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赤坂氷川神社(港区)の御朱印と見どころ

赤坂氷川神社の紹介

港区にある赤坂氷川神社の参拝レポートです。

読み方は「あかさかひかわじんじゃ」です。東京十社の一社です。徳川吉宗により造営された社殿は、都の有形文化財に指定され、境内には江戸時代のものが多く現存しています。江戸七氷川の筆頭とされた神社でもあります。赤坂駅、溜池山王駅、六本木一丁目駅、六本木駅などの中間辺りに位置しています。

序文に続き、ご由緒、境内案内、見どころ、御朱印、アクセスの順で紹介していきます。

東京十社の一つ「赤坂氷川神社」へ

このブログで紹介する神社で、港区の神社は今回が初めてとなります。

赤坂の日枝神社も紹介させて頂きましたが、日枝神社は住所が千代田区の永田町なんですよ。ですので、住所が港区の神社はこれが初めてということになります。すみません、完全に私事ではありますが。

この日は嫁と二人で、朝から赤坂近辺の神社巡りに出掛けて来ました。

赤坂だったり港区だったり、その辺りは普段僕はあまり行く機会がなく、どちらかといいますと少し縁遠い地域です。

普段から六本木とかで遊んでいるような人間でしたら、頻繁に訪れているんでしょうけどね。そのような生活とは無縁の毎日を送っておりますので。

ですので久しぶりに赤坂と言う街にやって来ました。

以前から、赤坂には日枝神社という大きな神社があると言うのを耳にしていまして、いつか行ってみたいな~と気になってたんです。嫁も同じく気になっていたようで、色々調べたりしていました。

そして、「東京十社」なるものの存在も調べたようで、僕に教えてくれました。東京十社を回る「東京十社巡り」というものもあると。

日枝神社はその東京十社のうちの一つなんです。

この日は朝まで雨が降っていたのですが、僕たちが赤坂に着く頃には止んでいて、雨上がりの気持ち良い空気になっていました。

まず向かいましたのが日枝神社です。そちらで「東京十社巡り」専用の御朱印帳も買い求め、散策も存分に楽しみました。

そして次に向かいましたのが、こちらの赤坂氷川神社です。

当初の目的は日枝神社だったのですが、せっかく赤坂まで行くのでしたら、周辺の神社も回っておきたいです。地図など調べましたところ、けっこうたくさんの神社があり、どのようなルートでどこを回るのか悩みどころです。

そんな中、この赤坂氷川神社が東京十社の中の一つであることが判明していましたので、優先的に回ってみることにしたんです。

地図を見ますと、日枝神社からも近いようです。

日枝神社から赤坂の賑やかな街中を抜け、少し静かな通りを歩いていますと…森のような一角があり、そこが赤坂氷川神社の境内でした。

到着です。

 

ご由緒

ご祭神は、素盞嗚尊(すさのおのみこと)奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)大己貴命 (おおなむぢのみこと)の三柱です。

素盞嗚尊は、天照大御神の弟で、ヤマタノオロチを退治した荒ぶる神です。奇稲田姫命は素盞嗚尊と結ばれた女神です。大己貴命は、大国主命の別名で、国造りをした神様です。

創建は平安時代前期の天暦5年です。蓮林という僧が霊夢を見て、奉斎したのが始まりと伝えられています。

江戸時代になり、八代将軍徳川吉宗の命により社殿が造営され、現在の地に遷座します。現在の社殿もこのときのもので、東京都の有形文化財に指定されています。

また、この場所はそれ以前、忠臣蔵で有名な浅野内匠頭の夫人、遙泉院の実家があった場所でもあります。

幕末には勝海舟が神社のそばに住んでいて、彼が「氷川翁」などと呼ばれていた由縁にもなっています。

演歌歌手の氷川きよしの「氷川」も、彼の事務所がこの近くにあったことに由来しているそうです。

江戸七氷川の筆頭とされる神社で、開運・厄除・良縁の鎮守神として、古くから崇敬されてきた神社です。

東京十社の一つでもあります。

 

境内案内

緩やかな登り坂を上がって行きますと、右手に緑が茂った森が現れ、そこが赤坂氷川神社です。入口にはご由緒書き。

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森の小路のような参道が延びています。その先に最初の鳥居が見えます。

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参道を進み鳥居の前へ。狛犬さんがお出迎えです。こちらは左の狛犬さん。

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こちらは右の狛犬さんです。どちらも逞しい狛犬さんです。

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鳥居の先には石段が見えます。緑が多く雨上がりが気持ち良い参道です。

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一礼して鳥居をくぐり進みます。

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石段の手前、左側に小さな橋が掛かっていましたので、行ってみることに。

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水はありませんでしたが、池のようになっていました。ちょっとした庭園のような感じです。

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その奥には、人の顔が描かれた碑があります。遠目に見ると少し怖いですが…。赤坂氷川神社の維新に尽力された氏子総代の苗村又右衛門さんという方の碑でした。

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再び参道に戻ります。石段の手前、右手には鳥居があり境内社が祀られています。こちらには後ほど参拝することに。

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石段の上り口にも一対の狛犬さんです。こちらは左の狛犬さん。最初の鳥居にいた狛犬さんとは、またタイプの違う狛犬さんです。

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こちらは右の狛犬さん。どちらも可愛らしい狛犬さんですね。

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石段を上ります。

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石段を上り切ると二の鳥居があり、その手前にも狛犬さんがいました。これで三対目の狛犬さんです。そして、ここの狛犬さんは左右どちらも大きな岩の上にいます。こちらが左の狛犬さんですが、獲物を狙うかのような、襲い掛かって来そうな態勢ですね。

赤坂氷川神社の左の狛犬

 

こちらが右側の狛犬さんです。こちらも片足を岩に掛けている態勢で、かっこ良いです。

赤坂氷川神社の右の狛犬

 

参道の左手が広くなっていましたので行ってみることに。鳥居の近くには包丁塚。包丁を供養する碑です。

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その先に、既に葉はほとんど落ちていますが、見事な銀杏の木がありました。天然記念物にもなっている大銀杏とのこと。

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大銀杏から少し離れた場所に、もう一本立派な御神木が空へと伸びています。

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再び参道に戻り、拝殿へと向かいます。参道は右に折れ、その先に三の鳥居が現れ、奥には社殿の姿も見えます。

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三の鳥居の前に、またしても狛犬さんです。四対目の狛犬さんですね。こちらは左の狛犬さんです。

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こちらは右の狛犬さん。どちらもワンカップがお供えしてありました。

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三の鳥居をくぐった先、左手に手水舎です。こちらでお清めをします。

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拝殿に向かいます。門がありその手前にはまたしても狛犬さん。五対目の狛犬さんになります。小さくて可愛い狛犬さんです。笑っているようにも見えますね。

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門をくぐります。楼門です。

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楼門を抜けますと、社殿の全貌が姿を現します。雨上がりの中に佇む社殿が素敵です。参拝させて頂きます。

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社殿に向かい右手に社務所です。こちらで御朱印を頂きました。

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御朱印を頂きましたので、境内を散策してみます。拝殿に向かい左手には神輿庫があり、中には立派なお神輿がありました。

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楼門を出てみます。こちらは門を出た場所からの、拝殿を背にした景色です。

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そのまま鳥居をくぐり、右手に延びる参道を進んでみます。

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その先にお稲荷さんが祀られていました。山口稲荷です。両脇には小さな狛犬さんも。これで六対目の狛犬さんになります。参拝します。

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さらに奥にも、もう一つお稲荷さんが。桶新稲荷です。

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再び参道を戻ります。御神木の近くに、九神社と言う九つの神社を合祀した境内社がありました。

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九神社から右手に延びる参道。社殿に向かって正面の参道がこちらになります。

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せっかくですので、正面の参道から鳥居をくぐり境外に出てみます。こちらは境外からのアングルです。

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一通り散策した後、来る時に通った参道を戻り、石段を下ります。

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そして行きに通り過ぎた境内社へ。こちらは四合(しあわせ)稲荷です。四つの稲荷が合祀されていて、勝海舟によって付けられた名前とのこと。

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四合稲荷の左手にもう一つ鳥居があり、その先に西行稲荷です。

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鳥居をくぐり石段を上り、西行稲荷にも参拝。こちらの西行稲荷は火伏の稲荷とも呼ばれ、火災除のご利益があるそうです。

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西行稲荷の下あたりにも祠があり、中には小さな神狐さんがいらっしゃいました。

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一通り境内を散策し、赤坂氷川神社を後にしました。

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参拝を終えて

雨上がりに訪れた赤坂氷川神社。

緑が多く、静かな空気が流れている神社でした。

境内はけっこう広くて、見どころも色々ありました。

狛犬さんがたくさんいるので、数え始めますと、だんだんとそれが楽しくなってきます。あ、ここにもいる!ここにもいる!といった感じで。

全部で六対の狛犬さんを見つけたのですが、全てタイプの違う狛犬さんで、それぞれに魅力がありました。一番印象に残っているのは、岩の上にいた一対の狛犬さんでしょうか。石段を上った先にいた狛犬さんたとです。独特な態勢をしていて、かっこよかったです。

元々この場所には、浅野内匠頭の奥さんである、遙泉院の実家があったとのことで、大石内蔵助が討ち入り前には訪れたそうです。

また、幕末には勝海舟も近くに住んでいたとのことですので、大石内蔵助や勝海舟もこの辺りを歩いたんだろうな~と思うと…ロマンがありますね。彼等が歩いた時には、ここはどんな景色だったのだろうと想いを馳せてみたり。

とても緑が多い境内でしたので、雨上がりとの相性が良く、気持ちの良い散策ができました。

天然記念物の大銀杏も素敵でした。

こちらに来る前に訪れた、日枝神社で購入した「東京十社巡り」の御朱印帳に、十社巡り二つ目となる御朱印を頂くことができました。

十社巡りの御朱印帳なのですが、日枝神社では置いていなかった「木の御朱印帳」がこちらには置かれていて、嫁が少し悔しがっていました。先にこっちに来ていれば、木の御朱印帳にしたのにな~と。

とはいえ、木ではない方もとても素敵な御朱印帳です。

何はともあれ、無事に御朱印も頂けましたし、境内の静かな空気も存分に堪能し、大満足で赤坂氷川神社を後にしました。

参拝できて良かったです。

この後僕たちは、地図で見つけた近くにあった久国神社に行く予定だったのですが、時間もお昼を過ぎていて空腹でしたので、先にどこかでランチをすることに。飲食店が多く並んでいたエリアに向かいます。

途中、ドラマ「相棒」に登場する小料理屋「花の里」のロケ地が通り道にありましたので、そこでも写真撮影などをして、一通り楽しみました。

そして、「花の里」の近くにあった焼肉ランチの看板につられて「あんず」というお店へ。

千円でけっこうな肉の量の、お得感のある焼肉ランチを食べました。ついついビールも飲んでしまいました…。

焼肉ランチに満足し、続いてはほろ酔いで久国神社に向かうことに。

 

御朱印

こちらが赤坂氷川神社の御朱印です。

赤坂氷川神社の御朱印

 

御朱印の受付時間

御朱印と御守りを頂ける時間は、9時から17時までです。

上記の他、季節限定の御朱印も頂けるようですので、詳しくは公式サイト内の御朱印案内をご覧ください。

(※お時間やご対応等変更になる場合もございますので、ご注意ください。)

 

アクセス

住所は東京都港区赤坂6-10-12です。

赤坂氷川神社の公式サイトはこちらです。
https://www.akasakahikawa.or.jp/

 

電車

千代田線「赤坂駅」6番出口から徒歩8分。

日比谷線 / 大江戸線「六本木駅」7番出口から徒歩8分。

南北線「六本木一丁目駅」1番出口から徒歩8分。

銀座線「溜池山王駅」12番出口から徒歩10分。

上記の駅のちょうど中間くらいにあります。その他「赤坂見附駅」「乃木坂駅」などからも、少し遠くはなりますが、徒歩圏内かと思います。

 

駐車場

9台駐車できる参拝者用の駐車場があります。公式サイト内に駐車場案内があります。近くにはコインパーキングもいくつかあります。

 

周辺のパワースポット

 

港区の神社一覧

 

東京十社巡り

赤坂氷川神社は「東京十社」の一つに数えられている神社です。東京十社巡りについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。