのことです。
中野には若い頃から何度となく来ていたのですが、こんな神社があったとは。
しかも、毎年桜の咲く時期に、僕は友人達とこの神社の目の前の公園で花見をしているんですよね。ここ3~4年は毎年。にも関わらず、神社の存在に全く気付かないとは。
さらには、その花見をしていた公園の隣が新井薬師だったんです。それすらも知りませんでした。自分がいかに周りを見ていない人間なのか気付かされました。
この日はいつも撮影に使っているデジカメを忘れ、若干凹み気味で神社に向かったのですが、鳥居をくぐり境内に入る頃にはそんな気持ちはどこかに吹っ飛び、スマホで普通に撮影をしていました。
今回、スマホ撮影のため、いつもよりじゃっかん画質が悪いのですが、どうぞお許しください。
初めて訪れた中野の天神さま、とてもよかったです。
撫で牛さんも可愛かったですし、黒い鳥居もかっこよかったですし、珍しい造りの手水舎も見れました。
また、すぐ近くに新井薬師がありますので、新井天神に参拝の際には、そちらにも是非立ち寄ってみてください。
ちなみに、この辺りは中野区の新井と言う地名なのですが、この地に「新しい井戸」が造られたことからその地名になったそうです。その井戸は現在も新井薬師の境内にあります。僕は見逃してしまい、後から知ったのですが…苦。
この後僕と嫁は、昼間からやっている焼き鳥屋に入り、明るいうちからそこそこ酔っ払うことに。中野は昼間から開いてる居酒屋けっこう多いんですよ。その誘惑に勝てませんでした。ダメな大人です。
追記
このときの参拝から約4年半後の令和3年春、再び参拝に訪れましたところ、なんと拝殿が新しい建物へと生まれ変わっていました。
令和元年の10月より、本殿の改修と拝殿の新築など、境内整備の事業が行われたとのことです。
全く知らずに訪れましたので、びっくりしました。
以前の社殿も素敵でしたけれど、新しいものもまた、近代的で美しい建物でした。
御朱印
こちらが新井天神北野神社の御朱印です。
御朱印の受付時間
御朱印と御守りを頂ける時間は、9時半から16時半までです。
(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)
アクセス
住所は東京都中野区新井4-14-3です。
新井天神北野神社の公式サイトはこちらです。
http://araitenjin.com/
電車
①JR中央線・総武線 / 東西線 「中野駅」から徒歩10分。
北口を出て、中野通りを北に10分ほどです。駅を背にして真っ直ぐです。バスですと北口より江古田駅or丸山営業所or江古田の森方面に乗車し、「北野神社前」バス停で下車すると目の前です。
②西武新宿線 「新井薬師駅」から徒歩8分。
バスですと中野駅行きに乗車し、「北野神社前」バス停で下車です。
③西武新宿線 「沼袋駅」から徒歩10分。
駐車場
2~3台でしたら境内に駐車できるスペースがあります。鳥居の左の路地を進み、そちらから境内に入る形です。近くにはコインパーキングもあります。
周辺のパワースポット
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